平成23年3月

■ 傷ついた筋肉に、造血幹細胞やリボ核酸(RNA)の断片を注入することで、1週間で8割以上回復することを広島大の亀井直輔助教らの研究グループがマウスの実験で確認(朝日、3.1)

■ 全日本女子柔道選手権予選 [1]山本美樹(広島大)[2]石川(皆実高)[3]佐藤(広島)(中国、3.1)

■ 江田島市駅伝大会 【女子】一般 1位:広島商高 2位:大竹中陸上部 3位:広島大付属高(中国、3.1)

■ 広島県内の中国人や中国出身者が去年12月に設立した県華僑華人総会は国籍を問わない「会友」の枠を設け、日本人の入会を促している 会長の広島大学大学院教授盧濤さん「華僑や華人でない方を歓迎したい。これからは同じ目線で、真の意味で互恵の関係になれる」(中国、3.1)

■ もっと知りたい天文学講座 6日13時半、三原市円一町2の中央公民館 寺田健太郎・広島大大学院教授の「地球の作り方~いん石からわかる太陽系の歴史」(毎日、3.3)

■ 公立高入試 携帯持ち込むと不合格 広島大学でも12日の2次試験で、受験生が携帯電話の電源を切ってかばんにしまうまでを目視で確認した上、試験中の確認を徹底する(読売、3.4)

■ 広島大原爆放射線医科学研究所は3日、遺伝子の障害が招くがん以外の病気をテーマにした国際シンポジウムを、広島市南区の広島大医学部広仁会館で開いた。シンポは4日まで(中国、3.4)

■ ノーベル賞教授酒蔵でほろ酔い ノーベル化学賞を2009年に受賞したイスラエルのワイツマン科学研究所のアダ・ヨナット教授が3日、東広島市の賀茂泉酒造を訪れ、酒蔵を見学した。世界で初めて細胞内の小器官リボソームの結晶化に成功したヨナット教授は、抗生物質に関する広島大との共同研究の打ち合わせで同大を訪れ、特別講演をした後、同社を訪れた(中国、3.4)

■ 三原市教委は6日と19日、「もっと知りたい天文学」を題材にした講座を市内2カ所で開く。広島大大学院の寺田健太郎授が講師を務め、「地球の作り方」をテーマに講演(中国、3.4)

■ 京大などの入試問題が試験中にネット掲示板へ投稿した事件を受け、後期日程を控える県内の各大学も対応に追われている 広島大では、試験開始前に携帯電話を机の上に出させ、電源を切ってかばんに入れてもらう(朝日、3.5)

■ 広島大は4日、地域連携をテーマにしたシンポジウムを開いた(中国、3.5)

■ がん医療について学ぶ公開講座「がんとともに」が6日あった 広島大病院の佐伯俊成准教授は「がん予防にはまず禁煙」と強調、予防に役立つとされる様々な食べ物がテレビなどで紹介されているが「科学的に未解明なことが多く情報を鵜呑みにしないで」と呼び掛けた(中国、3.7)

■ 東広島市の鏡山城跡で見学会があり弓矢の発射実験をした 市教育文化振興事業団と市教委が主催 歴史ファン約180人が訪れた よろいかぶと姿の広島大5人西条農高6人の弓道部員が参加(中国、3.7)

■ 広島難病団体連絡協議会は5日、「市民と交流の集い」を開いた 患者や家族が病気との向き合い方や悩みなどを話した 看護学を専攻する広島大3年の小谷晴香さん「授業では聞けないリアルな話で胸に迫った」(中国夕刊、3.7)

■ 中国経済産業局は2011年度補正予算の地域イノベーション創出研究開発事業に4事業を採択 一般型に広島産業振興機構、広島大学などの高性能蓄電池を採択(日刊工業、3.7)

■ 大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で、証拠隠滅罪で起訴された元主任検事前田恒彦被告が、母校の広島大の恩師に拘置所から手紙を送っていたことがわかった(中国、3.7)

■ 広島大東広島キャンパスで8日、前期日程の合格発表があり、11学部1947人が<春>をつかんだ 県内高校の生徒と卒業生の合格者は全体の27%に当たる525人(読売、3.9)

■ 広島大で8日、前期入試の合格発表があり、1947人に”春”が訪れた 県立広高校3年の斉藤聡平君「法律が日本を支えとるのに、みんなが知らないのに納得がいかない。弁護士になって無力の人を救いたい」(朝日、3.9)

■ 中国地方の国立大のうち、広島大と山口大で8日、前期日程入試の合格発表があった 広島大では4889人が受験し、1947人が合格 実質倍率は2.5倍で前年度より0.3ポイントあがった(中国、3.9)

■ 医工連携拠点どう活用 中国経済産業局は8日、自動車産業を産学官で考える検討会を広島市中区で開いた。自動車メーカーや部品メーカーなどの約40人が、4月に広島大霞キャンパス(広島市南区)にできる医工連携拠点の活用策を話し合った(中国、3.9)

■ 広島大病院患者サロン「抗がん剤の基礎知識」 17日午後1時半~ 広島大病院外来棟2階 無料(中国、3.9)

■ 医療と倫理を考える会・広島例会 17日午後6時~ 広島市南区の広島大広仁会館 会費50円(中国、3.9)

