平成27年8月

■ 9日、広島大名誉教授の長町三生さんが、国際人間工学連合の「エルゼビアジョン・ウィルソン賞」に選ばれた。消費者が感じる「心地よい」などを数値化し、商品開発に反映させる「感性工学」を世界に定着させた功績が評価された(中国、8.1)

■ 【ヒロシマ70年 第2部私も「ヒバクシャ」(5)】広島市で内科医を営む檜山桂子さん(広島大病院を経て開業医へ)は、祖父の代から代々地元の被爆者と向き合ってきており、放射線医療への関心を持ち続けている(中国、8.1)

■ ひろしま通訳・ガイド協会の古谷章子会長(広島大卒)が、同協会は外国人に広島を知ってもらう入り口であるため語学力を磨いた上で、広島を語れるような会員を増やしたいと話した(中国、8.1)

■ 30日まで、はつかいち美術ギャラリーで、個展「宮川啓吾展 ヒロシマの記憶」が開催されている。日本画家の宮川啓五さん(広島工業専門学校(現広島大工学部)卒)は、同校2年の時、勤労奉仕に向かう途中、爆心地から約3キロの地点で被爆した(中国、8.1)

■ 8月上旬、原水禁国民会議の初代議長をつとめた広島大名誉教授の故・森滝市郎の原稿や演説をまとめた「核と人類は共存できない」が刊行される(中国、8.1)

■ 9日、広島大東広島キャンパス工学部にて、小中学生を対象に、「夏休みジュニアサイエンス2015『エコロジー船の科学』」を開催する(朝日、8.1)

■ 【想】今年、講談社編集者の小沢一郎さんは、核の廃絶を求め平和を願うメッセージ&フォトブック「No Nukes(ノーニュークス)ヒロシマ ナガサキ フクシマ」の編集に携わった。この本には広大生の福岡奈織さんの詩も掲載されている。1997年早大生だった乙武洋匡さんが書いた「五体不満足」でバリア フリーが世界標準の考え方になったように、ノーニュークスもきっとそうなると話した(中国・セレクト、8.1)

■ 【被爆者 治療セズ(下)ABCCの暗部】被爆者を原爆症と認定する国の審査は、米原爆傷害調査委員会(ABCC)と放射線影響研究所による被ばく線量を推定する計 算方式などの研究成果をよりごころにしている。被ばく線量計算方式「DAO2」の日本の実務者委員代表を務めたこともある広島大名誉教授の葉佐井博巳さん は、政府がこの計算式を線引きに利用することに懐疑的な姿勢を示しており、認定には被爆者の苦しみに耳を傾けて判断する方法しかないと話した(毎日、 8.1)

■ 8日、広島国際会議場ホールにおいて、「防災シンポジウム」「防災フェア」が開催される。同シンポジウムでは、広島大大学院総合科学研究科・環境科学部門(砂防学)の海堀正博教授が講演を行う(中国、8.1、8.2)

■ 11日、東広島市中央生涯学習センターにて、「『山の日』フォーラムひろしま2015」が開催される。広島大生物生産学部の長沼毅准教授や同大大学院の中越信和教授らが登壇する(中国、8.1、8.4)

■ 日本被団協代表委員の坪井直さん(広島工業専門学校(現広島大工学部)卒)は、被爆者だけではずっと活動できないため、2世・3世にも運動に参加してもらって、いつか核兵器が廃絶されるのを見たいと話した(中国、8.2)

■ 朝日新聞が、広島大原爆放射線医科学研究所の大瀧慈教授、大谷敬子研究員、同大平和科学研究センター川野徳幸教授らが協 力して作成した「被爆者アンケート」を実施。アンケートの結果、自らの健康不安の他、子孫に影響がないか心配する被爆者の姿が浮かび上がった。川野教授 は、回答者の半数以上が核兵器の廃絶に期待を持てないでいることを指摘、大谷研究員は体験を世に残さなくてはいけないという「遺言」のような思いを感じた と話した(朝日、8.2)

