倉田 賢一 [詳細]

略歴

1977年生。東京大学法学部卒(1999)、職歴を経て、東京大学人文社会系研究科博士前期課程修了(2007)、ウォリック大学PhD課程修了(2010)、中央大学理工学部助教(2011)、同准教授(2014)、広島大学文学研究科准教授(2016)

教育・研究内容

もともとの専門はジョージ・エリオットの小説と精神分析(フロイト・ラカン)的解釈だが、19世紀・20世紀小説全般、また文学理論の諸部門について研究をすすめることで、近代イギリス小説についての総合的な理論的枠組みの可能性を探りたいと考えている。そのような観点に加えて、日本人としてイギリス小説を読むことの意義について考えるために、カズオ・イシグロの小説に検討を加えてきた。直近の大学院のゼミでは、近代的アノミーに対する反動を代表する作家たちである、イーヴリン・ウォーとD.H.ロレンスの小説を扱っている(ただし、彼らの近代に対するレスポンスが正しいものであると考えているわけではない)。

主な研究業績

  • George Eliot as a Reader of Ruth, Gaskell Studies, 25, 2015.
  • George Eliot, Marcel Proust and the Logic of Desire, George Eliot Review, 44, 2013.
  • George Eliot's Middlemarch as Romantic Self-critique, Poetica, 79, 2013.


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