大学院文学研究科・文学部 > 大学院紹介 > 博士課程前期学生


博士課程前期学生
大学院文学研究科・文学部
大学院文学研究科・文学部

博士課程後期学生の声へ

人文学専攻 比較日本文化学 / 1年

文 瑩 (ブン エイ)さん

 
文

 4月5日、6日の二日間にわたって、広島大学西条研修センターで、去年10月及び今年4月に入学した文学研究科の生徒たちは「総合人間学」の集中講義を受けた。
 「多文化社会と人間」という共通テーマを中心に据えて行われた、総合人間学講座の教授方による考古学、歴史学、哲学、文学や言語学などの面からの、それぞれ自らの専門分野に基づく素晴らしい講義を清聴させていただいた。同じテーマにしても、研究領域を異にするそれぞれの講義および先生方が互いの講義に対して提出しあわれた意見や質問などに大変感心した。人文学専攻の大学院生としてのわれわれはこの授業を通してどれほど視野を広めることができたのか分らないほどであって、大変いい勉強になったというほかない。
 さらに、二日目の総合討論では、各分野の大学院生たちはいくつかの組になって、お互いに討論しながら、積極的に意見を交換し、活発な雰囲気に囲まれていた。一日目夜の夕食でも、皆は食事を食べたり、お酒を飲んだりしている間に自分の感想を話すなどして交流し、非常に楽しい雰囲気の中で過ごしたのである。
 とても充実した二日間だった!二年間の大学院生活の中で思いがけず得ることができた、なかなか忘れられない素晴らしい体験だった!

   

人文学専攻 哲学・思想文化学 倫理学 / 1年

松下 玄さん

 
松下

 私は甘口カレーをカレーとは認めていません。
カレーという名前には,おそらく「辛ぇ〜」という意味が込められており,カレーというからには,その味は辛くあるべきではないでしょうか。すると,甘口カレーはもはやカレーではなくアメーとでも呼ばれるべきでしょう。しかし,皆さんの中には「甘口カレーもカレーに違いない。カレーの本質と辛さとは別問題だ。よって,私は甘口カレーもカレーであると認める。」という人もおられるでしょう。
 このようにカレーという食べ物が「どうあるべきか」という問題が生じます。ところでこの「どうあるべきか」という問題を人間に関して言及するのが倫理学の担うところです。
 価値観の多様化した現代を生きる私たちにとって倫理学は必要不可欠の学問であると私は考えています。
 皆さんも広大の倫理学研究室で「人間はどうあるべきか」考えながら,辛いカレーを食べませんか?

   

人文学専攻 歴史文化学 西洋史学 / 1年

藤原 翔太さん

 
藤原

 私はフランス近代、特にナポレオン統領政・帝政期の行政史を専門にしています。現在は、フランスのオート・ピレネー県における県知事の活動を研究を進めています。ナポレオン体制の県知事は国家凝集力の要でした。この国家の代理人である県知事と地方における行政内での名士との関係、また徴兵を進めるにあたっての県知事と民衆の関係を考察することにより、ナポレオン体制の県知事の実態を解明したいと考えています。
 その際、重要となるのが史料ですが、広島大学は非常に多くの蔵書を有しており、私の分野に関しますとナポレオン書簡集が揃っていることが研究の強みとなっています。
 また、西洋史研究室には教授3名(古代ローマ、中世イギリス・フランス、近世・近代イギリス)、助教1名(古代ギリシャ)とスタッフが充実し、綿密な指導が可能となっています。
 このように、豊富な蔵書と充実した教授陣の下、快適な研究生活が送れることに非常に満足しています。

   

人文学専攻 言語表象文化学 日本文学語学 / 2年

小田 史子さん

 
小田

−学問をすることは自分の中に一本の芯を作ること−

 私は日本文学語学を専攻し、大学院の授業では近世期の和文の翻刻・注釈を行っています。著者がどのような典拠をふまえているか、また何を意図して書いたのかを、できるだけ当時の著者の立場にそって考察しています。
多くの資料をもとに自分の論を確立していくことは大変ですが、研究を深めていくうちに自分の中で揺るぎない芯が形成されていくのが分かります。
 文学や語学といった人間の営みを研究することによって、想像力・探求心をかき立てられるだけでなく、一人の人間としての様々な力を高められるのではないでしょうか。
 時には和本を直接触って調査することもあります。そうした経験を積んでいくことで、いつの間にか和本の正しい扱い方や有効な資料の探し方も自然と身についてきたように思います。
 大学院に入ってからのこの一年は本当に貴重な体験をさせてもらったと実感しています。

   

人文学専攻 言語表象文化学 アメリカ・イギリス文学 / 1年

新井 純美さん

 
新井

 入学してから1カ月半が経ちまして、今では授業の雰囲気にも慣れ、週4日、岩国市から往復およそ4時間かけて通学しています。某女子大学を11年前に卒業し、社会経験を経て今年から大学院へ進学することになり、学ぶことの喜びを強く感じながら毎日を過ごしています。
 私の専攻はアメリカ文学で、深南部出身でノーベル賞受賞作家のウィリアム・フォークナーの作品研究をする予定です。彼の代表作『八月の光』(Light in August, 1932)に邂逅した私は、ファナティックな南部宗教、南北戦争による挫折、人種問題が隠然と交錯する南部社会とそこに住む人々の苛酷な様相を叩きつけられて衝撃を受けました。今まで私が抱いていたアメリカに対するイメージとはかけ離れたものだったのです。特に、南部のキリスト教が人種問題に深く絡みあっているという歴史的事実に関心を抱きました。大学院では、南部の特質が見事に形象化したフォークナーの作品を、南部の宗教、人種問題の視点から、先行研究をふまえつつ再検証していきたいと思っています。

   

人文学専攻 地表圏システム学 地理学 / 2年

閻 晶晶(エン ショウショウ)さん

 
えん

 日本に来る留学生の多くの主な目的は,日本語を上達させることである。最初は私もそう思って,広島大学北京研究センターを通じて,広島大学に留学してきた。
 地理に興味があった私は,人文地理学を主な分野に研究することにした。地理は,これまでに高校時代に勉強したことがあるだけで,大きな不安があったが,先生方や人文地理入門に関するさまざまな本のおかげで,最近わかるようになってきた。
 研究の構想を発表した始めての地理学のゼミでは,何ができるのか,何をやるのかと悩んだことをみんなの前で立てってしゃべり,質問を受けて答えた。緊張したが,大きな刺激を受け,今考えでもいい経験だったと思う。その後,修正しながら,なんとか修士論文研究の方向性が定まった。
 修士1年生の夏には野外巡検があり,私は一人で県庁に聞き取り調査に行った。日本語だけではなく,しゃべり方や対応能力までが試される場であったように思うが,レポートにまとめることができ,達成感を感じ,自ら大きく成長した気がした。
 広島大学では,いろんな異文化交流活動がある。日本の方だけではなく,世界各国から来た学生とコミュニケーションをはかり,情報を交換している。国際的な視野が広がり,自分の将来が広げるように感じている。
 先生方は,勉強から生活まで面倒をみてくれ,私たちが異国で寂しさを感じないように配慮してくださり,感謝している。たくさん友達ができ,いい先生と出会って,恵まれた雰囲気のもとで勉強した2年間は人生の中で,いつまでもかみしめる宝物になるだろうと思い始めた。
 『自分を信じて,人生は自分しか決められない。最後までがんばらないと一生後悔する。』という先生の話は私の名言としていつも心にある。そして,残り少なくなった留学期間を大事に過ごしたいと思っている。

   

博士課程後期学生の声へ