■ 【戦後70年 広島・長崎の叫び(上)】広島大研究員の嘉陽礼文さんらは、原爆ドームの横を流れる元安川の底に現在も多数眠るドームの破片に着目し、採集活動を続けている(日経、8.2)

■ 1日、2016年春卒業する大学生らを対象として企業の採用面接が解禁された。大手銀行の面接のため大阪を訪れた広島大大学院2年の男性は、第1志望のため絶対に内定を得たいと意気込みを語った(読売、8.2)

■ 実用英語技能検定(英検)合格者を入試で優遇する私立中学があることを受け、小学生から英語の検定試験を受ける動きが中 国地方で広がっている。広島大大学院の築道和明教授(英語教育学)は今後も英検合格者などへの優遇の流れは続くだろうと分析し、基礎的な英語力は身に付け たほうがいいが、教育改革でどの程度の英語力を子どもに身に付けさせるのか、もっと議論が必要だと指摘した(中国、8.3)

■ 6月、マツダや広島県、広島市、広島大などが参加する「ひろしま自動車産学官連携推進会議」が発足。次世代の自動車技術の共同研究や人材育成など幅広い分野で産学官が連携する(日経、8.3)

■ 5日、広島交響楽団がひらく「平和の夕べコンサート」において、原爆によって亡くなったバイオリニスト岡田次郎(広島高等師範学校附属中(現広島大附属高)卒)の存在が70年ぶりに紹介される(中国、8.4)

■ 広島市の田辺芳郎さんが、広島高等師範学校国民学校(現広島大付属小)3年時の疎開中に、両親や戦地の兄と交わした70通の手紙を、近く手記にまとめる(中国、8.4)

■ 【戦後70年 広島・長崎の叫び(下)】国は放射性物質を含んだ黒い雨などによる内部被曝の影響を考慮していない。今年6月、広島大名誉教授の鎌田七男さんが、黒い雨を 浴び、肺癌などを患った女性の肺組織にウランが残存する痕跡を初めて撮影し内部被曝の証拠を示した。これをきっかけに今こそ全員救済が求められている(日 経、8.4)

■ ◇柔道◆広島地区柔道連盟6月度月次試合【男子】◆1級▽C(3)光岡宏基(広島大医学部) ◇陸上◆県中学選手権大会 【男子】◆共通▽800メートル(3)中村慧大(広島大付福山) ◇水泳◆県中学選手権大会【女子】◆背泳ぎ▽100メートル(3)日名子真衣(広島大付 福山)(読売、8.5)

■ 7月28日、広島大平和科学研究センターが主催した、核兵器廃絶の取り組みを考えるシンポジウム「恒久的な平和への取り組みと市民社会の可能性」が開催された(読売、8.5)

■ 【遺族は語る(上)】宮里瑠美子さんは、母の国吉スミ子さんが30代半ばで心臓を患い、広島大病院で手術した際に被爆者健 康手帳を取得するまで、スミ子さんが原爆による黒い雨に打たれてことを知らなかった。その後もスミ子さんは被爆について語ることなく亡くなった。瑠美子さ んは、戦後70年を機に、「命が一番大事」という思いを広島から世界に伝えたいと話した(読売、8.5)

■ 【戦後70円原爆投下(4)】矢城美智子さんは今春、母の小田ハルヱさんに届いた読売新聞と広島大による「被爆者意識調 査」のアンケート用紙を前に、母から話を聞ける最後の機会かもしれないと考え、ハルヱさんから話をきいた。美智子さんは今も癒えない母の心の傷を今後伝え ていくことを誓った(読売、8.5)

■ 13日、27日、広島大病院がん医療相談室が、がんおくすり相談を開催する(中国、8.5)

