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研究科長から
IDEC
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研究科長
国際協力研究科長
池田 秀雄
 

 

広島大学国際協力研究科(International DEvelopment and Cooperation:IDEC)は、開発途上国の課題の解決に積極的に取り組む有為な人材を育成する目的で1994年4月に創設されました。今日まで、多数の外国人留学生や日本人学生を受け入れ、現在、アジア・アフリカを中心として41ヶ国の233人の留学生が在籍し、これは全在学者数の70%で真にインターナショナルな学習環境となりました。
教育面では、開発途上国の現場における実践を重視し、インターンシップを実施しています。この試みは2001年から文科省の支援を受け、2007-2010年の「文科省大学院教育改革支援プログラムG-ECBO」へと発展させて継続中です。さらに、2008年からは文科省科学技術振興調整費「低炭素社会を設計する国際環境リーダー育成」が始まりました。またこれとは別に、青年海外協力隊員としてザンビアに2年間派遣するなど、いろいろな形で大学院生を組織的に開発途上国に送り出す事が出来るようになりました。教員も積極的に国際協力機構などの開発協力案件を受託して活動の場を広げ、学生に実践の機会を与えています。
2003-08年の間、21世紀COEプログラム「社会的環境管理能力の形成と国際協力拠点」を推進し、国際環境協力分野における世界的研究協力拠点が形成され、現在このプログラムを一層発展させる計画を立てているところです。ベルリンの壁崩壊後は、平和な世界が実現するかに思えましたが、世界はより不安定な状態となりました。貧富の差は一層拡大し、開発途上国には、貧困、病気、環境、教育、紛争など多くの複雑で困難な課題が顕在化しつつあります。これらの課題を解決するために、IDECでは学際的な教育と研究を行ってきました。原因は大変複雑に絡み合い、個別の学問分野の枠組みを超えて総合的に取り組むことが必要です。そこで、当研究科では従来の学問分野を超えた文理融合型の教育・研究体制を整備しております。
教育・研究の柱として、国際環境協力、国際教育協力、国際平和協力の3つを掲げています。これらは互いに密接に絡み合い互いに補完しながら国の発展へとつながります。
これまでのIDEC修了者数は修士1091名(内留学生39カ国564名)、博士202名(内留学生29カ国128名)に達し、修了者はそれぞれの国で高度専門職業人あるいは研究者として活躍を始めています。
広島大学における国際協力の歴史は古く、第二次世界大戦以前に東南アジア諸国から留学生を受け入れて教育し、帰国後に中核的人材として母国の発展に貢献した人も少なくありません。国際協力は息の長い仕事ですが、これを継続・発展させることが我々の使命だと思います。一人でも多くの人がこの輪の中に参加して国際貢献してくれることを強く期待しております。