平成21年8月

■ 許すなひったくり 防衛策甘い認識も 広島大大学院の吉中信人教授「住民も当事者意識を持ち、防犯について勉強する姿勢が必要」(中国、8.1)

■ 「地域の魅力セレクション2009」が31日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで始まった 豆菓子製造のイシカワは広島大と共同開発した栄養機能食品「カルシウム黒豆」を出品(中国、8.1)

■ 英国の教育・就職情報会社「QS」が2009年アジアトップ200大学を発表 1位は香港大、2位は香港中文大、3位は東京大。日本勢は10位(11校)内に東大のほか、京都大(5位)、大阪大(6位)、東京工業大(9位)の3校が入った。広島大は28位(読売、8.2)

■ 道徳教育の在り方議論 1日、広島大付属三原小5年27人が公開授業 広島大大学院の越智貢教授(応用倫理学)は「他の子どもの発言が、子どもの道徳的思考を養う」と話し合いの重要性を強調(中国、8.2)

■ 気球カメラで自然を探ろう! 20日午前9時半、大学院工学研究科作野裕司助教が、地上約100メートルに気球カメラを打ち上げ、撮影する。希望者は7日までに申し込む(先着20人)。無料(中国、8.2)

■ 医専生6人初同窓会 広島に原爆が投下された前夜に疎開し、奇跡的に直爆を免れた広島県立医学専門学校(現広島大医学部)の1回生たちが、1日、疎開した安芸高田市の寺「高林坊」で初同窓会 (朝日、8.2)

■ 被爆直後安否情報を発信 広島師範学校(現広島大教育学部)の学生たちが、被爆後、負傷者から名前や住所を聞き取り、はがきで家族に居場所を知らせる活動 広島師範の教員故細川巌さん(福岡教育大名誉教授)が、戦時中、合宿していた学生に指示(中国、8.3)

■ 知財育て85年 1924年設立の発明協会広島支部が今年で85周年を迎える。広島工業大茂里一紘学長(元広島大教授)が支部長に就任 次世代の技術者を育てる大学のカリキュラムを、地域の発明クラブなどに生かしたい(日刊工業、8.3)

■ 呉高専と教育交流協定 広島大大学院総合科学研究科優秀な学生確保を狙う 総合科学研究科と呉高専は、3日、高専生の大学研究室でのインターンシップなどを目的に、教育研究交流協定を締結 専攻生1人が17日から2週間、海堀正博准教授(砂防学)の研究室で、災害発生のメカニズムなどを学ぶ(中国、8.4)

■ 女性研究職の職場見学 広島大中学生に理系分野PR 広島大は4日、中学の女子生徒に理系分野に関心を持ってもらおうと、女性研究職が活躍する精米器など製造のサタケ(東広島市)で職場見学会を開催 広島、東広島、竹原の中学1~3年の5人が参加 21日も独立行政法人酒類総合研究所で開く(中国、8.5)

■ 外科医全員退職へ 大田市立病院救急機能低下を懸念 島根県石見地方東部の拠点病院である大田市立病院で、3人の外科医師が全員、来春までに退職する 3人を派遣してきた広島大医学部第1外科が、所属する医師の激減などに伴い引き上げの意向 現時点で補充の見通しはなく、市で唯一の救急病院としての機能低下が危ぶまれている (中国、8.5)

■ 広大本部跡地再開発 事業の方向決定来年3月に延期 広島市は先月31日、広島大本部跡地の再開発をめぐり、事業の方向性の決定を2010年3月まで延期することで土地所有者の国立大学財務・経営センターと合意したと発表(朝日、8.5)

■ 原爆放射線による急性期障害のうち、カルテはおおむね被爆後第3週から第4週末までに死亡した人たちの事例 症状の出方や白血球の減り方は治療の判断材料になる。過去の貴重な資料に注目すべきだと、鎌田七男広島大名誉教授(毎日、8.6)

