在宅緩和ケア事業研修会

平成30年2月10日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 今回は、「暮らしの保健室と生と老と病と死のワークショップ」と題しまして、川崎市立井田病院 腫瘍内科・緩和ケア内科 一般社団法人プラスケア代表の西 智弘先生に講演とワークショップを行っていただきました。医師、歯科医師、看護師のほか薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士等61名の参加があり、盛況な会となりました。
 早期からの緩和ケアの必要性と「緩和ケア」という言葉を使わずに「がんを抱えて生きていく」ということのサポートとして「暮らしの保健室」を運営していることの紹介がありました。その後、それぞれの参加者が、自分は人生の時間のどのあたりを生きているかを認識したあと、『死を知るためにできることは何か?』『命とは何か?』『自分が大切にしているものはなにか?』『病や老で失っていくものは何か?』を3~4人のグループでディスカッションしながら確認していく作業を行いました。参加者の中には、「2時間があっという間だった。」「内省する機会を得た。」「明日を大切に生きていこうと思った。」などの感想がみられ、知識を得るための研修会とは一味異なった成果があったようでした。

1)参加された方々へのアンケート結果
アンケート結果グラフ
2)研修会の様子
講義の様子
グループディスカッションの様子
3)参加者の感想

・自分の死生観に立ち返ることができた。
・日頃人と話すことのない死生観について話せたことはよかった。
・勇気をもらいました。
・日々の診療で迷いが多かったのですが,少し晴れてきたような気がします。どうもありがとうございました。ぜひまた参加させてください。
・グループ内では似通った意見が多かったですが,患者さんそれぞれが異なった価値観をもたれていると思うので,理解していきたいと思いました。
・看取りを仕事にしていながら,思った以上に老いのことを自ら意識していないことに気づかされるいい機会でした。
・自分を見つめなおす良い機会になりました。
・他施設の方と意見交換でき,とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
・仕事にも役立つものだと感じたが,自分を内省する良い機会となった。
・ワークショップでの体験も貴重でしたが,暮らしの保健室の立ち上げ,具体例,展望についてももっと伺いたかったです。
・在宅で家族に囲まれながらも孤独を感じておられる理由が分かった気がします。自分を振り返ることができ,良かったです。
・自分自身を見つめなおすことができました。告知の大切さ,それからのフォローの流れが分かりました。
・とても良い取り組みをされているなぁと思いました。これから先の緩和ケアが楽しみです。
・在宅での看取りが多くなってきており,ケアマネとして色々悩みを抱えていることが少し変わってきました。

平成29年度 第2回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

(日時)
平成30年2月10日(土)15:00~17:00

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

(プログラム)

【特別講演】
「暮らしの保健室立ち上げと『生と老と病と死のワークショップ』」
 
川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター
     腫瘍内科/緩和ケア内科 西 智弘 先生

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

ポスター

平成29年9月2日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 事例検討会として「腹水貯留のため短期入院を繰り返す、統合失調症をもつ卵巣がん患者の在宅緩和ケア移行の取り組みと課題」と題しまして、病院診療科医師、緩和ケアチーム医師、外来看護師、病棟看護師、在宅診療所医師、訪問看護ステーション看護師の立場から、情報提供していただき、その後グループディスカッションを行いました。
 グループは、医師、看護師(病院、訪問看護ステーション)介護支援専門員、作業療法士等多職種で構成されており、それぞれの立場から在宅で必要な医療内容、在宅緩和ケア移行時の課題などディスカッションしました。
 在宅緩和ケアを実現するためには、患者情報を伝えることはもちろん、外来で患者カンファレンスを実施したり、実際に訪問看護に同席する等、人と人のつながりが大切という意見や、意思表示ができない患者の場合は家族の意向をしっかり確認して負担軽減も考慮していくことが必要等の意見がありました。
 病院のスタッフに在宅診療は無理という考えがあることが、在宅緩和ケアのハードルを高くしている。在宅診療ができない患者はいないと明言された、診療所の在宅医師の言葉が参加された方々の心に響いたようでした。

1)参加された方々へのアンケート結果
アンケート結果グラフ

 限られた時間で、テーマを絞り切れず、グループワークが不消化で終わったとう意見もあり、時間配分などの課題を感じましたが、今後もこのような事例検討の場を計画していきたいと思います。

2)研修会の様子
事例発表の様子・グループワークの様子
グループ発表の様子

平成29年度 第1回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

(日時)
平成29年9月2日(土)15:00~16:30

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 3F1・3F2会議室

(プログラム)

【1.事例検討会】

「腹水貯留のため短期入院を繰り返す、統合失調症をもつ卵巣がん患者の在宅緩和ケア移行の取り組みと課題」
 
-パネリスト-
  広島大学病院 産婦人科医師 寺脇 奈緒子 先生
         緩和ケア医師 林 優美 先生
         産婦人科外来看護師 奥田 祥子 先生
         産婦人科病棟看護師 音部 玲子 先生
  中谷外科医院 副院長 中谷 玉樹 先生
  桜坂訪問看護ステーション 所長 野田 真由美 先生

