平成24年度 工学研究科学生おもしろ企画の紹介

平成24年度「学生のおもしろ企画・大学祭企画」助成企画概要

『新風景の創造』 ~ 錯覚part3 ~

代表者(参加者数) / 世話教員

 辻川 晃太郎 (構成員19名) / 水田 丞 (建築学)

企画概要(抜粋)

 遠近法,色といった視覚効果を用いた錯覚は,中世の頃から広場や舞台など様々な建築空間にも用いられてきた。現在では,商業施設やインスタレーションなど にも広く用いられており,実際よりも奥行きを感じさせ,感覚を麻痺させて新鮮な空間体験をもたらす作品が多く存在している。

本企画は,「視覚」をテーマに,錯覚空間を設計することを計画するものである。この非日常空間に,来場者はわくわくしながらその空間を楽しむかもしれな い。あるいは,不快を感じるかもしれない。錯覚を用いることで非日常空間を体感してもらいたい,また建築のことをあまり知らない一般の方にも楽しんでもら いたい。そんな空間を提案する。

実施時期 / 実施場所

 11/3 ~ 11/4 (大学祭) 中央図書館前

活動報告書

土木の魅力を伝えるボランティア活動

代表者(参加者数) / 世話教員

 中岡 孝行 (構成員8名) / 中下 慎也 (社会基盤環境工学)

企画概要(抜粋)

本研究室では,瀬戸内海の水質改善・ヘドロの浄化をテーマに研究を行っている。

本企画では,我々の研究内容や土木が生活に密接に関係していること を伝えるとともに,長い歴史を持つ宮島で,どのように自然環境が守られてきたのかを学び,体験してもらうことで,環境問題などに興味を持ってもらうことを 目的としている。具体的な内容は,次の 1 ~ 3 のとおり。

  1. 1泊2日の体験学習会の中で水の流れ・性質に関する実験等を行う。
  2. 海岸清掃を通じて環境問題や自然環境の保全について考える。
  3. カキの持つ水質浄化能力を実験を通じて体験してもらう。

なお,本企画は,「みやじま未来ミーティング」という地元のボランティア団体と共催で実施する。

実施時期 / 実施場所

  1. 8/2 ~ 8/3 宮島町包ヶ浦自然公園
  2. 12/8 宮島町腰細浦
  3. 1/19 宮島町包ヶ浦自然公園

活動報告書

人力飛行機の設計・製作活動2012

代表者(参加者数) / 世話教員

 藤井 健斗 (構成員17名) / 岩下 英嗣 (輸送・環境システム)

企画概要(抜粋)

 広島大学工学部HUESは2002年より双発型の人力飛行機の設計・製作を行い鳥人間コンテストへ出場してきている。昨年8月より機体の一部設計変更をし た後,製作を行った。以後,機体の修復を繰り返しながら,岡山県の笠岡ふれあい空港にて現在まで計4回の試験飛行を実施した。

 3月の倍率2倍以上の書類選考に合格し,今年の大会への出場が決定した。鳥人間コンテストの各競技部門のうち,人力プロペラ機ディスタンス部門へ出場した。

 おって,今大会出場の成果(車両及び関連データ)を大学祭でも展示公開する予定である。

実施時期 / 実施場所

 9/3 ~ 9/7 静岡県小笠山総合運動公園、11/3 ~ 11/4 車両展示(大学祭)

オリジナル Web サイト

 HUES on the Web

活動報告書

全日本学生フォーミュラ大会躍進への挑戦

代表者(参加者数) / 世話教員

 藤原 和紀 (構成員17名) / 西田 恵哉 (機械システム工学)

企画概要(抜粋)

 学生フォーミュラチーム「フェニックスレーシング」は,全日本学生フォーミュラ大会へ向けて,学生主体で小型のフォーミュラカーの企画・設計・製作を行なっている。

 大会では,参加チームが製作した車両の走行性能を競技する動的審査4種目及び静的審査(コスト・デザイン・プレゼンテーション)の得点を競う。走行性能だけでなく車両のマーケティング,企画・設計・製作,コスト等を含むものづくりの総合力を競う大会となっている。また,競い合うだけでなく,他大学の車両を見学・質問することでさらに高いレベルへの挑戦へ向けた準備も行うことができる。

 おって,今大会出場の成果(車両及び関連データ)を大学祭でも展示公開する予定である。

実施時期 / 実施場所

 9/3 ~ 9/7 静岡県小笠山総合運動公園、11/3 ~ 11/4 車両展示(大学祭)

オリジナル Web サイト

 Phoenix Racing

活動報告書

家具展2012 ~ モノづくり/ヒトづくり ~

代表者(参加者数) / 世話教員

 楠 大樹 (構成員14名) / 岡河 貢 (建築学)

企画概要(抜粋)

 建築計画グループは,様々な空間の研究を行なっており,本企画では,家具づくりを通して生活空間における身体感覚を養うことを目的としている。

 生活空間において重要な役割を担っている家具を自分で作ること,また,普段使用している学校の家具を自分たちで修繕することで,普段の研究からは得られない身体感覚や家具を大切に使い続けていくという意識を養うことができる。

 また,手軽な家具作りを体験できるイベントも開催し,他分野の学生や大学祭来場者にも参加してもらい,ものづくりの面白さを体感してもらう。相互に協議しながら創作することで,分野を超えた交流も期待できる。

実施時期 / 実施場所

 11/3 ~ 11/4 (大学祭) 工学部コミュニケーションギャラリー(ガレリア)

活動報告書

クリップモーターを作ろう!

