日時:平成19年2月20日(火)15:10-16:40
場所:生物生産学部C314講義室
演題:ブタ遺伝子研究最前線(トレーサビリティとE型肝炎)
講師:安江 博 先生((独)農業生物資源研究所家畜ゲノム研究ユニット・上席研究員)
内容:あなたが食べているお肉は安全ですか?安心できますか?
2007年亥年に因み、1)ブタ・トレーサビリティー法の研究最前線、2)ブタとヒトに共通して感染するE型肝炎ウイルスの日本における現状とその研究の知見をわかりやすく紹介します。
ブタ・トレーサビリティの最先端技術(SNPをPCR-Luminex法で検出)では、日本国内のブタは全て個体識別できる技術に達しています。コストをいかに軽減できるか、これが解決されればすぐにでも実用化されるでしょう。一方、国内でE型肝炎ウイルスのヒトへの(不顕性)感染が報告され、加熱不完全なイノシシの肉を食べてE型肝炎ウイルスに感染し、死亡する事故も報告されています。そこで E型肝炎ウイルスの特徴および検出方法などをわかりやすく紹介いたします。これらの知識をもとに、安全な食肉を安心して食すための遺伝子技術の一端を考察してみたいと思います。
安心して安全なお肉を食べるために、まずは現状を知ることからはじめましょう。
問合せ:西堀正英 (nishibo@, 内線7992)セミナー世話人:杉野利久・島田昌之・海野徹也
※本講演は4研究科の共同セミナーの単位となります