量子生命科学セミナー(第13回)



量子生命科学セミナー

2006年度前期の量子生命科学セミナーでは,前年度に引き続き「企業人材シリーズ」を企画しています。企業の研究所や開発部門等で活躍している方々に,企業での仕事の内容や求められる能力などについて話していただきます。学部卒業後あるいは博士課程修了後に就職を希望している学生さんは,ぜひ,このセミナーに参加して,現場で活躍している方々の「生」の声を聞いてください。今週は「企業人材シリーズ

(22)」として,化学系企業の技術開発チームの方に来ていただきます。

日 時:2006年7月14日(金)14:35〜16:05

場 所:理学部E104室

講演題目: 冷却水系におけるスケール障害について

 —影響因子選択の重要性について−

講 演 者:西田 育子 氏

(栗田工業株式会社開発本部先進技術第一グループ第一チーム)





概 要:

 「持続可能な発展」のために水処理の役割は大きく、産業や社会が必要とする水をより有効に利用する処理や環境を保全するために必要な処理があります。本講演では、工業用水の70%が用いられている冷却水(石油精製、石油化学製品等の冷却において流体を冷却する用途で使用される水)におけるスケール化(析出した溶存塩類の付着)を中心に紹介します。冷却水は使用水量が多いため循環利用され、薬品により循環利用率を高くすることができます。

 スケール化を予測する際に理論から求めた析出の予測と実態が異なった例から、現象をモデル化する際に影響因子の選択が重要であることを紹介します。



量子生命科学セミナーは「ナノテク・バイオ・IT 融合教育プログラム(NaBiTプログラム)」の一環として、理学研究科で開講されています。「ナノテク・バイオ・IT融合教育プログラム」(NaBiTプログラム)は,広島大学大学院理学研究科および量子生命科学プロジェクト研究センターを母体として平成15年度からスタートしました。詳細は,http://www.nabit.hiroshima-u.ac.jp/ を参照してください。

(お問合せ先:相田美砂子(内7412))


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