中山 富廣[詳細]

略歴

1956年生、長崎県出身、広島県立広高等学校卒業(1975)、広島大学総合科学部総合科学科卒業(1979)、同大学大学院文学研究科博士課程前期修了(1981)、同博士課程後期単位取得退学(1985)、広島大学附属中・高等学校教諭(1985)、同総合科学部助手(1987)、同講師(1989)、同助教授(1992)、同教育学部助教授(1993)、同大学院教育学研究科助教授(2001)、同教授(2005)、同大学院文学研究科教授(2006)

教育・研究内容

江戸時代の社会・経済について瀬戸内海地域と中国山地地域を対象フィールドとして研究している。研究の方法は各地に残されている古文書の読解・分析が中心となるので、学生諸君には古文書を読むことができるように指導につとめており、また江戸時代の社会・経済以外の分野を研究する学生に対しても、古文書を中心とした資料の分析から論を組み立てる指導をおこなっている。私の研究としてはとくに農村社会の生産活動および地域開発、民富の存在形態、藩の農村支配政策などを通して、江戸時代とはどのような時代であったのかについて取り組んでいる。

主な研究業績

  • 『近世の経済発展と地方社会』清文堂,2005年
  • 「近世出雲における大鉄師成立の再検討―飯石郡吉田村・田部家を事例として―」『中国四国歴史学地理学協会年報』12,pp.13-26,2016年
  • 「近世たたら製鉄業と労働者飯米―出雲国田部家の「養米」を中心に―」『広島大学大学院文学研究科論集』72,pp.35-53,2012年
  • 「地租改正における地価決定と収穫高―広島県恵蘇郡奥門田村を事例として―」『地方史研究』336,pp.1-14,2008年
  • 「近世厳島研究序説―その経済的基盤と観光産業―」『厳島研究』4,pp.9-23,2008年
  • 「明治前期における中国山地の地主小作関係」相良英輔先生退職記念論集刊行会編『近世近代の中国地方―たたら製鉄・石見銀山と地域社会』,清文堂,2008年


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