平成24年11月

■ 東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町の語り部ガイド、後藤一磨さんが広島大学東千田キャンパスで講演を行った。広島大平和科学研究センターの研究会に招かれたもので、津波で職員などが犠牲になった同町の防災対策庁舎について、「残さないと、体験していない人に共感してもらうのは難しい」と話し、保存を訴えた(朝日、11.1)

■ 政府は2日、秋の褒章の受章者712人、24団体を発表した。県内の受賞者は11人で、広島大の三浦道子教授が学術や芸術、技術開発などの功労者に与えられる紫綬褒章を受賞した(中国、朝日、読売、日経、日刊工業、11.2)

■ 広島大は3日、卒業生や在校生、地域住民が交流する「ホームカミングデー」を開く。東広島キャンパスを中心に、写真展や各種イベント、各学部での講演などが行われる(中国、11.3)

■ 広島大は2日、来年3月末の浅原利正学長の任期満了に伴う学長選の意向投票対象者3名を公示した。28日に教職員と職員の有資格者による投票が行われ、29日に決まる(中国、朝日、11.3)

■ 中国地方の文化・学術・地域貢献の各分野で優れた功績を挙げた人たちをたたえる「第69回中国文化賞」の受賞者が決定した。広島大大学院の越智光夫教授と広島大の前身である広島高等工業学校出身の筒井数三氏、広島大教育学部卒で比治山大名誉教授の松下正司氏など7名が選ばれた(中国、11.3)

■ 広島大で2日、優れた教育活動を続ける個人や団体を顕彰する、ペスタロッチー教育賞の表彰式が行われた。受賞した兵庫県の尼崎市の一般社団法人「実践人の家」の浅井周英理事長が、表彰状やペスタロッチーの胸像などを受け取ったほか、浅井理事長の講演会も行われた。同賞は広島大が創設し、今回で21回目となる(中国、11.3)

■ 庄原市の庄原格致高校で2日、中山間地域の医療をテーマとするシンポジウムが行われ、市民や生徒たちが参加した。庄原赤十字病院の中島浩一郎院長が基調講演で「病院はかつて存続の危機に陥ったが、市民や市、県、広島大の助けで立ち直れた。しかし再建への道は始まったばかり。同じ志を持って歩む若者を心から求めています」と訴えた。そのほかに中島院長と同病院の臨床工学士、広島大医学部生たちによるパネル討論が行われた(中国、11.3)

■ 政府は2012年秋の叙勲受章者を3日付で発表した。広島大学名誉教授で元近畿大学長の畑博行氏と広島大学名誉教授の櫟本功氏、永井史郎氏、西川恭治氏、渡部三雄氏がそれぞれ瑞宝章を受賞した(読売、11.3)

■ 来年度から医師になる医学生たちの研修先を決める「マッチング」で、中国地方5県の病院の募集定員に対する内定者の割合は岡山、山口、島根でそれぞれ改善したが、広島は減少傾向が続いている。広島大病院では55人を募集したが内定者は36人だった。同病院の田妻進・卒後臨床研修センター長は「各県が地元出身者の囲い込みを進め、県外からの研修医が減っている」と話す(中国、11.3)

■ 【この人】ペスタロッチー教育賞を受賞した一般社団法人「実践人の家」の浅井周英理事長が創設者の故森信三氏との出会いや教育活動のエピソード、今後の活動に対する思いなどを語っている(中国、11.3)

■ 広島大など19国立大学法人で、研究者が民間などから受けた寄付金を、規則に反して大学を通さず直接受け取っていたこが2日、分かった。広島大では07年から09年までの3年間で13件計1400万円の不適切な経理処理があった。目的外使用などの不正はなかったという。広島大の財務企画担当の渡辺和良副理事は「規則を知らなかった、失念していた、という研究者が多かった。メールなどで規則順守を呼びかけている」としている(中国、11.3)

■ 児童・生徒の優れた科学研究を表彰する第56回県科学賞の入賞作品が決定した。特選の県教委賞に広島大付属高3年の竹内将太さん、趙継美さん、中塩美梨さん、新山瑠璃さん、安武千晶さんたちによる「重力に逆らう水!?-サイフォン現象の謎を解き明かす-」が選ばれた(読売、11.3)

■ 秋の叙勲が3日付けで発表され、県内から87名が選ばれた。そのうち、広島大名誉教授の櫟本功氏、広島大名誉教授で元近畿大学長の畑博行氏などが綬章について語っている(中国、11.3)