■ 【原爆・平和関連行事】◆原爆死没者・戦没者慰霊追悼の集い 午前9時より、広島大付属中・高 ◆広島大原爆死没者追悼式 午前10時より、広島大東千田キャンパス(中国、8.5)

■ 4日、スーパーグローバルハイスクールに指定されている県立広島高の1年生が、広島大の留学生や広島を訪れている北米、中南米の若者と交流した。「友人と政治の話しをするか」「ゴミ問題」などを取り上げ、意見交換し、互いの文化や考え方への理解を深めた(中国、8.5)

■ 4日、広島大の留学生と青年海外協力隊の経験者計4人が、「世界からみた日本、日本からみた世界」をテーマにひろしま国際プラザで講演した(中国、8.5)

■ 4日、軟式野球全国高校選手権西中国大会の1回戦が行われた。崇徳とともに決勝に勝ち上がった。広島大付10-8小野田工(中国、朝日、8.5)

■ 4日までに、米ハワイ島のすばる望遠鏡に設置された巨大デジタルカメラを使い、広島大の吉田道利教授(銀河天文学)や国 立天文台などのチームが、地球から 1200万光年ほど離れたところにある渦巻き銀河「M81」と、周辺の衛星銀河の姿を広範囲に観測することに世界で初めて成功した(中国、日経、8.5)

■ 5日、原発事故時の被曝医療体制の見直しを進める原子力規制委員会の検討チームは、広島大など4大学を全国組織として高度な被曝医療を担う「高度被ばく医療支援センター」としての要件を満たしていると認定した(中国、8.6)

■ 6日、広島大は東千田キャンパスにおいて広島大学原爆死没者追悼式を行った。遺族や大学関係者およそ100人が参列し、慰霊碑に花と水をささげた(中国、8.7)

■ 6日、広島大は染色作家の故杉谷冨代さんが制作したオブジェ「あの日」を本部棟(東広島市)に展示した。この作品は前身 校の一つである広島師範学校の被爆した体育館の部材が使われており、同日、原爆投下時刻の午前8時15分、教職員たち約20人が作品の前で黙祷した(中 国、8.7)

■ 6日、広島大は原爆ドーム(旧県物産陳列館)の一部とみられる破片3点を、同館を設計した建築家ヤン・レツルの母国チェコへ寄贈し、同大医学資料館において贈呈式を行った(中国、日経、毎日、8.7、読売、8.18)

■ 原爆投下から70年、原爆の惨禍を経て今も残る「被爆遺構」の保存に向け、国は被爆地・広島と長崎に財政支援する方針を決定した。登録されている被爆遺構の一つに、広島大旧理学部1号館も含まれている(朝日、8.8)

■ 10月25日、広島大東広島キャンパス内に約2.2キロの周回コースを設け、学内外のチームがたすきをつなぐ「フェニックスリレーマラソン」が開催される。同マラソンを主催する広島大体育会が参加チームを募っている(中国、8.8)

■ 広島大大学院理学研究科の宮原正明准教授、東北大大学院理学研究科の大谷栄治教授、千葉工業大の荒井朋子上席研究員らの 研究チームは、米国の宇宙船アポロ 15号が持ち帰った月の岩石を解析した結果、小惑星などの天体が衝突した痕跡となるステショバイトを初めて発見した(産経、8.8、中国・セレクト、 8.11)

■ 広島大の学生ボランティア団体「オペレーションつながり」のメンバーが、インドの子どもの貧困に関心を持ってもらおう と、東広島市の園児たちにビーズのブレスレットを作ってもらった。メンバーらは9月にインドを訪問し、現地の児童養護施設の子どもたちに今回のブレスレッ トを届けることにしている(中国、8.9)

■ 広島大理論物理学研究所の初代所長を務めた故・三村剛昴の研究や人となりを紹介する展示が広島市こども文化科学館で行われている(中国、8.9)

■ 防災に関して、広島大学大学院の海堀正博教授(砂防学)は、絶対に安全という地域はない、地域に残る言い伝えを後世に伝え、また被災者の方々は体験を伝えていってほしいと話した(中国、8.9)

