平成27年4月

■ 3月31日、広島大東広島キャンパスで浅原利正学長の離任式が行われた(中国、4.1)

■ 1日付、広島大人事(中国、朝日、4.1)

■ 【被爆70年】広島大大学院の嘉陽礼文さんが4、5日に原爆ドーム建設から100年を迎えるのに合わせて、近くの元安川から拾った石材を前に当時の被爆状況について通行人に声をかけ説明する(読売、4.1)

■ 【でるた】楊貴妃は安史の乱の渦中で殺されたことになっているが、白楽天(白居易)の「長恨歌」の影響で、「実は殺され ていない」説も根強く信じられている。広島大の陳翀准教授は、楊貴妃の行方についてすぐに殺されたのではなく、人質として囚われ、その後日本に辿りついた とすれば、山口県長門市にある「楊貴妃墓」を信じたくなる、と話した(中国・夕、4.1)

■ 3月31日、文部科学省は「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業の2015年度指定校を発表した。広島大付属中・高等学校も選ばれた(中国、4.1)

■ 【NEXTらいふ】コメ卸売会社を経営する勝矢博さんは、63歳のとき広島大生物生産学部に入学し、農業について学んで いる。本業の会社経営に直結する農業流通の勉強にも力を入れる予定。広島大では、50歳、60歳以上対象の「フェニックス方式」の入試を実施しており、総 合科学部など6学部に入学できる(読売、4.1)

■ 9月5日、被爆70年に合わせて広島大合唱部の現役生と卒業生が、原爆犠牲者を追悼するコンサートを開催する。「被爆70周年を追悼する歌の展覧会」と題して、歌を通して犠牲者を悼み、平和を求める思いを次代につなげる(朝日、4.1、中国、4.23)

■ 【この人】広島大の第12代学長に就任した越智光夫学長は、整形外科医で膝軟骨のスペシャリスト。今後、国際レベルの教養人を輩出するのが夢だと語った(中国、4.3)

■ 2日、広島大の越智光夫新学長の就任式が開催された。越智学長は教職員に向けて挨拶し、同大が目指すべき方向性として「平和を希求する国際的教養人の育成」を掲げ、今後の決意を表明した(中国、読売、4.3)

■ 4日、野球の広島六大学と中国六大学の春季リーグが開幕する。広島大は、2季連続優勝を目指す広島国際学院大と対戦する(中国、4.3)

■ 3日、広島大は東広島運動公園体育館にて入学式を開き、3913人の新入生が新たな一歩を踏み出した(中国、4.4)

■ 3月14日、京都大の附置研究所・センターによる第10回シンポジウム「京都からの提言~21世紀の日本を考える~」が 開催された。広島大の浅原利正学長が挨拶し、同大高等教育研究開発センター副センター長の大場淳准教授も講演を行い、高等教育の未来について話した(読 売、4.4)

■ 【病院の実力 主な医療機関の耳・鼻・のどの手術実績(2014年)】広島大は、鼓室形成術25件、鼻中隔矯正術35件、アデノイド切除術と口蓋扁桃摘出術の合計128件(読売、4.5)

■ 4日、野球の広島六大学と中国六大学の春季リーグが開幕した。広島大は、延長十三回の末、広島国際学院大に4-3で負けた(中国、4.5)

■ 5日、世界遺産の原爆ドームが「広島県物産陳列館」として完成してから100年を迎えた。この日、被爆した瓦の収集作業を 行い被爆の惨状を語り継ぐ活動を行っている嘉陽礼文さんを中心とした「広島大学原爆瓦発送之会」が慰霊の献花を行い、収集した瓦を前に観光客に爆風や熱線 の激しさを説明した(読売、4.5、中国、日経、毎日、4.6)

■ 【平和】広島大附属高1年の溝上希さんら中国新聞ジュニアライターが、米ニューヨークの国連本部で開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議を初めて取材することになった(中国、4.6)

■ 【産業春秋】大型研究プロジェクトの提案・運営・成果活用を担う大学のリサーチ・アドミニストレーター(URA)の運用は 各大学でさまざま。広島大は、“アソシエイトURA”方式を考案し、縦割りなプロジェクトごとの支援人材約50人を、本部のURA約20人と連携する「ア ソシエイト」と位置づける。アソシエイトURAには、本部のURAスキルアップ研修への参加を呼び掛けるなど、全学を挙げて論文数倍増を目指す(日刊工 業、4.7)

