平成23年8月

■ 北広島町の新庄高で1日、生物を学ぶ2年生39人が、広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授の指導の下、たたら製鉄に挑戦した。広島大と連携して理数教育を推進する試みの一環。同高の連続講座「風土サイエンス」の一部で、中国地方伝統の鉄づくりに取り組んだ(中国、8.2)

■ 東広島市柔道大会(24日、東広島運動公園体育館)【大学の部】女子、一位・秋山日向子(広島大)、二位・重永(同)、三位・天下(同)、河津(同)、【大学・一般の部】男子、三位・吉本(広島大)、高淵(同)(中国、8.2)

■ 広島大は1日、福島第1原発事故で内部被曝の不安を抱える福島県民を対象に、「ホールボディーカウンター」による被曝線量検査の予約受け付けを開始した。これまでは原発周辺で活動していた消防士と警察官に限っていたが、要望が強い一般にも対象を広げた(中国、8.2)

■ 上里 一郎氏(あがり・いちろう=前広島国際大学長、広島大名誉教授、臨床心理学)、7月29日、下関市の病院で死去、77歳。元広島大総合科学部教授ほか(中国、8.2)

■ 被爆者の葉佐井博巳広島大名誉教授が、被曝5年後に広島市が募集しながら埋もれていた「原爆体験記」の原本165点を電子データで復元した。松井一実市長へ3日データを手渡す(中国、8.2)

■ 広島大と高輝度光科学研究センターの共同研究で、コバルトが170万気圧の超高圧下でも「常磁性」と呼ばれる性質を失わないことを世界で初めて発見した。高圧下では「非磁性」の状態になると予測されており、従来の理論計算による予測を覆す結果となった(日刊工業、8.2)

■ 広島大は1日、福島第一原発事故で福島県から避難してきた人や、避難指示区域などに立ち入った人を対象に、内部被曝線量の測定装置「ホールボディーカウンター」による特別検診の受け付けを始めた(読売、8.2)

■ 広島県は2日、医学と工学の連携で医療関係産業を育てる県の構想が、政府の「地域イノベーション戦略推進地域」に選ばれたと発表した。構想は、県や中国経済連合会、広島大、県立広島大など産学官の13団体でつくる推進協議会がまとめた。広島大霞キャンパスにある産学官の共同研究施設が拠点となり、新たな医療機器の開発などで地場産業の活性化を目指す(中国、8.3)

■ 広島大は2日、来春以降に入学する東日本大震災の被災者を対象に、一定の条件を満たせば入学料を免除することを決定した。同大は今年4月にも被災者を対象に入学料を免除している(中国、8.3)

■ 広島大の学生サークル「チームフェニックス」は4~9日、若者と被爆者の交流スペースを広島市中区にあるギャラリーてんぐスクエアに設ける。「ラブ&ピースラウンジ」と題して企画。被爆者や広島大平和科学研究センターの教員らが講演し、5、6の両日は午後6時からキャンドルづくりを行う(中国、8.3)

■ 上里一郎氏(あがり・いちろう=広島大名誉教授・元広島国際大学長)7月29日死去、77歳。専門は臨床心理学(産経、8.3)

■ 国際原子力機関(IAEA)で放射線医療を担当するヒューマンヘルス部のレティ・チェム部長が放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)との意見交換のために来日。3日、県庁で記者会見を開いた。広島大原爆放射線医科学研究所や放射線影響研究所などを訪れ、平和記念式典にも出席する(読売、8.4)

■ 被曝から5年後に広島市が市民から集めた「原爆体験記」165編を電子データに復元した葉佐井博巳広島大名誉教授が3日、市役所を訪れA4用紙で計645ページ分をまとめたファイルをデータとともに松井一実市長に贈った(中国、8.4)

■ 原爆投下5年後に広島市が募集したものの、その多くが公にされず公文書館に眠っていた原爆体験記165編を、被爆者で広島大名誉教授の葉佐井博巳さんが電子データ化し、3日、松井一実市長へ贈った(朝日、8.4)

■ 第93回全国高校野球選手権大会<広島代表>如水館高校 広島六大学応援広告:広島大学オープンキャンパス、8月8日、9日開催(朝日、8.4)

