第1回NaBiTセミナー



第1回NaBiTセミナー

日時:2006年8月10日(金)16:30〜18:00

場所:理学部E002室

講演題目: 蛋白質の形と進化

講演者:  郷 通子 先生 (お茶の水女子大学 学長)

概要:

  蛋白質は、DNAの中の情報をmRNAに写しとり(転写)、そのmRNAをもとにアミノ酸をつなぐこと(翻訳)によって作られる。蛋白質の進化は、DNAの塩基配列における変化が、転写・翻訳を経て蛋白質の上に反映されたもの、とみることができる。真核細胞では、蛋白質を作る際に、DNAに書き込まれた情報の中からイントロン部分を外し、エクソン部分をつなぎあわせて鋳型を作る。この鋳型から蛋白質を合成する。

 蛋白質の立体構造とイントロンやエクソンの位置との間にはどのような関係があるのだろうか。また、それは進化においてどのような役割を果たしてきたのだろうか。ここでは、蛋白質の構造を『モジュール構造』としてみなおすことによって、蛋白質の形と進化に焦点をあてる。



NaBiTセミナーは「ナノテク・バイオ・IT 融合教育プログラム(NaBiTプログラム)」の一環として開催しています。「ナノテク・バイオ・IT 融合教育プログラム」(NaBiTプログラム)は,広島大学大学院理学研究科および量子生命科学プロジェクト研究センターを母体として平成15年度からスタートしました。詳細は,http://www.nabit.hiroshima-u.ac.jp/ を参照してください。

(お問合せ先:相田美砂子(内7412))


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