2012年12月17日、広島大学工学部において「第4回広島大学・バイオマス イブニングセミナー」を開催しました。 今回のセミナーは、大学院先端物質科学研究科の秋 庸裕准教授と、大学院工学研究科博士課程前期生の高井さん、NAIYAPORNさんが講演を行いました。 |
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【講演】「海洋微生物ラビリンチュラ類による機能性脂質の生産」大学院先端物質科学研究科 准教授 秋 庸裕 海洋微生物ラビリンチュラ類オーランチオキトリウム属は、ドコサヘキサエン酸、アスタキサンチン、スクアレンなどの機能性脂質を高生産することから、工業的利用価値が高い。本講演では、同微生物に関するこれまでの研究成果と、海洋藻類バイオマスを利用した効率的脂質生産のための方策と課題について述べた。 「グルコースの超臨界水ガス化の反応特性に及ぼす温度と触媒の影響」大学院工学研究科 博士課程前期2年 高井 北斗 超臨界水ガス化(SCWG)は含水性バイオマスをガス化する技術です。SCWG中でバイオマスは容易に分解されますが、重合反応も同時に進行します。重合反応はガス化率を低下させるだけでなく、反応器の閉塞も引き起こします。ここではグルコースを350, 400, 450 度で水熱中、酸(HCl)あるいは塩基 (NaOH) 触媒存在下でガス化しました。H+を添加することによってフルフラールと5-HMFの生成が促進されました。一方、OH-の添加はガス化反応を多少増加させました。これらの挙動におよぼす温度の影響を議論しました。 「均一相におけるセルロースの酵素加水分解
大学院工学研究科 博士課程前期2年 Kornpat NAIYAPORN セルロースを水に溶解するために流通式反応器を用いて加水分解の前処理を行いました。その上で、得られた過飽和セルロース水溶液に均一酵素加水分解を行いました。セロビオシダーゼとβ-グルコシダーゼの2種類の酵素を適用したところ、0.24のグルコース収率を得ることができました。 |
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【解説】
【司会】
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※今後の開催予定は次のとおりです。ご参加をお待ちしています。
【お問い合わせ先】 大学院工学研究科 熱工学研究室 中嶋 |