【2.グループディスカッション】

-テーマ-
 ・在宅緩和ケア移行時の必要な情報提供
 ・在宅で必要な医療内容について
 ・その他課題等

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

平成29年2月25日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 千葉県より川越正平先生(あおぞら診療所所長)にお越しいただき、「患者の生活に着目し人生に伴奏する在宅医療」と題してご講演頂きました。冒頭では在宅診療の実際について、具体的な例を提示していただき、次第に病院の主治医と在宅医の連携の重要性について論点を深めていただきました。先生のご講演では、病院の主治医が緩和ケアチームや在宅診療医と役割分担しながら診療していくことで、がんの診断時、そして治療中、その先も、がん患者の苦痛を緩和し、生活の質を向上させ、平穏に暮らしていけるといわれました。そのために、治療開始時から病院と在宅医療(かかりつけ医)による「二人主治医制」の構想を提案されています。うまく役割分担をするには病院の主治医も理解を深める必要があることを述べられました。また在宅医療での連携をすすめるためにデータベースの活用も有用で、実績を「見える化」するために行政と協力してシステム作りをすすめることが重要とのことでした。「がんの軌道学」「生活の視点」「二人主治医制」「連携の見える化」というキーワードが心に残りました。その後、当日参加されていた近隣の在宅診療所の医師、大学病院の医師、薬剤師、ソーシャルワーカー、看護師、訪問看護ステーションの看護師が6つのグループに分かれ、多職種によるディスカッションを行いました。「二人主治医制」、「がん診療連携に有益な情報とは」、「病院と地域がつながるICTシステム」、「地域の医療機関や事業所の機能分担と連携」の4つのテーマで話し合い、それぞれの立場で課題や在宅医療の充実をめざした意見交換が行われました。(参加者53名)
 広島大学病院では、このような在宅緩和ケアに関する研修を引き続き開催する予定です。

当日の様子
写真

平成28年度 在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

 がんの治療は外来ベースに変わってきており、入院からだけでなく、通院からも在宅療養への依頼を行うことが増えています。開業医の在宅医療への参入を推進する「在宅医療推進のための多職種連携研修プログラム」の開発に深く関わられたり、患者さんの状態に最適な医療機関で切れ目のない医療やケアを提供できるように「がん治療を行う専門病院」「地域の病院」「地域の診療所」の3か所が緊密に連携するホスピトライアングルを構築されたりと、診療だけでなく、教育、研究など多方面で病診連携、診診連携、他職種連携にご尽力されている川越正平先生にご講演をおねがいしております。今回は初めてグループワークを組み込んでいます。どのようにすればよりよい連携ができるのか、みなさんと話し合う機会になればと思います。

(日時)
平成29年2月25日(土) 13:30~16:00

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

【特別講演】
「患者の「生活」に着目し「人生」に伴走する在宅医療」
 医療法人財団 千葉健愛会理事長 あおぞら診療所 院長
 日本在宅医学会 副代表理事
 日本緩和医療学会 代議員
 川越 正平 先生

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

平成27年度 在宅緩和ケア事業研修会

「病院と家をつなぐために」~よりよい病診連携をめざして~

 広島大学病院は都道府県がん診療拠点病院として、平成27年2月より緩和ケア病床の運用をおこなっています。外来で通院しているがん患者さんや、在宅で療養中のがん患者さんが、痛みや呼吸困難など強い症状で家ですごせないとき、症状コントロールのために一時入院するための病床です。地域で活躍されている医療者のみなさんに知っていただき、うまく利用していただきたいと思っています。地域連携といえばOPTIMの研究が有名です。そのモデル地域の一つである千葉県柏市にある国立がん研究センター緩和医療科の木下先生にこのたびご講演をおねがいしております。どのようにすればよりよい連携ができるのかみなさんと話し合う機会になればと思います。

(日時)
平成28年1月16日(土)14:00~16:00

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

【講演】
「緩和ケア病床の概要と有効性について」
 広島大学病院 緩和ケアチーム
 林 優美 先生

【特別講演】
「がん緩和ケアにおける連携~お互いの立場、考えを超えて~」
 国立がん研究センター東病院 緩和医療科 科長
 日本緩和医療学会 理事
 木下 寛也 先生

平成26年度 在宅緩和ケア事業研修会

「家に帰ろう」~がん患者と家族のための在宅医療~

(日時)
平成26年9月13日(土)14:00~16:00

(会場)
広島大学霞キャンパス 医学部第4講義室

【講演】
「在宅以降の実際」
 広島大学病院 緩和ケアチーム
 林 優美 先生

「在宅看取りの実際~私たちができること~」
 広島看護協会訪問看護ステーションひびき 所長
 松井 善子 先生

「病院の勤務医が在宅療養を見据えて行うべきポイント」
 在宅療養支援診療所しんじょう医院 院長
 日本緩和医療学会 理事
 新城 拓也 先生


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