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日本の大学初のアクセシビリティリーダー育成カリキュラムを開始します。

平成18年1月19日

広島大学とマイクロソフトが協力関係を強化し、日本の大学初のアクセシビリティリーダー育成カリキュラムを4月より開始

 国立大学法人広島大学(学長:牟田泰三、所在地:広島県東広島市、以下、広島大学)とマイクロソフト株式会社(代表執行役社長:ダレン ヒューストン、本社所在地:東京都渋谷区、以下、マイクロソフト)は、2004年10月に発表した協力関係を強化し、アクセシビリティ リーダーの人材育成に向けて、日本の大学初のアクセシビリティ リーダー(注)育成のカリキュラムを2006年4月から開始します。この育成カリキュラムは大学院生も含む全学の学生15,000人を対象に、体系的に編成されたもので、育成カリキュラムを構成する各授業は、通常の大学の授業と同様に、単位を取得できるものです(講義は半期で2単位,実習は1年で2単位)。

 広島大学は、全学的な取組みとして、「誰もが利用しやすいように」予めデザインするという「ユニバーサルデザイン」の概念を、「高等教育」へ適用拡張し、「高等教育のユニバーサルデザイン化」を先駆的に推進・実践しています。その中で、学生にユニバーサルデザイン、アクセシビリティのエッセンシャルを教授し、ユニバーサルデザイン化を社会全体に展開することを可能にする指導者の育成を試みています。そのために、広島大学ではアクセシビリティに関するオンライン講座、授業(概論、実習、研究)を用意し、アクセシビリティ リーダー認定試験を実施します。広島大学は、マイクロソフトの技術や情報提供の協力により、アクセシビリティ リーダーの育成カリキュラムを提供することで、高等教育のユニバーサルデザイン化を通して、社会全体のユニバーサルデザイン化の実現を目指します。

 マイクロソフトは、本カリキュラムを修了した学生が、アクセシビリティ リーダーとして社会で活躍するための研修を支援します。これは、日本におけるマイクロソフトの企業市民活動の一環としての取り組みで、全ての人々がIT(情報技術)の利便性を享受し、快適で豊かな生活をおくることができる社会の実現に向けて、次代の情報社会を担う人材の育成を図るものです。両者は、2004年からのアクセシビリティ分野での共同活動を通じて、学生に対して、ITアクセシビリティに関する最新技術や動向を伝えるとともに、社員との交流による社会体験研修を行う「マイクロソフト アクセシビリティ リーダー サマーキャンプ」を実施してきました。

*昨年行われたサマーキャンプの様子が、マイクロソフト社のホームページで紹介されていますのでご覧ください。

 本カリキュラムでは、障害者や高齢者だけでなく、外国人など、社会を共有するあらゆる人々が、製品、サービス、環境の利便性などの恩恵を享受できる社会をめざすために、現代社会を支える基盤となっている情報通信分野を核として、様々な分野でアクセシビリティを推進し、コーディネートできるアクセシビリティ リーダーを育成します。

    アクセシビリティリーダー育成カリキュラム概要

1.カリキュラム内容
  アクセシビリティ リーダー育成カリキュラムでは下記の「基礎概念」「障害の特性」「支援技術活用」「環境整備」の内容を「レベル1:意識」「レベル2:知識」「レベル3:経験」「レベル4:技術」「レベル5:創造」の5つのステップを経て、段階的かつ体系的に習得します。

■基礎概念
 「アクセシビリティ」「ユーザビリティ」「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」などの基礎概念
■障害の特性
 視覚や聴覚、運動機能といった身体の障害や、年齢の違い、言語や文化の利害やデジタル格差といったバリアの要因
■支援技術活用
 「見る」「聞く」「動く」「操作する」「学ぶ」「伝える」などの支援技術の活用
■環境整備
 「生活環境」「就学環境」「就労環境」「地域」の環境整備

2.アクセシビリティ リーダー認定
 本カリキュラムにてレベル4の修了者に対して、広島大学によるアクセシビリティ リーダーの認定試験を実施。

3.マイクロソフト アクセシビリティ リーダー サマーキャンプ
 アクセシビリティ リーダー認定者のうち、さらに意欲のある学生を対象に、「社会を知る」「最新の技術動向を知る」「未来を考える」をテーマに、マイクロソフトが集中研修を提供。


図:アクセシビリティリーダー育成カリキュラム
参 考


※「アクセシビリティ リーダー」
 高度情報化社会において、様々な分野の中で活躍し、ニーズの多様性やバリアの特性を理解し、ユーティリティ(実用性)とアクセシビリティを相補的に融合できる分野横断的な知識と素養を持った人材です。アクセシリビリティ リーダーは、大学卒業後に、アクセシブルなサービスをプロデュースする企画開発担当者、就労環境や行政サービスのアクセシビリティを推進する環境コーディネーター、ユニバーサルデザインのアイデアを積極的に盛り込む製品開発者など、様々な専門性とアクセシビリティを相補的に融合し、アクセシビリティを総括的にコーディネートできる人材として、民間および行政における活躍が期待されています。

※「ユニバーサルデザイン」
 急速な少子高齢化による社会構造が大きく変化していく中で、高齢者や障害者が社会参画や自立できる社会が望まれています。誰もがサービスや環境の利便性を享受できる社会、そのように予めデザインすることを「ユニバーサルデザイン」といいます。その「利用しやすさ」を「アクセシビリティ」と言い、ユニバーサルデザインの達成度の指標になります。

※「アクセシビリティ」
 高度情報化社会が進む中で、デジタルデバイド(情報技術の有無による格差)を解消し、高齢者や障害者の方々の自立も促進するキーワードである「アクセシビリティ」は、このような課題に対応するための鍵となる大事な要素の1つです。そのために、情報分野においてアクセシビリティを取り込んでいくとともに、教育、行政、司法、経済、医療などさまざまな専門分野とアクセシビリティの相補的融合が不可欠になってきています。

 今後、個別プロジェクト毎に広島大とDBJが連携チームを組成して、具体的な取り組みを進めていく予定です。


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【問い合せ先】
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  佐野 眞理子(ボランティア活動室長)
   TEL:082-424-6385 E-mail:msano@hiroshima-u.ac.jp
  吉原 正治(障害学生支援委員会委員長)
   TEL:082-424-6191 E-mail:myoshih@hiroshima-u.ac.jp
  山本 幹雄(教育室UD化推進教員)
   TEL:082-424-6321 E-mail:hiuniv@hiroshima-u.ac.jp
 
 マイクロソフト株式会社
  広報部 荒木 亜季
   TEL:03-4523-3210 E-mail:mskkpr@microsoft.com