有元 伸子[詳細]

略歴

岡山県出身、広島県立広島国泰寺高等学校卒業、東京女子大学文理学部日本文学科卒業(1983)、広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了(1985)、広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位修得退学(1988)、金城学院大学文学部専任講師(1988)、同助教授(1990)、鈴峯女子短期大学助教授(1994)、広島大学大学院文学研究科教授(2004)

教育・研究内容

日本近現代文学、とくに昭和以降の文学を専門としている。現在のところ、指導している学生の論文で多いのは太宰治・村上春樹・川上弘美といった近現代の作家に関する個別作家論・作品論であるが、雑誌研究や文学理論の考察等に取り組む学生もいる。読みの方法を研究対象に適用していく過程と、着実な解読とを基本にすえながら、学生個々人の関心に即して幅広く教育にあたっている。教員個人は、主として三島由紀夫の作品(小説・戯曲)を〈語り〉と〈ジェンダー〉の視点により研究しているが、ほかに、近現代の女性作家の動向や、中国地方の文学なども研究課題としている。

主な研究業績

  • 『21世紀の三島由紀夫』翰林書房,2015年[共編著]
  • 『三島由紀夫 物語る力とジェンダー─『豊饒の海』の世界』翰林書房,2010年
  • 「〈劇の文学〉とジェンダー・パフォーマティヴ─三島由紀夫「卒塔婆小町」,アクションとしての台詞」『物語研究』14,pp.28-42,2014年
  • 「青砥藤綱の文化イメージと「裸川」(『新釈諸国噺』)」『太宰治研究』22,pp.53-63,2014年
  • 「〈作者〉をめぐる攻防―田山花袋「蒲団」と岡田美知代の小説」『日本近代文学』88,pp.33-48,2013年


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