平成23年2月

■ 広島大本部跡地事業 広島市は31日、広島大本部跡地の事業スケジュールを市議会都市活力創造対策特別委員会で説明 土地所有者の国立大学財務・経営センター(千葉市)が2012年度、民間業者と土地の売買契約を結ぶ予定 事業者は契約後、商業やオフィス、住宅施設の整備に入る 同時に広島大東千田キャンパスに隣接した一角に国際人材育成センター(仮称)を建設 同育成センターは市と広島大による「知の拠点再生プロジェクト」に基づく計画で、その整備が事業者の公募条件となる(中国、2.1)

■ 広島大は授業料の免除枠を拡大するため、2010度より6200万円増やし、11年度予算に5億6400万円を盛り込むことを決めた 新たに115人分の授業料が全額免除になる 広島大経済支援グループの担当者「意欲と能力のある学生が経済的な事情で修学機会を奪われることがないようにしたい」(読売、2.2)

■ 国公立大2次試験の出願、2日締め切り 広島大は志願者数が前年同期より10.4%増、3年ぶりに7千人台となった(中国、2.3)

■ 新指導要領で教員セミナー NIE(教育に新聞を)活動の普及を図る広島県NIE推進協議会(会長・小原友行広島大大学院教授)と日本NIE学会が5日に開催 広島大大学院教育学研究科の田中宏幸教授が講演する(中国、2.3)

■ 広島大大学院国際協力研究科は2011年度、米テキサス大オースティン校リンドンジョンソン公共政策大学院と共同で、両大学院の修士号を取得できる制度を開始(読売、2.3)

■ 学校教育に新聞を生かす活動を進める県NIE推進協議会(会長 小原友行・広島大大学院教授)は5日、新指導要領などをテーマに、日本NIE学会とのジョイントセミナーを開く(読売、2.3)

■ ファミーユは食用油の劣化測定装置を完成した 食油の劣化具合を数値で表示、使用限度を安全に引き延ばせ、食品製造コストの削減に期待 広島市産業振興センターなどの支援を受け、広島大学と共同開発(日刊工業、2.3)

■ 「原爆の子-広島の少年少女のうったえ」出版60周年 中区の原爆資料館で資料展「原爆の子-記憶をつないで」を28日まで開催する 「原爆の子」は広島文理科大学(現広島大)長も務めた教育学者、長田新氏の編集(毎日、2.4)

■ 学校教育に新聞を生かす活動を進める県NIE推進協議会(会長 小原友行・広島大大学院教授)と日本NIE学会とのジョイントセミナーが5日開かれた 教育関係者ら約40人が出席 田中宏幸・広島大大学院教授が講演、広島大附属三原小学校の杉川千草教諭が模擬授業を披露した(読売、2.6)

■ 5日、広島で被爆した子どもたちの手記集「原爆の子」を編集した元広島文理科大(現広島大)学長の故長田新さんをテーマにした講演会があった 約300人が参加(中国、2.6)

■ 記者手帳 広島大の東広島キャンパスで1月、学生サークルが被爆者との交流会を開いた 被爆体験の継承のために結成し、学生の多くは初めて被爆体験を聞く広島県外の出身者 交流会では3人の被爆者が当時の様子を語り、学生は真剣に聞き入った(中国、2.6)

■ 広島大の陸田秀実准教授の研究チームが、カキ養殖に使われるいかだの形状をヒントに、波の力や潮流を利用して発電する新しいシステムを考案 「海に囲まれた日本は、技術次第では資源大国になる可能性を秘めている」と陸田准教授(中国、2.7)

■ 日中韓の教育研究者や教員たちによる国際シンポジウムを、広島大大学院教育学研究科が主催 授業力アップをテーマに意見を交わした(中国、2.7)

■ 広島大原爆放射線医科学研究所の本田浩章教授らの研究グループが、骨や血液細胞作りに重要な遺伝子(「Hemp」と名付けた)の特定に成功 本田教授は「骨の形成と血液細胞作りの両方に作用する遺伝子は、Hemp以外に見つかっておらず、白血病との関連も考えられる」と話す(読売、2.7)

■ 東広島市在住の中高生や大学生らが6日、「若者は今」のテーマで語り合う「青少年サミットin東広島」を開催 「夜回り先生」として知られる教育評論家の水谷修さんと蔵田義雄市長が参加し、司会役の広島大生が話題を提起しながら進めた(読売、2.7)

■ 福山港内港の水質浄化のための実証試験に関する有識者委員会の初会合が9日、広島合同庁舎であった 委員長・日比野忠史広島大准教授(中国、2.10)

■ マツダと広島大は9日、車体軽量化や新興国調査などで共同研究を進める包括協定を締結した 「協定を機に、人材育成や社会貢献をいっそう進めたい」と広島大・浅原利正学長(中国、2.10)

