在宅緩和ケア事業研修会

2020年2月1日(土)在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

今回は、【病状に関する否認が続いたが、医療者と家族の連携で在宅の看取りを実現した事例―ワンチームでの取り組み―】と題しまして、明石内科クリニック 酒井亮医師・佐伯地区医師会訪問看護ステーション 岡恵子看護師・元地域包括支援センターはつかいち 吉野富美子ケアマネージャー・広島大学病院緩和ケア部門 林優美医師・広島大学病院緩和ケア部門 重山千恵緩和ケア認定看護師・広島大学病院患者支援センター 廣田美香MSWから、事例について病状、在宅移行への支援状況、在宅での療養状況と看取りまでをお話いただきました。途中、この事例にはどのような問題点や在宅移行するには何を大切にしたいかについてディスカッションを挟みました。研修終了後たくさんの感想をいただきました。ありがとうございました。(緩和ケア部門 副部門長倉田・GM家護谷)

1)参加された方々へのアンケート結果
アンケート結果グラフ
2)参加者の感想

医師
・いろいろな職種の人の意見が聞けて勉強になりました。ありがとうございました。
・実際に患者さんの生活の支援をしておられる方の生の意見がたくさん聞けてよかったです。まだまだ患者さんやご家族の思いによりそえていないことを感じました。
・発表の5分前に「まとめて下さい」のアナウンスをしてほしい。

薬剤師
・緩和についての考え方、準備しておくもの、本人の気持ちのくみとり方など、勉強になりました。
・知ることのない分野でしたので、これからの業務の参考にさせていただきたいと思います。

看護師    
・いろいろな意見、対応がきけて勉強になりました。
・在宅側としては、いつでも対応できるようにしたいとあらためて思いました。
・職種や立場のちがいによりそれぞれの意見や思いがきけたのでとても勉強になりました。
・グループワークの時間がもう少し長ければ、まとめられたかな?と思いました。
・早期から在宅チームの介入ができると良いのですが、患者さんの受け入れのタイミングも様々だと思うので、前向きな提案として在宅医療を知って頂けるといいと思った。
・事例の内容がかなりディープなもので在宅への移行の必要は十分あるのに難しい関わりであったと思いますが大学病院の方も一生懸命かかわれていたと思います。在宅での経過が聞けて、家族や御本人の様子が聞けてよかったです。在宅への移行が決して後ろ向きではないということを患者さんにも周知していただけるとありがたいと思いました。
・いろいろ意見交換でき学びになりました。
・とても身近かな受け入れのむずかしい方のケースであり勉強となりました。
・病院から在宅への連携、とても参考になりました。素晴らしいワンチームで看取りができた事例だと思います。
・他職種(ワンチーム)での成功例を学ぶことができて、良かったです。
・様々な職種の方と話すことができ、色んな立場の意見がきけてよかった。
・同じような事例を経験している為、すごく勉強になりました。
・今は呉で訪看をしていますが、在宅緩和にはやはり地域格差を感じます。頑張ります。
・グループワークでの時間が足りなかった。
・なかなか在宅へ結びつかないケースがあるので、治療中から関わっていく重要性を学びました。
・グループワークはにがてだったけど、色々な意見がきけてよかったです。
・退院後の在宅療養の経過を知ることで次の支援に活かせると思った。
・緩和病棟も介護力がなければしかたないですが在宅の方もお手伝いしたい思いは強いのでぜひ紹介して下さい。
・がんの治療を始めた時からのACPが重要となることを痛感しました。
・いろいろな方の意見が聞け、新たな視点で考えることができ、勉強になった。事例検討はとても勉強になるが、最初の情報でなかなかイメージできにくかった。
・いろんな関わり介入について皆さんから知ることができました。また参加し、勉強したいと思います。ありがとうございました。
・いろいろな施設のスタッフの方の意思(どのように動いているか等)話が聞け、参考に出来ることもたくさんあった。こういった場から、顔の見える連携が築けるけると思います。

