平成22年3月

■ 「サイエンスカフェ」が6日午後2時から東広島市の広島大東広島キャンパス内喫茶店である 同大大学院理学研究科の泉俊輔教授が「キッチンは実験室」をテーマに話す 料理中に起きる科学的な現象を解説(中国、3.1)

■ 広島大は、前期日程入試で生物の問題に誤りがあったと発表 この設問について受験した594人全員を正解にする(日経、読売、朝日、毎日、3.2)

■ 米ミズーリ州の「トルーマン大統領図書館・博物館」と広島市中区の原爆資料館を結ぶインターネット会議が2日、あった 広島大名誉教授の北川健次さんが被爆体験を語った(中国、3.3)

■ 広島大の難波平人名誉教授の主宰する絵画教室の作品展が西条町のフジグラン東広島の市民ギャラリーで始まった 7日までで、無料(中国、3.3)

■ 広島大大学院医歯薬学総合研究科は「予防医学・健康指導特論」の社会人履修生を募集している 4月から一年間、講義は週1回夜間に開く 同研究科学生支援グループ082-257-5051(中国、3.3)

■ 米ミズーリ州のトルーマン図書館でシンポジウム「核兵器の未来について」が開かれ、被爆者の北川健次さんが平和記念資料館からインターネットを使った会議システムで参加し、被爆体験を証言した(朝日、3.3)

■ 原爆放射線研究の第一線で活躍してきた葉佐井博巳・広島大名誉教授は2年前から被爆体験証言者としての活動に全力で取り組む 「被爆者の体験を語り継ぐ人を育てなければ」との思いに駆られているという(朝日、3.3)

■ にしき堂は尾道産のハッサクを用いた新製品「せとこまち」を発売 広島大とにしき堂、尾道市が共同研究し、商品化(毎日、3.3)

■ 悩み多きアラフォーへ 広島大学名誉教授・鑪幹八郎さんアドバイス 「迷いの多い世代。だからこそ、他者とのかかわりが支えになる」(中国、3.4)

■ 広島大原爆放射線医科学研究所は広島の原爆投下直後の「黒い雨」に関する研究報告会を同大霞キャンパスで開いた 国内外の研究者たちが降雨域や放射線量などについて研究成果を発表(中国、3.4)

■ 原爆投下直後に降った「黒い雨」に関する研究が広島大で行われ、同大原爆放射線医科学研究所の大滝慈教授が、黒い雨が降った地域を、国の指定する降雨地域の3~6倍と推定する研究結果を明らかにした(読売、3.4)

■ 広島ゆかりの文学作品資料の展示施設を求める市民団体「広島に文学館を!市民の会」(代表・水島裕雅広島大名誉教授)が今月末で活動を停止する 今後は休止中の「保全の会」を再開、資金や文学資料を移行する(中国、3.5)

■ 鋳物メーカーの木下製作所と広島大等が連携し、スチール缶など使用済みの鉄から安価に鋳物をつくる研究を進めている リサイクル鉄による鋳物は酸素などの不純物が出やすいのが課題で融解時の条件を変えて不純物の除去を目指す(中国、3.5)

■ 健康食品の効果を検証するモニター募集 広島大学大学院医歯薬学総合研究科臨床評価・分子栄養科学講座ボランティア募集係 TEL&FAX:082-257-1533(Cue、3.5)

■ にしき堂は広島大、尾道市と共同開発したハッサクを使った和菓子「せとこまち」を本格的に発売(中国、3.6)

■ 地方美術館の在り方を考えるシンポジウムが東広島市であった 難波平人・広島大名誉教授「地域に根差した企画展や出身作家の発掘・探求を」 金田晉・広島大名誉教授「公共の美意識をはぐくむ場所に」(中国、3.6)

■ 広島大で3~5日、原爆投下直後に降った黒い雨と世界の放射線被曝をテーマにした研究会が開かれた 広大原医研の大瀧慈教授は、市の健康意識調査で、黒い雨体験者の回答を解析した結果を報告(朝日、3.6)

■ 市民と研究者の交流イベント「サイエンスカフェ」が6日、広島大であった 親子連れなど62人が参加 食品など身近な物の化学的な変化を実験から学んだ(中国、3.7)

■ ジャーナリスト金井利博氏が残した約8千点の資料が、遺族から広島大に寄贈された(中国、3.8)

