平成23年12月

■ 広島大大学院教育学研究科などが30日、東広島キャンパスで優れた教育の実践者を顕彰するペスタロッチー教育賞の表彰式を行った。滋賀県の重症心身障害児施設びわこ学園の小児科医師、高谷清さんが受賞した。また、20回記念の特別賞にはあしなが育英会が選ばれた(中国、12.1)

■ 【この人】ペスタロッチー教育賞を受賞した小児科医、高谷清さんが、障害者・児が大切にされる社会の意義を説き続ける活動の原点となった経験や、思いについて語った(中国、12.1)

■ 【ジョイスポ】県学生パスケットボール交流戦秋季リーグ【男子】I部 広島大108-65広経大。県学生柔道大会【個人】女子 1位:天下若菜(広島大) 2位:川端(同) 3位:各務(同)、大野(同)【団体】2位:広島大(中国、12.1)

■ 広島大学は学生の国際学会の発表機会を増やし、国際的に通用する人材を育成するため、「大学院生のための国際学会発表支援制度」を創設した。広島大大学院に在籍する日本人学生が対象で、開催地への渡航費を補助する(日刊工業、12.1)

■ 【ニュース短信】広島大大学院教育学研究科などが主催する優れた教育を実践している個人や団体に贈られる「ペスタロッチー教育賞」に、滋賀県の重症心身障害児施設「びわこ学園医療福祉センター草津」の小児科医師、高谷清さんが選ばれた。20回目の今年は特別賞が設けられ、親を失った子どもの就学を支援する「あしなが育英会」が受賞。広島大東広島キャンパスで30日、表彰式が行われた(朝日、12.1)

■ 広島で被爆した少年少女の体験記集「原爆の子」を編集した故長田新広島大名誉教授の教え子らでつくる「『原爆の子』を受け継ぐ会」は1日、広島県内の小中高生たちの作品を収めた文集「『原爆の子』をうけついで」を発行した。「原爆の子」を読んだ感想や平和への思いなどをつづった作品を公募。寄せられた中から43編を収録する(中国、12.2)

■ 文部科学省は2011年度新事業「博士課程教育リーディングプログラム」の採択21件を決めた。産・学・官でグローバルに活躍する博士育成が目的。広島大学の放射線災害復興は複合領域型で採用された(日刊工業、12.2)

■ 広島市の広島国際会議場で2日、地震や津波などの自然災害への備えを考えるシンポジウムが行われた。広島大災害軽減プロジェクト研究センターの主催。約130人が参加した(中国、12.3)

■ 広島大東広島キャンパスで4日、吃音の診断やケアをテーマに講演会を開く。米ネブラスカ大のチャールズ・ヒーリー教授や広島大大学院教育学研究科の川合紀宗准教授による講演が行われる(中国、12.3)

■ 福山市でイグサを栽培する水田で2日、同市神辺町の御野小の4年生56人が苗を植えを行い特産の高級畳表「備後表」の伝統を学んだ。この日は広島大大学院の伊藤奈保子准教授と学生4人も伝統継承の道筋を探るため、手植えに加わった(中国、12.3)

■ 放射線影響研究所が約1万3000人の「黒い雨」に関するデータを保管していることが判明したことを受け、厚生労働省の有識者検討会とワーキンググループが「黒い雨」が降った地域の見直しについての検証を進めている。いずれのメンバーでもある広島大原爆放射線医科学研究所の大瀧慈教授に、放影研が保管するデータの価値などを聞いた(毎日、12.3)

■ 東日本大震災の被災地支援に取り組む広島大の学生ボランティア組織「OPERATIONつながり」が宮城県での活動に向け、東広島キャンパスを出発した。8日まで仙台市などの仮設住宅を訪ね、住民らの交流イベントを開くなどの活動を行う(読売、12.4)

■ 【病院の実力 110】読売新聞は9~10月、遺伝カウンセリングの主な担い手である臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーの所属する医療機関など320カ所にアンケートを実施した。2010年度の実績 広島大:カウンセリング実施件数=426件、専門医の人数=11人、遺伝カウンセラーの人数=0人、遺伝子診療を実施できる診療科=産、小、内、外、耳(読売、12.4)