■ 中国地域産学官コラボレーション会議は、インテレクチャル・カフェ広島を複数の大学が共催する運営方針を採用する。第1回は25日、広島市のひろしまハイビル21で開く。ロボットテクノロジーをテーマに、広島大学、近畿大学、広島市立大学が話題を提供(日刊工業、8.5)

■ 広島大大学院生の嘉陽礼文さんは、広島への原爆投下で焼けただれ、今も爆心地近くの元安川に残る瓦を、海外の大学に送る活動に取り組んでいる。これまでに瓦の送付を希望した9か国計20大学に送り、核を理解する資料として保管されている(読売、8.5)

■ 広島大自然科学研究支援開発センターは4日、身近にある放射線の観察会を同センターで開いた。親子連れなど28人が参加。参加者は中島覚教授の指導の下、放射線の軌跡を観測する「霧箱」を使い、石などが発する放射線の観察や、センター周辺での放射線量の測定を行った(中国、8.5)

■ 呉市出身の藍染め作家飴村秀子さんは5日、広島大東広島キャンパスに平和への祈りを込めた作品「希(ねが)い」など2点を寄贈した。学生プラザで寄贈式があり、浅原利正学長が飴村さんに感謝状を手渡した(中国、8.6)

■ 広島大の学生たちが、原爆の日に合わせて広島市を訪れた人と市民が交流できるオープンスペースを、中区のギャラリーてんぐスクエアに設けている。9日まで。5日は同大平和科学研究センターの川野徳幸准教授が被爆者の心の問題をテーマに講演を行った。被爆体験の証言は毎日予定している(中国、8.6)

■ 広告:第5回広島大学ホームカミングデー、平成23年11月5日(土)開催。今回の主なイベントは、オープニングセレモニー、著名人による学術・文化講演、各学部・研究科企画などを予定(日本経済、8.6)

■ 東日本大震災で事故を起こした福島第1原子力発電所周辺の被災者らを支援するため、広島大原爆放射線医科学研究所は、医師や技師のチームを福島に派遣し、福島県立医科大と共同で被災者の放射線検査を実施。広島が蓄積してきた被曝医療研究に関するノウハウを生かそうとする動きが目立っている(日本経済、8.6)

■ 福島第1原発事故の避難者を含む福島県民と、国が指定した避難指示区域などへ入った人を対象に、広島大病院は、内部被曝特別健診を行っている(産経、8.6)

■ 風の座標 -広島と福島-:福島第一原発事故を受けて、広島大と長崎大は、福島大、福島県立医科大と連携協定を結んだ。広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長は、福島県立医科大副学長を兼任、同県の放射線健康リスク管理アドバイザーも務める。被曝を経験した広島が蓄積した被曝医療研究のノウハウは、福島の被災地で大きな支えとなっている(読売、8.7)

■ 広島工業専門学校(現広島大工学部)で被曝した父を持つ酒井浩三さんは、福島県の遺族代表として式典に初参列し、「原発事故が起きてから放射線の恐ろしさを身近に感じるようになった」と心境の変化を語った(日本経済、8.7)

■ 平和記念式典あいさつ:菅直人首相は平和記念式典あいさつで、東日本大震災による東京電力福島原子力発電所の事故に関して、広島県や広島市、広島大学による支援に触れ、早期収束と健康被害の防止に向けて今後とも全力をあげて取り組むと述べた(中国、8.7)

■ 福島第1原発事故を受け、広島県内に避難している福島県民が広島大病院で内部被曝線量などを調べる検査を受ける際、その費用2万円を広島県が支援することが7日、分かった。検査は8日から始まる(中国、8.8)

■ 広島大大学院教育学研究科修士課程2年の鈴木英士さんを代表とした広島県内の五つの大学の学生8人が、安芸太田町と、尾道・三原市をそれぞれ1拍2日で訪れる「ひろしま留学ツアー」を企画し、参加者を募っている(中国、8.8)

■ 第52回県吹奏楽コンクールが7日、広島市の市文化交流会館で開幕した。13日までの7日間、小中高・大学・職場一般の計255団体、約9100人が参加する。7日の結果、【大学部門】金賞・広島大(朝日、8.8)

