平成24年4月

■ 広島大学人事(中国、4.1)

■ 【病院の実力 広島編】広島大病院がん化学療法科の杉山一彦医師が主なタイプ脳腫瘍とその治療法、医療に期待したい点を語った(読売、4.1)

■ 2011年の主な医療機関の脳腫瘍治療実績において広島大は130人(読売、4.1)

■ 広島大は霞キャンパスに新設した大学院医歯薬保健学研究科の看板を除幕した。医歯薬学総合研究科と保健学研究科を統合したもので修士・博士課程合わせて217人の学生が入学(中国、4.3)

■ 広島大学の入学式が4月3日に行われ、学部生、大学院生合わせて3765人が入学した。「大きな夢を持って何事にも果敢に挑戦してほしい」と浅原利正学長(朝日、中国、読売、4.3)

■ 広島県は、災害時に傷病者を受け入れる災害拠点病院に広島大病院など4病院を新たに指定(中国、4.3)

■ 第22回中国四国学生春季水泳記録会 【男子】200メートル平泳ぎ 3位 小杉泰史(広島大)、50メートルバタフライ 1位 古賀友喜(同)・3位 清水 彰(同) 【女子】100メートル自由形 2位 山下祐美子(広島大)、200メートル自由形 3位 小野奈津実(同)、100メートル平泳ぎ 1位 山下祐美子、200メートル平泳ぎ 2位 山下祐美子、100メートルバタフライ 1位 藤坂百恵(広島大)、200メートルバタフライ 1位 藤坂百恵、400メートルフリーリレー 3位 広島大(宮原彩・田辺美紀・土生祐子・藤坂百恵)、400メートルメドレーリレー 3位 広島大(松浦由生子・山下祐美子・藤坂百恵・小野奈津実) (読売、4.3)

■ 広島市中区千田町の千田商店街振興組合が解散。広島大学の東広島市への移転に伴い、商店の閉店が相次いでいた(中国、4.5)

■ 【二十歳の研究拠点】広島県の公益財団法人ひろしま産業振興機構では起業や新規事業開拓の裾野を広げる目的で開設された広島起業化センターの半分が空室になっている現状を踏まえて、専門家チームによる経営指導の強化や起業と施設利用を促す制度の整備を行っていく。「広島大などの助言を受けられ参考になる」と同センターに事務所をかまえる福祉機器の製造販売を行うミハマの宮野直樹社長は語る(中国、4.5)

■ 【わがまちのお財布事情】広島市の生活保護費が7年で1.6倍に増加。広島大学地域経済システム研究センターの伊藤敏安教授は受診内容の点検、ジェネリック医薬品の活用等による適正化が必要であると指摘(朝日、4.5)

■ 【二十歳の研究拠点】産業界が直面する課題のため広島中央サイエンスパークでは、県産業科学技術研究所と県の生産技術アカデミーが広島大等の研究機関を含めた産学の連携を後押し。各機関が産業界と結び付きを強め、成果を積極的に還元することで地域産業の推進力になることを目指す(中国、4.7)

■ 昨年4月から広島大特任教授に就任している秋葉忠利前広島市長が9日から初の講義を受け持つ。講義名は「核のない平和な21世紀を創るための都市と市民の役割」。「被爆者の歩んだ道」「核なき世界創造のための広島の役割」などをテーマに7月まで15回にわたって行われる(読売、4.8)

■ 国の特別天然記念物に指定されているオナガドリの原産地である高知県南国市で、広島大が329羽のDNA型を特定。近年は短い尾の個体が増えるなど、オナガドリの特徴である長い尾を維持することが課題になっていた。成果を尾の長い個体を効率的に残すための保存事業に役立てるという(中国、4.10)

■ 広島大特任教授の秋葉忠利前広島市長の講義「核のない平和な21世紀を創るための都市と市民の役割」が9日、東広島市鏡山のキャンパスで始まった。この日はガイダンスがあり、約80人が受講した。総合科学部1年福地紗帆さんは「被爆地の市長を務めた人だからこそ話せることを聞きたい」と今後に期待していた(中国、4.10)

■ 【故郷への思い】今後の呉市の進むべき道筋について、同市出身でJAXAの的川泰宣名誉教授に聞いた(中国、4.10)

■ 広島大大学院工学研究院の金子新教授のグループが2001年、2011年に厳島神社の回廊や広島湾の沿岸部が浸水した異常潮位のメカニズムを解明したと発表。暖められた海水を台風が動かした後、海面の揺り戻しに大潮が重なったためとしている。今後は台風の動きで異常潮位の発生を予測できるという(中国、4.11)