■ 【明治大学 高大連携特別シンポジウム】10月13日広島大学付属中学・高等学校で、現代の諸問題を数学の応用を用いて研究している研究者たちが、中高生に数学の魅力と可能性を語る講演会が開かれた。講演会では砂田利一明治大教授、三村昌泰明治大学先端数理科学インスティテュート所長、木村俊一広島大大学院教授、粟津暁紀広島大大学院准教授がそれぞれ講演を行った(毎日、11.3)

■ 広島県の湯﨑英彦知事は2日、国際原子力機関(IAEA)本部でダウド・モハマド事務次長と会談し、県と広島市などでつくる放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)を通じて、被曝者医療の研究、人材育成で連携を深めることで一致した。会談にはHICAREの協力機関である広島大の岡本哲治副学長など3人も同席した(中国、11.4)

■ 【病院の実力 主な医療機関の抗がん剤治療の体制と実績】広島大病院 がん薬物療法専門医 1人、がん化学療法看護認定看護師 1人、 抗がん剤治療の入院患者 4473人、 抗がん剤治療の外来患者数 8467人、 抗がん剤の治験への参加数 19件(読売、11.4)

■ 大学祭の会場で飲酒、酒の販売を禁止する動きが広がっており、中国地方の大学も既に大半の大学で禁止されている。広島大でも来年以降の規制を検討する方針(中国、11.4)

■ 日本経済新聞社と日経HRがビジネスパーソンを対象に実施した卒業大学の満足度調査で、広島大は満足度94.1パーセントで9位に入った。満足している理由として授業料の安さ、社会的なイメージなどが挙がっている(日経、11.5)

■ 4日、第44回全日本大学駅伝が行われ、駒澤大が大会新記録の5時間12分43秒で優勝した。広島大は22位だった(中国、朝日、11.5)

■ 【まな☆VIVA 理科】地震が発生するメカニズムなどについて広島大大学院教育学研究科の山崎博史教授が解説している(中国、11.5)

■ 広島県の考古学調査などで旧石器時代の庄原市高野町一帯の気候・環境がわかってきてた。広島大総合博物館の藤野次史教授は、旧石器時代の環境分析はここ10年であらためて注目されており、高野町周辺には中国山地の旧石器時代研究に生かせるデータが集まると話す(中国、11.6)

■ 名古屋市内にこれまで知られていなかった活断層が2本存在するという分析結果を、名古屋大と広島大のチームがまとめた。一部は高速道の直下を走っているとみられ、防災計画に影響を及ぼす可能性がある。研究チームはさらに詳細な調査が必要であるとしている(中国、11.6)

■ 広島大大学院出身で、20年以上に渡ってシリアに在住してきた考古学研究者の山崎やよい氏が、内戦が激化するシリアで触れた現地の悲惨な状況と人々の苦悩について語っている(中国、11.6)

■ 中国大学バレーボールリーグ秋季大会 【男子】チャレンジb 広島大霞2-0広島県大広島 【女子】チャレンジb 修道大2-0広島大医薬、 広島大医薬2-1吉備国際大(中国、11.6)

■ 地震など、災害時の迅速なインフラ復旧に役立てるため、広島大大学院の有尾一郎助教らのグループが開発した運搬可能な折り畳み式の橋「モバイルブリッジ」の試作品を使った実験の様子が公開された(産経、11.6)

■ 東広島署は6日、10月5日~9日の間、広島大の図書館事務室に侵入し、女性職員の机から小銭や印鑑などを盗んだとして、窃盗と建造物侵入で容疑者を逮捕した(読売、毎日、11.7)

■ 文化や学術、地域貢献の各分野で優れた功績を挙げた人をたたえる第69回中国文化賞の表彰式が6日、中国新聞ビルで行われた。受賞した広島大大学院の越智光夫教授は「脚光を浴びている再生医療も患者に還元されて初めて結実する。若い先生方と社会へ貢献していきたい」と語った(中国、11.6、11.7)

■ 第12回みんなの新聞コンクールの新聞切り抜き作品部門の最優秀賞に広島大付属小の川上航生さんの「2012年広島いきものがたり新聞」が選ばれた(中国、11.7)

■ 第12回みんなの新聞コンクールの審査委員長を務めた広島大大学院の小原友行教授が、審査の印象を語っている(中国、11.7)