■ 聞きたかったこと 特別編 -被爆から66年-:被爆者の佐伯百合子さんは山中高等女学校(広島大付属福山中学・高校の全身)に通っていた当時、戦争と原爆を体験した。多感な少女時代に戦争と原爆を体験した佐伯百合子さんは何を思ったのか、話を聞いた(朝日、8.8)

■ 江戸時代から明治時代に出版された世界地図などを集めた展示会「地球浪漫散歩-19世紀の視覚と好奇心」が8日、広島大東広島キャンパスの中央図書館で始まった。9月9日まで。無料(中国、8.9)

■ 広島大は8日、福島第1原発事故で広島県内に避難している福島県民の内部被曝線量検査を始めた。初日は子ども2人が検査を受けたところ体内の放射性物質は問題ないレベルだったという。広島県は、県内への避難が確認でき、広島大病院で検査する福島県民全員に対し、検査費用を全額支援する方針(中国、8.9)

■ 4月に就任した広島市の松井一実市長は、広島大学本部跡地などの市内の跡地利用について、従来のように各地点について個別に議論するのではなく、市全体の視点から検討して調整する仕組みをつくると述べた(日本経済、8.10)

■ 広島大病院患者サロン「がんの症状に応じた食事の工夫」が18日、広島市の広島大病院で開かれる。同病院の管理栄養士が抗がん剤投与や手術後の患者の症状に応じた食事の工夫について話す。無料(中国、8.10)

■ 広島県メディカルコントロール協議会の谷川功一会長(広島大病院高度救急救命センター長)は9日、県庁に湯崎英彦知事を訪ね、救急患者の搬送先を素早く決めるための基準を提出した。県は9月9日から運用する予定(中国、8.10)

■ 広島県は9日、東日本大震災と福島第1原発事故で福島県から避難してきた人を対象に、広島大病院で内部被曝線量を測る検査費用を全額支援することを正式に発表した(中国、8.10)

■ 広島市春季リーグ戦大会ソフトテニス、【男子】2部、1位・広大軟庭同好会A、4部、3位・広大軟庭同好会B。【女子】2部、2位・広大軟庭同好会A、8部、1位・広島大歯A。県知事杯・県卓球選手権、【男子】一般シングルス、1位・荒木亮祐(広島大)。同ダブルス、2位・山田修、小坂(広島大)(中国、8.10)

■ 広島県は9日、東日本大震災と福島原発事故による福島県からの避難者が広島大病院で内部被曝線量検査を無料で受けられるように支援すると発表した(毎日、8.10)

■ 広島県は9日、福島第1原発事故で福島県から避難してきた約240人を対象に、広島大学病院での内部被曝線量検査の費用を全額補助する、と発表した(読売、8.10)

■ 福島第1原発事故の影響が続く福島県の被災者支援を呼び掛けるイベントが10日、広島市のアルパークであった。広島大2年宮本知也さんがジャグリングを披露(中国、8.11)

■ 広島大が扇風機やうちわを配る節電の取り組みを始めて、1カ月余りが過ぎた。東広島キャンパスと霞キャンパスの7月の電力使用量は前年同月に比べて約5%減り、約400万円の電気代削減につながる一定の成果が得られた。大学は、暑さのピークが過ぎる9月以降に取り組みを検証し今後の対策に生かす(中国、8.12)

■ 大竹市玖波の玖波公民館は20日、学びのカフェ「地震とは?放射線とは?~東日本大震災をよりよく理解するために」を開く。広島大の教授たち4人が専門の立場から分かりやすく解説する。入場無料(中国、8.12)

■ 海外への留学生が全国的に減っている中、学生の負担額5万円で約2週間の短期留学ができる広島大の支援制度が、成果を上げ始めている。支援制度は1年生を対象に昨年度からスタート。募集枠の4倍近い希望が寄せられている(読売、8.12)

■ 広島大大学院2年生の嘉陽礼文さんは、原爆で焼けた瓦を世界各地の大学に贈る活動を続けている。これまでに10カ国21大学に向けて発送した。今後は各国の博物館に寄贈する構想も練っている(毎日、8.13)

