「産学官連携研究で植物乳酸菌を使った新しいヨーグルトを共同開発」の記者会見を実施



 広島大学大学院医歯薬学総合研究科の杉山政則教授と、高原安瀬平乳業有限会社(三次市)との産学官連携研究により、沖縄産パイナップルを乳酸菌増殖剤として使用した植物乳酸菌ヨーグルトの新商品が2つ誕生しました。

 平成 22年4月13日(火)本学は、この植物乳酸菌ヨーグルトの三次市内での13日からの販売開始を受けて、記者会見を行いました。広島市内や東京都内の小売店でも、早ければ4月中に販売を開始する予定だそうです。

【記者会見出席者】

杉山政則教授

産学・地域連携センター・丹根一夫副セン ター長(大学院医歯薬学総合研究科教授)

高原安瀬平乳業有限会社・児玉克憲代表取締役

三次市地域振興部・元廣 修部長

(株)植物乳酸菌研究所・吉村和男代表取締役(技術移転先・杉山教授が設立した広島大学発ベンチャー)



右から、丹根副センター長杉山教授、児玉代表取締役、元廣三次市部長、吉村代表取締役

 これまでも杉山教授は、乳中でほとんど培養できない植物由来の乳酸菌を、酒粕を用いて増殖し、平成16年、野村乳業(株)と、世界に先駆けて「植物乳酸菌から生まれたヨーグルト」を創出・発売しています。

 杉山教授は今回の研究で、沖縄産パイナップル果汁に植物乳酸菌の増殖促進能力があることを発見し、特許を出願いたしました。この技術の移転先として、三次市(※)に本社を置く高原安瀬平乳業(株)を選定し、共同研究の結果、まったく新しい植物乳酸菌ヨーグルトが誕生しました。どちらも、植物乳酸菌の特徴である「生きて腸まで届く」「腸内環境を改善する」などの効果が期待できます。



(※)2007年10月11日に、地域の目標の実現、地域全体の教育・学術研究機能の向上を図るとともに、地域の活性化、人材の育成に寄与することを目的に、本学と三次市は包括協定を締結しています。



(左)安瀬平ヨーグルト(P・ペントサセウスLP28)滑らかで口の中でとろけるヨーグル トです。

(右)安瀬平ドリンクヨーグルト(L・プランタルムSN13T)とてもフルーティでさわやかな味に仕上がりました。







【お問合わせ先】

◆研究内容に関すること

広島大学大学院医歯薬学総合研究科・教授 杉山政則

電話:(082)257-5280 



◆商品に関すること

高原安瀬平(あせひら)乳業有限会社

電話:(0824)52-3735



◆報道に関すること

広島大学社会連携・情報政策室 広報グループ

電話:(082)424-6017


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