■ 再生医療や生命の原理をテーマにした広島医学会の講座が11日、広島市の広島医師会館で行われる。東京女子医大の岡野光夫教授が「細胞シートによる再生医療の開始」、広島大大学院の長沼毅准教授が「地球の辺境から宇宙まで」の題目でそれぞれ講演を行う(中国、11.7)

■ 広島大病院で15日、広島大病院患者サロン「がん治療をささえる 肺がん基礎と治療について」が開催される。同病院呼吸器外科の宮田義浩医師が話をする(中国、11.7)

■ 16日に広島市の広島大広仁会館で、広島大人材育成研修特別講座「人間の生体に関する講演会」が開かれる。広島大病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の工田昌也診療准教授が「聴覚のメカニズムと難聴」、県立広島大保健福祉学部の丸石正治教授が「人間の脳のしくみとその働き」をテーマにそれぞれ話をする(中国、11.7)

■ 広島県北にある帝釈峡遺跡群の発掘調査開始から50周年を記念したシンポジウムが、10日に開かれる。発掘を続ける広島大大学院考古学教室などが旧石器、縄文時代の営み解明を中心とした調査結果を披露し、展望を語り合う。講演では広島大大学院の竹広文明教授などによる講演のほか、県教委や地元関係者を交えた討論も行う(中国、11.7)

■ 広島大が所蔵する名著の初版本などの展示会「古典の日」が、東広島市の同大中央図書館で30日まで開かれている。「源氏物語」の江戸時代の再版本やグーテンベルク聖書の複製本など18点が展示されている。今年から国が11月1日が「古典の日」に制定したことを受けて、同図書館が初めて企画したもの(中国、11.7)

■ 世羅町は18日から、広島大大学院医歯薬保健学研究院と共同で、町内の農事組合法人を対象に、農作業中のけが予防や疲労軽減などにつながる運動と知識を指導する。2014年3月までに同院の教授や院生による講座を3、4回受講する(中国、11.7)

■ 歯がなくなったときの治療として注目されているインプラント(人工歯根)。自分の歯の様にかむことができて見た目もきれいになるが、手術後にまひが残るなどトラブルも起きている。インプラント治療の治療法やリスクについて、広島大病院口腔インプラント診療科の久保隆靖診療准教授が説明している(中国、11.7)

■ 広島県からの移民とその家族でつくるブラジル広島県人会の大西博巳会長が6日、広島県庁に湯﨑英彦知事を訪ね、ブラジル訪問を要請した。また県人会の若者を広島に招く事業の復活を求める要望書も手渡した。大西会長はかつて留学した広島大の招きで1日から広島に滞在している(中国、11.7)

■ 広島大大学院医歯薬保健学研究科の二川浩樹教授は、自らが開発した抗菌剤「Etak(イータック)」を災害時に活用するため地元企業などと協議会を設立した。広島県と連携して被災地に抗菌仕様のタオルなどを送ることで、ウィルス感染などの予防に役立てる(中国、11.8)

■ 福山港内港では水の流れがほとんどない構造に生活排水によるヘドロの沈殿が加わり発生している異臭が大きな問題となっている。市などは有効な対策を探るため、広島大大学院工学研究院の日比野忠史准教授の研究室を中心に進められている石炭灰粒を使って異臭の原因となっている硫化水素を除去する方法や同院の土田孝教授らが進める鉄鋼スラグを使う方法について実験を行っている(中国、11.9)

■ 広島の経験をイラクの復興や開発に生かすため、イラクの国会議員6人と駐日イラク大使が広島市を訪れ、広島大学東千田キャンパスで10日に行われた「平和構築と復興に関するワークショップ」で専門家と議論を交わした(朝日、毎日、11.11)

■ 広島大の留学生26人が竹原市を訪れ、企業見学を行った。ジャム製造のアヲハタ、作業用ゴム手袋の製造を行っているアトム、電源開発竹原火力発電所の3社を見学した。日本での就職を検討している留学生に竹原のものづくりを知ってもらおうと、市国際交流協会が初めて企画した(中国、11.11)

■ 今月、広島大で開かれた「ホームカミングデー」に講演に訪れた五百旗頭真氏が、現在必要な政治の在り方について話をしている。五百旗頭真氏は政府の復興推進委員会の委員長で、69年から81年まで広島大政経学部助手、同大法学部助教授を務めていた(中国、11.11)