■ 福島第1原発事故を受けて放射線影響研究所と放射線医学総合研究所は12日、福島県立医科大と連携協定を結んだ。また同日、県立医科大に被曝医療の拠点を新設する構想も明らかになった。新拠点には両研究所に加え、広島大、長崎大も参加する予定(中国、8.13)

■ 少子化や若者の車離れが進む中、広島大学などの大学がある東広島の自動車教習所がさまざまな工夫を凝らして教習生の獲得を図っている。道祖園自動車学校では、学生に親しんでもらおうと、ホームページで広島大のクラブやサークルのサイトにつながるリンクを設けている(中国、8.13)

■ 東広島市西条栄町の同市役所新庁舎の建設工事現場の壁面に、市立西条中の生徒20人と、広島大教育学部芸術コースの5人が描いた酒蔵の街並みなどをイメージした巨大絵が12日、完成した。市が7月中旬、「殺風景な壁に西条らしい絵を」と同校に依頼(読売、8.13)

■ 今を読む:3・11の東日本大震災以降、被災地で支援活動に当たった広島大平和科学研究センターの篠田英朗准教授が、支援活動を通じて感じたヒロシマとフクシマのつながりについて語った(中国、8.14)

■ 弥生時代の集落跡が見つかった東広島市豊栄町の乃美1号遺跡で、首飾りなどに使われたとみられる管玉と小玉が出土した。広島大大学院文学研究科の古瀬清秀教授は、管玉などの装飾品は副葬品として墳墓で見つかる場合が多く、住居跡で見つかるのは珍しい、と話す(中国、8.16)

■ 中国地域産学官コラボレーションセンターは、研究レベルの向上と地域産業の活性化を目的として、中国地方にある広島大、山口大、岡山大、島根大と鳥取大の5大学の連携を推進する。まず5大学による木質バイオマス分野の共同研究を目指す(中国、8.16)

■ 広島県は10月から、医学と工学の連携で医療関連産業を育てる事業を本格化する。医工連携をめぐっては、県や中国経済連合会、広島大など13団体でつくる推進協議会の構想が1日、政府の「地域イノベーション戦略推進地域」に指定された(中国、8.17)

■ 外国人を積極的に採用し、グローバル化を進める企業が増えている。広島大で客員教授を務めたインドのジャワハルラル・ネルー大=プレム・モトワニ教授は「日本にはグローバルな場で活躍できる人材が育っていない」と指摘する(中国、8.18)

■ 中山間地域や島しょ部などへの地域医療を志す医学生対象のセミナーが17日、広島県内の医療機関で始まった。県や県地域保健医療推進機構などが主催。広島大や自治医科大などの医学生48人が参加した(中国、8.18)

■ 如水館の応援席で広島大付属三原小3年の田中慎二君は声援を送りながらキレのある踊りを披露していた。田中君は三原市のダンス教室で技術を磨いている。同教室の安達美江代表が「野球を見て、集中力や粘り強さを学ばせたい」と生徒を連れてきた(読売、8.18)

■ よりどりひろしま弁 vol.14:「あずる」(意味:困る、窮する、てこずる)、「たー」(意味:~よりは)。監修/広島大大学院教育学研究科日本語教育学講座・町博光先生(Cue東広島版、8.19)

■ 第52回全日本吹奏楽コンクール中国大会が26日から3日間にわたり、広島市の市文化交流会館で開かれる。広島大は27日の大学の部で出場(朝日、8.20)

■ 第28回中国ユース音楽コンクール・ピアノ部門の本選が20日、広島市の区民文化センターで始まった。小学1・2年の部、優秀賞・神前咲綾(三原・広大付三原)(中国、8.21)

■ 広島県北の帝釈峡遺跡群が発見されて今年で50年を迎えた。今夏、広島大が50回目となる節目の発掘調査を進めている。節目を迎え、広島大は学術シンポジウムの開催や市民向け書籍の刊行を計画中(中国、8.21)

■ 大竹市の玖波公民館で20日、学びのカフェ「地震とは?放射線とは?~東日本大震災をよりよく理解するために」があった。市民ら50人を前に広島大の教授たち3人が講師を務めた(中国、8.21)