■ 体内「死の灰」今も放射線 長崎大が撮影 内部被爆裏付け 長崎原爆で死亡した被爆者の体内に取り込まれた放射性降下物が、被爆から60年以上たっても放射線を放出している様子を、長崎大の七条和子助教らの研究グループが初めて撮影 鎌田七男広島大名誉教授「広島、長崎で軽んじられてきた内部被爆の影響を目に見える形でとらえた意味のある研究」(中国夕刊、8.7)

■ 文化 痛快「大風呂敷な人生」 元広島大学長原田さん(広島市現代美術館館長)自叙伝を出版(中国、8.8)

■ 国際課題の解決 市民の支援必要 国連大学ベセリン・ポポフスキー審議官が東広島市の広島大で講演 講演は「国際大学ネットワーク」セミナーの一環(中国、8.8)

■ 地方分権推進へ現状や課題学ぶ 広島県市長会や県などが主催する地方分権推進会議が7日、呉市内で開催され、一橋大辻琢也教授が講演 広島大地域経済システムセンター伊藤敏安センター長との対談も(中国、8.8)

■ 広大災害軽減プロジェクト研究センター東広島の土砂崩れ調査 土田孝・工学研究科教授ら10人が東広島市志和町内の被災現場を視察(読売、8.8)

■ 第54回全国高校軟式野球選手権西中国大会が7日、旧広島市民球場で開催され、広大福山は1回戦で山口県代表の大津に7対2で敗れた(朝日、8.8)

■ 最新がん治療紹介 切らずに治すがん治療をテーマにした「広島大学健康フォーラム2009」が8日、中区の中国新聞ホールであった 放射線腫瘍学の永田靖教授とがん治療学の楢原啓之教授が最新のがん治療について、救急医学が専門の谷川攻一教授が救急蘇生について講演(中国、8.9)

■ 多様化の時代の大学教育は 大学の教育の質をどう保証していくかを考えるシンポジウム「質保証の全体像を探る」が7月25日、文部科学省で開催された 「自発的に学べない学生には学習到達度を示し、学びに参加させることが不可欠」と小方直幸広島大准教授(朝日、8.10)

■ 社会起業家の仕事PR 広島大と県立広島大で経営学を勉強する5人が青年社会起業家サポートグループ「P-SONIC」を結成 県内の大学生有志が、グループの協力を得て「社会企業支援サミットin広島」を企画、9日開催した(中国、8.10)

■ 第50回県吹奏楽コンクール3日目は9日、小学校、高校B、職場・一般、大学、中学校小編成部門で演奏が行われ、大学部門で広島大は金賞を受賞、中国大会出場を決めた(朝日、8.10)

■ 第48回県合唱コンクールが9日、中学校や職場など6部門で行われ、一般Bの部門で広島大グリークラブOB合唱団コール・スローンチェは金賞を受賞、中国合唱コンクール出場を決めた(朝日、8.10)

■ IT人材育成産学官が連携 県が呼び掛け、県内IT関連企業と情報系学部・学科を持つ大学による協議会を設立 初会合には県情報産業協会の役員と広島大や県立広島大など10大学の教授たちが参加 技術者育成カリキュラムの開発促進、社会人向け講座開設を目指す (中国、8.11)

■ 化学の世界体験しよう 「おもしろワクワク化学の世界」が23日、広島市こども文化科学館で開催され、広島大理学部の教員や大学院生が講師となり科学実験のおもしろさを伝える(中国、8.11)

■ マイニュース タウンリポーター発 広島大の学士会館で、卒業式のための、はかまと着物の展示会が開かれ、会場を訪れた学生は友人同士でアドバイスしあったり、携帯電話のカメラで撮影し、親と相談したりしていた 「はかまは初めてで新鮮だった」と生物生産学部4年の池上小百合さん(中国、8.11)

■ 模擬裁判で真剣討論 中高生を対象とした講座「ジュニア・ロー・スクール」が10日、広島大東千田キャンパスで開催され、95人の生徒らが参加 弁護士らから過去の判例の解説を聞いて、意見を戦わせた 判官役を演じた広大附属東雲中3年荒井梨那さん「裁判のイメージがふくらんだ。将来、裁判員をやってみたくなった」(産経、8.11)

