生体分子機能学

宿南 知佐 教授

【研究キーワード】
腱、靱帯、軟骨、骨、歯、歯髄幹細胞、歯周靱帯、関節、分化、再生

【最近のハイライト】
硬組織と腱・靱帯の連結に寄与する前駆細胞の特性を明らかにしました。また、力学刺激に応答した歯周靱帯の恒常性維持にScleraxis(Scx)が関わっていることを報告しました。更に、思春期特発性側弯症の原因遺伝子LBX1が側弯を引き起こす仕組みを解明しました。

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【教育内容】
生化学・口腔生化学の講義及び実習を通して、様々な生命現象の科学的側面を、生体に関連する機能分子やその化学反応から理解することを目指します。また、顎顔面領域の形成・維持・再生修復に関する幅広い基礎知識を身につけ、最新の知見についても学びます。

【研究内容】
硬組織や腱・靱帯の形成・恒常性維持、再生のメカニズムを明らかにすることを目指しています。ゲノム編集技術を用いて作成した遺伝子改変動物やiPS細胞のような多能性幹細胞を用いて、組織、細胞、分子レベルでの解析を行っています。

【写真説明】歯根形成に伴うbHLH型転写因子Scxの発現
(A-C)Scx陽性領域でGFPを発現するレポーターマウスScxGFPTgマウスの上顎の第二臼歯の非脱灰凍結切片におけるScx(緑)とOsteocalcin(Ocn:赤)の免疫染色像を示す。核はDAPI(青)により染色されている。萌出前の2 週齢(A)の歯周靱帯では非常に弱いGFPの発現が、3週齢(B)、4週齢(C)、歯周靱帯では強いシグナルとして観察される。(C)の矢頭は象牙芽細胞での発現を示している。p,pulp;pdl,periodontal ligament. Scale bars:100μm.
(Development 142,787-796,2015より改変)


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