■ マツダと広島大、連携を拡大 市場調査に関する研究や学生の就業体験制度などを連携し、関係を強化する 浅原利正学長は「グローバルな人材を育成し、社会貢献を手がける上で意義は大きい」と話した(読売、2.10)

■ 広島大、マツダと包括協定 工学分野のみから社会科学・人材交流など幅広く連携を拡大、一層の社会貢献を目指す 3月に連携協力推進委員会を設置予定(日刊工業、2.10)

■ マツダと広島大は9日、包括的連携協定を結んだ マツダは広島大の研究成果を活用して効率を高め、広島大はより実践的な研究で学生を育てられる(朝日、2.10)

■ マツダ・広島大が包括提携 マーケティングや人材育成など領域を拡大する 広島大の浅原利正学長は「総合大学として、研究成果の還元を通じて地域経済の活性化に貢献したい」と期待(日経、2.10)

■ マツダと広島大提携 以前から協力している自動車先進技術に関する研究以外の分野でも連携を進める 4月に霞キャンパスに共同研究施設を開設(毎日、2.10)

■ 広島大は2次試験の志願者状況を発表 前期は過去10年で最多、昨年より602人増の5,071人だった(読売、2.12)

■ 発達障害のある子どもの生活支援に課題 広島大大学院教育学研究科の落合俊郎教授は「早めの適切なサポートで生活も改善する。学校や専門機関が連携し、継続して支える仕組みが欠かせない」と話す(中国、2.12)

■ 広島カウンセリング・スクールが今月、セミナーを開催 広島大大学院教育学研究科の岡本祐子教授が講演した 中年世代に「人生の前半を振り返り、現実を受け入れられれば、後半をもっと納得して生きていける」とアドバイス(中国、2.13)

■ 広島大の学生9人が設立した平和活動実践サークル「Peace Hands」は先月13日、被爆体験の継承を目指し、被爆者との初の交流会を開いた サークルのリーダー・1年の野元祥太郎さんは「多くの学生に参加してほしい。平和のために何ができるか考えよう」と呼び掛けている(中国、2.13)

■ 広島大大学院文学研究科主催の「リテラ・スプリングコンサート」 3月21日午後2時から、東広島キャンパスのサタケメモリアルホールで開催される(中国、2.13)

■ 民間調査会社・帝国データバンクのまとめで、中国地方5県の企業の社長は、平均年齢59歳、日本大学出身者が最多であることがわかった 出身大学は、広島大651人で3位(読売、2.15)

■ 広島大大学院は4月から、専門分野を越えて研究者らがチームを組み、発達障害を研究するプロジェクトを開始 総合科学・教育学・工学・保健学・医歯薬学総合の5研究科と附属病院の約30人でチームを構成 医歯薬学総合研究科の内匠透教授は「プロジェクトでは発症原因を突き止め、科学的根拠に基づいた支援体制を確立したい」と意気込む(読売、2.16)

■ 「原爆の子」を編んだ教育学者・長田新氏の思想を探る講座が5日、平和記念資料館で開催された 長田氏は広島文理科大学(現広島大)教授を務め、爆心地から1.6キロの自宅で被爆 長田氏の四男・五郎さんが講演した(朝日、2.16)

■ 広島大附属三原中の2年生男子2人が15日、尾道海上保安部を訪れ、職場体験を行った 巡視艇の試乗や放水訓練を体験 生徒の1人は「思ったことは口に出して他人と共有する大事さが分かった」と話していた(中国、2.16)

■ イノシシやシカから田畑を守る防護柵として江戸時代に造られた「シシ垣」の遺構調査などをまとめた「日本のシシ垣」が刊行された 全国の歴史学や地理学の専門家ら20人が執筆 広島大大学院の佐竹昭教授は、呉市安浦町の「内平のシシ垣」について考察、築かれた経緯を詳述している(中国、2.16)

■ 広島大大学院医歯薬学総合研究科の佐能正剛助手が16日、同大の地域貢献発展研究の報告会で、東広島市を流れる黒瀬川に微量の風邪薬成分が流入しているとの調査結果を発表した 流入原因について、「人の排せつ物か、不要になった薬が廃棄されたのではないか」と佐能助手(中国、2.17)

■ 新幹線東広島駅近辺が面白い! 広島大学東広島天文台など紹介(Cue、2.18)

■ 呉市は農作物などのイノシシ被害対策の研修会を開いた 広島大学大学院生物圏科学研究科の谷田創教授が講演 「点在する放棄地に防護柵や罠を設けるのが効果的」と強調 「里守犬」の導入なども有効とした(中国、2.19)

■ 広島大医学部1年の国元文平さんが、若手振付家の登竜門「横浜ダンスコレクションEX2011」で在日フランス大使館賞に輝いた フランス国立現代舞踏センターに半年間、招待留学する(中国、2.19)