■ 広島大で8日、11年度入試前期日程の合格発表があった 合格者数1947人、実質倍率は2.5倍 国公立志向で九州や近畿からの志願者が増え、志願者倍率は過去10年で最高の3倍だった(毎日、3.9)

■ 大阪地検特捜部の押収フロッピーディスク(FD)改ざん事件の公判が14日、大阪地裁ではじまる。証拠隠滅罪に問われた元主任検事の前田恒彦被告は争わず、2回の審理で結審する見通し。1月末、前田元検事は金沢文雄・広島大名誉教授にあて、拘留中の大阪拘置所から手紙を出した。広島大で刑法を学んだ恩師だった(朝日、3.10)

■ 比治山大現代文化学部の吉田弘司教授(実験心理学)らの研究グループが、年を取っても、人間の六つの基本的な表情のうち、喜びを見分ける能力だけは衰えないことを発見した。広島県高次脳機能センター(東広島市)と福山大、広島大との共同研究(中国、3.10)

■ 内海文化研究施設例会・公開講演会「厳島が”撮影禁止”だったころ」 14日午後1時半、広島大大学院文学研究科。講師は同大大学院文学研究科瀬崎圭二准教授。無料(中国、3.10)

■ 2010年度技術士第2次試験の出身大学(大学院含む)合格者ランキングが10日までに明らかになった 同ランキングが明らかになるのは初めて 筆記試験と技術試験の両試験合格者が技術士資格を得る 機械、電気電子、建設など計21部門あり、総受験者数は2万7862人、合格者4117人、合格率14.8%で、1958年に試験開始以来、過去2番目に低い合格率だった 広島大は17位(合格者53人)(日刊工業、3.11)

■ 広島EV技術研究会(升島努代表=広島大大学院教授)は、2010年8月に公開した近距離用の試作電気自動車(EV)の製品化にこぎつけた。外装をエアバッグ状の構造で覆ったぬいぐるみのような外観が特徴 衝突するとボディー内部の空気が弁によって解放され衝撃を効果的に吸収する 重量も350キログラム程度 小型EVに必要な軽量化と安全性を両立させた 信頼性テストを繰り返し、商品化を前提にまず50台限定でモニター販売する(日刊工業、3.11)

■ 人気のキャンパスツアーへ出かけよう!! 広島大学東広島キャンパスでは、同大学の魅力を多くの人に発信し、身近に感じてもらおうと、学生たちによる「キャンパスガイド」を2008年より実施。「春のウォーキングツアー」は、普段のキャンパスガイドに人気講師のミニ講義やクイズとビンゴをドッキングさせたイベント 2011年3月19日(土)13:00から(Cue東広島版、3.11)

■ 西日本の国公立大学 入試別日程を検討 国公立大では12日から後期日程の2次試験が予定されている 交通がまひしたことなどから西日本の各大学は11日、対策を協議 広島大も関東地方の受験生の保護者から「移動できないが、どうしたらいいのか」などの問い合わせがあり、別日程を設けるか善後策を練っている(読売、3.12)

■ 家族や知人 安否気遣う 東北・関東大地震が発生した11日、家族や知人の安否を気遣う声が中国地方でも相次いだ 大学では2次試験の後期日程などを目前に志願者や保護者の対応に追われた 広島大には、中国地方の高校の教員や保護者から「予定通り実施するのか」との問い合わせが約50件寄せられた 同大や山口大によると、関東方面の志願者などから、交通機関の乱れを理由に「移動が難しい」との連絡もあった(中国、3.12)

■ (広告)「紙上クリニック 防ごう心不全 広島大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科教授 木原康樹さん 心臓の機能が低下し、血液のポンプとしての役割を十分に果たせなくなる「心不全」の原因や治療、予防などについて聞いた 日本人の心不全原因疾患で、最も多いのが高血圧で、全体の35%を占めている 自覚症状がないときからの血圧管理が予防や早期発見につながる(中国、3.12)

■ 湯崎知事は、広島大病院など県内4病院の災害派遣医療チーム(DMAT)に派遣要請 海上自衛隊呉基地から輸送艦で出発し、宮城・福島・岩手・茨城の4県へ向かう(毎日、3.12)

■ 12日、国公立大の2次試験後期日程が始まった 県内の大学では東日本大震災の影響を受けた受験生の対応に追われる 広島大は追試験の実施を決め、12・13日に受験希望者の申請を受け付ける(中国夕刊、3.12)

■ 広大が追試験 国公立大2次試験後期日程が始まった12日、県内では広島大、県立広島大、広島市立大などの5大学で実施された 1203人が受験した広島大には、11日夕から東北、関東などの受験生から「鉄道が動かないので試験を受けられない」などの問い合わせがあった このため同大学は会場に来ることができなかった受験生には追試験の実施を決定。この日は9人を受け付けた(読売、3.13)

■ 広大で入試ミス 広島大は12日の2次試験後期日程の教育学部第4類音楽文化系コースの実技の「楽典」で、出題ミスがあったと発表した 音楽用語の意味を問う選択問題で、10問中5問の選択肢に正答がなかった 受験生の指摘で発覚 同大学は受験した16人全員について正解扱いにした(読売、3.13)