■ 本年度の文部科学大臣表彰の科学技術賞に広島大大学院先端物質科学研究科の黒田章夫教授と医歯薬保健学研究院の山脇成人教授のグループがそれぞれ選ばれた。開発部門賞を受賞した黒田教授は、アスベストに結合するタンパク質を発見。紫外線を当てると緑色に光るよう加工し、携帯可能な蛍光顕微鏡を用いて現場でアスベストの有無を確認できるようにした。研究部門賞を受賞した山脇教授は、人が持つ将来を予測し達成感ややりがいを感じる機能を、神経伝達物質セロトニンが調節していることを突き止めた。また、扁桃体の機能に男女で差があることを確認した(中国、4.11)

■ 県内の学生たちでつくる防犯ボランティアグループ「スリーアローズ」がメンバー不足に悩まされている。結成時のメンバーは49人だったが、現在は卒業、就職活動等で実働人数は10人前後に減少。グループは県内に住む18歳から29歳までの学生や社会人のメンバーを募集している。グループ代表の広島大学3年矢口恭平さんは「仲間を増やし、充実した活動内容を企画したい」と語る(中国、4.12)

■ 【視点2012】中国地方の各大学は4月に入学式を開いた。東日本大震災、原発事故、少子高齢化や景気低迷といった混迷の時代に、若者に何が求められているのか、学長の式辞からメッセージを探った。広島大の浅原利正学長は「雇用の流動化が進み、国際社会で活躍できるグローバルな人材の育成が求められている」と指摘し、「学生が異文化を体験できる機会を提供していく」と歓迎。世界経済の国際化が急速に進む中、世界に通用する教養を備えた人材育成を掲げた(中国、4.13)

■ 今春広島大学大学院を修了した黒河香菜さんが、5月にイタリアで開かれる「第15回世界剣道選手権大会」の日本代表選手に選ばれた。黒河さんは「広島で応援してくれる人のためにも、頂点を目指したい」と意気込みを語った。(読売、4.13)

■ 東日本大震災の大津波が三陸沿岸の海の生態系にも大きな影響を与えたことが、広島大、東京大などの研究チームによる調査で分かった。生き物を育む海藻の藻場が激減し、生息する魚が減ったり種類が変わったりした。深刻なダメージを受けた藻場は今後どうなるのかについて、広島大の小路淳准教授は「別の場所から種が流れてくれば再び生えるようになり、藻場や生態系の回復が期待できる」と語った(中国夕刊、4.13)

■ カンボジアの正月にあたる15日、東広島市の広島大で同国の留学生や出身者たちが祝う会を開いた。(中国、4.16)

■ 「原爆の子」を編集した故長田新広島大名誉教授の教え子たちでつくる「『原爆の子』をうけつぐ会」が青年や大学生の書いた「原爆の子」に関する文章を募集している。作品は選考を経て、7月末に出版する(中国、4.16)

■ 広島六大学野球(15日) 広島大2-1広工大(毎日、4.16)

■ 広島県は県人口の減少が加速する10-20年後に備えるため、広島大学病院を含む広島市内の4つの基幹病院で診療分野の集約と各病院の強みを生かした役割分担の明確化について検討、本年度中に報告書にまとめる(中国、4.17)

■ 【中国リポート】広島大学がある東広島市では、同市に生産拠点持つエルピーダメモリが破綻、シャープも過去最大の赤字を出す等苦境が続く。東広島市産業部の石丸敏和部長は「産学官の連携を一段と深め、環境などの成長分野も強化したい」と述べる(日経、4.17)

■ 岡山大学病院は24時間体制で重篤な救急患者に対応する「高度救命救急センター」の開設式を開いた。岡山県では2カ所目。中国地方ではこの他に広島大病院、山口大医学部付属病院が「高度救命救急センター」に指定されている(中国、4.18)

■ 軟式野球の春季県大会兼中国地区大会県予選の組み合わせが17日、決まった。広大付属高は21日、広大福山高は22日にそれぞれ初戦を迎える(中国、4.18)

■ 広島大は17日、秋入学の是非などをテーマに教職員で構成される教育改革検討ワーキンググループの初会合を開いた。この日の会合には浅原利正学長も参加、「国際社会で働く人材を育てるのに春入学だけでは不十分」としながらも就職時期などの問題もあり、「全面的に秋入学に移行するには課題がある」と述べた。今後ワーキンググループでは週一回程度議論を行い9月をめどに浅原学長に報告する(中国、4.18)

■ 北朝鮮は13日、「人工衛星の打ち上げ」と称して弾道ミサイルを発射した。その意図等について広島大大学院国際協力研究科出身で朝鮮半島情勢に詳しい島根県立大の福原裕二准教授が語った(中国、4.18)