■ 広島大の大毛宏喜教授と繊維総合メーカーのセーレンが共同で開発した「瞬時に消臭する肌着」が介護の現場などで好評を博している。肌着の布の糸に張り付けたセラミックスと、糸の中に浸透している金属イオンの効果で30秒後に80パーセント以上の消臭効果があるという。現在ではビジネスマン用靴下など計22種類の商品が販売されている(毎日、11.11)

■ 広島市の中国新聞ビルで11日、市民フォーラム「てんかん治療の新しい展望」が開かれ、広島大病院脳神経外科の飯田幸治講師、福山こども発達支援センターの伊与田邦昭所長が講演を行った(中国、11.13)

■ お薦めの本をプレゼンテーション形式で紹介し、観客たちからの得票数を競い合う「ビブリオバトル」を広島大中央図書館で初めて開催した。最多得票は工学部3年波多江希さんが紹介したビジネス啓発書「仕事は楽しいかね?」(デイル・ドーテン箸)だった。ビブリオバトルは2007年に京都大の研究者や学生の勉強会で生まれたもので、公式ルールも存在する(中国、11.13)

■ 【晩秋の街②】広島大本部跡地の旧理学部1号館の外壁をはうツタが鮮やかに色づいている。旧理学部1号館は学部の東広島市移転に伴い約20年前に閉鎖された(中国、11.13)

■ 医療者と市民が医療や健康についてお茶を飲みながらざっくばらんに語り合う「カフェ」を開く試みが、全国的に広がっている。広島県でも広島大医学部の学生が中心となって医療や健康に関することをテーマに「Jaroカフェ」を開く計画を進めている。学生をバックアップする広島大病院総合診療科の横林賢一医師も参加する(中国、11.14)

■ 第34回サントリー学芸賞が13日、決まった。広島大の篠田英朗准教授の「『国家主権』という思想―国際立憲主義への軌跡」が思想・歴史部門で選ばれている。サントリー学芸賞は著作物を対象に独創的な評論家、研究者を顕彰する賞で、贈呈式は12月11日に東京都内で行われる(毎日、産経、11.14)

■ 臓器移植法の施行以来200例目となった脳死移植について、日本臓器移植ネットワークは14日、脳死と判定された男性から臓器摘出手術を終え、各地の病院へと搬送したと発表した。そのうち膵臓と片方の腎臓は広島大病院で50代の女性に移植した。同病院の脳死移植は10例目(中国、11.14、11.15)

■ 広島西飛行場の跡地のうち、広島ヘリポートの敷地となる約40ヘクタールの活用策の検討が急務となっている。広島県と広島市は来年3月末までに「跡地利用ビジョン」をつくる方針で、有識者を交えた検討会を設ける。市が9月に広島大本部跡地など4カ所の未利用地の役割分担を検討する中で、スポーツ・レクリエーション、広域防災、雇用創出の3分野に都市機能を振り分けている(中国、11.15)

■ 東広島市内で広島大学生の自転車が盗まれる事件が多発しているのを受けて、東広島署などは14日、同大の東広島キャンパスで学生たちに盗難防止策を取るように呼びかけた(中国、11.15)

■ 呉地区柔道大会(4日) 【個人】<高校・大学・一般女子>①坂井友美(広島大)、③天下(広島大)、③宇都宮(広島大)【団体】<高校・一般女子>②広島大B、③広島大A(中国、11.15)

■ 松江市出身の画家青山扶の孫で広島大大学院の青山裕彦教授が、益田市の県芸術文化センター・グラントワ内の県立美術館で開催中の「東京芸大美術館所蔵 日本近代美術の名品展」を訪れ、祖父の卒業制作「魚河岸」と対面した(中国、11.15)

■ 広島大発ベンチャーのHUMANIXは15日、エアバックで車体を覆う独自の安全対策を施した電気自動車「i-SAVE YOU」を発売した。2008年に県内の中小企業を通じて開発に着手、4年がかりで公道を走る基準をクリアした。HUMANIX社長の広島大大学院の升島努教授は「部品調達などに苦労したが、地元や県外の企業と力を合わせてここまできた」と話し、今後は月産100台を目指すという(中国、11.16、毎日、11.21)