■ 仙台・成田行き全便欠航 広島大は予定通り後期日程試験を始めたが、12日午後4時までに志願者2746人中、9人から「地震で受験できなくなった」と連絡があったという 17日に追試験を実施する(朝日、3.13)

■ 広大が入試問題でミス 広島大学は12日に実施した後期日程試験で、教育学部第四類音楽文化系コースの「楽典」の出題の一部に間違いがあったと発表した 外来の音楽用語の意味を選択肢からそれぞれ選ぶ問題で、正答が選択肢にないものが5つあった 受験生から「該当するものがない」と尋ねられ、間違いが分かった 大学側は「点検が不十分だった」として、受験者16人全員を正解とすることに決めた(朝日、3.13)

■ 追試や面接順融通 中国地方大学後期試験開始 国公立大の2次試験後期日程が始まった12日、中国地方の大学でも東日本大震災影響を受けた受験生の対応に追われた 学生の安否確認も続けている 広島大には「試験開始前までの到着が難しい」との連絡が相次ぎ、追試験の実施を決定 この日は東北、九州地方の受験生や保護者から9件の追試験の申請があった(中国、3.13)

■ 放射線専門医待機へ 被曝医療広島大が対策委設置 初の原子力緊急事態宣言を受けて、広島大は12日、緊急被ばく医療推進センターの神谷研二センター長を委員長とする対策委員会を設置し、全学規模で今回の事態に対応することを申し合わせた 国は2004年、原発事故などの際に重症者の治療を行う「3次被曝医療機関」の西日本の拠点に同大を指定している広島大病院では、被災地から患者が運ばれてきた場合に即応できるよう、救命救急医や放射線医療の専門医を待機させることを決めた この日は、医師や放射線測定の専門家、看護師でつくる計7人の緊急被ばく医療チームも、東日本の拠点機関である放射線医学総合研究所(千葉市)に向かわせた 福島県内に専門家チームを派遣してた放医研に協力するのが目的(中国、3.13)

■ 瀬戸内海も津波に注意 広島大中田高名誉教授 広島市や福山市など、瀬戸内海沿岸部は干拓地が多く、満潮時には、小さな津波でも大きな被害を受ける可能性がある(中国、3.13)

■ 広島大後期で出題ミス 広島大は12日、この日実施した2次試験後期日程で、出題ミスがあったと発表 教育学部第4類音楽文化系コースの実技「楽典」の設問の一部 解答の選択肢に誤った語句があり、正解を選ぶことができなかった 受験した16人全員を正解とした(中国、3.13)

■ 著者に聞く 『モノ言う中国人』西本紫乃さん(広島女学院大卒、広島大院生) 日本人がこれから付き合う中国人は非主流の人たち 自身も福建省アモイなどで彼らの社会に身を置き、本音を聞いてきた。「日本人と中国人、いかに理解し合うべきか、伝えていきたい」(中国、3.13)

■ 広島大は地震の影響で12、13日にある後期日程の入試を受けられない受験生に対して、追試験を行うことを決めた 栃木県や福島県の数人から受験できない旨の連絡があった、と同大(毎日、3.13)

■ 福島第1の放射線量 影響は 東京電力の福島第1原発で放射性物質が外部に漏れた事故は、国内外に衝撃を与えた 現在明らかになっている放射線量は、住民の健康にどれだけの影響を与えるのか。広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長に聞いた 健康被害の発生は現時点で考えにくいとはいえ、住民が不安を抱くのは当然だ 住民の被曝状況や規模を正確に捉え、正しい情報を出し、必要な医療を迅速に施すべき 重症患者の治療拠点として国から指定されている医療機関は、全国でも広島大を含め2カ所だけ 原爆被爆者の苦しみの上に蓄積させてもらった知識や技術を、実際に苦しむ患者が出た場合はしっかりと生かすのがわれわれの役目 どんな局面になっても貢献できる体制を組んだ(中国、3.14)

■ 地球人として生きる 渡部朋子さん(下) ヒロシマを体験し、その後の復興の歩みを知っている人たちは年々減少している 一方で「ヒロシマ」を受け継いで いくためのさまざまな取り組みが始まっている 広島が果たすべき使命は、世界が相互に深く影響しあう今日、国境を越えた世界中の人々の共同作業でしか果たせない 中野清一先生は広島大の教授だったころ、復興途上の広島で、自宅を原爆孤児のために開放し「あゆみグループ」を結成。孤児たちの親代わりとなって面倒をみながら、彼らがどう生きればよいのかということに心を砕き、手を尽くしておられた ヒロシマをテーマに卒業論文に取り組んでいたとき、多方面から助言をいただいた 中野先生の教えとご夫妻の生き方は、現在の私に強い影響を与えている(中国、3.14)

■ 広島大は、実家が被災した学生のために、授業料減免などの相談窓口を設置(毎日、3.15)

■ 広島大は、北海道・宮城県・茨城県・神奈川県に実家のある学生5人と、14日夕方までに連絡が取れていないことを、同日明らかにした(毎日、3.15)

■ 広島県は14日、局長会議で被災地支援について協議 広島大病院と国立病院機構呉医療センターのDMATチームは13日、福島県二本松市で、放射線被曝の疑いがある住民の検査などに対応した 広島大などは被曝患者の搬送についても協議中(毎日、3.15)

