川村 悠人[詳細]

略歴

教育・研究内容

授業では、ヴェーダ語や古典サンスクリット語で著された文献を厳密に読み解き、古代・中世インドの思想や文化を学生たちとともに発掘しています。その中で、自らの感性に対して何かうったえかけるものを学生たちに発見してもらえるように努めています。現在の研究の主な関心は、語源学者ヤースカがなす神々の名の語源分析とその神話的背景の考察に向いています。文献学的研究が、神話学、歴史学、宗教学、民俗学、文化人類学、言語学などの隣接分野の研究にいかに貢献し得るかを常に意識し、同時に、他分野の研究成果を上手く摂取して活用することを心がけています。

主な研究業績

  • The Kāraka Theory Embodied in the Rāma Story: A Sanskrit Textbook in Medieval India, foreword by George Cardona, D.K. Printworld, 2018.
  • 『バッティの美文詩研究—サンスクリット宮廷文学とパーニニ文法学—』,
    法蔵館,2017.
  • New Material for Studying Pāṇinian Grammar and Its Vedic Background,   
      Indo-Iranian Journal, 61, pp.101–117, 2018.
  • Interweaving Poetic Devices with Grammatical Illustrations: A New Type of kāvya by Bhaṭṭi, Nagoya Studies in Indian Culture and Buddhism: Saṃbhāṣā, 34, pp.1–14,2018.
  • Sambandha versus Sambaddhasambandha: The Semantics of Sixth-triplet Endings,Journal of Indian Philosophy, 46(1), pp.179–192, 2017.


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