■ 【病院の実力 広島編47】広島大病院は2003年に遺伝子診療部を創設し、外来診療として患者らのサポートに当たっている。広島大病院遺伝子診療部の兵頭麻希医師に、遺伝カウンセリングの現状について話を聞いた(読売、12.4)

■ 原爆放射線による人体への影響を研究する放射線影響研究所が、約1万3千人の「黒い雨」に関するデータを保有していることが分かった。公開されれば、黒い雨が降った地域の特定や人体への影響を調査する重要な材料となることが期待される。広島大原爆放射線医科学研究所の大滝慈教授は、「放影研は1万3千人のデータを取り入れて、寿命調査データ全体の再解析を行う必要がある」と指摘する(中国、12.5)

■ 第55回中国四国学生駅伝競走大会は4日、山口市内の6区間53.5キロのコースで行われた。広島大Aチームが2時間48分8秒で3年連続15度目の優勝を果たした(中国、12.5)

■ 外国の医師3人が来日し、放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)で研修を受けている。9日まで、高齢の被爆者が生活する広島原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」や放射線影響研究所、広島大原爆放射線医科学研究所などを訪れ、被曝医療の技術などを学ぶ(読売、12.6)

■ 福島第1原発事故を受け、広島大原爆放射線医科学研究所の細井義夫教授が6日、江田島市の消防本部職員約60人に放射線の特徴や原発事故現場での対処法について話した(中国、12.7)

■ 広島大付属高で教育実習に臨んでいる中村光則さんが、安全な地域づくりへの関心を高めようと企画した地理の授業の一環で、同校の2年生47人が6日、広島県警の「犯罪発生マップ」を使って市内で起きた犯罪の特徴を調べた。マップは県警ホームページでほぼ毎日更新される。県警安全安心推進課は「生徒を通じて家庭や地域に防犯への意識が高まれば」とし、マップ活用の広がりを期待している(中国、12.7)

■ 広島市中区の中国新聞ビルで10日、学校現場でのNIEの取組を考える公開セミナーが開かれる。広島県NIE推進協議会(会長=小原友行・広島大大学院教授)の主催(中国、12.7)

■ 広島市中区の広島国際会議場で13日、産学官連携組織の中国地域太陽電池フォーラム主催による「産学官ビジネスマッチング交流会」が開かれる。産学や産産連携による共同研究や事業化を後押しするのがねらい。広島大学、島根大学などによるプレゼンテーションやポスター展示がある(日刊工業、12.7)

■ 広島市や呉には戦前、陸軍第五師団や海軍鎮守府があったが、その他の都市にも陸軍連隊が置かれるなど、中国地方には多くの軍事施設が存在した。それら地域の戦争史の掘り起こし方や意義などについて、軍都研究に取り組む広島大大学院河西英通教授に話を聞いた(中国、12.8)

■ 広島県は、県内の医療機関が個別に編成している災害派遣医療チーム(DMAT)間で、業務分担などの連携を取りやすくするための連絡会議を発足させる。広島大病院や岡山市民病院など、広島県からDMAT指定を受けている全13医療機関が呼びかけに応じた。16日に県庁で初会合が開かれる(中国、12.8)

■ 広島市中区の市立図書館で11日、広島市立図書館・広島大図書館連携事業講演会「日本人が読んだ中国の書物」が開かれる。広島大大学院文学研究科の川島優子准教授が「明代の小説はどう読まれたか~『西遊記』や『水滸伝』の意外な用途」、広島大図書館の富永一登館長が「見ぬ世の人を友とする~『文選』の受容」について講演する(中国、12.8)

■ 広島市中区のゲバントホールで2日、社会保障と税の一体改革について考えるシンポジウムがあった。子育て施設の見直しや消費税の引き上げなど国の抱える課題について、政府担当者による説明と東京大社会科学研究所の大沢真理教授の基調講演に続き、広島大大学院教育学研究科の七木田敦教授ら有識者2人が加わったパネル討論が行われた(中国、12.9)

■ 【ひと】高須直子さんは、広島大学で分子生物学の修士号を取得後、入社した住友製薬で薬の開発を行っていたが、現在は人工多能性幹細胞の研究で知られる京都大学で、知的財産担当として特許戦略の司令塔役を担っている。高須さんが、京都大学で特許戦略に携わるきっかけとなった出来事について語った(朝日、12.9)