■ 15日、広島大病院患者サロン「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群について」を開催する。同病院乳腺外科の恵美純子医師が症 状や治療について説明する。16日、「医療と倫理を考える会・広島」例会が広島大広仁会館にて開催される。同大大学院の香西克之教授が講演する(中国、 4.8)

■ 5日、被爆70年記念事業として大学生らが企画し、県被団協などが主催した講演会「―若者に伝えたい『ヒロシマ講座』― 空白の10年」が開催された。約280人の中高生、大学生が参加し、被爆者への理解がなかなか進まなかった戦後の状況を学んだ。参加した広島大附属高2年 の中原維新さんは、被爆者に差別や医療補償についても聞きたいと、話した(読売、4.8)

■ 【2014広島県陸上ランキング】【女子】<5000メートル競歩>(1)山田千花(広島大)(中国・夕、4.9)

■ これまで在外被爆者訴訟を支援してきた広島大の田村和之名誉教授が、在外被爆者への医療費助成について語った。ここ10年間で、国内と国外に住む在外被爆者の格差は徐々に解消されてきている。しかし、被爆者の高齢化や医療費助成の手続きの煩雑さなどまだまだ課題があり、解決には至らないと話した(中国、4.11)

■ 【でるた】広島大の大池真知子准教授は、東アフリカのウガンダの「メモリーブック」(非政府組織(NGO)に参加し、エ イズに感染した親がわが子に宛てて記す小冊子)を通じて、そこに綴られた彼女らの思いを読むことで、アフリカの草の根の心に触れることができると述べた (中国・夕、4.11)

■ 広島大平和科学研究センターの川野徳幸教授が、韓国の人にとっての被爆体験について述べた。韓国の被爆者には、植民地支 配という「前史」があるため、「原爆はいかなる理由でも使うべきではなかった」と「原爆が戦争終結を早めた」という矛盾が心の中で同居しているという(中 国、4.11)

■ 8日、東広島市河内町の沼田川に仕掛けられたカニ籠から、体長117センチのオオサンショウウオが発見された。10日、広島大総合博物館の清水則雄助教や市教委文化課職員らが調査し、識別用チップを埋め込んで川に返した(中国、4.11)

■ 6日から15日まで、カンボジアの医師たち5人が広島市に滞在し、乳がん検診のノウハウを学ぶ。この取り組みは、同国の専門医が少ないという医療事情を知った広島大の井内康輝名誉教授が2012年に同国保健省と協議し、立ち上げた(中国、4.11)

■ 12日、広島六大学春季リーグ第2週第2日が行われた。広島大は3-0で広経大に勝った(中国、4.13)

■ 【喜びの当選者】<広島県議選>西区、田川寿一(広島大院)、福山市、辻恒雄(広島大院)、山下真澄(広島大)、安芸郡、伊藤真由美(広島大院) <広島市議選>西区、中森辰一(広島大中退)、安佐北区、木島丘(広島大)(中国、4.13)

■ 13日、広島大は道交法違反(酒気帯び運転)容疑で摘発され、罰金30万円の略式命令を受けた事務職員の男性主任を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した(中国、朝日、読売、毎日、4.14)

■ 12日、投開票された広島市の市長選で松井一実氏が当選した。広島大の越智光夫学長は、2期目への期待として、広島大の蓄積してきた知をもっと活用してもらい、相互に発展できればと話した(日経、4.14)

■ 【横顔】広島大学学長に就任した越智光夫氏が、「平和を希求する国際的教養人」の育成を掲げ、10年後に世界ランク100位以内、100年後にも世界で輝く大学を目指し、全体で研究力強化を図るという意気込みを語った(日刊工業、4.15)

■ 14日、広島県は土砂災害防止法に基づく「特別警戒区域」の新基準を決め、これにより警戒区域に指定されるエリアは従来 の基準より広がることが見込まれる。検討委員会の委員長を務める広島大の海堀正博教授は、より現実的な値を導くことができると説明した(中国、読売、 4.15)

■ 16、17日、キャロライン・ケネディ駐日米大使が広島県を訪問する。17日には広島大霞キャンパスでの交流会に出席し、広島大生らと留学の重要性とグローバル人材について意見交換する(中国、産経、4.16)