■ 広島大大学院文学研究科・新田玲子教授 昨年11月、米フロリダ州マイアミ市で開かれた、アメリカ文学研究者のための「アメリカユダヤ系・ホロコースト文学シンポジアム」に、パネリストとして出席(中国、3.15)

■ 広島大病院が研修医向けに専用宿舎(レジデントハウス)を建設、14日竣工式を行った 「研修医が働きやすい環境をつくりたい」と越智光夫院長(中国、3.15)

■ 東日本大震災を受け、各地で支援の動きが相次ぐ 広島大総合科学部3年・森内啓輔さんは、ボランティア団体「チャリティー・ユース広島」を設立 県内の大学から約10人の学生が集り、広島市内で募金活動などを行う予定(中国、3.15)

■ フジトラベルサービス徐媛媛さん 広島大学へ留学、日本語や文化人類学を学び、旅行代理店に就職した 「旅行を通じて日本人と中国人の橋渡し役ができたらうれしい」(産経、3.15)

■ 福島県に派遣された広島大学病院の災害派遣医療チーム(DMAT)が15日に帰着し、会見を行った 医師・看護師・薬剤師計5人のチームは、12日に広島を出発、13日から福島原発周辺住民らの被曝検査にあたった 測定した約100人に影響はなかった(朝日、3.16)

■ 広島大病院DMAT(災害医療支援チーム)が、派遣されていた福島県から戻り、15日夜、記者会見をした 「目に見えない放射能にさらされ、恐怖を感じている住民が多かったようだ」と活動を振り返る広橋伸之医師(読売、3.16)

■ 広島大付属高校は、2月2日実施の入試でミスがあったことを、15日発表した 該当の設問に対して受験生346人全員を正解扱いとし、4人が追加合格となった(読売、3.16)

■ 福島第1原発事故は15日、3号機付近で高い放射線量を観測 毎時400ミリシーベルト、この数値が持つ意味や人体に与える影響について、広島大原爆放射線医科学研究所・星正治教授に聞いた(中国、3.16)

■ 広島大付属高は15日、2月2日実施の入学試験で、社会科の設問に表記ミスがあったことを発表した 該当の1問について受験生全員を正解とし、4人が追加合格となった 今月11日、外部から電話での指摘により判明(中国、3.16)

■ 東日本大震災を受け、広島大は、東広島キャンパスの経済支援グループに相談窓口を設置 家族の被災などによって学費の支払いが難しい学生の相談に応じる 同大は各部局に、被災地に実家がある学生の安否確認を指示、確認作業を進めている(中国、3.16)

■ 東日本大震災直後に被災地入りした、中国地方の災害派遣医療チーム(DMAT)が15日、相次いで現地から戻り、取材に応じた 「住民は見えない放射線におびえている。的確な情報提供が欠かせない」と指摘する広島大病院・岩崎泰昌講師(中国、3.16)

■ 広島大緊急被ばく医療推進センターは15日、東京電力福島第1原発周辺で重傷の被曝患者が発生した場合の受け入れ態勢について協議を終えた 同センターでの受け入れが決まれば、自衛隊航空機で県営広島西飛行場などに患者を運び、救急車やヘリコプターで広島大病院へ搬送予定 「万全の準備をすることが使命」と神谷研二センター長(中国、3.16)

■ 放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)は、福島県知事の要請を受け、15日、専門家チームの派遣を決めた チームは、広島赤十字・原爆病院や広島大病院の放射線技師と看護師などで構成 17日~21日、福島県須賀川市で住民の放射線量の測定を行う 広島大緊急被ばく医療推進センターは16日、医療チームを追加派遣、先攻チームと交代する(中国、3.16)

■ 東日本大震災では、数え切れない被災者が苦渋の避難生活を強いられている 被災時の健康管理、日ごろからの備えについて、広島大病院心臓血管外科の渡橋和政准教授がアドバイス 「災害時は心身ともに困難に直面するが、自分で防げる病気は防いでほしい」と渡橋准教授(中国、3.16)

■ 高分子有機EL(エレクトロルミネッセンス)の発光に十分な電流供給ができる高分子有機薄膜トランジスタ(TFT)を、広島大学の瀧宮和男教授、大阪大学の竹谷純一教授らが開発 広島大は新しい高分子半導体化合物を合成した(日刊工業、3.16)

■ 県NIE推進協議会は15日、NIE(教育に新聞を)活動に取り組む県内の学校・教師をたたえる、第8回県NIE教育奨励賞を発表 奨励賞;広島大付属三原小の杉川千草さん、石原直久さん、加藤秀雄さん、上川陽子さん、林原慎さん、長野由知さん、南浦涼介さん(産経、3.16)

■ 3次被曝医療機関である広島大病院は15日、血液内科医や救急医、放射線技師ら8人で構成される「緊急被ばく医療チーム」を被災地に派遣することを決めた。福島県立医大で被曝患者の治療を行う予定(産経、3.16)

■ 西日本の3次被ばく医療機関である広島大は、医師や放射線技師ら専門家の追加派遣をきめ、重症患者の受け入れ準備も始めた。同大は12日、救急医や放射線の専門家らを派遣し、福島県立医科大で患者の診察などに当たっている。広島大は主に福島県立医科大で対応できないと判断された、外部被ばくによる重症患者を担当(毎日、3.16)

