平成24年8月

■ 広島大は9月にも、東日本大震災で被災した施設の安全性を確かめる実験を福島県で始める。広島大大学院工学研究院の大久保孝昭教授が東広島市のアルニックと共同開発した小型センサーと解析ソフトを使って、揺れの特性などのデータを収集、公開して、構造の似た施設の安全性を判断するための材料として活用してもらう(中国、8.1)

■ 広島原爆で降った「黒い雨」の指定地域見直しをめぐって7月31日、小宮山洋子厚生労働相は拡大を見送る方針を表明した。2008年の黒い雨の調査で、解析を担当した広島大原爆放射線医科学研究科の大滝慈教授は「指定地域外でも相当量の黒い雨が降ったのは明らか。拡大しないとの判断は救済されるべき人を切り捨てることにつながる」と指摘している(中国、8.1)

■ 広島県は7月31日、湯﨑英彦広島県知事や浅原利正広島大学学長など産学官金のトップで構成する「地域イノベーション戦略推進会議」を設置、8月2日に第1回会議を開くと発表した。イノベーション立県を目指して、産学連携強化のあり方など、イノベーション創出の環境づくりの推進を図る(日刊工業、8.1)

■ 【異端礼賛⑦】広島大大学院の町田宗鳳教授は、新しい禅のスタイルを開発し、国内外で実践するなど精力的に活動しており、文明の転換点において、自らの思考や感情を素直に表現していく事の必要性を語っている(中国、8.1)

■ 【専門医が診る】広島大医学部出身で広島大原爆放射能医学研究所などを経て、現在広島赤十字・原爆病院血液・腫瘍治療センターのセンター長を務める許泰一医師が、白血病の抗がん剤治療などの現状について話す(中国、8.1)

■ 被爆した子どもたちの手記を収録した「原爆の子」を読んだ感想文や平和への思いをまとめた「『原爆の子』をうけついで―こども・青年・市民の平和へのねがい―」が出版され、全国の書店で発売される。平和教育にに尽力し、「原爆の子」を編集した広島文理科大(現広島大)元学長、長田新氏の教え子らが企画したもの(読売、8.2)

■ 相手を抱えたり、持ち上げたりしない事が特徴の「キネステティクス」に基づく介助法の普及に取り組む、中本里美さんが、「キネステティクス」の特徴などについて語る。中本さんは広島大学大学院に10年まで在籍、日本で唯一、創始者が認定した「キネステティクス」教育機関であるケアプログレスジャパンの社長を務める(日経、8.2)

■ 東広島市の賀茂泉酒造は1日、創業100周年の記念講演会を開き、広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授が「地球から見た東広島」の演題で講演を行った。長沼准教授は西条の土質と水の特徴について解説し、「次の100年に向け、どう守り伝えていくかが問われる」と話した(中国、8.2)

■ 【異端礼賛⑧】広島大大学院の町田宗鳳教授は、日本社会の強みは雑多性と連帯感にあるとしていると分析。本音をある程度、建前とのバランスを保って表現していくことを勧めている(中国、8.2)

■ 広島大は2日、半導体の電子回路の設計に必要なトランジスタモデルの世界標準に、広島大HiSIM研究センターが開発した「HiSIM-SOI」が選ばれたと発表した。今回の標準認定により、次世代LSIの開発に向けて同モデルの採用が進むことになる(中国、8.3、日刊工業、8.6、科学、8.24)

■ 国立天文台や広島大学などの研究チームは2日、星が一生の最後に大爆発した状態である「超新星」が、球状ではなく凸凹な形をしていることをハワイのすばる望遠鏡による観測で発見したと発表した(日経、8.3)

■ 広島大の卒業生で原爆で焼け焦げた瓦を世界各国の大学や博物館などに贈る活動をしている嘉陽礼文さんが広島大で2回目の発送準備を始めた。今回は14か国33の大学や博物館などに発送する(読売、毎日、8.3、中国、8.4)

■ 【原爆・平和関連行事】6日、原爆死没者追悼式が広島大東千田キャンパスで行われる(中国、8.4)

■ 【社説】東日本大震災から約一年半が経過したが、福島県では16万人がいまだ各地で避難生活を送っている。広島では広島大大学院が放射線災害からの復興に携わる人材育成のプログラムを新設するなど復興を支援する取り組みが行われている。また、被爆からの復興を広島から発信することで、福島の人々を精神的に支援することにも大きな意味があると述べられている(中国、8.5)

