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学部長からのメッセージ

法学部長 西村裕三 教授
 

西村裕三教授

 法学とは、人間社会の抱える様々な問題やそれらをめぐる紛争を解決するための合理的なルールを探求する学問であるといえるでしょう。
 法学を学ぶためには、豊かな人生経験を通じて培われた人間と社会に対する深い洞察が必要です。その意味で、法学は、「大人」の学問である、といわれます。
 しかし、二十歳前後の若い学生諸君にそれを求めるのは、無理というものです。そこで必要になるのが、想像力を働かせることです。たとえば、裁判の場で争っている訴訟当事者のそれぞれの立場に一度自分の身を置いて、よく考えてみることです。そうすることで視野が広がり、物事をより客観的かつ公平に見ることができるでしょう。そのような豊かな想像力と旺盛な知的好奇心をもった学生諸君を、広島大学法学部は求めています。
 わが学部の特色の一つは、少人数教育にあります。昼間コース140名、夜間主コース40名の、一学年180名の学生を40名余りの教員が教えています。したがって、教員と学生諸君との間に、また学生諸君同士の間に親密な人間関係が期待できる恵まれた環境にあります。さらには、法学の隣接分野である政治学、社会学、国際関係の授業も充実しており、単なる法解釈学にとどまらず、学際的な観点から法を学ぶことができるでしょう。
 


専門研究分野:憲法学

司法審査制、つまり、法律が憲法に違反しないかどうかを裁判所が決定する制度は、憲法の最高法規性の維持と人権保障のために不可欠なものですが、それはアメリカで独自に発展してきたものです。そこで、アメリカ憲法との比較の視点で、司法審査制を通じて日本国憲法をいかに解釈・適用すべきかについて研究を進めています。