■ B型肝炎感染「慢性化の鍵」遺伝子発見 広島大大学院茶山一彰教授(消化器・代謝内科)が参加するグループ(東京大の中村祐輔教授をリーダーに、広島大、理化学研究所などが参加)が、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染が慢性化しやすいか、どうかにかかわる遺伝子を発見 広島県内の肝臓病患者約500人が提供したDNA検体が生かされた 成果は5月米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」に掲載された 「有効性の高いワクチン開発などに発展させたい」と茶山教授(中国、8.12)

■ 記者の目 生かされていなかった広島・被爆カルテ 毎日新聞は、原爆投下直後に治療にあたった傷痍軍人広島療養所(現東広島医療センター)のカルテを独自に入手 このようなカルテの存在は医療関係者にもあまり知られず、研究に生かされていない 第5福竜丸の元無線長、久保山愛吉さんのカルテが東京の病院で見つかったが、鎌田七男広島大名誉教授は「なぜ行方不明になっていたのか。恥ずかしいことだ」と過去の資料を重んじない姿勢を批判 広島療養所のカルテなど資料の研究の積み重ねれば「原発事故など、患者が大量に出た場合の治療優先順位の決定で役立つ」と述べた(毎日、8.12)

■ 第50回県吹奏楽コンクール5日目の11日、中学B部門の残り45団体の演奏があり、広島大付属東雲は金賞を受賞(朝日、8.12)

■ 産学官で次世代車研究 東広島商工会議所は24日、「次世代自動車技術研究会」を設立 寺内に事業所を置く自動車部品、機械、電気を中心に約30社が参加 広島大、近畿大工学部、広島国際大のほか東広島市や県、中国経済産業局がバックアップし、新技術の構築を促す(中国、8.13)

■ 国公立大入試要項出そろう 国立大82校ろ公立大75校の2010年度入試要項が12日までに出そろった 広島大は一部の学科で後期試験をやめる(中国、8.13)

■ がん放射線治療最新事情を紹介 広島大と広島駅北側への治療拠点の設置を呼び掛けている広島経済同友会が「高精度放射線治療」を学ぶ市民公開シンポジウムを9月7日、中国新聞ホールで開く 広島大大学院永田靖教授(放射線腫瘍学)が、治療できるがんの種類が増えてきた最新事情などについて報告する(中国、8.13)

■ 核廃絶テーマに医療者らが会議 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)は22、23の両日、広島国際会議場で「北アジア・南アジア合同地域会議」を開催 「we CAN 核兵器廃絶、今こそ好機!」をテーマに国内外の医療関係者らが集結 長崎大と広島大の医学部生が23日、活動状況を報告(朝日、8.13)

■ 水素エネルギー人材育成研修会 広島市産業振興センターは、水素エネルギーの利用に関心がある企業の開発担当者を対象にした研修会を9月から11月に3回開く 初回の9月29日は広島大先進機能物質研究センターの小島由継教授が基礎知識を講義する 燃料電池の組み立て実習もある(中国、8.14)

■ 第34回中国学生バドミントン選手権大会(5日から9日) 【単】女子A 2位 高橋奈緒(広島大) 【複】男子B 2位 村上・中谷(広島大) 女子A 2位 森脇・高橋(広島大)(朝日、8.14)

■ まちかどの記憶 広島大生波間の青春 広島市の宇品島(現南区元宇品町)にある広島大ヨット部 56年開かれたヨット教室では学生らが先生役も務めた 51年広島国体のヨット競技は広島大のヨット部が主として運営 ヨット部は、今年創立60周年を迎えた(中国、8.15)

■ 明日への選択 '09衆院選 細る家計に心の負担 親世代の雇用形態の変化に伴い、日本学生支援機構の奨学金利用者は急増 未回収も増えている 広島大4年の青山睦紀さん「奨学金がないと学べないのは疑問。学資負担を軽くし、経済格差が教育格差につながる負の連鎖を断ち切ってほしい」。と教育予算の拡充を訴える(中国、8.15)

■ 夏休みの図工大学生が指導 大学生の指導を受け子どもが夏休みの図工に取り組む「アートクリニック」が14日、尾道市千光寺公園であった 先生は、尾道市立美術館で博物館実習をする広島大の6人(中国、8.15)