ソーシャルワーカー    
・1つのケースについて、他職種の立場からそれぞれの話を伺えたのがよかった。
・同じようにジレンマを抱える共有ができること、他方面の視点が聞けることは、とても有意義だと思いました。
・大変勉強になりました。次回はDrやNsなど多職種で参加させて頂きたいです。
・治療を平行して、どう生活したいのかの意向(広い意味での意志決定支援)にもっとふみこんでおきたい、とあらためて感じました。
・医療モデルで治療するかしないか、療養先どうするかという質問では本人の思いはひきだせないみたいですね。

介護支援専門員
・在宅と病院の連携は何年も話に出ているが、病院内の(部署により違うが)理解はうすいのだなと思った。
・多種な職種の方との意見を聞くことができ大変良かった。
・医療従事者だけでなく、ワンチームの名のもと、ケアマネ、介護サービスの”色”連携を病院さんがもっとおしてほしいと思います。
・在宅医療への転換について、理解ができた。

リハビリ
・たくさんの職種の方とお話ができ、楽しかったです。在宅スタッフの時間を超えてのフットワークにおどろきました。本当にありがたいです。
・家に帰るタイミングの難しさを実感しています。

介護福祉士
・在宅になるまでの経過がわかり、よかった。
・参考になりました。
・身近な問題でとても参考になりました。

研修会の様子
研修会の様子
3)次年度も2回開催予定です

2019年度 第2回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

 (日時)
 2020年2月1日(土)15:00~17:00

 (会場)
 広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

(プログラム)

【事例検討会(グループディスカッション)】
 「病状に関する否認が続いたが、
  医療者と家族の連携で在宅での看取りを実現した事例」
  ―ワンチームでの取り組み―
 
【パネリスト】
 明石内科クリニック 酒井 亮 医師
 佐伯地区医師会訪問看護ステーション 岡 恵子 看護師
 元地域包括支援センターはつかいち
            吉野 富美子 ケアマネージャー
 広島大学病院 医師・看護師・MSW 他 

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

ポスター

2019年9月28日(土)在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 今回は、「せん妄とコミュニケーション~サイコオンコロジー学会がつくる二つのガイドラインから~」と題しまして、東京都立駒込病院 精神腫瘍科・メンタルクリニック部長の秋月伸哉先生においでいただき講演をしていただきました。

 医師、看護師のほかソーシャルワーカー、介護支援専門員の方など47名の参加がありました。

 がん患者への関わりにおいて重要な問題である「せん妄」と「悪い知らせをどのように患者と話しあうか」についてのガイドラインと事例についてご説明いただき、参加者とともに考えることができました。

1)参加された方々へのアンケート結果
アンケート結果グラフ
2)参加者の感想

医師
・よく理解できました。

看護師
・とてもわかりやすい研修でした。
・せん妄予防についてカンファレンスで情報提供をしたい。DELTAプログラムを当院も導入できたらいいと思う。
・副作用を切り口に、生活について話題にしていきたいと思いました。
・せん妄の対応についてわかり易い内容でした。
・理解しやすい講義、内容で楽しかった。
・わかりやすい講義でした。がん患者さんだけでなく高齢の方を看護する上でとても、あーそうだ。と思えるお話でした。
・コミュニケーションの話がとても勉強になりました、2題ともとても分かりやすかったです。ありがとうございました。
・エビデンスをしっかりうかがえて、とても参考になりました。告知後の患者との面談など、多いので、より自身をもって実践できそうです。ありがとうございました。
・せん妄対策について具体的な内容でわかりやすかったです。
・せん妄、難しいですね。ご家族も不安に思っていることもありますし、訪問の仕方、もう一度考えてみます。
・臨床での困りごとを思いかえしながら聴講しました。日々に活かしていきたいと思います。

ソーシャルワーカー
・とても、学びの多い、講義でした。そして、わかりやすく、聞きやすかったです。
・支援に活かしていきたいと思います。

介護支援専門員
・医療系基礎資格ではないので専門用語、RCTなど、わかりませんでした。在宅緩和ケアには、チームで関わりますので、誰にでもわかりやすい、注釈がほしいです。告知後のQOLを支えるには、ケアマネ、介護保険チームも、いますので!
・”せん妄”対応よくわかりました。医療職が、在宅ケアチームと本当に、連携、コミュニケーション技術を駆使しなければお客さまのサポートはできません。コミュニケーションの重要性は、医療側は、訓練されないのでしょうか。だから連携がとりづらいのでしょうか?
・専門外の話ではありましたが、コミュニケーション等、活用できる部分を日頃の仕事に役立てていきたいと思います。

