題 目 | 重い電子系超伝導体UBe13における風変わりな量子臨界的挙動と超伝導 |
講 師 | 石井 勲(先端物質科学研究科) |
日 時 | 2015年11月12日(木)16:30- |
場 所 | 先端物質科学研究科 404N |
要 旨 | 超音波実験では,弾性係数の実数成分である弾性率と,虚数成分である超音波吸収を測定できる。結晶のどの軸方向に,縦波と横波のどちらの波を入射するかによって様々な弾性モードを測定することができ,各弾性モードのふるまいから物質中の電子状態について知見を得ることができる。特に,超音波による歪みは対応する電気四極子と線形に結合する為,弾性率は電気四極子の感受率になっている。また,巨大振幅原子振動(ラットリング)を示す物質では超音波分散などの特徴的なふるまいがみられるものがあり,超音波実験は電気四極子やラットリングの良いプローブになっている。 これまで,充填スクッテルダイト,I型クラスレート,PrT2Zn20(T=Ir, Rh)などにおける電気四極子,ラットリング,磁性が絡み合った物性を中心に研究を行ってきた。本セミナーでは,超音波実験の原理・特徴や,これまでの研究結果を紹介する。また,これからの研究についても合わせて紹介したい。 |
担 当 | 松村 武(先端物質科学研究科)・内線7021 |
*5 研究科共同セミナーの認定科目です