■ エチゼンクラゲ大発生 「襲来」有無乱獲・温暖化 エチゼンクラゲの大出現は、20世紀中は数十年に一度の出来事だったが、02年以降、ほぼ毎年起きている 「後戻りできないほどの異変を海の生態系に起こしてしまったからだ」と警告するエチゲンクラゲ研究の第一人者、広島大学の上真一教授 (読売、8.16)

■ ビバ☆キャンパス 広島大大学院文学研究科の彭琦(ほうき)さんは、08年10月に来日 ゼミで日本語聞き取れず苦労をしたが、日本語指導を受ける佐藤利行教授の「日本でしかできない研究を」との一言に、頼山陽の弟子の江戸時代の女流詩人、江馬細香をテーマに決め、指導を受ける 中国・湖南大時代は、学部報の編集を担当 編集スタイルが違う日本で、キャンパスリポーターとして学びたい(中国、8.16)

■ 農園就業体験 苦労知る 広島大生物生産学部の学生5人が17日、世羅町の農園でインターンシップを始めた 宮本晴奈さん「農家の苦労と作物への愛情を感じた」(中国、8.18)

■ 22・23広島でIPPNW地域会議 核の危険性アジアから発信 片岡勝子(広島大名誉教授)日本支部事務総長に聞く(、8.5)

■ 「中国新聞LEADERS倶楽部」通信vol.7 広島大学理事(産学官社会連携・広報・情報担当)岡本哲治氏 企業や他大学との連携強化(中国、8.20)

■ 生物五輪代表選考広大で閉会 高校生15人が候補に 来年7月韓国で開催される第21回国際生物学オリンピックの日本代表選手の選考も兼ねた「全国生物学コンテスト」2次試験が20日、広島大で閉会 成績上位の15人は、4人の代表枠をかけて東京で11月実施される最終試験に臨む 「生物の世界はすごく広くて、そして深い。日本を飛び出して世界で競い合って欲しい」と上真一広島大副学長(朝日、8.21)

■ 第50回吹奏楽コンクール中国大会山口・周南市で開幕 広島大「指揮も運営もすべて学生だけでやってきた。2階席まで自分たちの音楽を届け、楽しめる演奏をしたい」(朝日、8.21)

■ 夏の宿題お手伝い 東広島市のNPO法人の陽だまりが「宿題かけこみ寺」と題して初企画 市内の小学生を、広大生や高校生、元小学校教諭たちが指導、勉強の楽しさをつたえる(中国、8.21)

■ 高校生学会デビュー 8月上旬、広島大の東広島キャンパスで、応用物理学会中国四国支部など3団体合同も支部大会が開催された 08年から高校生も参加できる仕組みを導入 主催した広島大大学院前原俊信教授「上手に研究者の意見や助言を伝えられるよう工夫した」(日経、8.21)

■ 在宅医の体験を出版 広島大大学病院の救命救急医を退職し、4年前に広島市内で在宅医療専門クリニックを開業する岡林清司さん 広島大と山口大で救急医を22年間務めた経験から「救急医の後輩に道示したい」(中国、8.22)

■ 今を読む 反戦の「原点」立ち返れ 広島大大学院総合科学研究科吉村慎太郎教授 オバマ大統領のチェコ演説の「道義的責任」に、大国の「特権」ではなく、戦争と核兵器の被害者の叫びをくみとる姿勢があるかどうかを、米国政府の今後の行動からじっくり見定めていきたい(中国、8.23)

■ C型肝炎ゼロ シリーズ第1弾「C型肝炎はどんな病気?」 ウイルスが幹細胞壊し、肝がんへ進行 広島大学大学院医歯薬学総合研究科茶山一彰教授(分子病態制御内科学)(、8.23)

■ FMちゅーピー健康応援団 患者に優しい肺がん手術 広島大学病院呼吸器外科岡田守人教授(中国、8.23)

■ 第50回全日本吹奏楽コンクール中国大会は2目の22日、山口・周南市文化会館で高校、大学の各部があり、30団体が息のあった演奏を披露 広島大は銀賞(朝日、8.23)