3)次回は2月の予定です

2019年度 第1回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

(日時)
2019年9月28日(土)15:00~16:30

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 3F1会議室

(プログラム)

【講演】
「せん妄とコミュニケーション~サイコオンコロジー学会がつくる二つのガイドラインから~」
 
東京都立駒込病院
 精神腫瘍科・メンタルクリニック部長 秋月 伸哉 先生

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

ポスター

平成31年2月16日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 今回は、「地域で支える、看取りを見すえたがん患者とその介護者のケア」と題しまして、東京都小金井市桜町の桜町病院在宅診療部長・ホスピス科の大井裕子先生(医学博士)をお招きいたしました。「はつかいち暮らしと看取りのサポーター」の代表も兼ねておられるということで、多彩な経験をお持ちのファシリテーター8名とともにグループワークを行いました。参加者定員50名の募集を上回る応募があり、お断りせざるを得ない状況でした。参加をお断りした方々申しわけありませんでした。

 終末期のプロセスや家族の患者への関わり方、また医療者の家族への関わり方など事例をもとに学びました。後半は、多職種で構成されたグループで、事例に対して穏やかな看取りには、なにが必要か確認していく作業を行いました。

1)参加された方々へのアンケート結果
アンケート結果グラフ
2)参加者の感想

医師
・他職種が本当に困っていることを知る。
・すてきなグループでした。
・現在のやり方では時間が短いと思います。
・終末期、どのような早さで病状がすすんでいくのかの図がとても分かりやすかった。今後使いたい。
・とても有意義な時間をもてた。
・グループワークが盛り上がるには時間が少ない感じがしました。

看護師
・事例を通してどう関わっていったら良いのか気づくことが多かった。
・今後の看取りに生かしたい。
・グループ内でいろいろディスカッションできて良かったです。
・他職種の人とのグループワークですが、同じように考えていることを知り、力になりました。
・内容がとても身近で、実践的で、大変参考になりました。
・グループワークの時間が短かった。
・看とりはご本人と家族の思いによりそう、ひき出すことが大切と再確認しました。
・実際の患者、家族との関わりの話を聞くことで自分にも活かせる関わりを学ぶことができた。
・トイレ休憩がほしかった。
・いろんな職種の方がいらしたのでそれぞれの仕事場での取りくみなどもっと聞きたかった。
・ホスピスでの死の迎え方が知れて良かった。色々な人の意見が聞けてよかった。
・色々な職種の立場での意見や思いがきけるのはとても貴重でした。
・色んな職種・立場からの視点が知れてよかった。
・看取りについて少しみじかに感じられた。これから起こりうる(病状・生活スタイル)ことを我々がしっかり予習をしておくことが(そしてそれを事前に伝えておく)大切だと感じました!

ソーシャルワーカー
・看とりはご本人と家族の思いによりそう、ひき出すことが大切と再確認しました。
・今日はほんの学んでいくきっかけを頂けたという気もちで今後たくさんのことを勉強していきたいと感じました。

3)グループディスカッションの様子
グループディスカッションの様子

平成30年度 第2回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

(日時)
平成31年2月16日(土)15:00~17:30

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

(プログラム)

【特別講演】
「地域で支える、看取りを見すえたがん患者とその介護者のケア」
 
聖ヨハネ会 桜町病院
     在宅診療部長 大井 裕子 先生

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

ポスター

平成30年9月29日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 事例検討会として「二次性骨肉腫を発症し、積極的治療困難とされた20代患者の在宅緩和ケア移行の取り組みと課題」と題しまして、病院診療科医師、がん相談看護師、在宅診療所医師、訪問看護ステーション看護師の立場から、情報提供していただき、その後グループディスカッションを行いました。

