「ジャパン インターナショナル ホスピタルズ」として登録

国立大学のグローバル化と医療の海外展開への取り組み

 国立大学病院長会議の国際化プロジェクトチームは、インバウンドの環境整備、アウトバウンドの推進、エクスチェンジ(人材交流)という3つの活動を通じて、医療の国際化に取り組んでいます。当、広島大学病院も、今まで、様々な活動に取り組んでまいりました。年々増加する訪日外国人や、技能実習生を含む在留外国人の受診受け入れはもとより、国際リンパ浮腫治療センターでの渡航受診者治療をはじめとし、てんかんセンターとJICAの協力による、アジアの医師に正しい診断・治療を可能にする教育・育成を目的とする事業や、海外の協定先大学からの医学生の留学受け入れ等です。

 2021年1月、当院は、医療国際展開を推進する中核機関であるMedical Excellence JAPAN(MEJ)が推奨する「ジャパンインターナショナルホスピタルズ」(19都道府県52施設認証)への新規登録を得ることができました。これは、外国人患者の受け入れに意欲があり、基準を満たしていることの認証となります。当院の中では、特に、消化器外科・移植外科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、国際リンパ浮腫治療センター・形成外科、整形外科の情報を発信しています。

活動内容

 当院を受診される、外国人の方々の診療がスムースに実施できるように、翻訳機の貸し出しや、必要に応じて、通訳ボランティアの派遣調整等を行っています。また、当院の現状の把握や課題の抽出と改善に日々取り組んでいます。
 海外との連携では、コロナ収束後になるかも知れませんが、今後増加する医療目的の渡航受診者の診療調整を担います。また、海外の医師から、臨床研修受け入れや、患者からセカンドオピニオンの問い合わせが直接メールで送られてきた場合、関連部署へ取り次ぐこともあります。

国際医療支援部が目指すもの

 MEJの役割でもある、世界・日本の医療に貢献するという目標を果たすべく、在留外国人、渡航受診者の診療がスムースに実施できるように体制整備の充実を図りながら、当院の優れた医療を海外へも提供できるように、国内外へ、情報発信をしていきたいと思います。

2021年2月1日
国際医療支援部 副部長 家護谷五月

 

渡航外国人受診者を受け入れる場合の調整手順

  1. 医師が計画している治療内容を確認し概算見積もりの作成を依頼
  2. 概算見積もりを提出
  3. コーディネート事業者に治療内容、概算見積もり費用を伝える
  4. 患者に情報を伝え日程調整
  5. 調整した日程と要望を伝える
  6. 入院期間・検査項目に合わせて準備依頼
  7. 医師の指示によりベッドの確保(有料個室)

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