■ 広島大学病院と、国立病院機構呉医療センターから派遣された災害派遣医療チーム(DMAT)2隊が15日、任務を終えて広島に戻り記者会見を行った。「目に見えない恐怖に不安を感じる住民が多かった。放射線に対する情報が十分に行き届いていないと感じた」と広島大病院、岩崎泰昌医師(毎日、3.16)

■ 広島大、広島国際大、近畿大工学部の学生39人が、東広島市西条本町のJR西条駅前で「交通事故死ゼロに協力を」などと呼びかけながら、通勤・通学客に交通安全を訴えるチラシなどを配った。同市には2万人の学生が住み、若者の事故も多いため市内の大学が連携し、今年度から学生らによる啓発活動を始めた(読売、3.17)

■ 東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第1原子力発電所の事故で、原医研内科の三原圭一郎助教授を団長に医師、看護師、放射線技師ら7人から成る緊急被ばく医療チームの第2陣が広島大より派遣され16日夕、福島市の緊急被曝調整本部に到着し、先に現地入りしていた第1陣のメンバーと合流した(中国、3.17)

■ 広島大病院を含む4病院25人の災害派遣医療チーム(DMAT)が相次ぎ広島に帰還し、被災各地の窮状を報告した。「放射線についての知識や事故の詳しい情報が行き渡っておらず、住民らは不安を感じている」と岩崎泰昌医師。広島大病院の5人は、福島県内の避難所などで、住民100人以上の放射線検査を行った(産経、3.17)

■ 東日本大震災で長期化する避難生活で課題となっている住民の健康維持に向け、県内からも保健師や医療スタッフらを派遣する動きが本格化してきた。身元が分からない多数の犠牲者を検視するため、医師や歯科医師の派遣準備も進んでいる。県歯科医師会も、日本医師会からの要請を受け、広島大と協力して10人の歯科医をリストアップして待機している(毎日、3.17)

■ 福島第1原発事故で被ばくの疑いがある住民の線量を測定するため、県などで構成する「放射線被曝者医療国際協力推進協議会」(HICARE)が16日朝、福島県へ向け出発した。広島大の緊急被ばく医療派遣チームの医師や看護師ら6人も16日、福島県入りした(毎日、3.17)

■ 福島第一原子力発電所の事故を受け、福島県内に派遣された広島大の緊急被曝医療チームの第1班が17日、同大学病院に戻り、記者会見を行った。「精神的ケアも含め、中長期的な医療体制を築く必要がある」と谷川功一副病院長。医師5人、看護師2人から成る同チームは、現地本部の設置支援、避難住民ら約400人の放射線物質の測定、原発の爆発で負傷した作業員の診療などを行った(読売、3.18)

■ 文部科学省は、大学や研究機関などで行っている東日本大震災の被災地・被災者への主な支援活動についてまとめた。広島大学は緊急被ばく医療対応のため、医師4人、看護師2人、放射線技師1人で構成される派遣チームを12日、放射線医学総合研究所へ派遣した(日刊工業、3.18)

■ 4月10日に迫る広島市長選挙に向け、街頭アンケートや識者のインタービューを通じて広島に求められているものを探った。「市内に活気がない。市の活性化のビジョンを明確に発信してほしい」と広島大大学院社会科学研究科森辺成一教授(中国、3.18)

■ 広島大学男女共同参画推進室は17日、女性研究者の活躍をテーマにしたシンポジウムを開いた。日米の女性研究者3人が、理解ある指導者や育児支援の必要性を指摘した(中国、3.18)

■ 福島第1原発事故を受け、福島県に派遣された広島大の緊急被ばく医療チームの第1陣が17日、広島大病院に帰着し記者会見を行った。会見を行った谷川功一・広島大病院高度救急救命センター長は、現地で放射線量の検査を実施する体制を一定に築くことができたと報告した。医師と看護師の7人で編成された第1陣は、13日に現地入りし同原発の爆発事故で負傷した男性を、福島市内の病院に運ぶためヘリコプターに添乗。このほか同原発20キロ圏内から避難してきた住民約400人の放射線量検査を進めた(中国、3.18)

■ 広島大は17日、東日本大震災の影響を受けた志願者を対象に2次試験後期日程の追試験をした。東広島と霞の各キャンパスで計9人が受験した(中国、3.18)

■ 原発事故で福島県に派遣された広島大緊急被ばく医療派遣チーム第1陣が17日、広島に戻り広島大病院で記者会見した。谷川功一・高度救急救命センター長をリーダーとする医師4人と看護師2人で、福島第一原発の半径20キロ圏内の避難住民ら約400人を対象に被曝の有無を検査。14日の爆発事故で負傷した作業員を県立医大病院にヘリで運送するのに付き添った。「中長期的な医療支援が必要だ」と谷川さん(朝日、3.18)

■ よりどりひろしま弁(vol4)東広島でよく聞くひろしま弁を解説(監修/町博光先生・広島大学大学院教育学研究科日本語教育学講座)(Cue 東広島版、3.18)