 台風が近づく中でしたが、発表者含めて44名の参加がありました。

 グループディスカッションのグループは、医師、看護師(病院、訪問看護ステーション)介護支援専門員、リハビリなど多職種で構成されており、それぞれの立場から在宅で必要な医療内容、在宅緩和ケア移行時の課題などディスカッションしました。

 主な意見としては、AYA世代であり精神的な揺れ動きが大きかったこと、在宅緩和ケアにあたり社会資源が不足していること、AYA世代でも使える社会資源の情報がないこと、大学病院では外来のみで全身状態が悪化するまで話を聞く機会が少なく情報が少ないこと、などが問題点として挙がりました。

 外来看護師さんやがん看護相談の看護師さんを中心に、話を聞く機会をもっと早くに設けていけたらよかったとの意見がありました。また、AYA世代の社会資源などの情報が少ないことについては、どこかでまとめて発信をする必要があるのではとの意見がありました。今後、当院のAYA世代部門のHPが作成されたときには、社会資源の情報の掲載も検討していくことになりそうです。実際の事例を通して、在宅、病院、外来の連携の課題を深めることができたという意見や、多職種で意見交換をすることの大切さを学べたという意見が多くありました。限られた時間で、話し合いの時間が短いといったご意見がありましたが、予定時間を大幅に超過し、時間配分などの課題を感じました。

1)参加された方へのアンケートの結果
アンケート結果グラフ
2)研修会の様子
事例発表の様子
グループワークの様子
グループ発表の様子

平成30年度 第1回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

(日時)
平成30年9月29日(土)15:00~16:30

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 3F1会議室

(プログラム)

【1.事例検討会】

「骨肉腫で外来通院から在宅緩和ケアに移行した20代患者の事例」
 
-パネリスト-
  広島大学病院 整形外科医師 古田 太輔 先生
           がん治療センターがん相談看護師 織田 浩子 先生
  やまぐちホームケアクリニック 院長 山口 剛 先生
  IGL訪問看護ステーション 看護師 山本 麻衣 先生

【2.グループディスカッション】

-テーマ-
 ・外来から在宅移行する際の問題点と対策
 ・介護保険が使えない年代の問題点と対策
 ・その他課題等

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

ポスター

平成30年2月10日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 今回は、「暮らしの保健室と生と老と病と死のワークショップ」と題しまして、川崎市立井田病院 腫瘍内科・緩和ケア内科 一般社団法人プラスケア代表の西 智弘先生に講演とワークショップを行っていただきました。医師、歯科医師、看護師のほか薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士等61名の参加があり、盛況な会となりました。
 早期からの緩和ケアの必要性と「緩和ケア」という言葉を使わずに「がんを抱えて生きていく」ということのサポートとして「暮らしの保健室」を運営していることの紹介がありました。その後、それぞれの参加者が、自分は人生の時間のどのあたりを生きているかを認識したあと、『死を知るためにできることは何か?』『命とは何か?』『自分が大切にしているものはなにか?』『病や老で失っていくものは何か?』を3~4人のグループでディスカッションしながら確認していく作業を行いました。参加者の中には、「2時間があっという間だった。」「内省する機会を得た。」「明日を大切に生きていこうと思った。」などの感想がみられ、知識を得るための研修会とは一味異なった成果があったようでした。

1)参加された方々へのアンケート結果
アンケート結果グラフ
2)研修会の様子
講義の様子
グループディスカッションの様子
3)参加者の感想

・自分の死生観に立ち返ることができた。
・日頃人と話すことのない死生観について話せたことはよかった。
・勇気をもらいました。
・日々の診療で迷いが多かったのですが,少し晴れてきたような気がします。どうもありがとうございました。ぜひまた参加させてください。
・グループ内では似通った意見が多かったですが,患者さんそれぞれが異なった価値観をもたれていると思うので,理解していきたいと思いました。
・看取りを仕事にしていながら,思った以上に老いのことを自ら意識していないことに気づかされるいい機会でした。
・自分を見つめなおす良い機会になりました。
・他施設の方と意見交換でき,とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
・仕事にも役立つものだと感じたが,自分を内省する良い機会となった。
・ワークショップでの体験も貴重でしたが,暮らしの保健室の立ち上げ,具体例,展望についてももっと伺いたかったです。
・在宅で家族に囲まれながらも孤独を感じておられる理由が分かった気がします。自分を振り返ることができ,良かったです。
・自分自身を見つめなおすことができました。告知の大切さ,それからのフォローの流れが分かりました。
・とても良い取り組みをされているなぁと思いました。これから先の緩和ケアが楽しみです。
・在宅での看取りが多くなってきており,ケアマネとして色々悩みを抱えていることが少し変わってきました。