■ 木質バイオマス推進 産学官で事業化検討 広島県は産学官で構成する「木質等バイオマス利活用事業家推進会議」を新設 27日に第1回会議を開催 広島大学、県立広島大学、広島工業大学のほか、カンサイ、ジンアーキなど「関連企業6社、行政などから16人(2人オブザーバー)が参加 将来は、先進技術を利用して、幅広い利活用技術を開発し、事業かも視野に入れている(日刊工業、8.24)

■ 第26回中国ユース音楽コンクール・ピアノ部門本選最終日の23日、中、高校生の2部門があった 【中学生】優秀賞 坂本麻衣(福山・広大付属福山) 【高校生】奨励賞 山田絵美(広島・広島大付属)(中国、8.24)

■ ES細胞培養無重力で成功 広島大教授ら世界初 広島大大学院保健学研究科弓削類(ゆげるい)教授の研究グループが、無重力環境を利用したマウス胚性幹細胞(ES細胞)の培養に世界で初めて成功 従来の培養では不可欠だった薬剤などの処理が不要となる 研究成果が評価され、この夏米カリフォルニア大ロサンゼルス校の客員教授に就任 28日には、ハーバード大で講演する(中国、8.25)

■ ES細胞無重力培養 再生医療に弾み さまざまな細胞になる胚性幹細胞(ES細胞)を無重力の状態で培養したと、弓削類広島大教授が24日発表した 重力のある地上で培養時に必要な足場役の細胞や培養液が、無重量では不要となる できたES細胞の性質も通常と同じという(毎日、8.25)

■ 20メートルの橋6時間で完成 組み立て簡単「災害地で活用を」 広島大大学院工学研究科の有尾一郎助教らが、折りたたんで運ぶことができ、現場で簡単に組み立てられる橋を開発した 災害現場での人命救助や復旧作業などで活用が期待できる(朝日、8.25)

■ 折りたたみ式の橋 災害現場で威力 広島大は24日、災害現場などへ車で持ち運べる、折りたたみ式の橋「モバイルブリッジ」を開発したと発表 開発した有尾一郎助教は「孤立した地域での迅速な救助や、ライフラインの早期普及に役立てたい」(読売、8.25)

■ 災害用の折り畳み式橋 広島大助教開発 組み立て時間短縮 広島大は24日、災害で壊れた橋や道路に架ける折り畳み式橋の試作品を発表 土台は棒状のアルミ合金を格子状に組み合わせた構造 開発した工学研究科社会環境システム専攻の有尾一郎助教は「各自治体が所持し、災害時に住民が自発的に使えるようにしたい」と構想を描く(中国、8.25)

■ 折り畳み式橋 組み立て短時間 広島大学大学院工学研究科の有尾一郎助教は、災害時などに短時間に現場に据え付けることができる「折りたためる橋」(モバイルブリッジ)の試作品を製作、24日、同大で公開した 橋の構造を簡素化し、架設組み立て時間を短縮させた(日経、8.25)

■ 知の最前線 中国地方の大学を歩く 「経済活動が活発化した乱世にどんな貨幣経済が展開したのか」。広島大大学院文学研究科歴史文化学講座本多博之准教授は、中国地方を中心に、貨幣を切り口として戦国の世を読み解いている(中国、8.25)

■ 「次世代車」で産業活性化 東広島商議所が研究会設立 初会合に、自動車部品や機械、電気など24社と広島大や近畿大工学部、市や県などから約60人が参加 地域の課題や技術動向の理解を深めた (中国、8.25)

■ 日進月歩がん治療最前線 広島大学健康フォーラム2009 人生を百年生き抜く-医療新時代ー切らずにがんを治す-放射線治療のすべて 放射線腫瘍学の永田靖 教授 最新の抗がん剤治療 がん治療学の楢原啓之教授 もしものときに・・・あなたでもできる救急蘇生 救急医学の谷川攻一教授(中国、8.25)