■ 広島大医学部で救急医療を学んでいる学生でつくるサークル「広島大学ALS友の会」は、広島市中心部の繁華街で募金活動を始めた。約15人により13日から20日まで続けられる。集まったお金は、大学を通じて被災地に送られる予定(毎日、3.18)

■ 尾道市平原1のJA広島厚生連・JA尾道総合病院の新病棟が17日に完成した。東日本大震災で被災した身寄りのないお年寄りや介護が必要な人に現病院施設を利用してもらう考え。広島大や尾道市と協議して、地震で職場をなくした医師・看護師の受け入れや、福島第1原発事故で被ばくした人の治療も検討(毎日、3.18)

■ 広島大原医研内科の三原圭一郎助教をリーダーとして医師、看護師、放射線技師ら6人より成る広島大の緊急被ばく医療チームは17日から住民の放射線測定や医療支援に当たっている。同医療チームに同行し、現地の避難所の様子を綴った(中国、3.19)

■ 広島市中区の繁華街では18日も、広島大医学部の有志や帰省中の東北大(仙台市)などの学校関係や市民グループ、企業などの募金活動が急速に広がっている(中国、3.19)

■ 財政再建の先頭に立つ市長や、まちづくりの最前線にいる住民、研究者ら4人を講師に迎え、「語ろう 財政危機の克服」をテーマに、地方自治体を取り巻く財政難と向き合い、まちの将来像を探る「ちゅうごく未来塾→2020呉セミナー」(中国新聞社主催)が13日、呉市中通のビュー・ポートくれで開かれた。講師に長町三生氏・広島大学工学部名誉教授(中国、3.19)

■ 東日本巨大地震の影響で2次試験後期日程を受験できなかった受験生9人に対して広島大は17日、追試験を行った。12、13日に申請を受け付け、全員が受験(読売、3.19)

■ 広島大大学院の岡本泰昌講師(精神神経医科学)は、「うつ病にもさまざまなタイプがあり、多角的な視点からの診断と、その人に合った治療が必要」と話す。「患者さんも、うつ病は薬と休養という思い込みは捨てて、新たな自分を見つけるくらいのつもりで治療に臨んでほしい」と呼びかけている(中国、3.20)

■ 広島大で19日、学生ガイドがキャンパスの施設や自然を案内するウォーキングツアーがあった。市内や呉市などから20人が参加した。学生によるキャンパスガイドは毎週金曜日の午後1時から開いており、参加は無料(中国、3.20)

■ 福島第1原子力発電所の事故を受け、広島大の緊急被ばく医療チームの第3陣が19日、福島市の緊急被曝調整本部に向けて出発した。同チームは、原爆放射線医科学研究所の木村昭朗教授を団長に、医師、看護師、放射線技師ら計6人から成る。第2陣と交代し20日から、被曝線量測定のアドバイスや、緊急性の高い人への医療対応に当たる(中国、3.20)

■ うつ病の回復には何が必要なのか。広島大生協職員、杉山晴彦さんの発病から職場復帰までの体験をたどりながら、うつ病との向き合い方を考える(中国、3.20)

■ 医療活動や放射性物質の除去作業などを行うため、広島大病院は19日、医師や放射線技師ら6人でつくる緊急被ばく医療チームを被災地に派遣した(産経、3.20)

■ 「ネット世代」に学校や保護者はどう向き合うべきか。広島大大学院総合科学研究科の匹田篤准教授は、子どもの成長段階に応じて家庭でルールを決める、普段から親子でコミュニケーションを取ることが重要と語る(中国、3.21)

■ 広島大は、東日本巨大地震で被災した学生が在籍することから、授業料免除や奨学金などの相談に応じる窓口を開設。職員ら8人が最短でも4月末まで対応する(読売、3.22)

■ 広島県は、03年に設置された大学などの研究成果の知財を産業界に移転する「ひろしま技術移転センター(HTC)」を廃止する。これを受け、広島大は知財管理体制を検討。HTCが行っていた広島大の特許出願、技術移転等の業務、広島大駐在コーディネーター4人を引き受ける(日刊工学、3.22)

■ 県内の被爆者医療・研究機関でつくる放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)のメンバー6人が22日、原発事故が発生した福島県での6日間の活動を終え、広島県庁で活動報告をした。同メンバーは、広島赤十字・原爆病院や広島大、県、広島市などに所属し、派遣された16日から21日まで福島県内の5市町村12か所で住民1447人の被曝放射線量を測定した(朝日、3.23)

■ 広島大 浅原利正学長は22日の定例記者会見で、他大の被災学生を受け入れる事を明らかにした。被災学生用として東広島キャンパスと霞キャンパスの学生寮に計26室を確保し、授業料や寮費は無償の方向で検討中(朝日、2.23)

■ 胃の粘膜に生息するヘリコバクター・ピロリ菌は、胃がんの大きな原因とされる。除菌治療によって胃がんは予防できるのか。広島大病院消化器・代謝内科診療准教授の伊藤公訓さんは、「除菌の時期が大切。20歳くらいまでに国民全員が除菌できれば、胃がんをおおよそ一掃できるのではないか」と語る(中国、3.23)