■ 【病院の実力 主な医療機関の小児歯科診療実績(2011年実績)】広島大 小児患者の割合 95%、外傷医療 275人、講座や集いを定期的に開催(読売、8.5)

■ 4日午前2時ごろ、山口市の山陽自動車道で乗用車と大型トラックなど3台が絡む事故があり、乗用車に乗っていた広島大の学生2人が死亡した(読売、中国、8.5)

■ 胎内被曝と原爆小頭症について、広島大原爆放射線医科学研究所の松浦伸也教授が説明する(毎日、8.5)

■ 【大学力】広島大工学部出身で現在広島市立大大学院情報科学研究科で講師を務める馬場雅志氏が、取り組んできたコンピューター・グラフィクスを用いた原爆投下によるきのこ雲の高さの推定や被爆資料の新しい展示方法などについて紹介している(中国、8.6)

■ 広島市で5日、韓国の被爆者について考えるシンポジウムが広島大平和科学研究センターの主催で行われ、元広島市長の平岡敬さんらが参加した(朝日、8.6)

■ 広島大原爆死没者追悼式 卒業生や遺族など約100人が参列、慰霊碑に花や水を捧げた(中国、8.7)

■ ベラルーシ大使館のセルギ・チェレンチェフ参事官は6日、広島大原爆放射線医科学研究所を訪問。同国の国立研究機関と原爆放射線医科学研究所との間で、放射線による健康被害の情報共有などで協力していくことを神谷研二所長と約束した(中国、8.7)

■ 被爆体験の語り部・新井俊一郎さんは母校・広島大付中での追悼の集いに参加し、思いを語った。(読売、8.7)

■ 広島大大学院出身で来年春に退職を控える原爆資料館長の前田耕一郎氏が、原爆資料館で被爆者や遺族と向き合ってきた日々と、被爆者の高齢化が進む中で被爆体験を語り継いでいくための取り組みについて語った(産経、8.7)

■ 平和記念公園周辺で平和への思いなどを聞いた。ロシア・トムスク教育大から広島大に留学中のジュバン・エカチェリーナさんなどがその思いを話した(毎日、8.7)

■ がん発生に関与しているとされるマイクロRNAについての国際シンポジウムが30日、広島市で開催される。広島大大学院の田原栄俊教授ら国内外の研究者たちが発表を行い、がん発生や転移に関するマイクロRNAの働きや治療活用への道を探る(中国、8.8)

■ 広島大病院の心不全センターは7日、心不全患者向けに再発防止のための生活指導などを行う心臓病教室を始めた。医師や管理栄養士らが予防法や対処法、動脈硬化を防ぐための血液検査での数値の目安などを説明する(中国、8.8)

■ 【この人】広島国税局長に就任した山崎晃義氏が今後の抱負を語る。山崎氏は2005年から2年間、広島大学大学院の教授を務めていた。(中国、8.8)

■ ロシアのボルゴグラード市で18~22日に開催される「青少年国際平和未来会議」に参加する広島の代表団が松井一實広島市長を表敬訪問した。代表団は団長の井内康輝広島大名誉教授ら5名で、松井市長に「平和な世界を築く意識をさまざまな国の若者と共有したい」と意気込みを語った(中国、8.8)

■ 呉市の歴史や魅力を海外の大学生にPRする「もっと知って呉ツアー」が8日、呉市内で行われ、広島大との学術連携で来日した国立政治大台湾史研究所の学生ら13人が参加した。ツアーは呉信用金庫と広島大が企画したもので、参加者は酒造会社や大和ミュージアムなどを見学した(中国、8.9)

■ 広島県は、広島大学などの県内27大学・短大の特色をまとめた「広島県大学ガイドブック2013」を初めて作成した(中国、日経、8.10)

■ 半世紀近くにわたって遠泳などの合宿に利用されてきた江田島市沖美町にある広島大付属小の臨海教育場が7月下旬に老朽化のため閉鎖された。同窓会組織「豊葦会」は建て替えや維持費の工面を検討、施設を受け継いでいく道を探っていく方針(中国、8.11)

■ 元広島大学長でテノール歌手の原田康夫さんは5月末、東日本大震災で親を亡くした子どもたちを支援するチャリティーコンサートを開き、収益金218万円をキャンペーンに寄託した。今後もチャリティーコンサートを続けていくという(中国、8.11)