■ 「広島大学健康フォーラム2010 人生100年を生き抜く~医療新時代~」が2月7日、中国新聞ホールで開かれた 広島大学病院教授の杉山英二さん、大段秀樹さんが関節リウマチと肝臓移植・腎臓移植を解説した(中国、3.8)

■ 広島大は2月25日に実施した前期日程入試の生物に、出題ミスが1問あったと発表 正答を導くのに必要ない部分として、得点の処置はしない(朝日、3.9)

■ 広島大と岡山大で10日、前期日程入試の合格発表があった 広島大の前期日程は4304人が受験し、1970人が合格 現役生の割合は78.7%(中国、3.11)

■ 広島大は10日、付属小校長に古賀一博・大学院教育学研究科教授を選んだ 任期は4月1日から1年間(中国、3.11)

■ 日本原子力研究開発機構、高エネルギー加速器研究機構、広島大学、名古屋大学の共同研究グループは、次世代光源用光陰極直流電子銃を開発した 独自設計により世界最高電圧500キロボルトを達成(日刊工業、3.11)

■ 広島大で10日、入学試験前期日程の合格発表があった 1970人が合格、平均倍率は2.2倍、県内の高校生、卒業生らの合格者は596人だった(読売、3.11)

■ 広島大は10日、前期日程入試の合格者1970人を発表 県内の受験生が合格者に占める割合は30.3%だった(朝日、3.11)

■ 広島大学は10日、平成22年度前期日程試験の合格者発表を行った 11学部で計4304人が受験し、合格者は1970人 実質競争倍率は昨年の2.0倍を上回る2.2倍だった(産経、3.11)

■ 広島大は学生の交流スペースや就職支援窓口などを集約する「学生プラザ」を4月6日、東広島市のキャンパスに開設すると発表(中国、3.12)

■ 5月の核拡散防止条約再検討会議を前に、広島市立大広島平和研究所は4月9、16、21、28日、市民講座「2010年NTP再検討会議をみる視点」を開く 21日は広島大大学院の吉田修教授がインドの核政策について講演する(中国、3.13)

■ 国公立大2次試験の後期日程が12日始まり、広島大で1080人が試験に挑んだ(読売、3.13)

■ 世界の研究者が被爆や核実験による放射線被ばくなどについての研究結果を発表する国際シンポジウムが3~5日広島大原爆放射線医科学研究所などで開かれた 原医研の星正治教授「違う手法のデータが一致してよかった。今後の研究に期待したい」(毎日、3.13)

■ 広島大は3次元立体画像を見ながら遠隔操作する内視鏡手術ロボット「ダビンチS HD」を広島大病院に設置した 仁井内浩手術部長「体内の狭い領域でも、細かい神経や血管を傷つけずに手術を進められる。前立腺がんの手術では特に有効だ」(中国、3.14)

■ 今を読む 地域主権と道州制 問われる県の存在理由 広島大大学院社会科学研究科教授・川﨑信文(中国、3.14)

■ 広島大の学生が編集する広報誌「HU-style」1月号で、「不況がなんだ!やるしかない!『就活』」を特集(読売、3.14)

■ ナノサイズの「光アンテナ」を広島大の研究チームが開発し、英科学誌ネイチャーフォトニクス電子版で発表 八木・宇田アンテナの原理を用いた(中国、3.15)

■ 広島大学大学院の角屋豊教授らは「八木・宇田アンテナ」を光に応用した、長さ約500ナノメートルの光のアンテナを開発 光を前方に約10倍集光し、指向性を制御することに成功(日刊工業、3.15)

■ 広島大学の研究グループはナノメートルサイズの超小型アンテナを開発 1つの分子から出る微弱な光を検出したり、特定の分子に電気信号を伝えたりできるようになる(日経、3.15)

■ 「第7回県NIE教育奨励賞」で広島大付属三原小の教員6人が授業での実践についてまとめた「社会にひらくNIEの学習開発(III)」が最優秀の優秀奨励賞にえらばれた(朝日、中国、毎日、3.16)

■ 「こども環境学会」の今年の大会が4月22~25日、広島市で開かれる 実行委員長の千代章一郎・広島大大学院工学研究科准教授「子どもからお年寄りまで多様な人に参加してもらい、平和都市広島から未来の子ども像を探りたい」(中国、3.16)