■ 本年度末で課税期限が切れる広島県の産業廃棄物埋立税(産廃税)は、来年度から5年の延長が決まった。しかし、税収の3分の1が使われずに残っている。産廃税の使途は廃棄物対策に限られているが、課税継続の是非を審議した昨年12月の県の懇話会は、再生可能エネルギーの利用促進事業にも活用するように求める報告書を出している。懇話会の座長を務める広島大大学院の川崎信文教授は、「税収を環境ビジネスの育成に充てても目的税の趣旨からは外れない」と説明する(中国、11.16)

■ 広島大は16日、同大学院理学研究科所属の教員が学生や教員など計203人のデータが記録されたUSBメモリーを紛失したと発表した。第三者による不正利用は確認されていない。同大の総務グループは「繰り返しご迷惑をお掛けして申し訳ない。各部局で研修を開くなど、全教職員の意識を高める対策を検討したい」としている(産経、毎日、中国、朝日、11.17)

■ 広島大は来年度入学で医学部医学科の「ふるさと枠広島県コース」を若干名増員する。文部科学省に申請中で、12月中に人数を含めた認可が下りる見込み。増員分は一般入試の後期日程で選ぶ。ふるさと枠は県内の高校出身者が対象で月額20万円の奨学金があり、一定期間中山間地域の医療機関で働くことが義務付けられている(中国、11.17)

■ 薬害の被害者が1999年から毎年開催してきた「薬害根絶フォーラム」が24日、広島大学霞キャンパスで開かれる。薬害の被害者などでつくる11団体が参加し、薬害について実態の報告や記録映画の上映、討論会などが行われる(朝日、11.17)

■ 【顔】かわいいと思う感情は集中力を呼び覚まし、細かな手作業の正確性を高めるという研究結果を発表した広島大の入戸野宏准教授が「かわいい」と思う感情について研究するきっかけなどについて語っている(読売、11.18)

■ 【県科学賞 特選紹介 下】県教委賞に選ばれた広島大付属高3年 竹内将太さん、趙継美さん、中塩美梨さん、新山瑠璃さん、安武千晶さんたちの研究「重力に逆らう水!?-サイフォン現象の謎を解き明かす-」について紹介されている(読売、11.18)

■ 広島大、名古屋大の名誉教授大澤省三氏の自叙伝「虫から始まり虫で終わる」について、広島大名誉教授の渡辺一雄氏が紹介・解説している(中国、11.18)

■ 【キャンパス リポーター発】ちりめんじゃこに交じるカニやエビの小さな生き物「ちりめんモンスター」を探すサイエンスカフェが広島大で開かれた。理学部の「科学リテラシー」授業の一環で学生が企画した(中国、11.19)

■ 日本語と韓国語のスピーチコンテストの広島地区大会が18日、広島市の市留学生会館で行われた。広島大工学部1年の留学生金智勲さんは「広島は情が深い人が多い。もう第二の故郷」と愛着ぶりを語った(中国、11.19)

■ 小・中学生サイエンスコンクール優秀賞9名が決定した。その中に、広島大付属福山中3年の小西史哲さんが選ばれている(中国、11.19)

■ 日本経済新聞社は全国733の四年制大学を対象に、人材や研究成果をどれだけ地域社会に役立てているかを探る「地域貢献度」の2012年調査を行った。インターンの実績のほか、大学のある地域への就職状況などを聞く「学生」分野ランキングで広島大が6位に入った(日経、11.19)

■ 12月2日に広島市の中国新聞社ビルで瀬戸内海の魅力や展望を話し合うシンポジウムが行われる。パネリストの1人で、中央環境審議会の瀬戸内海部会で委員を務める広島大名誉教授の松田治氏が瀬戸内海が目指すべき方向性について語っている(中国、11.19)

■ 島根大は来年1月、カザフスタンのセメイ国立医科大学と交流協定を締結する。旧ソ連時代の核実験の被曝者に対する医療の質の向上を目的としたもので、両大学間で医療技術、知識を共有する。現地支援を長年続けてきた広島市の甲状腺専門医の武市宣雄医師と広島大の星正治名誉教授も島根大医学部臨床教授として協力する(中国、11.19)

■ 広島大病院が、妊婦からの採血で胎児にダウン症などの染色体異常があるか高い確率で分かる新型の出生前診断の導入に向けて準備を進めている。条件が整えば年明けにも診断を始める予定(中国、11.20)

