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第12回広島大学バイオマスイブニングセミナーが開催されました



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2013年9月11日(水)、「第12回広島大学バイオマスイブニングセミナー」が広島大学東広島キャンパスにおいて開催されました。

本セミナーは、広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で開催しており、バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、この地域におけるバイオマスの活動に資することを目的とするものです。

【プログラム】 

  • 解説

    広島大学 大学院工学研究院 教授 松村 幸彦

松村教授

  • 講演

「亜臨界水と超臨界水におけるリグニンの分解:反応経路、メカニズム、反応特性の解明」

広島大学 広島大学大学院工学研究科

博士課程後期3年 Tau Len Kelly Yong

Tau Len Kelly Yongさん ヒドロキシ基、メトキシ基に加え過多な芳香環の重合鎖により、リグニンの構造は非常に複雑であるため、水熱条件下でのリグニンの化学的性質を解明することは困難です。

超臨界水中でリグニンは急速にされ、また高いチャー収率が得られるということは確認されていますが、そのメカニズムは確立されていません。

 ゆえに、300-450℃、25 MPa、0.5-100秒の滞留時間で、リグニンおよびそのモデル化合物(グアヤコール、ベンゼン、フェノール)の分解特性を調べました。

実験結果から、全ての反応を含む詳細な反応経路を構築し、一次反応に基づく微分方程式に反応速度パラメータをフィッテングしました。反応速度パラメータは互いに良い一致を示しました。

 よってこの研究では、これらの反応経路の反応速度が正確に求められたと言えます。

  • 講演

「H2-CO2資化性菌Acetobacterium woodii の電気培養法の開発」

広島大学 大学院先端物質科学研究科

博士課程前期1年 福本 直樹

福本さん 現在、地球温暖化への懸念からその原因物質であるCO2排出量の削減が求められています。 本研究室では、CO2固定の観点からH2-CO2資化能を有するホモ酢酸菌Acetobacterium woodii に着目し、H2-CO2を基質とした有用物質生産技術の開発を行ってきました。

 電気培養は電気エネルギーを直接、または電気分解によりH2として菌体に供給するものであり、CO2と様々な再生可能エネルギーから得ることができる電気を有用物質生産資源として活用可能であると考えられます。

 そこで本研究ではA. woodii の電気培養法の確立を目的として検討を行いました。

  • 司会

    広島大学 大学院工学研究院 助教 神名 麻智

【お問い合せ】

広島大学 大学院工学研究科 熱工学研究室 中嶋

メール: y4naka[AT]hiroshima-u.ac.jp

([AT]は半角@に置き換えてください。)


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