代表者(参加者数) / 世話教員

 宮本 竜平 (構成員12名) / 金田 和文 (情報工学)

企画概要(抜粋)

子ども達の理科離れが進んでいる現在,単3電池,クリップ,針金,ホッチキスの針といった身近なものを用いてモーターを製作することで,作る喜びを体感してもらい,理科に興味を持ってもらうことを目的とする。

また,普段から見慣れているモーターの基本的な動作原理の概観を学んでもらう。

具体的な内容は,次の 1及び 2のとおり。

  1. スライドを用いたプレゼンテーション
    モーターがどのようなところで使われているか
    モーターの基本動作原理
    今回作るモーターの動作原理
  2. モーターの製作
    前で主催者が実演を行いながら製作し,同時に参加者にも製作してもらう。主催者は助手を参加させ,参加者の補助を行う。

 なお,本企画は原理及び製作の難易度を考慮して,小学校高学年を対象とする。

実施時期 / 実施場所

 11/3 (大学祭) B棟 講義室

活動報告書

Steel Bridge Competition 2012

代表者(参加者数) / 世話教員

 植村 有馬 (構成員11名) / 藤井 堅・半井 健一郎・有尾 一郎 (社会基盤環境工学)

企画概要(抜粋)

 本企画は,学生自身がある既定のルールに基づいて,橋梁の設計,解析,部材の製作を事前に行い,大会当日に橋梁の架設スピード,載荷によるたわみ量,景観等を各大学で競い合う大会に参加するものである。

 昨年,国内で全国から12大学(14チーム)が参加する大規模な「Japan Steel Bridge Competition 2011」が京都大学で開催され,当研究室は2度目の参加をし,総合部門で準優勝という成績を修めた。

 この「Steel Bridge Competition」は,米国では既に10年を越える歴史を有する競技大会であり,台湾,タイ等によるアジア大会も実施されている。本コンペティションは,これらの大会ルールに準拠したグローバルな取り組みである。

 今回も前回大会に引き続き,当研究室のメンバー全員で大会に参加したいと考えている。もちろん今年の目標は,総合優勝である。

実施時期 / 実施場所

 8/31 ~ 9/1 東京都市大学世田谷キャンパス

活動報告書

新しい茶室

代表者(参加者数) / 世話教員

 櫻井 治 (構成員8名) / 岡河 貢 (建築学)

企画概要(抜粋)

 建築学専攻の建築設計学研究室と建築意匠学研究室が主体となって,二畳(3.6×3.6m程度)の大きさを持つ茶室を設計・施工し,大学祭期間中,東福利会館東側のぶどう池周辺の敷地に展示し,茶会を催す。設計期間は6月上旬~9月下旬(約4か月間),施工期間は10月上旬~下旬(約1か月間)を予定している。

 また,広島大学茶道研究部に茶道具を借り受け,作法の指導を受けた上で,当日の茶会を開催したいと考えている。

 世代を問わず茶の湯を楽しめる空間を提供することで,来場者に建築に興味をもってもらい,大学祭に活気を与えるとともに,茶室を来場者に批評していただくことで,我々も設計・デザインの成果の検証が可能になると考えている。

実施時期 / 実施場所

 11/3 ~ 11/4 (大学祭) ぶどう池周辺(東福利会館南側)

活動報告書

建設・環境ジュニアサイエンス ~楽しく学ぼう道・橋・川・海~

代表者(参加者数) / 世話教員

 竹縄 温 (構成員8名) / 金田一 智規 (社会基盤環境工学)

企画概要(抜粋)

 小学生及び保護者を対象に次の建設・環境に関わる理科実験を行い,理工系科目への興味を喚起する。

  1. 水の流れの不思議体験
    川や海で見られる流れや波に関する特徴的な自然現象や,身近に体験できる不思議な流体現象を,分かりやすい実験を通して理解してもらう。
  2. 人と人をつなぐ橋とは?
    橋の模型の展示を通じて橋の魅力を知ってもらう。
  3. 液状化って何?
    地震のときに地盤が液状化して大きな被害が発生することがある。液状化を再現する模型実験を観察して,液状化現象と被害の関係について理解してもらう。
  4. 排水性舗装ってどんな舗装?
    排水性舗装とは,隙間のある舗装である。雨が降っても水溜まりができず,前の車の水しぶきで視界が悪くなるようなことがない。このコーナーでは排水性舗装と普通の舗装の違いを実物で体験してもらう。
  5. 水道水はどうやってできるの?
    このコーナーでは,実際ににごった水を凝集・沈殿という方法できれいにしてもらう。凝集・沈殿はほとんどの浄水場で行われている重要なプロセスである。

実施時期 / 実施場所

 11/3 (大学祭) 工学部E2棟,駐車場,E5棟周辺(雨天時には変更予定)

活動報告書


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