■ 住民グループ「自然の博物館」をつくる会は19日、広島市の広島大本部跡地にある旧理学部1号館を「水と緑と生命の博物館」として保存・活用するよう松井一實広島市長に要望した。松井市長は「自然系の博物館は壮大で、市単独での整備が難しい。旧理学部1号館の保存・活用には知恵を出したい」と答えた(中国、11.20)

■ 【日中関係の行方 上】尖閣諸島の国有化に中国が強く反発し日中関係が悪化している中で、現状と今後についてどのように考えるか、広島大大学院の寺本康俊教授が語る(中国、11.20)

■ 第64回全日本大学バスケットボール選手権 男子1回戦 専大88-63広島大(朝日、11.20)

■ アルタンは広島大と共同開発したノロウイルス対策に効果のあるエタノール製剤「アルタンノロエース」の販売を強化する。介護施設、学校などへも販路を広げ、将来的には海外への輸出を視野に入れている(日刊工業、11.20)

■ 日経BPコンサルティングは20日、「大学ブランド調査2012~13」の結果をまとめた。中国・四国地方の58大学では昨年に引き続き1位広島大、2位岡山大、3位愛媛大となった。広島大は「教育機関としてビジョンがある」など14項目でトップだった(日経、11.21)

■ 【日中関係の行方 中】尖閣諸島国有化に中国が強く反発し、日中関係が悪化している中で、今後の対応を考える際に何が必要になるのか、広島大学大学院の水羽信男教授が語る(中国、11.21)

■ 広島大学が所有・管理する「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション」に、コンピューター数値制御(CNC)旋盤が導入された。広島県の「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点整備機能強化事業費補助金」で整備されたもので、医療関連機器の開発の促進を目指す(日刊工業、11.21)

■ 広島大病院では、妊婦の血液で胎児がダウン症かどうか99パーセントの確率でわかる新しい出生前診断を早ければ来年1月にも臨床研究として始める。研究は、国立成育医療研究センターなど14医療機関が共同で実施し、参加施設は今後増える見込み(朝日、11.21)

■ 【2012広島県大学・短期大学大学案内/学長メッセージ紹介】広島大の浅原利正学長のメッセージなどが掲載されている(中国、11.21)

■ 世界中でクラゲの異常発生が問題になっている。クラゲの異常発生の原因やその対策について広島大大学院の上真一教授が語る(中国、11.21)

■ 広島大学大学院の浦辺幸夫教授がスポーツ用品製造のミカサと共同で開発したゴムボールを使った背筋強化器具「ひとこぶ楽だ」は、1年で3000個の販売を見込んでいたが、2カ月足らずで2000個以上が売れている(日経、11.22)

■ ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎博士の功績を讃える第7回「科学の芽」賞の受賞者が決まった。高校生部門に広島大付属高の岡田知治さん、足立享哉さん、佐嘉田悠樹さん、中塩莞人さんが選ばれている(毎日、11.23)

■ 広島大は2013年3月に任期満了を迎える浅原利正学長の後任を決める学長選考の意向投票を28日に実施する。候補者は浅原利正学長、大学院総合科学研究科の市川浩教授、大学院工学研究院の山根八洲男教授の3名。29日に開票され、学長選考会議で得票数や面接結果、業績などが総合的に評価され、次期学長候補が決まる(朝日、11.24)

■ 広島大馬術部の活動を紹介する「馬のいる風景in酒蔵通り」が23日から25日まで、東広島市の酒蔵通りで行われる。馬に餌やりなどができるほか、部員が馬の習性などを解説する(中国、11.24)

■ 【天風録】広島大の研究グループが明らかにした、子猫や子犬の写真を見た後は、細かい作業への集中力がアップするという話が紹介されている(中国、11.24)

■ 【ヒロシマ国の掟】広島のアクセントは、標準語とほぼ同じとされている。しかし、接続詞の『また』に関しては『ま』を高く発音する人が年配者を中心に多くみられるなど標準語と異なる。広島大の小西いずみ准教授は、普段口にしない単語は最初の音を高く発音する傾向があることと関連しているのではないかと推測している(朝日、11.24)

■ 第65回全日本合唱コンクール全国大会が富山県で始まり、大学部門と一般部門Aが24日に行われ、大学部門最優秀賞には「関西学院グリー」が選ばれた。中国支部代表として大学部門に出場した「広島大Vocal Ensemble "DADAN"」は銅賞を受賞した(朝日、11.25)