■ この病気この治療 メニエール病 日本めまい平衡医学会専門医でもある広島大病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の工田昌也准教授に聞いた 「回転性の激しいめまいが30分以上も続きます。日頃からストレスを減らし、有酸素運動を心がけましょう。」(中国、3.17)

■ 広島大病院再生医療部の東幸仁部長の医療チームが、閉塞性動脈硬化症で血流が悪化した足に超音波を当てると、症状が改善する仕組みを解明 特殊なタンパク質が働いて、血管のもととなる血管内皮細胞の増殖因子が分泌されることを確認(中国、3.17)

■ 自然や町並みを行かしたまちづくりの事例を学ぶ講演会が東広島市の広島大キャンパスがあった NPO法人北はりま田園空間博物館の丸山好一代表が講演 学生や住民約40人が参加(中国、3.18)

■ 広島大大学院医歯薬学総合研究科の田中信治教授たちのグループが霊芝の菌糸から抽出したエキスに大腸がんを予防する可能性があることを、患者を対象とした試験で確認(中国、3.18)

■ 歯周病について、患者の幹細胞を採取して培養後に移植し歯ぐきを再生させることに広島大の研究グループが成功 栗原英見教授「治療へ向けた基本的なスキームは出来上がった。これを進化させてさらに効果を高め、多くの人に使える治療法を確立させたい。」(毎日、3.18)

■ 広島大学病院は内視鏡手術で使うロボット「ダヴィンチS HD」を設置した 井内浩手術部長「細かな作業を必要とする前立腺がんでの手術を必要とする前立腺がんでの手術で、特に成果が上がるだろう」(朝日、3.18)

■ 広島大大学院の栗原英見教授のチームと学内ベンチャー「ツーセル」は日本再生医療学会で間葉系幹細胞を歯周病に侵された幹部に移植し、歯周組織を再生する臨床試験の結果を発表 軽傷の8人に実施、うち6人に効果が確認された(中国、3.19)

■ 広島大と呉高専は19日、包括連携協定を締結した 広島大教員が呉高専で、ロボット開発など「先端工学」の講義を予定する(中国、3.20)

■ 長引く不況の中、入居費が比較的安い学生寮が注目を集めている 広島大では「池の上学生宿舎」への今春の入居希望者が入居可能な約290人の2.6倍に当たる754人と、去年の545人を大きく上回った(中国、3.20)

■ 市民公開講座「再生医療が開く未来」が19日開かれた 広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授はチューブワームなどを紹介「水と熱があれば生きられる。木星の衛星に、似たような生きものが存在すると思う」と持論を展開した(中国、3.20)

■ 体性幹細胞や皮膚細胞を利用する再生医療の実用化が始まっている 越智光夫・広島大教授は18、19日に広島市であった日本再生医療学会で間葉系幹細胞を使ったひざの軟骨の再生医療について報告した(中国、3.20)

■ 「ウォーキングを楽しむ人は多いのになぜ競歩はマイナーなのか」84歳の現役競歩選手天野孝三さんが広島大大学院で研究を続け、教育学の博士号を取った(朝日、3.21)

■ 「八木・宇田アンテナ」を100万分の1に縮めた世界最小のアンテナを広島大の角屋豊教授らのグループが開発した 電波の代わりに赤色の光を効率的に受発信する(読売、3.22)

■ シンポジウム「動き出すか、核廃絶への道-核廃絶のために物理学者として何ができるか」が岡山大であった パネリストの葉佐井博巳広島大名誉教授「核兵器がいかに無差別被害をもたらすかを、心情でなく理屈で理解してもらうための発信が必要」(中国、3.23)

■ 広島大学名誉教授松尾博氏22日、心不全のため死去 87歳(中国、毎日、朝日、3.23、24)

■ 「戦後広島のマイノリティの立ち退き関係新聞記事資料集」を広島韓国・朝鮮社会研究会が編さんした 研究会長を務める広島大大学院総合科学研究科の李東碩准教授「復興過程で陰に追いやられた人々とヒロシマの歩みを通し、今日の格差社会も考えてほしい」(中国、3.23)

■ 広島大は23日、卒業式を開いた 3809人が巣立った 浅原利正学長は式典で「失敗を恐れず歩みを進めてほしい」と激励(中国、3.24)