■ 広島市中区の中国新聞ビルで10日、教育への新聞の活用法や可能性を探る「2011年度公開セミナー」をが開かれる。新聞を活用した教育について考える県NIE推進協議会(会長=小原友行・広島大大学院教授)の主催。小中高の校長が、読解力向上などに取り組む事例を報告した後、保護者や新聞記者らを交えての討論を行う(読売、12.9)

■ 【広島大人事】(9日)大学院社会科学研究科長 西村裕三教授(60)=新任。任期は2012年4月1日から2年間(読売、朝日、中国、12.10)

■ 広島県は2012年1月をめどに、中山間地域での医師不足対策として、医師免許を持つ広島大大学院医歯薬学総合研究科の学生が中山間地域の病院で非常勤医師として働くのを促す奨学金制度を創設する。制度は13年度までの計画(中国、12.10)

■ 【今を読む】広島市こども文化科学館で10月29、30日、「青少年のための科学の祭典・広島大会」が開催された。広島の小中高大の理科教員や一般のボランティア講師が「科学」のブースを出展。約2万人の家族連れでにぎわった。広島大大学院理学研究科の寺田健太郎教授は、これからも理科教員、科学館などと連携しながら、科学の「わくわく感」を味わうことができる科学イベントとして熟成させていきたいと語る(中国、12.11)

■ 東広島市の広島大で10日、県内の特別支援学校の高等部生徒を対象として、今年度より県教委が導入した技能検定のひとつである「清掃」の技能検定制度の試験が始まった(読売、12.11)

■ 県NIE(教育に新聞を)推進協議会(会長=小原友行・広島大大学院教授)は10日、広島市中区の中国新聞社ビルでNIE活動について考える公開セミナーを開いた。県内の小中高校生7人が、東日本大震災を伝える新聞記事を読んで抱いた考えや意見を交換した。続いて、NIEに取り組む学校長らが活動事例を報告し、記者や保護者を交えたパネルディスカッションも行われた(読売、12.11)

■ 広島大などが主催するセミナーで講演するため来県したイラクのルクマン・フェーリ駐日大使が県庁の湯崎知事を訪れ、核軍縮や平和構築について意見を交わした(読売、12.11)

■ 放影研から発見された約1万3000人分の「黒い雨」に関するデータの意義について広島大原爆放射線医科学研究所の大滝慈教授は、雨と健康状態の関連性を探れるかもしれない、黒い雨のデータは量に置き換えてデータ化することが難しいが、データそのものを公開した上で、外部の複数グループとの解析結果を合わせて検討すべきと指摘する(中国、12.15)

■ 広島大病院整形外科の越智光夫教授は、11月に北京で行われた世界内視鏡医会議で「内視鏡の著名な医師賞」の4人に選ばれた。長年手掛けてきた患者の負担が小さい膝の関節鏡手術が評価されての受賞。同賞の日本人選出は初という(中国、12.15)

■ 海田町役場の移転問題をめぐり、山岡寛次町長と町議会の対立が続いている問題で、広島大学大学院の森辺成一教授は「町、議会は位置だけでなく、それぞれのメリット、デメリットなどの情報を公開し、住民の声を聴く必要がある。住民参加の審議会をつくる方法もある」と指摘する(中国、12.15)

■ 広島県は14日、「生物多様性地域戦略」の策定検討会の初会合を県庁で開いた。検討会は、広島大大学院の中越信和教授を委員長に、大学教授や動植物の専門家、農業関係者たち9人で構成される。県内の豊かな生態系やそれを育む環境保護のための具体的な行動計画を2012年度中に取りまとめる方針(中国、12.15)

■ 広島大学は、電力使用量が多くなる正午~午後3時に施設内を巡回し、掲げた節電対策が守られているかをチャックする「巡視隊」を編成、冬の節電対策を強化する取り組みを行う。年内にも可能なところから活動を始める予定で、数年間は継続する方針(読売、12.15)

■ 広島大の三つのサークルが12月23日、それぞれの場所でクリスマスイベントを開催する。広島大スペイン広場ではキャンドルナイト、大学内のサタケメモリアルホールではダンスショー、下見の軽食喫茶Buddyではアカペラコンサートが開かれる(中国版Cue、12.16)