■ 米トムソン・ロイターは17日、論文の引用動向から見た「国内研究機関ランキング」を発表。日本の研究機関では、東大が世界で16位と順位を下げたものの国内では1位だった。広島大学は国内14位、世界順位は308位だった(日刊工業、4.18)

■ 【ここが聞きたい】広島大学出身で村上農園社長の村上清貴氏が、1996年のカイワレ大根O-157騒動の危機から再建への取り組みと今後日本の農業を強くしていくための私案等について語った。同氏は2004年当時広島大学教授だった佐藤一精氏と共同研究で「マルチビタミンB12かいわれ」の開発なども行っている(日経、4.18)

■ 広島県は産学官で構成し、産業クラスター形成推進組織となる「ひろしま環境ビジネス推進協議会(仮称)」を24日に設立する。広島大学などの県内大学、金融機関や産業支援機関、環境関連会社約40社を推進母体として、約50社・団体で発足予定。協議会はまず中国四川省をターゲットに四川省企業との商談会、広島への招聘などに取り組む予定(日刊工業、4.19)

■ 中国を拠点にテレビコメンテーターなどで活躍している加藤嘉一さんの講演会が17日、東広島市の広島大学で行われた。講演会は「世界に飛び出して見えたこと」という演題で、中国へ留学した経緯や海外での生活で日本が誇れる点を認識できた事等を語り、「積極的に国際交流に取り組んでほしい」と呼びかけた(日刊工業、4.19)

■ 広島大エクステンションセンターと産学・地域連携センターは、無料講座「イノベーティブ企業家」を23日から始め、6月25日まで4回開く。初回はインスマートの奥原誠次郎社長が講師を務める。(中国、4.20)

■ 広島大と中国新聞社の提携講座「現代ジャーナリズム論」の記者による講義が19日、東広島市鏡山のキャンパスで始まった。この日は北村浩司総合編集本部長が中国新聞の編集方針を話し、98人が受講した。講義は7月19日まで行われる(中国、4.20)

■ 2001年9月と11年9月に厳島神社の回廊が浸水した「異常潮位」について、潮位が急激に変動する「副振動」が強く影響していることを、広島大大学院工学研究院の金子新教授らの研究グループが突き止めた。台風の北風で海水が動かされ、さらに16日周期の潮位変動が発生し、大潮が重なったためという。金子教授は「台風の動向に注意すれば、異常潮位の予測が可能になる。今後、浸水を防止するには、厳島神社の回廊の床面を20センチ程度上げる必要がある」と指摘(読売、4.20)

■ NIE(教育に新聞を)活動の普及に取り組む広島県NIE推進協議会は28日、広島市の中国新聞ビルで学習会を開く。教員や大学生、NIE活動に関心がある市民が対象。1部では協議会会長の小原友行広島大学大学院教授が朝刊各紙を用いたワークショップを開く。2部では新聞の読み方について学ぶ(中国、4.21)

■ 慢性痛をテーマにした市民講座「痛みを考える」が広島市の中国新聞ホールで行われた。河本昌志広島大学病院麻酔科教授と越智光夫広島大学病院整形外科教授が講演を行い、神経障害性疼痛や膝・腰の慢性痛について原因、症状の特徴、治療法等について語った(中国、4.21)

■ 冷戦下に放射線研究の名目で米国に送られ、その後日本に返還された被曝資料の多くは放射線の影響を調べる技術が進まず研究に活用されていない。広島大原爆放射線医科学研究所では被曝者の臓器や身体の組織片が約千点保管されているが、研究者からは保管状態を懸念する声があがっている。保管責任者の田代聡教授は「未発達の技術で保管している組織をいじると、新たな技術が開発されたときに研究できない。今はただ技術の開発を待つしかない」と話す(中国、4.22)

■ CTやMRIの画像を読み取り病気の有無や進行具合を調べる放射線画像診断医の人数不足が問題となってきた。広島大大学院の粟井和夫教授は「画像診断医は全身をくまなく見る専門教育を受け、主治医に見落としがないか、ダブルチェックする役割もある」という。そうした中、画像診断医たちが設立した民間企業が常勤の画像診断医がいない医療機関とネットワークを形成し.、遠隔診断を実施し成果を挙げている。広島大学医学部出身で広島市民病院での勤務歴もある民間企業エムネスの社長を務める北村直幸氏は「医師不足の中、医療機関が画像診断を外部に委託するのはやむを得ないだろう。私たちは地元とのつながり、ネットワークを大切にしたい」と語る(中国、4.22)

