[研究成果]軟骨形成を司るタンパク質を発見~変形性関節症の治療に新たな道~



記者説明会の様子

記者説明会の様子

広島大学大学院医歯薬保健学研究院の今泉和則教授・斎藤敦助教らの研究グループは、軟骨の成長を促すタンパク質を発見し、軟骨が出来上がる仕組みを解明し、平成26年12月10日東京オフィスで記者説明会を開催しました。軟骨形成の鍵を握るのは、BBF2H7と呼ばれるタンパク質で、BBF2H7がなくなったマウスでは体のあらゆる部位で軟骨形成が極端に悪くなることがわかりました。

BBF2H7は細胞外に放出されて軟骨細胞を増殖させる能力があるため、ダメージを受けた関節軟骨の表面に投与するだけで関節軟骨を再生できる可能性があります。大人の関節軟骨におけるBBF2H7の働きをさらに詳細に解析を進め、変形性関節症の根本治療に結びつけていきます。

本研究の成果は、平成25年12月13日午前2時(日本時間)米国の学術雑誌「Molecular Cell」のオンライン版で公開されました。

論文タイトル:Chondrocyte Proliferation Regulated by Secreted Luminal Domain of ER Stress Transducer BBF2H7/CREB3L2.

著者:A. Saito, S. Kanemoto, Y. Zhang, R. Asada, K. Hino, K. Imaizumi

URL:http://www.cell.com/molecular-cell/abstract/S1097-2765(13)00833-2

説明を行う今泉教授

説明を行う今泉教授

【研究内容に関するお問い合わせ先】

国立大学法人 広島大学 大学院医歯薬保健学研究院 

教授 今泉 和則 (いまいずみ かずのり)


TEL: 082-257-5130

E-mail:imaizumi*hiroshima-u.ac.jp

【記者会見に関するお問い合わせ先】

国立大学法人 広島大学 学術・社会産学連携室 広報グループ

TEL:082-424-6727 FAX:082-424-6040

E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp

(*は@に置き換えてください)


up