医歯薬学総合研究科二川浩樹教授が、研究成果の試供品を寄贈しました



 広島大学大学院医歯薬学総合研究科二川浩樹教授は10月6日、このほど作製に成功した、新しい化合物「固定化消毒薬」の試供品を、本学附属東雲小学校に寄贈しました。

 この固定化消毒薬は、学校の机・椅子や公共交通機関の座席などの表面に、医療現場などで消毒薬として用いられている消毒成分を固定化(抗菌加工)することができる、新しい化合物で、空気感染や接触感染のリスクを軽減するものとして期待されています。

 インフルエンザの本格的流行を前に、子どもたちへの感染リスクを少しでも軽減してやりたいと思っていた二川教授が、たまたま東雲小学校の新型インフルエンザと思われる感染による学級閉鎖のニュースを聞いたことから、この度の寄贈が実現しました。

消毒薬で机上を拭く附属東雲小学校の生徒たち1 消毒薬で机上を拭く附属東雲小学校の生徒たち2
消毒薬で机上を拭く附属東雲小学校の児童たち

 

 またこれに先立つ9月28日には、宮島観光協会にも試供品を寄贈しました。

中村宮島観光協会会長(左)に消毒薬を手渡す二川教授 船内で抗菌剤を吹きかける二川教授
中村宮島観光協会会長(左)に消毒薬を手渡す二川教授 船内で消毒薬を吹きかける二川教授

 宮島観光協会の中村靖富満(なかむら やすふみ)会長は、「宮島の交通機関(船、バス、タクシー、ロープウェーなど)は、インフルエンザ拡大リスクを軽減する処置を、広島大学の新技術で実施します。宮島はこれから秋の紅葉シーズンを迎えますが、安心してお越しください」と呼びかけました。

 この消毒薬は東広島市観光協会にも寄贈し、10月10日、11日に開催される「2009酒まつり」の会場でも活躍する予定です。



【問い合わせ先】

広島大学社会連携・情報政策室 広報グループ

TEL:082-424-6017


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