■ 8日、昨年8月の広島土砂災害で浮かび上がった課題と対策を考える「防災シンポジウム」が開催された。参加者の一人、広島大大学院の海堀正博教授(砂防学)は命を守る自助・共助は、日頃の地域の防災活動で育まれると指摘した(中国、8.9)

■ 7月30日、31日、「第20回NIE(教育に新聞を)全国大会」が秋田市で開催された。日本NIE学会会長で広島大の小原友行教授は、新聞読解が学力向上に有効なのは明白であり、未来のジャーナリストを作ることもNIE、教育界には必要だと話した(読売、8.9)

■ 【ジュニアライターの8・6取材】広島大付属中の講堂で被爆体験を聞く会が開かれ、OBの新井俊一郎さんが生徒や教職員に自身の体験を話した(中国、8.10)

■ 広島大大学院特別支援教育実践センターの開設20周年を記念したシンポジウムが開催された。インクルーシブ教育の在り方が議論され、研究者や学校の教員ら約100人が参加した(中国・セレクト、8.11)

■ 【オピニオン】広島大ハラスメント相談室の横山美栄子教授が、人口減少を背景に女性の活躍が求められるようになり肩肘張らずに普通に働ける時代がこようとしている、その風を感じながら女性はもう一歩前に進んでほしいと話した(中国、8.12)

■ 【どう見る安保関連法案】安保関連法案について、広島大大学院教育学研究科の川口隆行准教授は、権力側が平和や安全の定義を押し付けるのはおかしい。ものを考えて批判的に検討する知性が今、軽視されていることに危機感を感じると話した(中国、8.12)

■ 今年、国際的な大学ネットワークINUの加盟国の学生が広島大に集う夏のセミナーが10回目を迎えた。各国の学生が約1週間にわたって平和について考えた(中国、8.12)

■ 11日、オー・エイチ・ティーが、広島大との産学連携で改良し、最大40%高速化させたスマートフォン向けプリント配線基盤検査装置「SRVシリーズ」を発売したと発表した(日刊工業、8.12)

■ 7月25日、エディオンスタジアムでサンフレッチェ広島職業体験を実施した。小中学生の親子20人が裏方の仕事や選手のインタビューなどを体験した。広大付属三原小4年の竹元遙花さんは、人に感謝することなどを学んだと話した(中国、8.12)

■ 【「原爆・平和」出版この1年】かつて広島大の教壇にも立った、早稲田大の水島朝穂教授の「ライブ講義 徹底分析!集団的自衛権」(岩波書店)は、集団的自衛権に関する政府の説明の問題点を具体的に指摘している(中国、8.14)

■ 31日まで、元広島大大学院教授の故北川隆司さんが収集したマリリン・モンローの関連グッズの展示会が、福屋八丁堀本店10階の八丁座映画図書館で開催されている(中国、8.15)

■ 東広島市の農業の担い手が悩みや現状について語り合う全4回の意見交換会が終わった。会合に参加した広島大大学院生物圏科 学研究科の細野賢治准教授(農業経済学)は、広島県は温暖な地も寒冷地もあり、多様な作物ができる、もっと県内需要を高めていくことが重要だと話した(中 国、8.15)

■ 【民の70年】広島大大学院の布川弘教授(日本近現代史)は、考えを深める習慣を放棄してしまうと、「反中嫌韓」「原爆 投下が戦争終結を早めた」などの分かりやすい説に流されてしまう、情報は常に発信者にコントロールされているため事実と照らし考えを深めようとする姿勢が 大切と話した(中国、8.15)

■ 終戦70年の15日、広島平和記念公園の「平和の鐘」の前で広島ユネスコ協会主催の高校生の集いが行われた。参加者を代表して広島大付属高2年の重光美可子さんが、世界へ被爆者の怒りを伝えたいと話した(中国、8.16)

