野島 永[詳細]

略歴

1964年生、京都府出身。京都府立東宇治高校卒業(1983)、広島大学文学部史学科考古学専攻卒業(1988)、広島大学大学院文学研究科博士課程前期考古学専攻修了(1990)、(公財)京都府埋蔵文化財調査研究センター勤務(1990)、広島大学大学院文学研究科助教授(2004)、同准教授(2007)、同教授(2015)

教育・研究内容

日本列島における古代国家形成以前の考古学的研究を行なう。弥生時代から古墳時代の鉄器文化がどのように社会を変容させていったのかをテーマとした遺物論を展開する。さらに、古代国家成立以前に存在した世界各地の首長制社会の考古学的研究事例から、金属文化がさまざまな社会構造に関与していることを明らかにしていく。また、弥生時代墳丘墓の発掘調査をおこない、墳丘墓の発展過程を総合的に考察する。日本古代の金属文化研究とともに、首長制社会の比較考古学的研究を推進する。学生には、弥生時代から古墳時代における遺跡の発掘調査と遺物研究を通して社会の変化と発展を読み取る研究が行えるように指導する。

主な研究業績

  • 「鉄器からみた諸変革―初期国家形成期における鉄器流通の様相―」,考古学研究会編『国家形成過程の諸変革』考古学研究会,pp.75-102,2000年
  • 「古墳時代の有肩鉄斧をめぐって」『考古学研究』41(4),pp.53-77,1995年
  • 「弥生・古墳時代の鉄器生産の一様相」『たたら研究』38,pp.1-34,1997年


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