■ 広島大1年生を対象にした短期留学制度「STARTプログラム」に参加した34人が2月下旬から2週間、ベトナムのホーチミン市を訪れ、現地の日本学科に所属する学生と平和をテーマにディスカッションを行った(中国、4.23)

■ 東日本大震災の被災地の復興支援に取り組む広島大学の学生ボランティア団体「OPERATIONつながり」のメンバーが22日、活動報告会を東広島市鏡山の同大キャンパスで開いた。復興の兆しはあるものの、被災者の心のケアは引き続き必要などと説明。同大中央図書館では活動を紹介する写真を展示している(中国、4.23)

■ 大学野球・23日 広島大0-3近大工(読売、4.24)

■ 広島大は中山間地域や島しょ部の医師不足を解消するため、地域医療を担当する専任の副学長を新たに置いた。1日付で就任した医歯薬保健学研究院教授の平川勝洋副学長が担当し、自治体や病院からの医師派遣要望を受け付ける窓口となる(中国、4.25)

■ 高輝度光科学研究センター、東京大学、広島大学、東北大学、理化学研究所は共同で、反強磁性体の酸化ニッケルの磁壁内にあるスピン構造を決定する事に成功し、成果を米物理学誌フィジカル・レビューB電子版に発表した。今後の磁気ナノデバイスの開発につながることが期待される(日刊工業、4.25)

■ 広島大エクステンションセンターと産学・地域連携センターの無料講座「イノベーティブ企業家」が23日、東広島市の同大で始まった。4回講座で、初回は全国で飲食店を展開するインスマートの奥原誠次郎社長が講師を務め、約200人の学生たちが参加した。2回目は5月14日にあり、サタケの保坂幸男相談役が講師を務める(中国、4.25)

■ 山田浩氏(やまだ・ひろし=広島大学名誉教授)23日、死去。87歳。(中国、朝日、読売、4.25)

■ ・2012年度広島陸協第1回県投てき強化記録会 【男子】砲丸投げ 1位 佐藤匠(広島大)・2位 室崎宏介(同) ・2011年度広島陸協第7回県投てき強化記録会 【男子】砲丸投げ 1位 佐藤匠(広島大)、円盤投げ 1位 佐藤匠(広島大)、やり投げ 3位 西山健太(広島大) (読売、4.25)

■ 広島大付属福山高3年の太田龍生さんが、8月21日~26日までドイツのケルンで行われる国際地理オリンピックの日本代表に選出された。「最低でもメダルを取りたい」と太田さんは意気込みを語る(中国、4.26)

■ 中国経済連合会、中国経済産業局は木質バイオマス関連技術の産学官共同研究を加速する。バイオマス利活用に10テーマを抽出し、広島大学など中国地域の国立5大学を中心として産学官で本格的な共同研究を進める。また化学関係の産学官共同研究を予定している。8月までに5大学、企業、産業支援機関などで意見交換会を設置し、12月までにテーマを決定する方針。木質バイオマスについては松村幸彦広島大学教授を主査とする意見交換会が既に設置されている(日刊工業、4.26)

■ 広島大付属小の1年生61人が26日、貸し切りの路面電車で乗り降りの際や車内のマナーを学んだ。中国運輸局が入学シーズンに合わせて企画(産経、中国、4.27)

■ 広島大総合博物館は26日、東広島市鏡山のキャンパス内にある両生類研究施設の1階ロビーに展示コーナーを開設した。県内外に生息しているカエルなどが観察でき、標本や模型も展示されている(中国、4.27)

■ 自身も広島の被爆者で、原爆投下直後から被爆者医療に尽力してきた医師、肥田舜太郎さんの講演会が26日、東広島市の広島大で開かれた。市民や学生約80人が参加(毎日、4.27)

■ 【フクシマ"考"1年の教訓<4>】広島大緊急被ばく医療派遣チームリーダーとして、原発事故のあった福島で医療活動にあたった、広島大病院・高度救命救急センター長の谷川攻一教授が活動の反省点や同様の事故に対する今後の備えについて語った(毎日、4.27)

■ 広島大病院は27日、女性看護師が入院患者の病名など計315人分の個人情報を記憶させたUSBメモリーを院内で紛失した、と発表。個人情報の不正使用は確認されていないという。患者には27日までに経緯を説明する文書を発送した。広大は「患者情報はカギがかかる場所に保管するなど指導を徹底する」としている(中国、朝日、読売、毎日、産経、4.28)

■ 広島大などの研究グループは、湖の水に溶けだした魚のDNAの濃度から生息域や個体数を推定する手法を開発した。。現在はDNA解析が出来るのはコイだけだが、今後は他の種類の魚で活用出来るよう研究を進めている。実用化すれば希少種の保全や外来種の実態調査に役立つという(中国、4.28)

