量子生命科学セミナー(第8回)6月9日



量子生命科学セミナー(第8回)

日  時: 2006年6月9日(金)14:35〜16:05

場  所: 理学部E104室

講演題目: 地球・月・太陽の情報を人はどのように獲得したか

講 演 者: 細矢 治夫 先生

  (広島大学客員教授、お茶の水女子大学名誉教授)

概 要:

 生命科学を学ぶためには、太陽系の中の一員としての地球の認識が不可欠である。

現在では、地球、月、太陽、惑星等の大きさ、質量、自転・公転の情報等は容易に入手可能である。しかし、現代科学が、それらの情報をどのようにして獲得して来たかについては、あまり詳しく論じられていない。地球や月の質量はどのようにして知ることができたか、生命の誕生の際に月はどのような役割を果たしたか、というような物理的、化学的な議論の他にも、天文学と数学の連携的な発展、天動説と地動説の争い、メートル法の制定までの血みどろな歴史のような人文的、社会的な問題についても知識を広げることの意義は大きい。

 これらの問題には、量子論や量子力学は全く関係ないが、現在の地球上の環境が酸化的であるということの量子力学的な理由付けに関する考察もしたい。



量子生命科学セミナーは「ナノテク・バイオ・IT 融合教育プログラム(NaBiTプログラム)」の一環として、理学研究科で開講されています。「ナノテク・バイオ・IT融合教育プログラム」(NaBiTプログラム)は,広島大学大学院理学研究科および量子生命科学プロジェクト研究センターを母体として平成15年度からスタートしました。詳細は,http://www.nabit.hiroshima-u.ac.jp/を参照してください。

(お問合せ先:相田美砂子(内7412))


up