後藤 秀昭[詳細]

略歴

1971年生、岡山県出身、岡山芳泉高等学校卒業、広島大学文学部史学科卒(1995)、広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了(1997)、広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了(2000)、福島大学教育学部助手(2000)、同大教育学部助教授(2001)、同大学人間発達文化学類助教授(2004)、広島大学大学院文学研究科准教授(2007)

教育・研究内容

地形の発達史を紐解く中で地殻変動や活断層の変位について検討する変動地形学的研究を主に行っている。研究手法としては、空中写真や数値標高モデル(DEM)を用いたステレオ画像の判読による活断層の認定や地形の分類、現地での地形計測や地層の観察である。最近は、地理情報システム(GIS)やDEMを用いることで変動地形研究の新展開を試みている。陸上のみならず、海底の地形についても対象としており、変動地形研究者にしか読み取れない活断層の特性や地形発達について検討したいと考えている。その他にも、自然災害や地域の開発など、地形と関連した自然地理学的あるいは環境地理学的な課題についても検討したいと考えている。

主な研究業績

  • Late quaternary slip rates and vectors on the Median Tectonic Line active fault zone in eastern Shikoku, southwest Japan. Quaternary International, 471, 267-277. 2018年, https://doi.org/10.1016/j.quaint.2017.12.013
  • Geomorphic features of surface ruptures associated with the 2016 Kumamoto earthquake in and around the downtown of Kumamoto City, and implications on triggered slip along active faults. Earth, Planets and Space, 69(1), 1-12. DOI: 10.1186/s40623-017-0603-9, 2017年
  • Extensive Area Map of Topographic Anaglyphs Covering Inland and Seafloor from Detailed Digital Elevation Model for Identifying Broad Tectonic Deformation, Kamae, K ed., Earthquakes, Tsunamis and Nuclear Risks: Prediction and Assessment Beyond the Fukushima Accident, Springer, pp.65-74, 2016.
  • 「四国の中央構造線断層帯の最新活動に伴う横ずれ変位量分布」『地震』第2輯59、pp.117-132、2006年
  • 「中央構造線活断層系(四国)の最新活動時期からみた活断層系の活動集中期」、『地震』第2輯53、pp.205-219、2001年
  • 「活断層はどこまで割れるのか?─横ずれ断層の分岐形態と縦ずれ分布に着目したセグメント区分モデル─」『活断層研究』17、pp.43-53、1998年
  • 『四国の中央構造線活断層系─詳細活断層線分布図と資料─』広島大学総合地誌研究資料センター研究叢書35、2000年


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