■ 東広島市教委や広島大は17日、発掘調査を続けている国指定史跡、鏡山城跡の現地説明会を開く。室町時代に大内氏が拠点といていた城の配置や出土した土器について、調査員たちの解説がある(中国、12.16)

■ 【広島大人事】大学院国際協力研究科長に藤原章正教授を新任。任期は2012年4月から2年間(朝日、中国、12.17)

■ 広島大学の震災復興支援ボランティア「OPERATIONつながり」が、12月1日~8日、宮城県で2回目のボランティア活動を行った。精神面のケアに焦点を当て、仮設住宅で生活する人たちと交流会を行った。12月17日に、同大中央図書館で活動報告会を行う。(プレスネット、12.17)

■ 広島市などが主催する「第26回子どもたちの平和の絵コンクール」の表彰式が17日、広島市中区の広島平和記念資料館であった。「小学校の部」大賞には広島大付属小4年の木村実優さん、「中学校の部」には広島大付属中2年平野翠さんがそれぞれ選ばれ、表彰状と記念盾が贈られた(読売、12.18)

■ 東日本大震災の被災地支援に取り組む広島大の学生ボランティア団体「OPERATIONつながり」は17日、東広島キャンパスで1~8日に宮城県内で行った活動報告をした。代表で、同大大学院国際協力研究科2年の高橋大海さんは「現地の学生と連携を深め、つらい思いを秘めている人たちを継続的に支援していきたい」と話した(読売、12.18)

■ 広島市中区の広島YMCAで17日、日本語教育学会の主催による外国人への日本語教育の在り方を考える研究集会があった。広島大大学院や広島女学院大の学生、教員らが、文法の使い分けなどに悩む外国人の実例をそれぞれ報告した(中国、12.18)

■ 美術を専攻する広島大大学院生の案内で香川県の美術館を巡るバスツアー「広大生によるアートな1日in香川」が1月9日にある。バスで東山魅夷せとうち美術館や丸亀平井美術館など3館を訪れ、日本画や彫刻を見学する。また、車内では大学院生による美術館や収蔵品の説明がある(中国、12.19)

■ 東日本大震災を受けて、県内からも行政、医療機関、民間ボランティアなど幅広い人材が現地へ派遣された。広島大などは医師や看護師を派遣し、内部被曝検査や原発作業員の救急医療を担う(中国、12.20)

■ 第57回青少年読書感想文全国コンクール県審査 特選【知事賞】広大付属高2年・山中美季【県議会議長賞】広大付属中2年・平垣内緑【県教育委員会賞】広大付属高2年・沖廣玲子 入選:小学校【1年】広大付属・中島麻結、広大付属・石樵美結【2年】広大付属・松岡剛【4年】広大付属・石井秀虎、広大付属・山根駿典 中学校【1年】広大付属・畠添咲佳子【2年】広大付属東雲・古賀慎平【3年】広大付属・栢野ななせ 高校【1年】広大付属・木村早百合【2年】広大付属・橋本晴香(毎日、12.21)

■ 日本経済新聞社が「日経メディカル」誌の協力を得て実施した日経実力病院調査「がん拠点病院編」の施設別データを分析。地方でもがん治療の選択肢が増えた一方、地域や施設によって実績に大きな差があり、治療体制にばらつきがある現状が浮き彫りになった。広島大病院:症例数:2252件、自施設診断・自施設治療 55.5%、他施設診断・自施設治療 28.1%、他施設治療開始後に治療 10.6%、その他 2.4%(日本経済、12.22)

■ 広島大大学院の三浦正幸教授が、長年の研究に基づいた宮島の歴史に迫る「平清盛と宮島」を刊行した。世界遺産・厳島神社の造営を指揮した平清盛の考え方を通して、造営史を思い描く(中国、12.22)

■ 東広島市の酒蔵地区で21日、広島大や兵庫県立大などの建築や都市計画が専門の研究者や学生らによる酒蔵など古建築の分布調査が始まった。市が東映に委託した観光振興調査の一環で、22日まで行われる(中国、12.22)

■ 広島市中区の中国新聞ビルで15日、中国新聞の報道の在り方について、社外の有識者が提言する「読者と報道委員会」の第30回会合があった。元中国地方弁護士会連合会理事長の大本和則氏、広島大大学院社会科学研究科教授の川崎信文氏、ライフスタイル研究所代表の船崎美智子氏の3委員が出席し、「安心・安全 結ぶプロジェクト」などのテーマについて、総合編集本部幹部と意見交換を行った(中国、12.22)