■ 84歳で現役の競歩選手が広島大の教育学博士号を取得した 広島大によると記録が残る戦後では、最高齢の博士号取得という 博士論文のテーマは中高年の陸上大会で競歩選手が減っている原因の分析(中国、3.24)

■ 2009年広島県陸上ランキング 広島大の萩原翔が棒高跳び5メートル00で2位(中国夕刊、3.24)

■ 広島大は4月6日に「学生プラザ」を東広島キャンパスに開設する1回はフロア全体を学生に開放し、学部の枠を超えた交流の場にする(日刊工業、3.24)

■ 広島大学は呉工業高等専門学校と包括連携協定を結んだ(日刊工業、3.24)

■ 広島大で学位記授与式が行われ、1925年生まれの天野孝三さんが教育学の博士号を贈られた 足を曲げてもいいなど、親しみやすい「新競歩」を提唱(読売、3.24)

■ マスターズ陸上の競歩選手で80~84歳の日本記録を持つ天野孝三さんが広島大大学院の教育学の博士号を取得し、学位が授与された 「マラソンに比べ人気の低い競歩を普及させるための研究がしたい」と2000年に研究生として入学した(日経、3.24)

■ 広島市は紙資料やマイクロフィルムとして残されている被爆者の個人情報を電子データ化する 広島大原爆放射線医科学研究所の大瀧慈教授「被爆後の被爆者全体の動きを分析できれば、被爆の実態をより明らかにできるかもしれない」(毎日、3.26)

■ 県NIE推進協議会は「第7回県NIE教育奨励賞」の受賞者を発表 最優秀奨励賞は広島大付属三原小の6教員が取り組んだ「社会にひらくNIEの学習開発(III)」が選ばれた(読売、3.27)

■ 広島大は26日、本部跡地の活用計画が宙に浮いている問題で、市への再提案を協議するワーキンググループの初会合を開いた 浅原学長「広島市とも連絡をしながら、来年3月には提案内容を固める」(中国、3.27)

■ 広島大は大学病院の診療従事者約700人に最高100万円総額約1億4千万円の臨時ボーナスを出す 医学部出身の浅原利正学長は「処遇改善をしないと、地域医療を支える人材が開業などで逃げてしまう」(中国、3.28)

■ 広島大大学院生物圏科学研究科の山本民次教授らのチームが地域貢献研究の一環として、瀬野川河口付近の干潟でカキ殻を使ってヘドロの浄化に取り組む研究を進めている(毎日、3.28)

■ ふるさとの逸品 八朔銘菓せとこまち(広島県) 県の特産品を活用した商品をと、「にしき堂」が広島大、尾道市とともに4年がかりで共同開発した(読売、3.29)

■ 広島大大学院教育学研究科の小原友行教授が4月、日本NIE学会の会長に就任する 「10年後を見据えて人材を育て、指導者の世代交代を進めたい」(中国、3.29)

■ 広島湾で、火力発電などで使用した石炭灰を活用してヘドロを分解し、干潟を復活させる取り組みが進んでいる 広島大大学院工学研究科の日比野忠史准教授らの助言、指導を受けて県が08年から開始(毎日、3.29)

■ 広島市が被爆者ら約3万7千人を対象に実施してきた健康意識調査の最終報告がまとまった 研究会の新谷研二座長(広島大原爆放射線医科学研究所長)「判明した科学的事実を踏まえ、行政に援護策の充実を求めたい」(中国、3.30)

■ 広島県と広島大学は地域医療を担う人材を育成する「地域医療システム学講座」を同大医学部に開設する(中国、3.30)

■ 広島六大学野球春季リーグ戦が4月3日に開幕する 大庭勇気主将「リーグ戦を2連覇し、神宮球場の全日本選手権で1勝したい」(中国、3.30)

■ 広島大学は4月から社会連携推進機構の産学、地域、医療社会の3連携センターを統合し、「産学・地域連携センター」に改組する(日刊工業、3.31)

■ 広島大学の研究グループ(代表:大学院生物圏科学研究科 谷田創教授)が動物を扱う専門学校と連携し、「動物介在教育」に取り組んでいる(朝日、3.31)

■ 広島大本部跡地について、広島市は土地取得期限を12年度まで延長することで土地所有者の国立大学財務・経営センターの了解を得たと発表 被爆建物の旧理学部1号館は、市が保存・利用する方針(毎日、3.31)


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