■ 無重力下での出産は困難? 国際宇宙ステーションや米スペースシャトルのように無重力に近い環境では、マウスの受精卵の成長が抑えられ、出産率も大幅に低下することを理化学研究所と広島大のチームが突き止め、25日付けの米科学誌プロスワンに発表(中国、8.26)

■ 小中学生にマナーや法の順守 広島市教委は、小中学校の道徳教育の独自プログラムをまとめ、初の教育研修会を25日、市役所で開いた ルールやマナーを守る「規範性」をはぐくむ 2011年度の全校導入をめざす 鈴木由美子広島大大学院准教授(道徳教育論)は「自らきまりを守る子を育てたい」と説明(中国、8.26)

■ 交流・連携で豊かな未来へ 地域づくりの指針決まる 国づくりの基本計画を表した「国土形成計画」の一環として、中国地方の今後おおむね10年間における地域づくりの方向性を示す「中国圏広域地方計画」が決まった 広域地方計画で示した将来像を実現するため、各地域で重点的に取り組むべき社会資本整備の具体的方針をまとめた「みらいビジョン中国21”2009”」も公表 「さらに、議論を重ね、未来を担う子どもたちが『中国地方に暮らしてよかった』と喜んでもらえる素晴らしい地域になることを願っている」と中国圏広域地方計画学識者会議櫟本功座長(広島大学名誉教授)(中国、8.26)

■ 無重力下では子どもでいない? 哺乳類の受精卵が育つには一定の重量が必要なことが、理化学研究所の若山照彦チームリーダーと広島大の弓削類教授らの共同研究でわかった 25日付けの電子版の米科学誌に発表 弓削教授らが開発した装置で、ほぼ無重力の状態を地上で再現 マウスの体外受精を試みた 子どもの生まれる割合は通常の4分の1 生まれた子は正常だった(読売、8.26)

■ 子作り宇宙より地球で 無重力状態で受精させたマウスが誕生する確率は、地上の半分しかないことが、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの若山照彦チームリーダーらの研究でわかった 無重力状態による受精卵への影響を哺乳類で調べて成功したのは初めて 若山さんらは広島大と三菱重工が開発した地上で無重力状態を作ることが出来る装置で実験した25日付公開の米オンライン科学誌「プロス・ワン」に掲載される(朝日、8.26)

■ カザフ・核実験被曝者支援 「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」などの現地訪問団が25日、カザフスタンへ出発 同日朝、広島空港で出発式があり、広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授(放射線生物・物理学)が「現地の医師らの研修に力を入れたい」と語る(朝日、8.26)

■ 微少重力で繁殖困難? 地球のような重力がない宇宙ステーションや月面基地で哺乳類が子孫を残すのは難しい?-マウスの初期胚を使った実験の結果、そんな可能性を示したと理化学研究所の若山照彦ゲノム・リプログラミング研究チームリーダー、広島大学の弓削類教授らが25日付の米オンライン科学誌プロスワンに発表(日刊工業、8.26)

■ 災害時架設モバイル橋 広島大、試作品を製作 広島大学大学院工学研究科の有尾一郎助教は、災害時に現場で簡単に架設できる「折り畳める橋(モバイルブリッジ)」の試作品を製作した 構造をスリム化、軽量化して現場工事を極力減らして短時間で架設する(日刊工業、8.26)

■ 家族性がん遺伝子検査 広島大病院、卵巣・乳がん受け付け 広島大病院遺伝子診療部が、遺伝要因が強く影響している「家族性」の乳がん・卵巣がんの遺伝子検査を始めた 中国地方では初めて 檜山桂子臨床遺伝専門医師は「早期発見につなげるためにも、家族性の可能性がある発病者で、娘や姉妹ら女性の血縁者がいる方には検査をお勧めします」と話す(中国、8.26)

■ 旧セミパラ初の核実験から60年 広島大原爆放射線医科学研究所星正治教授に聞く 今も続く健康不安 支援・究明へ専門家養成を 旧ソ連がカザフスタンのセメイ(旧セミパラチンスク)で初の核実験をして29日で60年となる 15年近く現地で放射線被害の実態を調べ、25日に再び現地へ向け出発した広島大原医研の星正治教授=放射線生物・物理学に、東西冷戦の「被害地」の今を聞いた 現地医師の技術向上、被爆の実態を究明する研究者の養成が課題 広島が培ってきた被爆者医療のノウハウを生かすと同時に、放射線を防御する方法を充実させていくことも重要(中国、8.26)

