農場における口蹄疫への対応について



                       大学院生物圏科学研究科長           

                       研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター長




ご存知のように、宮崎県での口蹄疫の発生に関連して、全国の家畜関連施設で、

さまざまな対応策が検討されているところです。
本研究科の農場(圃場含む)では、偶蹄類(ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウシ)を多数飼育しており、

多くの学生や教職員が利用するだけでなく、不特定多数の学外者が来訪する教育研究

施設であることから、適切な感染予防対策が求められています。
ついては、このたび、予防、衛生管理等を徹底するため、ガイドラインを作成しましたので、

全ての関係者は、このガイドラインを遵守するようにしてください。
家畜の伝染病は一旦発生すると、甚大な被害を惹き起こすことから、関係者は率先して、

日常的な感染防止に努めてください。
【ガイドラインの主な内容】


  以下のフェーズに応じて、それぞれ消毒措置、入場者への対応、他の畜産関係施設の

  訪問等の制限を記載しています。


 1) フェーズ1(発生が宮崎県内に限定されている場合)
    ・ 出入り口を南側に限定する。(北側出入り口を閉鎖)
    ・ 消石灰の散布、車体に消毒薬の噴射を行う。(畜舎地区出入り口)
    ・ 宮崎県とその周辺に行った者は、1週間以上入場を禁止する。
    ・ 関係者は宮崎県とその近辺に行くことを自粛する。
 2) フェーズ2(宮崎県以外の九州地域に拡大した場合)
    ・ フェーズ1の消毒に加えて、畜舎周囲に消石灰を散布する。
    ・ 畜舎に出入りする者は農場内に常備する長靴を使用する。
    ・ 作業着は農場内にあるものを農場内で洗濯して着用する。
    ・ 学外者、教養ゼミ等すべての見学を中止する。
    ・ 九州地方の畜産関係者の入場を禁止する。
    ・ 九州地方への訪問を自粛する。
 3) フェーズ3(九州地域以外に拡大した場合)
    ・ フェーズ1及び2の消毒に加え車両の全面消毒を行う。
    ・ 農場での実習、授業の延期または学部で授業する。
    ・ 直接的な関係者以外は入場を制限する。
    ・ 農場で購入する物品の納入場所を学部にする。

    ・ あらゆる畜産関係施設や畜産農家への出入りは原則禁止する。
    ・ 畜産関係者、口蹄疫に感染する可能性のある動物(死体を含む)との

      接触があった者は、1週間、農場への入場を禁止する。
 4) フェーズ4(本農場(圃場含む)で口蹄疫様の症状が発生した場合) 
    ・ 症状を発見次第、症状に応じて獣医師、保健所、法人本部等に連絡し対応する。
    ・ 農場内のすべての作業は防護服を着用して行う。
    ・ 口蹄疫が発生した場合は、対策本部を設置するとともに、全て家畜伝染病

      予防法等の法律及び行政指示に従い対応する。


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