■ 15日、広島大は中国・北京市の首都師範大との間で「共同大学院プログラム」を設置することで合意し、同日、両大の学長が東広島キャンパスにて文書を交わした。広島大は研究や教育の交流が深まることや留学生の増加を期待している(中国、4.16、日刊工業、4.24)

■ 被爆・終戦70周年「ホロコーストについて学ぶ欧州スタディツアーに参加した広島県内の大学生6人が取材報告を行った。 広島大2年の土江友里子さんは、平和の維持は個人個人の問題であると述べ、同大3年の松川純さんは、誰もが人間らしく生きられる社会を築きたいと述べた (中国、4.16)

■ 20日、被爆70年を前に52人の文書や写真による「核なき世界」への願いが集められた「No  Nukes ヒロシマ ナガサキ フクシマ」が刊行される。広島大、長崎大、福島大の学生も編集に参加した(朝日、4.17)

■ 17日、米国のキャロライン・ケネディ駐日大使が着任後初めて平和記念公園の原爆慰霊碑に花を手向け、米国が市へ贈るハ ナミズキの植樹式に参加した。また広島大霞キャンパスで、同大の学生と留学の重要性とグローバル人材について意見を交わした(中国・夕、4.17、中国、 朝日、産経、4.18)

■ 19日、戦国大名毛利元就やその直臣堀立直正などをテーマとした講演会がに広島経済大で開催される。毛利氏の研究で知られる広島大の岸田裕之名誉教授が「毛利元就直轄領佐東と堀田直正」について講演する(中国、4.18)

■ 今月、全国の大学で入学式が開かれ、各大学の学長は、新入生にさまざまな視点からエールを送った。広島大越智光夫学長は、「平和を希求する国際的教養人になって」と期待の言葉をかけた(日経、4.20)

■ 広島大の4学期制がスタートした。前・後期をともに2分割し、8週単位の学期が4つ設けられた。来年度より本格導入する予定であり、学生は工夫すれば授業のない学期も作ることができ、留学やボランティアに取り組みやすくなる(中国、4.21)

■ 【企業連携 第3部 仲人たち(5)】公益財団法人ちゅうごく産業創造センターのコーディネーターを務める大島時生さん は、79歳にして中国地方のバイオ産業の「仲人」を務める。各大学への訪問や研究発表会への参加を欠かさずに行い、将来性のある研究成果を自ら探し出し、 実用化できそうな企業と結び付ける。約10年前にはエステック(松江市)を広島大や乳製品メーカーとの機能性食品の開発に引きいれ、成功させた(中国、 4.21)

■ 【平和をたずねて】広島高等師範学校の教授職にあった森瀧市郎さんは原爆で右目を失明した。1949年、新制の広島大が 誕生し高等師範学校も包括されが、その後も「愛の文明」による新しい道徳「善の文化」を主唱し、「力の文明」を否定する哲学者として学会や講演で反核を訴 えた(毎日、4.21)

■ 【安心くらし隊】広島大大学院教育学研究科の林武広教授が、昨夏の広島土砂災害を受けて広島大付属東雲小で土石流が発生する基礎的な仕組みを学ぶ理科の出前授業を行った(中国、4.21)

■ 5月2日、憲法について学ぶ講演会が広島大で開催される。同大大学院社会科学研究科の井上嘉仁准教授(憲法学)が講演を行う(中国、4.24)

■ 29日、視覚障害者のためのブラインドサッカーのチームが中国地方としては初めて広島市に誕生する。広島大病院の理学療法士坂光徹彦さんらが、チーム発足に向けて準備してきた(中国、4.24)

■ 23日、広島労働局は就職を希望して今春卒業した広島県内の大学生の就職内定率が、3月末の時点で過去最高の93.4%であったことを発表した。広島大は、メガバンクや大手自動車メーカーなど県外の大規模企業への就職の増加を明かした(中国、4.24)

■ 広島大東広島キャンパス内のランチスポットが、広大生のコメントとともに紹介された(Cue、4.24)

■ 【2015統一地方選】26日、尾道市長選の投票が実施される。広島大の後藤昇客員教授も立候補している(朝日、4.25)

■ 【叙位叙勲】正四位瑞宝中綬賞 広島大名誉教授、元同大経済学部長 佐野進策氏(75)(3月26日死去)(中国、産経、4.25)