■ 教えて!変形性ひざ関節症 広島大学病院・広島大学大学院整形外科教授越智光夫先生に聞く 「痛みを放っておくと歩くのも難しくなってしまいます。体重コントロールと適度な運動を心掛け、痛みが気になったら早めに整形外科を受診しましょう」(日経、2.20)

■ 昨年11月に京都で開かれた第42回全日本学生フランス語弁論大会で優勝した広島大文学部3年の片岡彩子さん 1次審査では「田舎万歳!」と題し、祖父母が住む山口市の自然を語った(読売、2.21)

■ 廿日市リーグ卓球大会 【決勝トーナメント】男子 1位:ヨシダTTS・A 2位:広島大B 3位:広島大A(中国、2.21)

■ 東広島市西条町の平岩小の児童が自作の絵本を広島大病院に寄贈 6年生51人が考え、下絵を描いた(中国、2.21)

■ 大阪大学の竹谷純一教授と広島大学の滝宮和男教授らは壁紙のように薄くて大画面のテレビを作れる電子素子を開発 プラスチック板に電子回路をインクのように塗れる ドイツの材料科学専門誌アドバンスド・マテリアルズに発表(日経、2.21)

■ 細胞の形が変化してがん化するのを抑える酵素の存在を、広島大や英国がん研究所などの研究チームが突き止め、英科学誌に発表した 酵母細胞を使った実験で、酵素「カルシニューリン」の働きを止める薬剤を与えると細胞の形に異常が現れることを確認(中国、2.22)

■ 皮膚が半透明で内臓や血管が透けて見えるカエルの量産に広島大大学院理学研究科の住田正幸教授が成功 名付けて「スケルピョン」 解剖が必要ないため、内部を幼生(「スケルジャクシ」)から生涯にわたり観察できる(朝日、2.22)

■ 広島大保健管理センターの横崎恭之准教授たちの研究グループが、関節リウマチなどを引き起こす炎症に、タンパク質「オステオポンチン」が関係していることを発見した 英科学誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカルケミストリー」に発表(中国、2.23)

■ ナノバクテリア研究で「育志賞」の第1回受賞者に選ばれた広島大大学院生中井亮祐さん 「天皇陛下から『今の研究を続けて』と声をかけてもらえた。自信を持って研究を続けられる。ナノバクテリアを通じ生物・生命とは何かを考えたい。」(毎日、2.23)

■ 死刑廃止論者で広島大名誉教授の金沢文雄さんが「いのちの輝き-法と道徳」を刊行 「一人の『広島人』としてヒロシマ・ナガサキの思いが世界平和の礎になるように微力を尽くしたい」(中国、2.24)

■ 原爆投下直後に降った「黒い雨」の指定地域を広げるかどうか議論する厚生労働相の検討会の第2回会議が24日あった 広島大原爆放射線医科学研究所の大滝慈教授(統計学)が参考人として出席(中国、2.25)

■ 国公立大2次試験の前期日程が25日、始まった 広島大では前年より602人多い5071人が志願(中国夕刊、2.25)

■ 国公立大2次試験の前期日程が25日、始まった 広島大東広島キャンパスで文学部を受けた祇園北高3年川津詩歩さん「信じて結果を待ちたい。文章力を磨いて編集者を目指す」(中国、2.26)

■ 広島大を定年する教員の退職記念講演が、本年度は法人化以降で最小の3件となった 例年は20件前後だが、大学が教員定年を1年延長して64歳としたため(中国、2.26)

■ ひと 二川浩樹さん 物質の表面と化学結合しして張り付く成分を消毒薬に合成した抗菌剤「Etak」を開発 歯に抗菌効果を定着させ、歯磨きができなくても虫歯を防ぐ研究を続け、インフル対策として製品化 歯にも使えるように医薬品の認可を目指す(朝日、2.26)

■ 広島大学大学院修士課程1年の嘉陽礼文さんが拾い集めてきた被爆した瓦の寄贈を世界の大学に申し出たところ、エール大やケンブリッジ大などの20校から歓迎する返事が届いた 「原爆瓦を拾うのは、犠牲者の魂を拾うことだと思っている。亡くなった方々の代弁者となりたい」 これまでは1人で活動してきたが、これからは仲間を作りたいと思っているという(朝日、2.26)

■ 国公立大入試の2次試験が始まった25日、県内でも広島大など5大学で試験があった 広島大では計4901人(前年同期比581人増)が受験(読売、2.26)

■ 全国の国公立大で2次試験前期日程が始まった 広島大学では11学部の定員1675人に対し、5071人が志願(3.0倍) 最高倍率は医学部医学科の11.5倍で、定員70人に対し802人が志願 合格発表は3月8日(毎日、2.26)

■ 広島大東広島キャンパスのマーメードカフェで3月26日午後3時からサイエンスカフェが開かれる 山崎勝義教授が「化学反応の謎に迫る」と題して話す(中国、2.28)


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