[研究成果]脳神経を守るアストロサイト細胞が生まれる仕組みを解明



大学院医歯薬保健学研究院の今泉和則教授、齋藤敦助教らの研究グループは、脳神経を保護するアストロサイトという細胞が誕生する仕組みの一部を解明し、平成24年7月23日(月)に東広島キャンパスで記者会見を行いました。

記者会見の様子の画像

記者会見の様子
今回発表を行った今泉教授の写真

今回発表を行った今泉教授

アストロサイトは、神経細胞の補助細胞として、栄養の供給や神経伝達の修飾、神経細胞の傷害時における修復再生、さらには血液脳関門の形成など神経細胞が健全に働くために必要不可欠な役割を担っています。アストロサイト誕生の鍵を握るのはOASISと呼ばれる転写因子で、OASISがなくなった脳ではアストロサイトが極端に少なくなり、脳傷害に弱くなることがわかりました。

今後は成体脳でのOASISによる神経細胞保護の分子メカニズムを明らかにするとともに、OASISの機能を強化する薬物を開発し脳神経系疾患の治療に応用していきます。

この研究成果は英国科学雑誌「Nature Communications」のオンライン版(7月24日)に掲載されました。

【お問い合わせ先】

(研究に関すること)

大学院医歯薬保健学研究院

今泉 和則

Tel:082-257-5130

Mail:imaizumi*hiroshima-u.ac.jp

(*は半角@に置き換えてください)

(記事に関すること)

広島大学学術・社会産学連携室広報グループ

Tel:082-424-6017

E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp

(*は半角@に置き換えてください)


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