■ 【まな☆VIVA 理科】近年、エネルギーや食料問題などの研究で注目されている珪藻の特性について、広島大大学院教育学研究科の竹下俊治教授が解説する(中国、8.13)

■ 教育現場で新聞を活用するNIE活動の進め方を考える第17回NIE全国大会が、7月30日、31日に福井市で開催された。広島大付属三原小の杉山千草教諭など全国の教諭が新聞を用いた教育法などについて発表を行った。大会を終えて、日本NIE学会長を務める小原友行・広島大大学院教授が大会の成果とNIEの普及に向けた課題を語った(中国、8.13)

■ 尾道市教委は23日、文化財講座「日本を代表する尾道三名塔」を開く。広島大大学院の三浦正幸教授が講師を務め、尾道市内にある文化財の魅力について話す(中国、8.13)

■ ひろしま産業振興機構は、外国出願支援事業に特許7件、商標登録1件を採択した。外国への特許、商標などの出願を促進するため、出願手数料の一部を補助するもので、採択された事業者には広島大大学院医歯薬保健学研究院の加藤幸夫教授が取締役を務めるバイオ企業のツーセルも含まれている(日刊工業、8.13)

■ 文部科学省の国家課題対応型研究開発推進事業のうち、2012年度の原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブに広島大の提案課題「放射性物質により汚染された植物バイオマスの減量化総合処理システムの開発研究」が採択された。同イニシアティブは原子力研究のすそ野を広げて基礎・基盤研究の充実を図るのが目的で、他にも12件の研究課題が採択されている(日刊工業、8.14)

■ 大学の若手研究者と産業界・金融機関などが交流する「インテレクチャル・カフェ広島」が30日、広島市で開かれる。「新たな医療機器の開発に向けて」をテーマに辻敏夫・広島大教授などが話題提供の後、交流を行う(日刊工業、8.15)

■ 呉市が戦艦大和の建造時に使われた強度試験機を広島大から取得して1年になるが、具体的な展示場所や展示方法が決まっておらず、野外での保管が続いている。呉市は今後、有識者の意見を交えて公開方法を探る方針(中国、8.16)

■ 広島大の本田計一名誉教授と生物圏科学研究科大学院生の高瀬浩行さんは、チョウが水たまりや動物のふん尿に集まり水分を吸う「吸水行動」は、アンモニアを摂取して繁殖活動に役立てるためだと突き止めた。研究成果がまとめられた論文はドイツの科学雑誌にも掲載された(中国、8.17)

■ 栃木省二氏(とちき・せいじ=広島大学名誉教授)12日、老衰のため死去。85歳(読売、朝日、毎日、8.17)

■ 街の明かりを抑えて星をみるキャンペーン「ライトダウンin東広島2012」が24日夜、東広島市で行われる。広島大宇宙科学センターと環境保護グループ「エコネットひがしひろしま」が主催し、消灯や節電を呼びかける(中国、8.17)

■ 第51回県合唱コンクール(19日) 【大学部門】金賞 広島大ヴォーカルアンサンブルDADAN、広島大コール・ビビッド(朝日、8.20)

■ 東広島市西条本町の賀茂鶴酒蔵1号蔵で18日と19日、劇団員が戦国武将に扮して観光客をもてなす「戦国カフェ『侍』」が催された。広島大の卒業生でつくる劇団「芝居空間侍エレクトリカルパレード」が企画したもので、殺陣や喜劇のステージも行われた(中国、8.20)

■ 徳島大や広島大大学院理学研究科の山本卓教授たちのグループが、人工酵素を使って遺伝子を壊す手法で、コオロギに人為的に突然変異を起こすことに成功した。効率的な品種改良や害虫の防除のほか、遺伝性疾患の治療などにも応用が期待されるという。研究成果は22日英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表された(中国、朝日、8.22、読売、9.3)

■ 東広島市戦没者追悼式が21日に行われ、遺族など約500人が参加した。黙とうや献花、広島大吹奏楽部の演奏に合わせて参加者による「ふるさと」の合唱などが行われた(中国、8.22)

■ 21日から開催された第25回全国高等学校将棋竜王戦に、広島県代表として出場した広島大付属1年の石井紀彦さんは予選リーグを突破したが、決勝トーナメント2回戦で敗退した。「いい将棋を大きなミスで落としてしまい残念。来年も出場し、表彰台を狙いたい」と雪辱を誓っていた。(読売、8.22)

