第551回 物性セミナー
題目 | 強誘電体の新展開 ~k-Al2O3型構造が導く新しい強誘電性起源~ |
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講師 | 安井 伸太郎 氏(東京工業大学 ゼロカーボンエネルギー研究所 テニュアトラック助教) |
日時 | 2022年1月19日(水) 16:20- |
場所 |
理学部A棟 A017 |
要旨 | 強誘電体材料が発見され約 100年が経過した、実用化されている材料のほとんどペ 年が経過した、実用化されている材料のほとんどペ ロブスカイト型材料である。魅力的な強誘電性を示すは変位体り、構造科 ロブスカイト型材料である。魅力的な強誘電性を示すは変位体り、構造科 ロブスカイト型材料である。魅力的な強誘電性を示すは変位体り、構造科 学からの視点考えた際に決して選択肢が多くな、ま“外場より分極反転可能”とい 学からの視点考えた際に決して選択肢が多くな、ま“外場より分極反転可能”とい う条件が加わることで、さらに材料選択狭ま。の背景より構造自由度高いペロブ う条件が加わることで、さらに材料選択狭ま。の背景より構造自由度高いペロブ う条件が加わることで、さらに材料選択狭ま。の背景より構造自由度高いペロブ う条件が加わることで、さらに材料選択狭ま。の背景より構造自由度高いペロブ スカイト型材料からの脱却が如何に困難容易想像できる。本講演は、 -Al2O3型構造 について結晶内のカチオンが織り成す配位状態と強誘電性 起源言及し、新物について結晶内のカチオンが織り成す配位状態と強誘電性 起源言及し、新物の起源について 提案したい。 |
担当 | 中島 伸夫(内線7361) |
第550回 物性セミナー
題目 | 純良単結晶育成が可能にするフェルミ面観測 |
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講師 | 菅原 仁 氏(神戸大学 大学院理学研究科 物理学専攻) |
日時 | 2021年12月9日(火)16:30- |
場所 |
先端物質科学研究棟401N(Teamsによるオンライン併用開催) |
要旨 | フェルミ面は「金属の顔(面)」と例えられるように、その物質の特徴(物性)に大きく関わっている。したがって異常物性を示す物質のフェルミ面観測は、その機構解明の重要な手懸かりとなり得る。いかなる物性測定でも不純物や格子欠陥が少ない純良試料を用いて行うことが本質的に重要であるが、特にフェルミ面観測の実験手段であるドハース・ファンアルフェン効果などの量子振動測定では、そもそも純良単結晶試料でなければ量子振動が観測できない。 本講演では最近注目されているいくつかの強相関化合物の純良単結晶育成と量子振動測定の結果について紹介する。 |
担当 | 先進理工系科学研究科 松村武 |
第549回 物性セミナー
題目 | 熱測定で物質の本質を探る |
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講師 | 伊藤昌和 氏(鹿児島大学学術研究院総合科学域総合教育学系) |
日時 | 2021年9月28日(火)14:35- |
場所 |
オンライン (Zoom) |
要旨 | 比熱をはじめとする熱測定は基本的な実験手法ではあるが,物性研究に対して極めて有効な手法でもある. その測定対象は幅広く,多くの情報が得られる一方,結果の解析に経験を必要とすることが多い.講演では逐次スピングラスを持つホイスラー化合物Ru2-xFexCrSiの低温領域での比熱の温度依存性の特徴や,スピン再配列転移を示すホイスラー化合物Fe2-xCoxMnSiの磁気エントロピーのx依存性から予想される磁気構造を例に挙げ,熱測定が系のミクロな描像への理解に役立つことを示す. また,特異な物性を示す硫化スピネル化合物を利用した新しい概念の熱材料としての可能性についても触れる. |
担当 | 先進理工系科学研究科 鈴木孝至 |
第548回 物性セミナー
題目 | Jフェルミオン伝導物質の開発 |
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講師 | 野原 実 氏(先進理工系科学研究科,量子物質科学P) |
日時 | 2021年7月29日(木)16:30 |
場所 |
先端科学総合研究棟 401N(対面オンライン併用) |
要旨 | 電子はスピン角運動量 s = 1/2 を持つ。原子核に束縛されると軌道角運動量 l を獲得する。さらにスピン軌道結合により全角運動量 j が良い量子数になる。例えば、l = 1 の Bi 6p 原子軌道は強いスピン軌道結合により j = 1/2 と 3/2 軌道に分裂する。この電子が原子核からの束縛を離れ結晶中を遍歴するとき、電子は s = 1/2 のスピンを担って遍歴するのだろうか。それとも全角運動量 j を保持したまま遍歴することが可能だろうか。 本研究では、ハーフホイスラー合金 REPtBi(REは希土類元素)を題材に、伝導する j = 3/2 フェルミオンの特徴が、結晶空間反転対称性の破れに起因したフェルミ面のスピン分裂に現れることを実験的に示す。さらに、j = 3/2 フェルミオンの対形成による超伝導を探索する。 |
担当 | 先進理工系科学研究科 松村武 |
第547回 物性セミナー
題目 | 磁場中の強相関ディラック電子系における量子臨界現象 |
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講師 | 多田 靖啓 氏(先進理工系科学研究科,量子物質科学P) |
日時 | 2021年6月18日(金)16:30- |
場所 |
先端科学総合研究棟 401N(対面オンライン併用) |
要旨 | 近年、物質開発の実験的・理論的進展によって、電子間相互作用が重要であるようなディラック電子系物質が相次いで発見・提案されている。また、例えばグラフェンやビスマスが巨大な反磁性を示すように、一般的にディラック電子系は磁場に関して敏感であることが知られている。このような背景を踏まえて本セミナーでは、磁場中の強相関ディラック電子系についての簡単なモデルを用いた理論的研究を紹介し、臨界現象や磁場中物性についての包括的な見方を提案したい。 キーワード:fermionic quantum criticality, chiral Ising universality class, finite size scaling, magnetic catalysis, orbital diamagnetism, Casimir effect |
担当 | 松村 武(内線7021) |