■ 広島大などが20日、同大東広島キャンパスで気球を使って科学への関心を高めるイベントを開いた。小中学生と保護者計18人が参加し、気球に取り付けたカメラによる地上の映像に見入った。同大大学院の作野裕司助教が、海の藻場の分布などを調べるため、上空から撮影していると説明した(中国、8.21)

■ 「中国新聞LEADERS倶楽部」通信vol.9:広島大学広報グループリーダーの和木光江氏は、「少子化が進む中、大学の魅力を内外により多角的に発信する広報が求められている。本学では、広報誌「HU-style」を発行し、キャンパス情報の紹介を行っている。今後は学生の留学を推進するための多彩な海外派遣プログラムなどの発信材料をより有効にPRするため、ウェブサイトの充実が大切」と語る(中国、8.21)

■ 日米両政府と国際原子力機構は23~26日、医師や看護師ら向けの原子力事故訓練を実施する。これまで、緊急被曝医療は、放医研や広島大が地域の医療機関と連携して担ってきたが、今回の事故では原発作業員や初動対応にあたる関係者らが多数被曝し、対応しきれない場面があったため(日本経済、8.22)

■ 国内最大級の望遠鏡「かなた」を備えた天文台のある東広島市で、東広島商工会議所や市、広島大などが「宇宙科学博覧会」開催の構想を温めている。実現に向けて市民の関心を高めようと同商工会議所は、継続的な市民向けイベントの開催を計画。「宇宙科学で遊ぼうin東広島」を開き、小学生ら約100人が訪れた(読売、8.22)

■ 子どもの宇宙への関心を高めるイベント「宇宙科学で遊ぼうin東広島」が21日、東広島の東広島商工会議所会館であった。2006年の広島大の東広島天文台開所を機に、宇宙科学博覧会の実現を目指している商議所が機運を高めるために開いた(中国、8.22)

■ 広島大東広島キャンパスで開かれていた日本生物学オリンピック本選が21日、開幕した。全国の中学2年生から19歳までの80人が4日間、実験の技術を競う試験に挑んだ(中国、8.22)

■ 学生同士が英語での議論を通じて国際理解を深めるINU学生セミナーが5~10日、広島大などであった。6回目となる今年は米国や韓国など6カ国と国内3大学の計70人が参加。中東の国で民主化運動が起こり、政府が市民を暴力で弾圧していると想定した模擬国連総会を開いた(中国、8.22)

■ 広島大学医学部に「ふるさと枠」で入学した学生ら約50人が参加する「地域医療セミナー」が17日から2日間の日程で開かれた。ふるさと枠は、卒業後の一定期間、医師不足の地域や診療科で働く条件をつけ、奨学金を支給する推薦入試制度。離島や山間部の12医療機関を訪れ、地域医療の現状を学んだ(朝日、8.23)

■ ロシアで甲状腺がんが専門の武市宣雄医師と、研究に協力した広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授、同大の安井弥教授が執筆し、放射線医科学総合研究所の佐渡敏彦名誉研究員が監修した本「放射線被曝と甲状腺がん-広島、チェルノブイリ、セミパラチンスク-」が27日、発売される(読売、8.23)

■ 広島大は23日、原発事故などの被災地の復興に貢献する人材を育てるプログラム「放射線災害復興学」を来年度から始める方針を発表した。福島第1原発事故では放射線の知識を持つ人材の不足が指摘されており、医学や環境学など幅広い分野で復興に役立つ知識を身に付けてもらうのがねらい(中国、8.24)

■ 広島大は、原発事故などの災害の復興に貢献できる人材を育てる「放射線災害復興学」を来年度から始める。福島第1原発事故の課題や復興学を導入する狙いについて、浅原利正学長に聞いた(中国、8.24)

■ 広島弁護士会は27日、地方の法科大学院の今後を考えるシンポジウムを広島市の八丁堀シャンテで開く。日弁連法科大学院センター副委員長の椛嶋裕之弁護士が基調講演を行う。広島大など3大学の法科大学院の教員3人、法科大学院出身者5人がパネル討論でそれぞれ意見を交わす(中国、8.24)

