洗えば洗うほど抗菌コート 新義歯洗浄剤を発表



発表風景

 来る10月26日(木)にキャンパス・イノベーションセンター東京(東京都港区)で開催された本学のリエゾンフェアで,歯学部二川教授が研究シーズを発表しました。



■抗菌コート義歯洗浄剤

  歯学部口腔保健学科 教授 二川浩樹



 口腔内には400〜500種の微生物が生存しており,入れ歯などが非常に汚れやすく,入れ歯の表面で増殖した菌を誤嚥することで引き起こされる誤嚥性肺炎などが,昨今,高齢者の死因として非常に注目を集めている。

 本研究では洗浄性、抗菌性、抗菌防臭加工に優れた(義歯)洗浄剤を提供する。従来の洗浄剤は、洗浄性能の機能が要求されるため、単に洗浄効果のみを追及しており、抗菌剤、消毒薬を主要成分としていた。



 本発明の洗浄剤は、プラスチック、金属を問わず一般消費材等、さらに繊維製品への優れた洗浄作用、抗菌作用だけでなく、洗浄後に表面に抗菌物質が固定化され、抗菌防臭加工されるという点で優れており,洗えば洗うほど洗ったものが抗菌コートされるため,汚れにくくなるという特徴がある。



 義歯洗浄剤以外にも,トイレ用,風呂用洗剤,衣服の洗剤あるいは汚れ拭き取りティッシュなど様々な用途に使用可能である。



お問い合わせ先:医歯薬学総合研究科等支援室 部局長支援グループ 

           歯学部担当主査 地蔵堂

           電話:082-257-5604

           メール:bimes-bucho-sien@office.hiroshima-u.ac.jp


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