広島大学病院−中国・青島大学からの研修医師受入



研修中の医師等

 広島大学病院は9月10日から9月末日まで抗がん剤臨床試験の方法論の研修及び実施状況の見学のために来日した中国・青島大学煙台病院の医師2名と看護師1名の研修を実施しました。

これは内分泌外科長の峠哲哉教授が理事長を務める特定非営利活動法人「ひろしまがん治療開発推進機構」が招聘したもので,今回の研修は将来的に 日中間での臨床研究を推進するために,臨床研究の方法論を学ぶことを趣旨にかねてより計画されてきたものです。

 なお,同法人は新規癌治療の開発に対して,斬新で高い可能性を有する基盤研究及臨床研究を企画,推進するとともに,リサーチナースやデータマネージャーなど安全で効果的な開発研究を行うのに必要な人材の育成を支援し,創造的な医師主導型の研究の提案を受け,登録業務などの分担やデータセンターの活用などを通じ,その遂行を人的,経済的,機能的に支援するための事業を行い,わが国の保健・医療の増進に寄与することを目的としています。

 研修は,病院見学,臨床研究の方法論の講議,及びリサーチナースなど人的要員配置とその活動状況の見学などが企画されました。

 また,滞在中に,現在進行中の臨床研究に参加している病院にリサイーチナースと帯同し,その活動の実態を観察しました。

 中国における癌治療分野での臨床研究は,緒についたばかりですが,医師等が帰国後,研修の成果を生かして体制を整備し,将来的に広島大学と青島大学での共同研究が開始されることが期待されています。



【記事に関する問い合わせ先】

 広島大学病院 総務グループ副課長 近藤 博明

 TEL 082−257−5014

 E-mail byo-hisyo-fkacho@office.hiroshima-u.ac.jp


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