■ 24日、原子力規制委員会は原発事故時の被曝医療体制の見直しに向けた検討チームの初会合を開いた。原発の立地地域ごと に「原子力災害拠点病院」を中心とした被曝医療ネットワークの構築を柱とする見直し案が合意された。拠点病院のほかに、「原子力災害医療・総合支援セン ター」となる病院は、広島大などが想定されている(中国、4.25)

■ 広島市は「被爆建物」の保存に向けた取り組みを強化する。広島大旧理学部1号館など市が所有するものは原則保存し、民間所有は保存費用の補助金の額を引き上げる(朝日、4.26)

■ 25日、作家の重松清さんが広島国際会議場で、核のない世界の実現をテーマに被爆地の大学生ら3人と座談会を開いた。重 松さんは、被爆証言の聞き取りをしている広島大4年の福岡奈織さんたちに向けて、自分の興味も大事にして被爆者に質問を、というアドバイスを送った(中 国、4.26、朝日、4.29)

■ 広島六大学野球 第4週第1日 25日 広島大4-3近大工学部、広経大5-0広工大(中国、朝日、毎日、4.26)

■ 広島六大学野球 第4週第2日 26日 広経大5-0広工大、近大工学部4-0広島大(朝日、毎日、4.27)

■ 春の褒章【紫綬褒章受章者】広島大学長 越智光夫(62)(中国、朝日、読売、毎日、日経、産経、4.28)

■ 今月広島大学長に就任した越智光夫さんが、紫綬褒章を受章した。膝軟骨の細胞を培養して幹部に委嘱する再生医療を考案、実用化に結びつけた(中国、4.28)

■ 27日、ネパール大地震を受け、広島市内の市民団体やネパール人留学生たちが支援団体「広島・ネパール アースクェイク・リリーフチーム」を立ち上げた。広島大で医療や看護を学ぶネパール人留学生が医療支援のため、緊急帰国できるように寄付金を募る(中国、4.28)

■ 広島六大学野球▽3回戦 広大(2勝1敗)3-1近大工学部(朝日、4.28)

■ 【平和をたずねて】1951年、広島大の長田新教授が約100人の子どもたちから手記を集め「原爆の子ー広島の少年少女の うったえ」を編集した。「慈の文化」の哲学者である同大の森瀧市郎教授はこの「原爆の子」が平和教育の原点になると確信していた。また1953年、原爆孤 児を救援するため「広島子どもを守る会」を結成、会長に就任し、「慈の文化」の実践者となった(毎日、4.28)

■ 広島大病院に長期入院する小児がん患者の家族が安価で利用できる宿泊施設「広島大病院ファミリーハウス」が完成した(中国、4.29)

■ 【拓く 研究人(72)】広島大大学院生物圏科学研究科の杉野利久助教が、年間乳量が1リットルパック1万本分という高泌乳牛に関する研究にリーダーとして取り組み、成果を挙げている(日刊工業、4.29)

■ 【緑地帯】広島大の北川建次名誉教授が、瀬戸内海の地形について述べた(中国、4.29)

■ 【緑地帯】広島大の北川建次名誉教授が、広島城築城について述べた(中国、4.30)

■ 東京医科歯科大学難治疾患研究所の田中光一教授や相田知海助教らと広島大、慶應義塾大、ファスマックの研究グループは、簡便で高効率な遺伝子改変技術を開発した(日刊工業、4.30)

■ 29日、広島大大学院の市川浩教授が「東西冷戦と日本の原発―広島から福島へ」と題して第五福竜丸の調査や原子力の平和利用推進の際の政治的側面、歴史などの講演を行った(中国、毎日、4.30)

■ 29日、中国地方初となる視覚障害者のブラインドサッカーチーム「アフィーレ広島BFC」の初練習があった。アフィーレ は、脚や腕を失った人がプレーする「アンプティサッカー」で、同名のチームの代表を務める広島大病院の理学療法士である坂光徹彦さんらが立ち上げた(中 国、朝日、毎日、4.30)

■ 今、安全志向で海外を旅する若者が減っている。広島大生協トラベルセンターの平坂幸子店長は、国内旅行を希望する学生が多 いといい、広島大は10年度から新入生を対象に短期海外研修プログラムを開し、約10万円以下の負担で2週間米国やインドネシアに派遣する。広島大の西谷 元副学長は、学生にもっと海外に目を向けてほしいと話す(中国、4.30)


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