■ 広島大は22日、来年4月に広島市の霞キャンパスに新設する同大大学院医歯薬保健学研究院の研究院長に、医歯薬学総合研究科長の小林正夫教授を選任したと、発表した。任期は2014年3月末まで(中国、12.23)

■ 【プロメテウスの罠 15】全国的に内部被曝を測るホールディングカウンターによる検査は、多くの放射能が体についた人のみが対象となっていたが、人々の不安に応えようという動きも出始めている。広島大学緊急被ばく医療推進センターは、19日までに54人を検査した。現在は、福島県民と避難指示区域に立ち入った人が対象だが、今後は対象を広げる予定という(朝日、12.24)

■ 文部科学省は、世界で活躍するリーダーを育てる「博士課程教育リーディングプログラム」に、大阪大や京都大など21件を採択した。広島大からは、「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」が選ばれた(読売、12.25)

■ 広島大東広島キャンパスで24日、女子高校生に理科の魅力を伝える「体験科学講座」があった。大学院先端物質科学研究科の岡村好子准教授らが指導し、広島、岡山県の1、2年生11人が受講した(中国、12.25)

■ 【この一年の主な動き】2月9日 マツダと広島大は包括協定を締結(中国、12.27)

■ 福島第1原発事故をきっかけに、県内の平和活動家や大学教授、弁護士らが「さよなら原発ヒロシマの会」を設立する。事務局長の滝史郎・広島大名誉教授は「被爆地からの思想信条の違いを超えて運動を広げたい」と語った(中国、12.27)

■ 広島県は、国際的に活躍できる人材の育成を目指す教育講座を共同開発する6大学を選定した。近畿大工学部を代表とした広島大と近畿大工学部のグループは、産業分野の人材育成のための講座を担当する(中国、12.28)

■ 広島市中区にある広島大本部跡地の再開発で、広島大が「知の拠点再生プロジェクト」の核となる国際人材育成センターの用地を取得する方向で検討していることが分かった。同大は「東千田キャンパスの一角に機能を統合したい」としている(中国、12.29)

■ 県内にある帝釈峡遺跡群と草戸千軒町遺跡がそれぞれ発見、発掘開始から50年の節目を迎えた。帝釈峡は広島大の調査も50回となる。草戸千軒町では記念シンポが行われ、意義、課題を掘り起こした(中国、12.30)

■ 【ヒロシマの記録2011:1月~6月】【2月】5日・故長田新・広島大名誉教授をテーマにした講演会が原爆資料館で開催【3月】3日・広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)が、がん以外の遺伝子の障害を招く病気をテーマとした国際シンポジウムを開催。13日・福島第1原発事故を受け、広島大の緊急被ばく医療チームが現地入り【4月】7日・広島市の秋葉市長が任期を終え退任し、11日より広島大の特任教授に就任。26日・広島大などが加盟する放射線影響研究機関協議会が、福島第1原発周辺住民の健康を長期的に追跡調査する方針を示す【5月】9日・福島第1原発事故を受け、福島県と福島県立医科大は、広島大などの協力で、周辺住民の健康管理を長期的に行う方針を固める。24日・広島大名誉教授を務めた故湯崎稔さんが爆心地から500メートル以内の被爆者の暮らしを聞き取ったテープが発見され、被爆前の街並みを復元する事業に活用される(中国、12.31)

■ 【ヒロシマの記録2011:7月~12月】【7月】9日・爆心地から約7.5キロ離れた長崎市北東部「間の瀬地区」で「黒い雨」が降った可能性があるとして、広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授らが土壌調査を開始。15日・原医研の神谷研二所長が、兼務で福島県立医科大の副学長に就任。28日・広島大と福島大が、放射性物質除染などの研究で連携する協定を締結【9月】27日・故長田新・広島大名誉教授が世界の教育学者に平和を呼び掛けたメッセージの草案が、広島大文書館へ寄贈【10月】6日・広島大は、特任教授の秋葉忠利前広島市長が米国の核時代平和財団から「平和指導者賞」を受賞と発表(中国、12.31)


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