平成29年度 第2回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

(日時)
平成30年2月10日(土)15:00~17:00

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

(プログラム)

【特別講演】
「暮らしの保健室立ち上げと『生と老と病と死のワークショップ』」
 
川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター
     腫瘍内科/緩和ケア内科 西 智弘 先生

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

ポスター

平成29年9月2日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 事例検討会として「腹水貯留のため短期入院を繰り返す、統合失調症をもつ卵巣がん患者の在宅緩和ケア移行の取り組みと課題」と題しまして、病院診療科医師、緩和ケアチーム医師、外来看護師、病棟看護師、在宅診療所医師、訪問看護ステーション看護師の立場から、情報提供していただき、その後グループディスカッションを行いました。
 グループは、医師、看護師(病院、訪問看護ステーション)介護支援専門員、作業療法士等多職種で構成されており、それぞれの立場から在宅で必要な医療内容、在宅緩和ケア移行時の課題などディスカッションしました。
 在宅緩和ケアを実現するためには、患者情報を伝えることはもちろん、外来で患者カンファレンスを実施したり、実際に訪問看護に同席する等、人と人のつながりが大切という意見や、意思表示ができない患者の場合は家族の意向をしっかり確認して負担軽減も考慮していくことが必要等の意見がありました。
 病院のスタッフに在宅診療は無理という考えがあることが、在宅緩和ケアのハードルを高くしている。在宅診療ができない患者はいないと明言された、診療所の在宅医師の言葉が参加された方々の心に響いたようでした。

1)参加された方々へのアンケート結果
アンケート結果グラフ

 限られた時間で、テーマを絞り切れず、グループワークが不消化で終わったとう意見もあり、時間配分などの課題を感じましたが、今後もこのような事例検討の場を計画していきたいと思います。

2)研修会の様子
事例発表の様子・グループワークの様子
グループ発表の様子

平成29年度 第1回在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

(日時)
平成29年9月2日(土)15:00~16:30

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 3F1・3F2会議室

(プログラム)

【1.事例検討会】

「腹水貯留のため短期入院を繰り返す、統合失調症をもつ卵巣がん患者の在宅緩和ケア移行の取り組みと課題」
 
-パネリスト-
  広島大学病院 産婦人科医師 寺脇 奈緒子 先生
         緩和ケア医師 林 優美 先生
         産婦人科外来看護師 奥田 祥子 先生
         産婦人科病棟看護師 音部 玲子 先生
  中谷外科医院 副院長 中谷 玉樹 先生
  桜坂訪問看護ステーション 所長 野田 真由美 先生

