高永 茂[詳細]

略歴

1961年生、広島国泰寺高校卒業(1979)、広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学(1989)、呉大学社会情報学部教授(1999)、広島大学大学院文学研究科助教授(2001)、同大学院文学研究科准教授(2007)、同大学院文学研究科教授(2009)

教育・研究内容

日本語や日本文化を相対化し比較・対照研究を行うには、まず日本語と日本文化そのものを熟知する必要がある。教育においては、①言語学(とくに社会言語学と語用論)の観点から日常生活のなかで日本語が使われるときに観察される諸現象を分析すること、②言語文化学の観点から日本文化の特徴を追究すること、の二点に重点を置きながら授業を展開する。研究面では、コミュニケーション論と社会言語学を専門としている。コミュニケーションのメカニズムの解明、待遇表現の研究、言葉に係わる社会的な問題などに取り組んでいる。言語現象の理論的な説明に終わるのではなく、その成果を教育と実践に還元していくというのが基本姿勢である。

主な研究業績

  • 『都市化する地域社会の社会言語学的研究』渓水社,1997年
  • 「医療面接における表現モダリティの複層性に関する研究―歯科医療面接の事例を中心にして―」『國文學攷』220,pp.1-15,2013年
  • 「言語接触・言語管理」町博光編『講座・日本語教育学 第2巻』スリーエーネットワーク,pp.18-32,2006年
  • 「言語の伝播とパーソナル・ネットワーク」室山敏昭編『方言語彙論の方法』和泉書院,pp.77-97, 2000年
  • 「方言に対する好悪の意識―東広島市高屋町における自然発生的集落居住者の場合―」『國文學攷』125,pp.13-27,1990年


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