■ 冷たい飲み物を飲んだりした後に歯がしみる知覚過敏。そんな症状がどうして生じるのか、どのように治療し、予防するのか。広島大病院歯科保存診療科の藤井理史医師に聞いた(中国、8.24)

■ 東広島市の二つの自然保護グループが、安佐動物公園や広島大総合博物館などの協力を得て、同市豊栄町を流れる椋梨川に生息する国の天然記念物オオサンショウウオの生態調査を始めた。河川改修などの際の保護活動に役立てる(中国、8.24)

■ 県と広島大、中国経済連合会でつくる「ひろしま医工連携イノベーション推進協議会」の取り組みが、国の今年度の「地域イノベーション戦略推進地域」「地域イノベーション戦略支援プログラム」にそれぞれ選定、採択された。居眠防止や飛び出し予測など新自動運転システムなど、自動車や医療機器の分野で最先端の製品、システム開発を目指す(毎日、8.24)

■ 被曝60年の2005年から同窓会の会報に連載された手記集「小学五年生の頃の原爆の記憶」が自費出版された。元広島市職員の佐伯邦昭さんが今年6月3日付朝日新聞広島版で、「広島大の研究グループが、キノコ雲の見えた範囲を調べている」と伝える記事を読み、大学に連絡した事がきっかけとなった(朝日、8.25)

■ 広島大大学院理学研究科の古本強准教授の研究チームは、植物の成長を促すタンパク質の種類を突き止めた。このタンパク質を人工的に増やすことができれば、農産物の増産につながる可能性があるという。25日付の英科学誌ネイチャーで発表した(中国、8.25)

■ 天風録 広島大は、地域再生に力を尽くす人材を育てるため「放射線災害復興学」を始める。復興を支える決意を込めたネーミング。学びの対象は時代を映す。未曽有の体験を未来に生かすため、新たな「学」が次々と生まれるかもしれない(中国、8.25)

■ 東広島市は24日、ウォーキングマップ作りの一環として、試作コースの体験会を同市西条地区で開いた。住民やボランティア団体の会員たち25人が、JR西条駅と三永水源地を結ぶ約5キロのコースを歩いた。広島大大学院理学研究科2年の三谷俊夫さんは「地域を知るきっかけになった」と話した(中国、8.25)

■ 広島大は、放射線被害の被災地で復興に貢献できる人材を育てるため、「放射線災害復興学」を来年度から開設する。福島第1原発事故で、放射線の知識のある専門家不足が問題となり、医学だけでなく、環境学や心理学など幅広い分野で必要な知識を学んでもらう(読売、8.25)

■ 野球の広島六大学秋季リーグが9月3日に開幕する(中国、8.26)

■ 広島大病院の医科外来棟1階で25日、天井板1枚が落下した。けが人はなかった。天井裏を通る排水管から漏れた水が染み込み、重みで落ちたとみている(中国、8.26)

■ 原爆の残留放射線の人体影響について、原爆傷害調査委員会(ABCC)が1952年、広島の医療関係者から情報を得ていたことが中国新聞の入手した記録文書で分かった。鎌田七男・広島大名誉教授は「貴重な記録。埋もれている残留放射線の資料を掘り起こす必要がある」と語る(中国、8.26)

■ 広島県北の帝釈峡遺跡群が発見されて今年で50年。旧石器-縄文時代を中心とした55遺跡が分布し、今夏も広島大の発掘調査が続く。半世紀にも及ぶ調査の蓄積を、いまだ謎の多い原始古代の実像解明にどう結び付けるのか。発掘の歩みをたどり、今後の展望を探った(中国、8.26)

■ 広島大学、岡山大学、山口大学、鳥取大学、島根大学の中国地域の国立5大学は、9月末に研究・技術シーズの英語版共同冊子を発行するなどして、国際産学官連携事業を推進する。シーズを大学のホームページからダウンロードできるようにし、海外の企業や大学に共同研究などを働きかける(日刊工業、8.26)

■ 広島大のキャンドルサークル「灯」は、電気を消してキャンドルの光で過ごす「キャンドルナイト」を西条の街に広める活動を行っている。今後のイベント予定:9月11日、ライブイベント 酒蔵革命。10月、「酒祭り」。11月、広島大大学祭。12月、キャンドルナイトin西条(Cue東広島版、8.26)