【2.グループディスカッション】

-テーマ-
 ・在宅緩和ケア移行時の必要な情報提供
 ・在宅で必要な医療内容について
 ・その他課題等

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

平成29年2月25日(土) 在宅緩和ケア事業研修会を開催しました

 千葉県より川越正平先生(あおぞら診療所所長)にお越しいただき、「患者の生活に着目し人生に伴奏する在宅医療」と題してご講演頂きました。冒頭では在宅診療の実際について、具体的な例を提示していただき、次第に病院の主治医と在宅医の連携の重要性について論点を深めていただきました。先生のご講演では、病院の主治医が緩和ケアチームや在宅診療医と役割分担しながら診療していくことで、がんの診断時、そして治療中、その先も、がん患者の苦痛を緩和し、生活の質を向上させ、平穏に暮らしていけるといわれました。そのために、治療開始時から病院と在宅医療(かかりつけ医)による「二人主治医制」の構想を提案されています。うまく役割分担をするには病院の主治医も理解を深める必要があることを述べられました。また在宅医療での連携をすすめるためにデータベースの活用も有用で、実績を「見える化」するために行政と協力してシステム作りをすすめることが重要とのことでした。「がんの軌道学」「生活の視点」「二人主治医制」「連携の見える化」というキーワードが心に残りました。その後、当日参加されていた近隣の在宅診療所の医師、大学病院の医師、薬剤師、ソーシャルワーカー、看護師、訪問看護ステーションの看護師が6つのグループに分かれ、多職種によるディスカッションを行いました。「二人主治医制」、「がん診療連携に有益な情報とは」、「病院と地域がつながるICTシステム」、「地域の医療機関や事業所の機能分担と連携」の4つのテーマで話し合い、それぞれの立場で課題や在宅医療の充実をめざした意見交換が行われました。(参加者53名)
 広島大学病院では、このような在宅緩和ケアに関する研修を引き続き開催する予定です。

当日の様子
写真

平成28年度 在宅緩和ケア事業研修会

病院と地域のつながりを深めよう

 がんの治療は外来ベースに変わってきており、入院からだけでなく、通院からも在宅療養への依頼を行うことが増えています。開業医の在宅医療への参入を推進する「在宅医療推進のための多職種連携研修プログラム」の開発に深く関わられたり、患者さんの状態に最適な医療機関で切れ目のない医療やケアを提供できるように「がん治療を行う専門病院」「地域の病院」「地域の診療所」の3か所が緊密に連携するホスピトライアングルを構築されたりと、診療だけでなく、教育、研究など多方面で病診連携、診診連携、他職種連携にご尽力されている川越正平先生にご講演をおねがいしております。今回は初めてグループワークを組み込んでいます。どのようにすればよりよい連携ができるのか、みなさんと話し合う機会になればと思います。

(日時)
平成29年2月25日(土) 13:30~16:00

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

【特別講演】
「患者の「生活」に着目し「人生」に伴走する在宅医療」
 医療法人財団 千葉健愛会理事長 あおぞら診療所 院長
 日本在宅医学会 副代表理事
 日本緩和医療学会 代議員
 川越 正平 先生

(対象者)
がん診療に携わる医療従事者

平成27年度 在宅緩和ケア事業研修会

「病院と家をつなぐために」~よりよい病診連携をめざして~

 広島大学病院は都道府県がん診療拠点病院として、平成27年2月より緩和ケア病床の運用をおこなっています。外来で通院しているがん患者さんや、在宅で療養中のがん患者さんが、痛みや呼吸困難など強い症状で家ですごせないとき、症状コントロールのために一時入院するための病床です。地域で活躍されている医療者のみなさんに知っていただき、うまく利用していただきたいと思っています。地域連携といえばOPTIMの研究が有名です。そのモデル地域の一つである千葉県柏市にある国立がん研究センター緩和医療科の木下先生にこのたびご講演をおねがいしております。どのようにすればよりよい連携ができるのかみなさんと話し合う機会になればと思います。

(日時)
平成28年1月16日(土)14:00~16:00

(会場)
広島大学病院 臨床管理棟3階 大会議室

【講演】
「緩和ケア病床の概要と有効性について」
 広島大学病院 緩和ケアチーム
 林 優美 先生

【特別講演】
「がん緩和ケアにおける連携~お互いの立場、考えを超えて~」
 国立がん研究センター東病院 緩和医療科 科長
 日本緩和医療学会 理事
 木下 寛也 先生

平成26年度 在宅緩和ケア事業研修会

「家に帰ろう」~がん患者と家族のための在宅医療~

(日時)
平成26年9月13日(土)14:00~16:00

(会場)
広島大学霞キャンパス 医学部第4講義室

【講演】
「在宅以降の実際」
 広島大学病院 緩和ケアチーム
 林 優美 先生

「在宅看取りの実際~私たちができること~」
 広島看護協会訪問看護ステーションひびき 所長
 松井 善子 先生

「病院の勤務医が在宅療養を見据えて行うべきポイント」
 在宅療養支援診療所しんじょう医院 院長
 日本緩和医療学会 理事
 新城 拓也 先生


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