■ 一定の人口がありながら医療機関に簡単に受診できない「無医地区」の解消を図るため、広島大は地域医療担当の副学長職を新たに設け、医歯薬保健学研究院の平川勝洋教授を任命した。平川教授は「地域によって、どのように不足しているのかを分析し、対応していきたい」と話している(朝日、4.28)

■ 【原爆と中国新聞】1945年8月6日の原爆投下で本社が炎上した中国新聞、9月3日に自力発刊を再開。同日に米従軍記者団、5日後に米軍の原爆調査団が現地入り。当時、広島は「一切の生物は生息不可能」との風評にさらされていた。「日本の当局から何の指示も注意もなかったから、不安や恐怖の拡がるのも、デマがとぶのも、無理もなかった」と当時の広島文理科大の小倉豊文助教授は被曝後3年後に著した「絶後の記録」に書き留めている。日米の原爆報道を検証する(中国、4.28)

■ 自動車メーカーと大学が次世代自動車の研究開発で連携を強化し始めた。マツダは2011年4月、広島大など広島県内の4大学などと人間工学分野の共同研究に乗り出した。具体的には、運転時の居眠りや誤作動を防止する技術を研究しており、長時間座っても疲れない座席や、目が疲れないメーターの開発を目指している。マツダと11年2月に包括的な連携協定を結んだ広島大の浅原利正学長は「研究成果を社会貢献に生かせる意義は大きい」と前向き(読売、4.29)

■ 【瑞宝中綬章】元呉高専校長、長町三生さん。消費者の好みや使いやすさを分析し商品開発につなげる研究に取り組んできた人間工学の第一人者。母校の広島大などで教壇にたち、呉高専の校長を務めた。2008年には中国文化賞を受賞(中国、4.29)

■ 政府は29日付で春の叙勲受賞者4110人と外国人叙勲の受賞者47人を発表。祐宗省三広島大名誉教授、谷口幸男広島大名誉教授、長町三生元呉高専校長が瑞宝中綬章を受けた(毎日、産経、朝日、4.29)

■ 広島高速道路公社が計画する高速5号線二葉山トンネルの安全検討委員会(委員長=吉国洋広島大学名誉教授)は28日、計画地でのボーリング調査について、「公社の調査結果より地盤が固い」ことを明らかにした。トンネル工事が周辺の地盤や地下水にどのような影響を与えるかを考慮し、地表の地盤沈下の可能性を解析、次回の委員会で沈下対策などについて話し合う見通し(朝日、毎日、4.29)

■ 春季県高校軟式野球(28日) 一回戦 広島商6-1広大福山(毎日、4.29)

■ 学校で新聞を教材として活用する教育活動に取り組んでいる広島県NIE推進委協議会(会長、小原友行広島大大学院教授)は28日に広島市内で学習会を開き、各校のNIE担当教諭や高校生、大学生など約50人が参加した。学習会では当日の新聞記事を読んだり、コラム記事を実際に書いたりするなどの課題に取り組んだ(産経、4.29)

■ 【フクシマ"考"1年の教訓<6>】福島第1原発事故の土壌汚染調査プロジェクトで調査票の設計やデータ回収システムなどを担当した広島大原爆放射線医科学研究所の大瀧慈教授が調査結果と今必要なことについて語った(毎日、4.30)

■ 魚の排泄物やうろこなど水中に漂う微量の細胞の遺伝子を分析することで、魚の種類を特定し生息量を推測できる手法を広島大と総合地球環境学研究所の研究グループが開発。この手法を活用すれば、実際に魚を捕獲して調べなくても、2リットル程度の湖や河川の水を採取してDNA濃度を測定するだけで、生息量を迅速かつ容易に推測できるようになるという(読売、4.30)

■ 市民グループ「さよなら原発ヒロシマの会」は5月6日に広島市の原爆資料館東館で「原発の再稼働を許すな!考えよう震災がれき」をテーマにした集いを開く。国内の原発が全て止まる予定となっているのを踏まえて、同会事務局長の滝史郎広島大名誉教授が「原発ゼロでも、電力は大丈夫」と題した講演を行う。また中国電力の島根原発と四国電力の伊方原発について、再稼働しないよう両電力会社と立地県に求めるよう、広島県知事に訴える要請書を採択する予定(中国、4.30)

■ 【STOPパワハラ】職場でのいじめや嫌がらせに心を痛めた体験談と広島大ハラスメント相談室長の横山美栄子教授の助言を紹介(中国、4.30)


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