■ 東広島青年会議所は9月11日、広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授による「最高のまち 東広島のポテンシャル、そしてパワーを」を演題とした講演会を東広島商工会議所で行う(中国、8.22)

■ 2012年度県夏季ターゲットアーチェリー大会 【男子】 2位 藤原康司(広島大)(読売、8.22)

■ 広島大病院精神科が、自殺未遂で広島大病院などに救急搬送された人に聞き取り調査を行っている。広島大病院の吉野敦雄医師によると、約9割が自殺を図る前に官民の相談機関を利用していないことがわかった。県自殺対策連絡協議会会長の山脇成人・広島大教授は「悩んでいる人が孤立せず専門機関につながるよう、地域と連携した対策をさらに進める必要がある」と指摘している(中国、8.22)

■ 【でるた】フェニックス方式で広島大に入学した総合科学研究科学生の佐々木文冶氏が、60歳を過ぎての学生生活を通して目指す目的地について語る(中国、8.22)

■ 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会が24日に開幕するのを前に、世界各国の医学生など110人が核兵器廃絶について議論するIPPNW医学生会議が22日、広島市で行われ、医師の中本雅子さんが講演を行った。中本さんは22歳の時に被爆し、27歳で広島大医学部に入学。卒業後は産婦人科医となった(読売、8.23)

■ 【中国新聞LEADERS倶楽部通信vol.18】広島大学の坂越正樹理事・副学長(教育担当)が、大学機能強化に向けた取り組みについて語っている(中国、8.23)

■ 県内の中山間地域や離島で医療に従事する予定の医学生を対象としたセミナーが22日から始まった。セミナーは大学卒業後に県が指定する医療機関で働くことを条件に、県の奨学金などを受ける広島大などの学生が対象。23日まで県内各地の医療機関で学ぶ(中国、8.23)

■ 第20回核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会が24日~26日まで広島市の広島国際会議場で開かれる。世界各国の医師が原発事故の医療支援や核兵器廃絶などについて議論を行う。福島第1原発の事故で医療面から支援を行ってきた広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長が、大会で決意を表明する(中国、8.23)

■ 広島市で開かれた核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の医学生会議は23日、核兵器だけでなく、原子力エネルギーの利用も含めた「核時代」の終結に努めることを目指す宣言を採択し、閉幕した。会議の最後にIPPNWの国際学生代表に選ばれた広島大歯学部4年の原田果林さんが今後に向けた抱負を語った(中国、8.24)

■ 東広島市の企業や大学でつくる次世代自動車技術研究会が電動アシスト3輪車を試作し、広島大で試験走行を始めた。新技術の実用化や企業に関心を持つ広島大の学生グループがキャンパスを走行し、利用法や商品化のアイデアを提言していく(中国、8.25)

■ 旧広島市民球場跡地の活用案を考える市の跡地委員会は24日、中間取りまとめを行い、跡地にふさわしい機能を「文化・芸術」「緑地広場」「スポーツ複合施設」の3つに絞り検討することとした。市は七つある機能分野のうち残された機能分野を広島大本部跡地などのその他の大規模未利用地に割り当てる方針(中国、8.25)

■ 核戦争防止と核兵器廃絶について話し合う第20回核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会が24日から、広島国際会議場で開催された。秋葉忠利・広島大特任教授の基調講演のほか被爆体験された方の証言、全体会議などが行われた(毎日、産経、8.25)

■ 第53回全日本吹奏楽コンクール中国大会(25日) ◇大学の部 【金賞】広島大(朝日、8.26)

■ 守山隆章氏(もりやま・たかふみ=広島大学名誉教授)24日、呼吸不全で死去。94歳(毎日、8.25、朝日、読売、中国、8.26)

■ 【キャンパス リポーター発】小学生が4泊5日で尾道市内を歩く「第10回おのみち100キロ徒歩の旅」に広島大などの学生ボランティア77人が参加した。NPO法人おのみち寺子屋が主催したもので、6日から10日にかけて1日平均20キロを歩いた(中国、8.27)

■ 文部科学省科学技術政策研究所は、日本の大学が02年~11年に発表した自然科学系の論文の被引用数などを分析した。物理学分野での最上位ランクには広島大など8大学が入った。筑波大と広島大は「物性物理学」などで高い評価となった(毎日、8.27)

■ 【今を読む】広島大大学院出身で現在は三次市・専正寺住職で関東学院大学非常勤講師も務める深水顕真氏が今後、臓器移植をどの様に考えていくべきかについて語っている(中国、8.28)

