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11月27日(土)【教科部会・全体講演】 9:30~10:20 10:35~11:25 11:40~12:30 13:30~15:00 15:30~17:00 受付 3限目
1952年滋賀県生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士後期課程修了。 現在、京都大学大学院教育学研究科教育方法学講座教授。 教育方法学の立場から「学力と評価の問題」を探究している。とりわけ、「教育評価」に注目するのは、「教え」と「学び」の接点に働く「羅針盤」であり、「教育的認識論」を深化させる方法論であると考えるからである。
主な著書としては、編著『教育評価の未来を拓く』(ミネルヴァ書房、2003)、単著『学力と評価の"今"を読み解く』(日本標準、2004)、共著『新しい時代の教育課程』(有斐閣、2005)、編著『時代を拓いた教師たち』(日本標準、2005)、単著『教育評価』(岩波書店、2008)などがある。
第2次世界大戦後の教育課程改革を眺望した時、現在はおよそ四半世紀ぶりに訪れた大きな改革の時代と考えてよいだろう。それは、およそ10年前から開始された学力低下問題を起点として、このたびはPISA調査の影響もあって、グローバル化した世界の中で、「社会的な自立をめざして、文化を読み解き、再構成する能力」を内実とする「リテラシーとしての学力」の形成が焦眉の課題として意識されるようになったからである。 この「リテラシーとしての学力」は、およそ次の三つの相をもって構成されている。まずは学力の基本性にあたる「『本』を読むこと」、次に学力の発展性にあたる「『本』で世界を読むこと」、そして学力の総合性にあたる「自分の『本』を創ること」である。この場合の「本」とは、広く「文化」それ自体を示すものとして象徴的に使用している。
今回の教育課程改革では、このように学力の新しいあり方を提示するとともに、その学力をいかに評価するのかについても、積極的な展望が語られようとしている。それというのも、たとえ新しい学力のあり方が示されても、それを評価する方法が旧態依然であっては、結局のところ旧来の「受験学力」という枠組みを破ることが出来ないからである。その新しい評価のあり方は、「質」と「参加」を保証する立場であり、「ポートフォリオ評価」や「パフォーマンス評価」はそれを代表する評価方法である。
講演では、学力と評価の新しい動向を提示するとともに、そのことが高校教育のあり方、高校生の学びのあり方にどのような変換をもたらすのかについて考えてみたい。
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