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研究成果発表 約45億3千万年前に形成されたことを突き止めました。

記者発表中の寺田健太郎准教授
記者発表中の寺田健太郎准教授

隕石中の花コウ岩が、太陽系の誕生から間もない
約45億3千万年前に形成されたことを突き止めました。

 広島大学大学院理学研究科寺田健太郎准教授が、1949年にモンゴルに落下した普通隕石中に含まれる花コウ岩の形成年代が、太陽系の誕生から間もない約45億3千万年前であることを、新たな年代分析手法で突き止め、6月17日発行の米国宇宙物理雑誌アストロフィジカルジャーナルレター電子版で公開されました。また、6月18日に東広島キャンパスで記者会見を開催し発表しました。

花コウ岩は、地球の大陸地殻を形成する代表的な岩石であり、古くから城の石垣や墓石に使用されて来た馴染みの深い岩石です。しかし、その形成には「水」の関与が必要とされ、これまで、火星や金星、小惑星のようなドライな地球型惑星には発見されなかったことから、「水」惑星である地球独自の岩石であるというのが定説でした。また、年代学的には、太陽系形成後5億7千万年経った、今から40億年前のカナダ・アカスタ片麻岩が最古のものとされていました(鉱物レベルでは、西オーストラリア・ナリアー堆積岩中のジルコンが43億年前)。

今回、寺田健太郎准教授は、1949年にモンゴルに落下した角礫岩質普通隕石中の砕屑物に着目し、広島大学の局所年代分析装置SHRIMP(シュリンプ)で年代測定を行った所、約45億3千万年という、太陽系最古の年代を示す花コウ岩片であることを突き止めました。これは、太陽系形成初期に存在した微惑星上で、花コウ岩を形成するメカニズムが存在したことを示す直接的証拠であり、従来の「地球型惑星の進化モデル」にパラダイムシフトを促す極めて重要な知見となります。

※米国科学雑誌Science 2009年7月3日号のEditors' choiceでも紹介されました。


【お問い合わせ先】
広島大学社会連携・情報政策室
広報グループ 電話:082-424-6017

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