■ 広島大学は本部跡地の再開発について整備構想をまとめた。跡地内の東千田キャンパスに2棟の新施設を建設、広島県内の11の大学が連携して、講義や共同研究などに取り組む「広島地域国公私立大学連携知的人材育成センター」を設置するほか、。広島大の学部生の教養教育や、社会人教育の拡充などの機能も持たせる方針(読売、8.28)

■ 【ひと・とき】広島大医学部で作業療法学を学ぶ振付師・ダンサーの国本文平さんが9月2日、原爆資料館のそばで新作のソロダンス「Anima!」を披露する(中国、8.29)

■ 口の中のケアやしっかりかんで食べることの大切さを学ぶ公開講座が9月2日、広島市南区の区民文化センターで開かれる。日本歯科大の米山武義教授や徳島大大学院の松山美和教授による講演が行われる。問い合わせ先は広島大大学院先端歯科補綴学研究室(中国、8.29)

■ 広島県や広島大など20の団体で構成され、医工連携による地域経済発展を目指すひろしま医工連携イノベーション推進協議会は技術者向けの研修を開始した。医療の知識を工業分野に活用して企業の技術力向上に役立てるのがねらい。事務局の広島大は「ものづくりの第一線で活躍する地域のリーダーを育てたい」としている(中国、8.29)

■ クラゲの大量発生のメカニズムを解明し、漁業などへの被害軽減に貢献したとして、広島大大学院の上真一教授が政府の第5回海洋立国推進功労者表彰を受賞した。7月に首相官邸で表彰式が行われた(朝日、8.29)

■ 広島県は中国やインドと経済交流協定を結び、中小企業の海外展開を支援する取り組みを行っている。産業支援機関なども東南アジアの国のビジネスセミナーを開くなど企業の海外展開への動きが活発化している。グローバル人材の育成を目指す動きも目立ち、広島大など県内の大学のグループは10月にグローバル人材育成講座を開設する(日刊工業、8.29)

■ 国内の大学が所有し、他大学の教育にも活用できる優れた施設などを文部科学相が認定する「教育関係共同利用拠点」に、広島大生物生産学部が所有する練習船「豊潮丸」と同大学大学院生物圏科学研究科付属の水産実験所「竹原ステーション」が認定された。広島大は「認定によって、施設活用による学生間の交流がさらに進み、大学の特長もPRできる」としている(読売、8.30)

■ 広島大の浅原利正学長は、29日の記者会見で同大学が広島国際大などと共同で進めている、放射性物質によって汚染された植物を微生物や細菌を使って処理する仕組みを探る研究が、福島第1原発事故からの復興に役立つ研究として文部科学省の推進事業に選ばれたと発表した。今後は、文科省から補助金を受け、3年以内に処理方法を確立。実用化を目指す。研究チーム代表の広島大学大学院の加藤純一教授は「被災地の復興に役立ちたい」と話している(中国、8.30)

■ 広島大学や広島県立総合技術研究所などは、食材の見た目はそのままに硬さを制御する技術「冷凍含侵法」の本格的な普及を目指して「バリアフリー食”冷凍含侵”ワークショップ」を設立した。イベントへの参加や講演会、展示会などを通して医療・福祉関係者や食品メーカーの認知度を高めるのがねらい(日刊工業、8.30)

■ 安芸高田市の向原高の高校生が29日、進路などの人生設計を学ぶ授業を受けた。NPO法人キャリアプロジェクト広島の役員や大学教員が講師を務めた。このほかに広島大などの大学生に大学生活について話を聞く時間も設けられた(中国、8.30)

■ 【論】広島大学職員の山内雅弥氏が、広島県が整備する「高精度放射線治療センター」に、次世代がん治療の切り札と目される粒子線がん治療施設を導入することへの課題などを述べた(中国、8.30)

■ 【大学生がつくる東広島情報ページ Ya!っぱれ 64】広島大や酒蔵通りで、一般の人が馬と触れ合うことができるイベントを主催している広島大馬術部に、馬術や馬のことについて聞いた(cue、8.31)

■ 田原栄一広島大名誉教授が理事長を務める広島がんセミナーの主催で、細胞や血液に含まれる「マイクロRNA」とがんの関わりを考える国際シンポジウムが30日、広島市で開かれた。約200人が参加し、国内外の医師ら9人が研究成果を発表した(中国、8.31)


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