本多 博之[詳細]

略歴

1960年生、広島県生、広島県立広島皆実高等学校卒業、広島大学文学部史学科国史学専攻卒業(1983)、同大学大学院文学研究科博士課程前期修了(1985)、同博士課程後期単位修得退学(1989)、福岡市博物館学芸課学芸員(1989)、安田女子大学講師(1994)、同助教授(1996)、県立広島女子大学助教授(2002)、県立広島大学助教授(2005)、広島大学大学院文学研究科准教授(2007)、同大学教授(2012)

教育・研究内容

中世後期の中国・瀬戸内海地域から北部九州地域を対象に、社会経済の歴史的展開や大名権力の権力編成・領国支配について研究している。近年は、中近世移行期の貨幣流通の実態を明らかにすることで石高制の成立過程について考察し、中央政権の国内支配や、地域大名の領域支配・財政構造を解明した。また、石見銀山をめぐる諸問題や安芸厳島の歴史や文化についても、現地調査を交えながら研究を進めている。教育面では、中世の政治・経済・文化など、様々な分野について構造的に理解させるとともに、古文書・古記録など各種資料の分析方法を指導し、歴史的事実を再構築する手法を修得させるよう努めている。

主な研究業績

  • 『天下統一とシルバーラッシュ』吉川弘文館,2015年
  • 『戦国織豊期の貨幣と石高制』吉川弘文館,2006年
  • 「戦国豊臣期の政治経済構造と東アジア」『史学研究』277,pp.1-27,2012年
  • 「中近世移行期西国の物流」『日本史研究』585,pp.83-112,2011年
  • 「小早川秀秋の筑前支配と石高制」『九州史学』117,pp.1-23,1997年
  • 「豊臣期筑前国における支配構造の展開」『九州史学』108,pp.2-30,1993年
  • 「毛利氏領国における基準銭と流通銭」『内海文化研究紀要』20,pp.29-54,1991年
  • 「中世後期東大寺の周防国衙領支配の展開」『日本史研究』296,pp.1-32,1987年


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