平成22年12月20日、生物圏科学研究科において「第3回広島大学食料・環境問題国際シンポジウム」を
開催しました。 13時から開催された第1部では、「東アジアの食料と環境に関する現況分析と将来展望」という課題で
これに関する講演と討論を行いました。 |
|
江坂宗春研究科長のあいさつ |
吉村幸則副研究科長の司会 |
|
|
台湾東海大学のチェン・チュリアング博士 |
韓国釜慶大学のリー・サングゴ博士 |
広島大学のリアオ・ ローレンス博士 |
懇親会での集合写真 |
引き続き行われた第2部では、生物圏科学研究科の最近の研究が紹介されました。 黒川勇三准教授は、「イタリアンライグラスとトウモロコシサイレージの併給が乳牛の摂取行動と乳生産に
及ぼす影響」という題目で講演し、家畜生産のための新たな飼料給与法の可能性を示しました。 豊後貴嗣教授の演題は「日本鶏の特性評価~耐暑性・抗ストレス性~」で、肉用日本鶏のシャモは耐暑性に 優れていることを述べました。 井関和夫教授は、「周防灘のアサリ初期生態に関する連携研究:基礎生産と幼生の餌」という演題で講演し、 この地域のアサリの収量は減少しているが、成貝の餌の減少は検出されなかったので、アサリ幼生期の 餌についてさらに検討する必要があることを示しました。 水田啓子教授は、「酵母における染色体ダイナミクス」について講演し、酵母のリボソーム蛋白質の核内 挙動と役割を解析した結果を示して、これが核の形態やテロメア恒常性維持等の細胞機能調節機能を 持っているという新知見を得られる可能性を述べました。 今回のシンポジウムには、教職員、学生を含めて約70名の参加者があり、第1部と第2部ともに 活発な質疑応答が交わされました。 |
|