■ 広島大の元教職員でつくる同大マスターズのメンバーが講師を務める「親子で楽しむ龍王島探検」が9月11日と25日、東広島市の無人島である。小学3年生以上と保護者が対象。市教委の主催(中国、8.27)

■ 宇宙最大の爆発現象である「ガンマ線バースト」の謎に迫るため、広島大は、東京大など国内6大学、国立天文台と共同で天文現象の観測を続けている。ガンマ線バーストは、宇宙誕生初期の星や銀河形成の活動を探る手がかりとされている(読売、8.28)

■ 日本鶏・ウズラチャボの多くが、抗体を作るという通常の免疫システムを持たないことを、広島大日本鶏資源開発プロジェクト研究センターが突き止めた。感染症を防ぐ仕組みなどを解明すれば、免疫不全症患者の治療法開発につながる可能性もあるという(読売、8.28)

■ 「理科離れ」に歯止めを掛けようと、中国地方の教育現場や地域での取り組みが広がっている。広島大では20日、小中学生対象の科学イベントが開かれた。講師を務めた同大大学院の作野裕司助教は「理科離れは子どもが悪いわけじゃない。面白さを伝えていないだけ」と話す(中国、8.29)

■ フクシマとヒロシマ第5部 広島大平和科学研究センターの川野徳幸准教授は福島第1原発事故に関して、「事故が起きた前後での住民生活の影響を調べることが必要。原子力エネルギーは恩恵をもたらす一方で、甚大な厄災も与える恐れも秘めている。実際にそれを体験した人の変化を残すことは非常に重い」と語る(中国、8.30)

■ 広島大は29日、文部科学省のうつ病研究の拠点機関に選ばれたと発表した。脳科学に基づく客観的な早期診断や適切な治療のための手法の開発を目指す(中国、8.30)

■ 福島第1原発事故を受け、福島大、広島大、長崎大の3大学は、放射線の影響や放射性物質の除染、健康リスクの高い子供の教育や社会支援に関する研究などで連携する協定を結んだ(産経、8.30)

■ 広島大学は来年10月、放射線災害からの復興を担う専門人材を育成する講座「放射線災害復興学」を大学院に開設する。医学や環境学、工学、農学のほか、被災者の心のケアを担う心理学などの専門学術分野より構成される(日本経済、8.31)

■ 熱風アジア第8回 ポスト中国として経済成長が期待されるインド。広島大現代インド研究センターの岡橋秀典センター長にビジネスでインドとうまく付き合うポイントを聞いた(中国、8.31)

■ 広島大大学院医歯薬学総合研究科の森信繁准教授らの研究グループは、神経細胞を成長させるタンパク質の遺伝子に起こる「メチル化」という酵素反応のパターンが、うつ病の客観的な診断指標の候補になることを世界で初めて発見した(中国、8.31)

■ 広島大大学院などの共同研究グループは、鬱病の症状を客観的に診断するための指標となりうる物質を世界で初めて発見したと30日発表した。成果は、米科学誌、プロスワン電子版に掲載された。今回の発見で、鬱病の客観的な診断方法の開発に役立つと期待される(産経、8.31)

■ 広島大大学院の研究グループは30日、神経細胞を成長させる特有のたんぱく質の遺伝子に起きる「メチル化」という科学反応の程度が、うつ病の有力な診断指標の候補になることを世界で初めて発見したと発表した。成果は、米科学誌、プロスワン電子版に掲載された(毎日、8.31)

■ 広島大の山脇成人教授らの研究グループがうつ病の診断に、脳細胞を活性化するたんぱく質の遺伝子の働き具合を指標とする新しい方法を開発した。うつ病の客観的な診断指標になると期待される。また、症状の早期発見や投薬治療の効果を調べる指標としても役立つという(読売、8.31)

■ 広島大学の森信繁准教授らの研究グループは30日、血液を検査することでうつ病かどうかを判断することができる新しい手法を開発したと発表した。将来、うつ病の客観的な診断指標になると期待される(朝日、8.31)


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