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お知らせ
痛み研究グループへの誘い

 この度、医歯薬学総合研究科有志により、痛み研究グループを結成しました。個々に行われている研究室で気軽に連携できる機会を多くして、疼痛発症の分子機構とその制御法の開発を目標にしています。本研究課題は、世界的にみても脳研究中の最重要課題の1つと位置付けられています。末梢組織並びに中枢における神経、グリア等におけるシグナル伝達に関与する受容体、イオンチャネル、トランスポーター並びにそれらに関わる細胞内情報伝達系は痛覚制御の標的です。基礎研究から臨床応用へ幅広く、多方面からのアプローチを期待していますので関連の先生がおられましたらご参加をお待ちしています。

緒方 宣邦
神経生理学

一次知覚ニューロンにおける電位依存性ナトリウムチャネルの発現と機能を、主に電気生理学的手法を用いて検討しています。炎症性疼痛や神経因性疼痛などの慢性疼痛にナトリウムチャネルがどのように関わっているかを少しでも明らかにできればと願っています。

河原 道夫
歯科麻酔学

顎顔面領域の慢性疼痛のなかで、神経因性疼痛として分類される抜歯や歯科治療後の灼熱痛は、過去には抜歯後カウザルギーとも呼ばれて非常に難治性の疼痛のひとつです。交感神経ブロックを中心に治療は行われていますが、いまだ確実な治療法がなく今後の研究が待たれます。

酒井 規雄
神経・精神薬理学

神経系でのプロテインキナーゼC(PKC)とセロトニントランスポーター(SERT)の役割を解析しております。PKC、SERT、両分子は、痛みの制御と非常に関わりが深い分子でもあります。今後、新たに「痛み」の分子メカニズムの解明につながる研究ができればと考えています。

丹根 一夫
歯科矯正学

顎顔面領域の侵害刺激による疼痛発現機序を明らかにするとともに、咀嚼性求心性刺激による疼痛制御機構の解明を目指しています。また、これらの結果に基づいて、矯正歯科治療に随伴する疼痛の効果的な制御法を探索しています。

土肥 敏博
歯科薬理学

神経損傷モデル、脊髄損傷モデルや炎症性メディエーターの脊髄腔内投与による痛覚過敏、接触性アロディニア発症機構に関して、脊髄での神経伝達物質トランスポーターやヌクレオシドトランスポーターにスポットを当て、その阻害薬の鎮痛効果を検索しています。

仲田 義啓
薬効解析科学

神経ペプチドのサブスタンスPの超微量定量技術を駆使し、培養後根神経節細胞を知覚神経の細胞体及び細胞体突起からのサブスタンスPの遊離部位のモデルとして考え、ブラジキニン、カプサイシンそして高カリウムなどの刺激によるサブスタンス P 遊離機構の解明に取り組んでいます。さらに、インターロイキンやTNFなどのサイトカインによるサブスタンスPの動態に対する作用についても検討しています。

弓削 孟文
麻酔蘇生学

慢性疼痛や急性疼痛の治療法の研究をしています。基礎的には、現在行っているのは糖尿病性モデルを用いるもので、薬剤による効果が主たるテーマです。臨床的には、帯状疱疹後神経痛の高周波熱凝固の適応拡大に努力しています。

【連絡先】
医歯薬学総合研究科 創生医科学専攻 病態探究医科学講座
  土肥 敏博
  Tel;257-5640, FAX;257-5644, E-mail;todohi@hiroshima-u.ac.jp