教育研究大会

ごあいさつ

 時下,みなさまには益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて,広島大学附属中・高等学校では,一昨年度,研究テーマに「次期学習指導要に向けたアクティブ・ラーニングの展開」を掲げ,3ヶ年にわたる教育実践研究を開始しました。本年度はその最終年度です。
 ご案内の通リ,「社会に開かれた教育課程」を目標の一つに掲げる次期学習指導要領では,「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を共有し,社会と連携・協働しながら,未来の創り手となるために必要な知識や力を育む」ことが目指されています。そして,その「必要な知識や力」は「新しい時代に必要となる資質・能力」と捉え直され,私たち教員には「資資・能力」の3本柱(学びに向かう力・人間性.知識・技能,思考力・判断力・表現力等)の育成をめぐって,アクティブ・ラーニングの視点からの「不断の授業改善」が求められています。その視点も「主体的・対話的で深い学び」の新標語をもって示されました。
 新標語のねらいは「学び方」としてのアクティブ・ラーニングを身体的に活発な学習(hands-on)から知的に活発な学習(minds-on)へとシフトするところにありますが,その中で核になるのが「深い学び」です。「深い学び」とは何か-,その探究に向けて,本校では,昨年度の教育研究大会で京都大学高等教育研究開発推進センター教授・松下佳代先生に「なぜ『深さ』が重要なのか-能力・学習・評価のつながりから考える-」の演題でお話しいただき,校内研修でも「深い学び」を研究開発テーマとし,教料スケルトン(教料毎の「深い学び」「学びの深さ」の定義,「深さ」の系譜や「深い学び」の契機にかかわる要素,「学びの深さ」を実現する実践仮説)の策定に挑んできました。
 こうした成果を踏まえ,ご参加の先生方との協議の場を拡充して議論を深化させるために,本年度の研究大会では各数科の公開授業・協議の前後に2回の全体会を企画しました。開会時の全体会では学校全体の研究標題やSSHプログラムとの関係などについて概要を説明し,教料個別の授業を批評する視点の共有を図ります。総括の全体会では広島大学大学院教育学研究科准教授・吉田成章先生にコーディネーターをお願いし,本校教員によるパネル・ディスカッションを実施します。質疑の時間も十分に用意いたします。より多くの方々のご参加を得て,協働的で創造的な議論の場が拓かれればと期待しています。
公務多端の折とは存じますが,お誘い合わせの上ご参加いただきますよう,上,ご案内申し上げます。

   広島大学附属中・高等学校長  竹村 信治
 


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