■ 広島大総合博物館は24日、キャンパスでドングリの観察会を開いた。広島大技術センターの青山幹男さんが参加者に特徴や種類を説明したほか、スダジイやマテバシイの実を食べて味を確かめるなどした(中国、11.25)

■ 広島大霞キャンパスで24日、薬害根絶フォーラムが開かれ、薬剤師や被害者など約200人が参加した。被害者やその家族による被害の報告や、パネル討論などが行われた(中国、11.25)

■ 授業で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の意義や実践方法などを議論する日本NIE学会が24日から秋田市で始まった。「東日本大震災とNIE」と題されたシンポジウムや研究発表が行われた。記念講演を行った広島大大学院の小原友行教授は「新聞を読むことで、現実の社会問題をどう考え、判断し、表現するのかを学ぶことができる」と強調した(中国、11.25)

■ 広島大と近畿大の学生たちが25日、世羅町伊尾小谷地区の活性化に向けたアイデアを、伊尾自治センターで発表した。町と広島大の包括連携協定の一環で、学生は4班に分かれ、設定したテーマごとに提案を行った。(中国、11.25)

■ 福島第1原発事故の影響で全村避難が続く福島県飯館村の現状や復興について考えるために18日、研究者たちによるシンポジウムが福島市で行われた。事故直後から広島大大学院工学研究院の遠藤暁准教授たちと汚染調査を続けている京都大原子炉実験所の今中哲二助教は「放射線量が落ち着くのは10年後。帰還の判断はここからでは。除染優先は性急だ」と指摘した(中国、11.25)

■ 福山音楽コンクールの本選会が24日に行われた。ピアノ部門でふくやま芸術文化振興財団賞に広島大付属三原小4年の小林思倫さん、読売新聞社賞に広島大付属三原小5年の田原果朋さん、福山北ライオンズクラブ賞に広島大付属三原小2年の宇根志保さんが選ばれた(中国、11.25)

■ 【記憶を受け継ぐ】6歳の時に被爆し、原爆資料館のヒロシマ・ピース・ボランティアや非政府組織(NGO)ピースボートの旅に参加するなど、被爆証言を各地で行ってきた元広島大職員の新見博三さんが当時の記憶を語る(中国、11.25)

■ 日本臓器移植ネットワークは25日、宇都宮市の病院に入院している男性が臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。男性は書面で臓器提供の意思を示していなかったが、家族が提供を承諾した。肝臓は広島大病院で40代の男性に提供される(中国、11.26、11.27)

■ 広島大病院は27日、脳死判定されたドナーから提供を受けた肝臓の移植手術を終えたと発表した(中国、11.27)

■ 広島国際学院大工学部の佐々木健教授のグループが、細菌を使って福島県の土壌から放射性物質を回収する実験に成功した。成果を基に広島大などと共同で行う汚染物質の減量研究は文部科学省の助成事業に採択された(中国、11.27)

■ 終戦直後に広島文理大(現広島大)などの学生たちを会員とする文化サークルの機関誌として創刊され、全国に広がった文化総合雑誌「希望 エスポワール」が復刻された。広島と東京で発行された計15冊が収録されている(中国、11.27)

■ 北川鉄工所は広島大と共同で、福島第一原発事故で汚染された土壌の体積を減らす事業の実証研究を行っている。放射性物質であるセシウムが土壌の粘土分に吸着しやすい性質を利用して、ミキサーで水と除染で集めた土を混ぜてふるいにかけて、放射性物質がつきにくい砂や小石をよりわけることにより、貯蔵施設で保管する体積を大幅に減らす事ができる。同事業は経済産業省の「震災復興技術イノベーション創出実証研究事業」に採択されている(読売、11.27)

■ JA共済連広島は27日、救急医療体制の整備資金として1千万円を広島大病院に寄付した。同病院で贈呈式があり、JA共済連広島の中村雅宏本部長が茶山一彰病院長に目録を手渡した(中国、11.28)

■ 広島大名誉教授で二紀会監事の難波平人さんと教え子の作品展が27日、東広島市で始まった。来月の2日まで行われる(中国、11.28)

■ 広島市立大は27日、浅田尚紀理事兼学長の後任に、同大副学長の青木信之氏を選んだと発表した。任期は13年4月1日から4年間。青木氏は広島大大学院教育学研究科博士課程を終了後、広島大教育学部助手などを経て、01年から広島市立大国際学部教授。06年から現職(中国、11.28)

