平成21年12月

■ 大学のあした 大上耕平さん 広島大経済学部を卒業し広島銀行西条支店に入社、個人向け金融商品の営業に回る 「社会的な視野を広げ逆風に立ち向かってほしい」と後輩に激励のエールを送る(中国、12.1)

■ 知の最前線 「ネット環境は人と人とが対面して話すのとどう違い、人間関係にどんな影響を与えるのか。ここ10年くらいで始まった研究です」比治山大現代文化学部古谷嘉一郎講師 広島大総合科学部を卒業後、広島大大学院生物圏科学研究科博士課程修了(中国、12.1)

■ 学校現場の救急体制をテーマにしたシンポジウムが広島市中区であった 広島大大学院の谷川攻一教授が2007年度の全国の学校での死亡事例75例のうち41例が心疾患などによる突然死だったと報告(中国、12.2)

■ 「父親の育児休業シンポジウム」が2日、エソール広島である 育休取得経験のある広島大職員の森川達也さんたちが仕事と子育ての両立について意見を交わす(中国、12.2)

■ にしき堂が尾道産のハッサクを使った「せとこまち」を発売 広島大学とにしき堂、尾道市が研究、商品化(中国、12.2)

■ 中国地方の企業が新型インフルエンザの感染を予防する事業を強化している マナックは広島大学の二川浩樹教授と机やドアノブなどに吹きかけてウイルスの感染拡大を防ぐ化学薬品を共同開発した(日経、12.3)

■ 広島大病院は「ロービジョン外来」を開設 ロービジョンは眼鏡や手術で視力や視野がよくならない状態を指す 奈良井医師「視覚障害者が社会とつながる方法を患者とともに考えたい」(中国、12.3)

■ 広島大大学院教育学研究科などが優れた教育の実践者に贈る第18回ペスタロッチー教育賞の授賞式があった 受賞した光の村学園の西谷英雄理事長「知的障害のある人の自立を支える輪を広げたい」(中国、12.3)

■ 広島大は2010年度の学生募集要項を発表 医学部医学科の一般入試の定員を増やし広島、岡山両県の高校出身者向けに「ふるさと枠」を設ける 卒業後は一定期間地域の医療機関で働くことを義務づける(中国、12.3)

■ 原爆症基金法成立 「原爆被害者相談員の会」会長・船橋喜恵広島大名誉教授に聞く 「原爆症認定審査の基準を見直す必要がある」(中国、12.3)

■ 「ヒロシマ・カザフスタン友好協会」は原爆被害についての研究発表会を広島市中区の市まちづくり市民交流プラザで開く 代表の星正治広島大原爆放射線医科学研究所教授が「黒い雨」による被害の状況を報告(中国、12.3)

■ 寄稿 広島大学長浅原利正 この国のゆくえ 継続的に、かつ安定的に、教育、医療などの基盤整備に取り組まなくてはならない(中国、12.4)

■ 安田女子大・短大は吉野昌昭学長の任期満了に伴い、後任に学長補佐の瀬山敏雄氏が就任すると発表 瀬山氏は広島大医学部を卒業、同大原爆放射線医科学研究所助教授などを経て安田女子大文学部教授に就任 今年4月から現職(中国、12.4)

■ 行政刷新会議の事業仕分けで科学技術関連事業の廃止、予算縮減が相次いだことに対し、広島大など全国の国立大工学系学部の学部長53人が連盟で「日本の将来にとって深く憂慮せざるを得ない」とする緊急宣言を文部科学省に提出(中国、12.4)

■ 東広島市産学官連携推進協議会は市内の大学と企業を引き合わせるマッチングイベントを開いた 広島大先端機能物質科学センターの市川貴之准教授が水素をアンモニアの状態にして運び取り出す研究を説明(中国、12.4)

■ 県内15大学の学生らによる初の合同学園祭「広島キャンパスフェスティバル」が6日、マツダスタジアムで開かれる 実行委員会代表、広島大工学部3年の土谷竜也さん「地域に出て人とのつながりを作るきっかけに、新球場でイベントをやろうとなった」(朝日、12.4)

■ 「事業仕分け」で進められた科学技術振興関連などの予算の廃止や大幅削減に対して、広島大学など中国5国立大学は各学長の連名で共同声明を出すと発表 「人材育成も難しくなり、地方国立大学の衰退が危惧される」(中国、12.5)

