吉田将之准教授が脳への注射で恐怖の学習をブロックすることを明らかにしました



吉田将之准教授が、小脳へ局所麻酔剤を注射することで恐怖の学習がブロックされることを、

キンギョを使った研究で明らかにしました。



キンギョに光を見せ、それに続けて弱い電気ショックを与えるということを繰り返すと、キンギョは

光に対して恐怖の反応(心拍が遅くなる)を示すようになります。これは恐怖条件付けという学習です。

ところが、キンギョの小脳にあらかじめリドカインを注射しておくと、この恐怖の学習ができなくなります。

リドカインは、歯科治療や簡単な外科手術に広く用いられている局所麻酔剤のひとつです。
脳の基本構造は魚類と哺乳類で共通しており、哺乳類の恐怖条件付けにも小脳が関わっていることが

知られています。この研究が恐怖学習の神経機構の解明に貢献することが期待されます。




※吉田准教授のこの研究について、3月23日(火)付の英国The Daily Mail誌、The Daily Mirror誌、

 The Daily Telegraph誌のそれぞれのオンライン版とThe Sun誌に掲載されました。


 また、この研究論文はBehavioral and Brain Functions誌に掲載されており、

 次のアドレスから自由にダウンロードできます。


<この研究に関するお問い合せ>
 広島大学大学院生物圏科学研究科  准教授 吉田 将之
   TEL:082-424-7982
   Email:yosidam@hiroshima-u.ac.jp (@は半角に変換してください)


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