■ 広島大学附属高校の有田正志教諭が、教育者文部科学大臣表彰を受けた(読売、11.28)

■ 【ここが聞きたい】軟骨や骨に育つ幹細胞を磁石で患部に誘導し、再生させる研究が広島大で進んでいる。文部科学省の補助対象にも採択され、2年後の臨床試験開始を目指している。この新しい治療法について、広島大の越智光夫教授が語る(日経、11.28)

■ 【くらし 医療・健康】乳がん患者や家族が専門医らと月1回交流する「まちなかリボンサロン」がサテライト拠点を東広島市につくるなど広がりをみせている。受付時間外の病院の待合室で検診や薬の副作用などの悩みに、広島大病院乳腺外科の専門医で同サロン運営委員会の角舎学行代表がアドバイスを行っている(中国、11.28)

■ 【専門医が診る 読書からの質問編】歯がなくなったときのインプラント治療について、寄せられた相談や質問に、広島大病院口腔インプラント診療科の久保隆靖診療准教授が答えている(中国、11.28)

■ 2013年のドイツの平和賞「オットー・ハーン平和メダル」が前広島市長で現在は広島大で特任教授を務めている秋葉忠利氏に授与されることが決定した。市長時代に核廃絶を訴え続け、平和行政に従事したことが評価された(中国、11.28、産経、毎日、日経、中国、読売、11.29)

■ 広島市こども文化科学館で12月8日、小学生を対象に「ロケット開発の夢」と題した講演会が行われる。講師は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川康宣名誉教授が務める。同科学館が運営するスーパーサイエンスミュージアム実行委員会が設立10周年を記念して主催するもので、広島大学などが協力している(日刊工業、11.29)

■ 来年3月の任期満了に伴う広島大学長選の意向投票が28日、各部局で行われた。29日に開票し、学長選考会議が総合的に判断して新学長を決める(中国、11.29)

■ 【企業最前線】2003年から広島大大学院の杉山正則教授と共同研究を始め、植物由来の乳酸菌を使った製品を開発。現在は植物由来の乳酸菌を使った野菜ジュースの製造・販売と技術提供を事業の柱としている広島県府中町の野村乳業の歩みが紹介されている(中国、11.29)

■ 【論】本の魅力を5分間で語り、観客からの得票数を競うビブリオバトルなど、読書の喜びを共有しようとする動きが広がりを見せている。ビブリオバトルは広島大でも初めて開かれ、広島大図書館の富永一登教授は「読んだ本を語る楽しさに学生が気付いてくれたはず」と話す。論説委員の田原直樹氏は、出版危機や読書離れが叫ばれて久しいが、出版社や書店などは読書から得られるものをもう一度見直して、その魅力をアピールすることが大事なのではないかと述べている(中国、11.29)

■ 広島大は29日、学長選考会議を開き、2013年4月からの次期学長候補に浅原利正学長を選んだ。これを受けて浅原利正学長が同大の東広島キャンパスで会見を行い、3期目への抱負を述べた(毎日、読売、中国、11.30)

■ 【視点2012】大学の薬剤師養成課程が6年制に引き上げられてから初めての卒業生が今年から、現場で働きだした。医師に意見したり、逆に助言を求められるようになるなど薬剤師の果たすべき役割は大きくなっている。広島大薬学部の杉山政則学部長は「人材育成に向け、病院、薬局、薬剤師会などと連携を強めていきたい」と話す(中国、11.30)

■ 【東広島情報ページ Ya!っぱれ 67】広島大には多数の留学生が在籍しており、留学生との交流会が大学内で行われている。そのうちの英語での交流会「インターナショナルカフェ」と中国語での交流会「茶話会」を紹介している(Cue、11.30)

■ 【天声人語】東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の後藤一麿さんが広島大で講演した際の言葉が載せられている(朝日、11.30)

■ 中国新聞社の連載写真企画「命のゆりかご~瀬戸内海の多様な生態系」の新聞協会賞受賞を受けて、瀬戸内海の魅力や展望を話し合うシンポジウムが2日、広島市の中国新聞ビルで行われる。海中写真家の中村征夫さんが「海の力 自然の力 人間の力」と題して基調講演を行うほか、中村さん、松田治広島大名誉教授らによるパネル討論が予定されている(中国、11.30)


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