■ 広島大と広島県、中国経済連合会は広島大霞キャンパスに「ひろしま医工連携・先端医療イノベーション拠点」を整備する 広島大岡本哲治理事「地域産業の活性化や人材育成につなげたい」(中国、12.5)

■ 病院の実力 広島大学病院麻酔科・濱田宏准教授に聞く 「痛みが長続きすると、神経の治りが悪くなる。早期治療を勧めたい」(読売、12.6)

■ 第53回中国四国学生駅伝競走大会が6日山口市内である 3連覇を狙う広経大、30年ぶりの優勝を目指す広島大Aなどが中心に優勝を争う(中国、12.6)

■ 「ひろしま通」認定試験が6日にあり、296人が挑んだ 広島大付属小4年中原礼さん「難しかった。75点を目指して来年も受けたい」(朝日、12.7)

■ 高齢化や担い手不足に悩む「みかんの島」の現状を理解しようと広島大の学生50人余りが呉市・大崎下島の選果場や果樹園で農作業を手伝う援農ボランティアを体験(朝日、12.7)

■ 広島県内15大学の学生が企画した「広島キャンパスフェスティバル」が6日、マツダスタジアムで開かれた 約1万人が来場 代表の広島大工学部3年の土谷竜也さん「企業や地域の協力で実現した。来年も地域と一緒によりよい祭りに育てたい」(中国、12.7)

■ 広島大医学部医学科の推薦入試「ふるさと枠」は来春の志願者が減り、競争倍率が2.3倍に急落したことが分かった(中国、12.7)

■ 第53回中国四国学生駅伝競走大会 広島大Aが2時間48分5秒で30年ぶり13度目の優勝 3区の竹下「夢がかなわなかった仲間の分も喜びたい」(中国、12.7)

■ 県内最古級とされる前方後円墳「甲立古墳」で現地説明会が開かれた 広島大考古学研究室の古瀬清秀教授が解説「大和朝廷から派遣された技術者によって作られたと見られる」(読売、12.8)

■ 北広島町は「生物多様性の保全に関する条例」の制定に向けた審議会の初会合を開いた 審議会会長の中越信和・広島大大学院教授「条例は規制の根拠となり、町内の貴重な動植物を改めて調べる機会にもなるので意義深い」(朝日、12.9)

■ 女子学生グループ「ショッピングモールシスターズ」が商店街で買い物客に願い事をカードに書いてもらっている ツリー形の衣装に飾り付け、クリスマス気分を盛り上げる 広島大2年中岡愛美さん「みんなの願い事が叶ってくれたらうれしい。」(中国、12.10)

■ 広島大総合科学部4年の青山睦紀さんが日本学生支援機構の優秀学生顕彰で社会貢献分野の対象に選ばれた 「活動を通じて成長できたことに感謝したい」(中国、12.10)

■ 「事業仕分け」で運営費交付金や科学関連予算の大幅削減などが打ち出されたことに対して、広島、鳥取、島根、岡山、山口の各国立大学の学長らが記者会見し来年度の予算確保を求める共同声明を発表した 広島大の浅原利正学長「将来の大きな成果につながる基盤研究が衰退し、教育環境がさらに窮屈になる」(読売、12.10)

■ 中国地方の国立5大学が共同声明を発表、大学関連予算の削減・見直しに懸念 「人材育成を支えてきた地方国立大の衰退が危惧される」(毎日、12.10)

■ 庄原市などでつくる「市の地域医療を考える会」は15日、特別講演会を開く 広島大病院小児科の小林正夫教授が「広島の小児医療の現状」と題して講演する(中国、12.11)

■ トラブルに直面したらまず相談してみよう NPO法人法務総合情報センター 「どこまでが法律で解決できるか、一般の方が分からないのは当然です。遠慮なく相談してみてください。」理事長で広島大学大学院社会科学研究科講師、広島大学法科大学院講師の佐藤勇先生(Cue、12.11)

■ 広島県は東広島市の西条HAKUWAホテルで広島大学大学院理学研究科と県内企業の意見交換会を14日に開く(日刊工業、12.11)

■ 進々書道会師走展 【広島市長賞】に広島大付属小3年、岩本勝穂さん(毎日、12.12)

■ デンソーウェーブは広島大学と共同で細胞内の微量の物質をきめ細かく分析できるシステムを開発 極細の管を細胞に突き刺し細胞内の物質を吸い取り分析する(日経、12.12)