■ HICAREと原医研 セミパラチンスクに医師派遣 海外での核実験などによる被曝者医療に取り組む「放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)」と広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)は25日、旧ソ連のカザフスタン・セミパラチンスクに医師らを派遣した 被曝者の検診などを行う 派遣されたのは、HICARE幹事でもある星正治原医研教授ら セミパラチンスクの医師を広島に受け入れることについても、現地の研究所と協議する(読売、8.26)

■ 広島大総合博物館 地域密着学外展に力 開館3年目を迎えた広島大博物館は、「開かれた博物館」を目指して、学外企画展に力を入れ始めた 初回は広島市中区の市こども文化科学館で開催中 今後も各地で開き、豊富な収蔵品を活用する 科学館では7月18日から、「豊かな里海・瀬戸内海ものがたり」をテーマに企画展を開始 博物館の学芸職員清水則雄さんは「企画展は大学を紹介する機会にもなる。高額な輸送コストの確保などの課題はあるが、続けたい」と話している(中国、8.27)

■ 三次市は、広島、県立広島、早稲田の3大学から講師を招く「市民・大学協働講座」を始めた 地域活性化や人材育成につなげる 26日には吉舎町の日彰館高で、早稲田大学大学院藤井浩司教授が講演。今後は、28日に、ジミー・カーターシビックセンター(甲奴町)で中学生向け講座「宇宙と星」などさまざまな分野で5回開く(中国、8.28)

■ Ya!っぱれ 大学生が作る東広島情報ページ 意外といるいる黒瀬川で魚釣り 夏休みの最後の思い出づくりに、広島大学生物圏科学研究科中坪孝之准教授に教えてもらって黒瀬川で魚釣り(Cue、8.28)

■ 神谷所長(原医研)に防災大臣賞 中国地方で唯一 内閣府は28日、広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)の神谷研二所長を本年度の防災担当大臣表彰者に選んだと発表 全国で15個人・団体が表彰されるうち、中国地方は1人 地域の医療機関との連携体制づくりに取り組んだ点が評価された(中国、8.29)

■ 教員の免許更新制度 大学の講座「定員割れ」 専門的過ぎミスマッチ 教員の指導力向上を狙い今年度から始まった「教員免許更新制」受講が義務付けられた講習が夏休み中の各地の大学キャンパスなどで開かれている 文部科学省によると、講習を実施する510大学のうち39大学が講習への申込者がゼロや10人以下だったとして228講習を既に中止 今年108講習を実施予定だった広島大学も30講習以上で条件を満たせず中止に(日経、8.29)

■ 広島六大学野球秋季L 5日開幕 近大工の1年生3人が急成長 2季ぶりの頂点を狙う 修道大は宮本純也、広島大は八谷智隆の両エースの踏ん張りが上位への鍵(中国、8.30)

■ 病院の実力 食道がん 全国のがん診療連携拠点病院、特定機能病院など計539病院にアンケートを実施(318病院から回収・回収率59%) 食道がん手術は、医師の技量が治療結果を左右する 食道がんの治療は組み合わせも多様なので、診療科の連携が不可欠 2008年1~12月の広島大学の治療件数は116件(手術件数41、内視鏡治療57、化学放射線療法18) (読売、8.30)

■ 水の密度に二つの構造 X線使い観察に成功 理化学研究所や広島大学らの研究チームはX線を使って液体の水を観察し、密度が場所によって均一ではないことを発見した ”整った構造”の水の分子の中に”ゆがんだ構造”の水が現れ、水玉模様となる 理論的には2種類の水の状態があることが指摘されていたが、観察したのは初めて 精度の高い軟X線検出器の開発と大型放射光施設SPring-8の高強度軟X線により可能となった 詳細は米科学アカデミー紀要(PNAS)電子版に掲載された(日刊工業、8.31)


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