■ 中国新聞を読んで 福山大人間文化学部教授 青木美保 広島に本社を置く中国新聞は原発事故に関して、広島大が対策員会を設置し専門医を待機させていることや、広島大原医研の神谷研二所長へ取材し放射線の影響についていち早く掲載するなど、原発事故報道で特別な位置を取ってきた。新聞の命は、人が知りたい情報を先取りして示すことにある。災害の都度、どのように復興はなされたのか、今後はその取材が待たれる(中国、3.23)

■ 広島大は22日、東日本大震災の被災地出身の学生553人のうち11人と連絡が取れていない、と発表した。11人は東京都5人、千葉県2人、埼玉、茨城、神奈川、長野県各1人。引き続き安否確認を進める(中国、3.23)

■ 原爆の子の像に届く祈り鶴を長期保存・展示するミュージアム「折り鶴ミュージアム(仮称)」の検討委員会(委員長・黒瀬真一郎広島女学院理事長)は22日、候補地として、旧広島陸軍被服支廠(南区)と、広島大旧理学部1号館(中区)の2カ所を決定した(中国、3.23)

■ 県NIE(教育に新聞を)推進協議会は、「第8回県NIE教育奨励賞」の受賞作を発表。奨励賞:杉川千草、石原直久、加藤秀雄、上川陽子、林原慎、長野由知、南浦涼介(広島大付属三原小)(読売、3.23)

■ 広島大では、学生寮2か所の計26室を被災地にある大学に通う学生に提供する。期間は現地の大学が再開されるまで、原則有料だが、実家が被災して支払いが困難な場合は無料。広島大の講義にも出席できるよう配慮する(読売、3.23)

■ 広島大の卒業式が23日、東広島運動公園体育館で行われた。11学部と大学院の計3771人が巣立った。浅原利正学長は「信念を持って困難を克服できる人材に育ってほしい」とはなむけの言葉を贈った(読売、3.24)

■ 広島大は23日、12日に実施した2次試験(後期日程)で出題ミスがあったと発表。理学部物理科学科の総合問題で、コンデンサーの電気容量を問う設問が高校で習う公式を適用できず、正解を導き出せなくなっていた。受験した62人全員を正解にした。同大学は合否判定に影響はなかったとしている(読売、3.24)

■ 広島大は23日、12日に実施した理学部物理科学科の後期日程入試の総合問題で、出題ミスがあったと発表。コンデンサーの電気容量を導く問題で、「極板は帯電している」としながら、極板が帯電していると適用できない公式を示す設問だった。受験者62人全員を正解とした。同大は合否の結果には影響がないという(朝日、3.24)

■ 広島大は23日、東広島運動公園体育館で卒業式を開いた。11学部、12大学院研究科、1専攻科の計3771人が卒業した。浅原利正学長は東日本大震災に関して「復旧に取り組んでいる関係者に感謝と敬意をささげる」と述べた。卒業生に対しては「理想を高く持ち、失敗を恐れない勇気を持ってほしい」と激励した(中国、3.24)

■ 道越明考さん(65)が23日、広島大大学院総合科学研究科の博士課程を修了し、学術博士号を取得した。三越さんは、環境問題に興味を持ち、水素ロータリーエンジン(RE)車の燃料に使われる水素とリチウムの化合物リチウムアミドの研究に励んだ。リチウムアミドにレーザー光を当てることで水素が発生することを確認し、論文にまとめた(中国、3.24)

■ 広島大学大学院工学研究科の神野達夫准教授(地震工学)に地震のメカニズムや備えを聞いた。安芸灘-伊予灘を震源とする大地震は、100年に1回程度起きている。日本は世界でも他に例のない地震国。常に警戒する必要がある。地震発生後72時間は大きく混乱するので、その間の非常食を用意する、緊急避難場所を頭に入れておくなど巨大地震に対しての備えが必要と語る(中国、3.24)

■ 広島大総合学部3年の森内啓輔さん(21)と姫野健太さん(21)らの呼びかけにより設立された、広島経済大、安田女子大の学生22人(22日現在)が参加する活動グループ「Hi-cha」(Charity Youth Hiroshima、広島青年募金団体)は20日、中区の繁華街で街頭募金に立った。毎週日曜日午後に募金活動を行い、被災者を励ますための手紙も受け付ける。寄せられた募金は、県共同募金会から被災地へ送る予定(毎日、3.24)

■ 広島大は23日、12日に実施した理学部物理科学科の2次試験(後期日程)で出題ミスがあったと発表。コンデンサーの電気容量を求める問題で、解答を導くための条件に誤りがあった。受験者62人全員を正解とした。20日に23人が合格したが、合否判定に影響はなかった(毎日、3.24)

■ マツダ財団は24日、科学技術の振興や青少年の健全育成などを支援する2010年度の事業計画を発表した。小中高生を対象にした広島大との連携事業「科学わくわくプロジェクト」へは350万円の助成を行う(中国、3.25)

■ お花見つまみ話 広島大理学研究科植物管理室 青山幹男先生 「広島大のキャンパスでは、全部で66種のサクラが見られます。サクラの木には名前のラベルが付いているので、いろいろなサクラを探しながらお花見してみてはいかがでしょうか」広島大東広島キャンパスの花期は4月上旬(プレスネット、3.25)