■ 広島大生が農業の現状などについて考える援農体験が呉市豊町であった 新田理人さん「高齢化や作業のつらさなど、現地に来て課題の大きさを知ることができた」(中国、12.12)

■ 東広島市志和町で7月、建設残土の下敷きになって2人が死傷した土砂災害の原因について県は「現場の地盤に地下水が集まりやすいことなどから、降り続いた雨によって起きた」との最終報告をまとめた 原因調査は広島大の災害軽減プロジェクト研究センターが実施(産経、12.13)

■ 「ちゅうごく未来塾→2020」の第1回シンポジウムが中国新聞ビルであった 広島大文書館館長の小池聖一氏は「中国地方の新たな豊かさを考える必要がある」と指摘し教育への積極的な投資を求めた(中国、12.13)

■ 教育に新聞を取り入れる活動に取り組む広島県NIE推進協議会は中国新聞ビルで公開セミナーを開いた 広島大教育学部4年中塚翔子さんが幕山小の児童3人に模擬授業をし、「強調したい事実によって見出しや写真が変わる」などと説明(中国、12.13)

■ 広島大附属幼稚園の園児が、広島アニマルケア専門学校が飼育する犬と触れ合い、命の尊さを学んだ 広島大の谷田創教授が企画 「話せない動物の気持ちを想像することで人に対する思いやりも深めてほしい」(中国、12.15)

■ 広島大大学院は文学研究科長に山内広隆教授、法務研究科長に木下正俊副研究科長を新たに選んだ いずれも任期は2010年4月から2年間(中国、朝日、12.15)

■ 知の最前線 広島大大学院文学研究科 松井富美男教授 「高齢者の多い現代を、古代日本人は不老不死の理想郷”常世(とこよ)”と思うかも。でも個々人の内面を知れば、どうだろう」「”老を生きる”ことの楽しさを社会が提供すべき」(中国、12.15)

■ 国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で約8ヶ月半過ごしたカボチャの種が広島大に届けられた 大学で増やし、各地の小学校に配る(中国、12.16)

■ 広島大など県内の7大学と県、中国経済連合会、マツダなどが、広大霞キャンパス内に「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点」を設ける 医学と工学を融合した自動車の開発が期待される(読売、12.16)

■ 広島大の浅原利正学長は高額なバイオ分野の研究機器を中国地方の国立5大学が共同利用する方針を示した 機器を購入した大学に使用料を払う方式で共同利用 「限られた資金を有効に使うため共同利用を勧めたい」(中国、12.17)

■ 庄原市の地域医療を考える会の特別講演会が15日あり、庄原赤十字病院に小児科医師を派遣する広島大病院小児科の小林正夫教授が講演 庄原赤十字病院小児科医師の2人体制について「来年は維持できる」との見通し(中国、12.17)

■ 広島大学は16日、初めて学長定例記者会見を開いた 今後毎月開催する この日は政府の事業仕分けで大学関係の基盤的経費などの削減や見直しが提案されていることに「基礎研究に予算を取れなくなる。学生育成に支障が出る」などと懸念を示した(毎日、12.17)

■ 広島大学の浅原利正学長は16日、定例記者会見を開き、大学の財政運営について「大学が持つ資産の有効活用を進めるなどして外部資金の獲得を強める」と述べた 高額研究機器を他大学と分担して購入し、相互利用を推進、民間企業への貸し出しも検討する(日経、12.17)

■ 高輝度光科学研究センターと広島大学などの研究チームは隕石の中に大容量ハードディスクなどに利用できる優れた材料を見つけたと発表 隕石特有の鉄とニッケルの特殊な合金「テトラテーナイト」をSPring-8で解析した(日経産業、12.17)

■ 広島大の浅原利正学長が月1回の定例記者会見を開くことになり、初めての会見が16日開かれた 「若手研究者育成のためにも、従来通りの予算を確保してほしい」と述べた また、実験機器などを企業に解放し、使用料を徴収するなどの構想を明かした(読売、12.17)

■ 米科学誌サイエンスは2009年に達成された科学の重大成果を18日付で発表 広島大や東京工業大学も参加した宇宙望遠鏡「フェルミ」でガンマ線を発生する中性子星を発見などが入った(、12.18)

■ 広島大が、マツダから水素ロータリーエンジン車1台の寄贈を受けた 東広島市のキャンパスの本部棟前に展示している(中国、12.19)

■ 文部科学省は18日、2010年度の国公立、私立大医学部医学科入学定員の増員計画を発表 広島大は7人を増やし1117人となる 増員分は「地域枠」で学生は原則、卒業後に地元で一定期間勤務する(中国、12.19)

■ 広島大の中国人留学生3人が東広島市の民家でホームステイを始めた 留学生向けにホームステイ制度の実施を目指す同大が、初めて試験的に仲介(中国、12.20)

■ ビバ・キャンパス 学部生の部員が卒業・進学したため、大学院生たちで自主活動している広島大の相撲部に、法学部2年中野克紀さんが加わった 「先輩のように強くなって、早く試合に出たい」(中国、12.20)

■ 理系のママ研究者たちの子育てを支援する動きが各地の大学に広がっている 静岡大、神戸大、金沢大、広島大などは女性研究者が育児の時間を確保できるよう、研究を補佐する支援員を配置した(中国、12.21)

■ タオル製造の楠橋紋織は新型インフルエンザなどのウイルスを感染不能な状態にする抗菌機能を持たせた繊維製品を商品化する 広島大学の二川浩樹教授が開発した液体消毒薬「Etak」を活用する(日経、12.23)

■ けん玉の全日本選手権で広島大の教育学部2年西川一穂さんが2位、大学院工学研究科2年八汐憲恭さんが3位 西川さん「次回大会に向け、水泳などを取り入れて腕の筋力を磨きたい」(中国、12.25)

■ 広島平和文化センター(広島市中区)は市留学生会館で放置自転車を留学生に無償で貸し出す貸与式を開いた 広島大大学院で外交を学ぶ中国人の梅竹さん「学費や生活費で生活は大変。自転車で交通費が節約できる」(中国、12.27)

■ 東広島ライオンズクラブは東広島市八本松町原の児童自立支援施設「県立広島学園」で園生との交流会を開いた クラブ会員15人と、台湾からの広島大留学生と家族の4人、園生20人が参加(中国、12.27)

■ 今を読む 広島大大学院総合科学研究科教授吉村慎太郎 「省エネ」的発想からすれば、読むべき文献量を最小限に絞り込み、短期間に論文を出すことが望ましい。しかし、そうすれば、裾野の狭い、深みにかけた内容になりかねない。人的エネルギーの「浪費」こそが、現状に突破口をもたらす教育研究の原点であるとの認識も必要だろう(中国、12.27)

■ 広島、岡山、比治山の3大学の教授5人が「理数を教える会」を結成 11月29日に比治山大で小中高校の教諭たちを集め、初のセミナーを開いた 広島大大学院の升島努教授「教科書に沿うだけでなく、教諭自身が基本的な考え方を身につけるべきだ」(中国、12.28)

■ 広島大サッカー部のMF村上一樹が来季J2岐阜に入団することが分かった 広島大からは初のJリーガーの誕生(中国、12.28)

■ 10代がつくる平和新聞ひろしま国 特集理想のオリンピック オリンピックが「平和の祭典」と言われる背景と現状、課題を広島大大学院総合科学研究科教授の楠戸一彦さんに聞きました 「スポーツを通じて友情やフェアプレーの精神を養い、互いに理解し合うことが大事だ」(中国、12.28)

■ 広島大運動部躍進の2009年 野球の広島6大学秋季リーグで14季ぶりの優勝、中四国学生駅伝は30年ぶりに制覇 サッカー、バレーボールでも日本の一線級で戦う選手が誕生(中国、12.28)

■ 広島大学など中国地域の国立5大学が、産学連携機構長クラスの実務者会議を設置 大学間連携を強化し広域的な産学連携活動を展開する(日刊工業、12.28)

■ 広島大学総合科学部4年の青山睦紀さん 今年度の日本学生支援機構の優秀学生顕彰で社会貢献分野の大賞 3年の時には大学を1年休学し、津波被害を受けたインドネシアで遺児らの心のケアに携わった 「将来は途上国の子どもたちに勉強を教えたい」(産経、12.29)

■ J2岐阜は29日、広島大のMF村上一樹の来季加入を発表 「プロ志望だったので入団が決まり、うれしい。テストでチャンスをもらった。成長して、レベルアップしたい」(中国、12.30)


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