■ 福島第1原発の復旧作業に関わる自衛隊員や消防隊員らが、限度の250ミリシーベルトを超える被曝をした場合、すぐに治療ができる態勢が必要として、全国の大学病院や地域の中核病院へ協力を求める。政府案は、患者が数十人規模の場合は、現場で除染をした後、原則として放医研に運送。100人を超える場合は放医研だけでは困難なため、広島大に加えて、各地の大学病院や中核病院にも搬送する(中国、3.26)

■ 福島第1原発事故を受け22日に派遣されていた広島大の緊急被ばく医療派遣チームの第4陣が26日、広島大病院に戻った。同チームは医師と看護師ら計6人で構成され、福島県の現地で原発復旧作業中に被曝した3人にも対応した。チームリーダの谷川功一教授(54)は事故について「防護服で防ぎ得た事故」と述べ、現場の管理体制に課題があったとの認識を示した。また、今後も復旧作業中に被曝事故が起きる可能性を指摘し、医療体制の確立が急務とした(中国、3.27)

■ 広島大大学院社会科学研究科マネジメント専攻と広島県などにより、観光事業と地域振興をテーマにしたシンポジウムが26日、広島大東千田キャンパスで行われた。瀬戸内海への観光客誘致で地域経済の活性化を目指す広島県の「瀬戸内・海の道構想」などについて、行政や学識経験者ら4人が意見を交わした(中国、3.27)

■ 社説 東日本大震災の発生から半月。大震災と大津波に加え、福島第1原発の事故による放射線被曝の恐怖が人々をさいなむ。原発事故を収束させるためには、被曝を最小限に食い止めるための戦略を練り直す必要がある。事故後、広島大の緊急被ばく医療チームが現地に入り、活動を続けてきた。広島が培ってきた被爆者医療の経験は、チェルノブイリ事故の被災者たちに大きな励ましとなった。地道な支援が福島の人たちの力になればと願う(中国、3.27)

■ 早期化・長期化する就活を是正するため、経団連が会社説明会などの時期を2カ月遅らせる決定を出したが、選考開始時期の4月は変更されていない。就活の準備期間は学生が志望企業を絞り込む時期であり、期間が短くなることに懸念が強い。広島大キャリアセンター長で、同大大学院の今里智晃教授は「専攻活動を夏以降に遅らせてほしい」と要望した(中国、3.27)

■ 今を読む 広島大原爆放射線医療科学研究所教授 細井義夫 「福島第1原発事故により放射性物質が大気中に放出れ、地表に降り注いだ放射性物質は水源や農作物を汚染する。暫定基準値以下であれば、その飲食物を年間を通じて摂取し続けても発がんなどの放射線影響を心配する必要はないが、乳幼児や妊婦は放射性ヨウ素に汚染された飲食物の摂取に関して注意を払う必要がある(中国、3.27)

■ 広島大大学院の二川浩樹教授(49)(口腔生物工学)と製薬会社などが28日までに、インフルエンザウイルスなどの除去効果がある消毒剤を、東日本大震災の被災地支援に当たる東京都の救護班に提供した。消毒剤を開発した二川教授らによると、抗ウイルス・抗菌作用が持続する特徴があり、水の供給が不足し、感染症が広がりやすい避難所などで効果が期待できるという(中国、3.29)

■ 広島大は4月1日、東千田キャンパスにマネジメント研究センターを開設する。企業や地域が抱える課題についてプロジェクトチームを組んで研究し、成果をフィードバックする。センター長に就任する同大大学院マネジメント専攻の村松潤一教授は「大学と経済界のつながりを深めるのがセンターの役割。課題と向き合い地域貢献につなげたい」と話す(中国、3.30)

■ 2012年度からの中学校用教科書の検定に合格した東京書籍の歴史教科書で、広島大付属東雲中の生徒6人が自らの地域の歴史を調べる形で原爆ドームが世界遺産に登録されるまでの歴史が紹介された。学習指導要領の「身近な地域の歴史を調べる」という単元の一環(中国、3.31)

■ 広島大、広島県、中国経済連合会は医学と工学技術の融合を目指して、「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点」を広島大霞キャンパスに設ける。また、同大は東千田キャンパスにマネジメント研究センターを開設する(中国、3.31)

■ 福島第1原発事故を受け、福島県を訪れている広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長らが30日、福島県の佐藤雄平知事と面会した。神谷所長は「広島大の放射線研究の実績を福島県民のために役立てたい」と語った(中国、3.31)

■ 広経大、近大工、広島大、修道大、広国院大、広工大の広島六学野球春季リーグ戦が4月2日に開幕する(中国、3.31)

■ 福島第1原発事故で微量のプルトニウムが検出され、健康への影響など気掛かりなことも多い。広島大原爆放射線医科学研究所の細井義夫教授(放射線災害医療)は「住民にとっては今回のプルトニウム量は低い値であることから、現状では全く心配ない。ただし事故を起こした原発内で作業している作業員は十分な注意が必要」と語る(中国、3.31)

■ 広島大と広島県は、医工連携によるものづくりや人材育成を推進するため、産学官で構成する「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点」の事業運営委員会を立ち上げた。11年度事業計画として自動車、情報・医工学、医療・福祉・健康機器、先端細胞治療再生の4分野で、分野ごとに113件の共同研究プロジェクトを置く(日刊工業、3.31)


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