■ 【想】中国放送会長の青木暢之さん(広島大卒)が、母の手作りカレー、父が食べさせてくれた銀杯に入ったハイカラカレー、学生時代に学生食堂で食べたカレーを思い出し、カレーは様々なスパイスが奏でるハーモニーで人生の味だと話した(中国・セレクト、8.18)

■ 【平和】現在、ネパールから来広しているバサント・パントさんは広島大大学院に留学して博士号を取得し、母国で脳神経外科医の第一人者として活躍している。今回、4月のネパール大地震での体験や医療面の課題などについて話した(中国、8.18)

■ 10月開業する広島がん高精度放射線治療センターは、広島大病院など県内4病院と連携し、最新機器を導入する。センターは直接患者は受け入れず、連携病院から紹介を受けた患者を治療する(日経、8.18)

■ 【オピニオン】戦後すぐの原爆ドームはおぞましい思いを起こさせるもので、撤去が求められていた。だが、保存を決定しその 後ドームの風化を防ぐために最新の薬剤で補強した。当時広島大助教授だった故・松元寛は、70年8月3日付の中国新聞寄稿にて、補強のよりドームは生命を 失い、戦後数多く建てられて記念碑と同じようなものになってしまったと述べている。立命館大の福間良明教授は、現在よく論じられる戦争体験の継承はやすや すと継承できるものではなく、それを拒もうとする往時の苦悶をいかに想像するかが大切だと話した(中国、8.18)

■ 18日、太古の地球に隕石が衝突したのを模擬した実験で、無機物を材料にしてDNAのもととなる物質ができることを東北 大大学院の古川博助助教や広島大大学院の関根利守教授などのチームが突き止めた。今後、地球の生命の起源を解明する手掛かりになるという(中国、日経、産 経、読売、8.19 日刊工業、8.21)

■ 18日、広島市、広島大、広島観光コンベンションビューローは、国際会議の誘致へ連携する協定を結んだ(中国、8.19 日経、8.21)

■ 19日、広島大など広島県の企業・団体が、メキシコのグアナファト州との関係を深める「広島グアナファト親善協会」の設立総会を開催した。総会には広島大の越智光夫学長ら約170人が出席した(中国、日経、8.20)

■ 【オピニオン】東広島総局の新本恭子記者が、7月20日に行われた安全保障関連法案の「決め方」に危機感を持った広大生 による東広島市内デモ行進について述べた。法案の賛否は問わず、「分からない」人も参加可能なデモの意図やスタイルがユニークで、さらにデモ前に寄せられ た声に自分たちで答える姿やデモ後の姿は頼もしく見えたという(中国、8.21)

■ 6月、下村文部科学相が国立大の入学式などで国旗掲揚と国歌斉唱の実施を求めた。これに対し、共同通信が国立大全86校 にアンケートを行った結果、47校が「今後の対応を検討するが未定」としたという。広島大の越智光夫学長は、6月の定例会見で、今後の対応について「皆で 考えたい」と述べた(中国、8.22)

■ 広島大大学院教育学研究科博士課程1年の岡田康太さんが、カープへの復帰を決めた黒田博樹投手について、ファンに対しア ンケートを実施し、黒田投手の男気に感動したという回答が97.4%にも上った。岡田さんを指導する沖原謙准教授(スポーツ経営学)は勝たなくても観客動 員できるユニークな現象についてうまく分析できればと期待している(中国、8.22)

■ 21日、土砂災害の対策について考える講演会が開催された。広島大の土田孝教授(地盤工学)は自ら判断して早期に避難できる備えが大切だと話し、同大の河原久能教授(社会基盤環境工学)は、住民が気象庁などの情報を活用すれば、早期避難できると話した(中国、8.22)

■ 8~15日、次世代のリーダーを目指す学生らでつくる「グローバル・ネクストリーダーズフォーラム」の国際会議が東京都 内と広島市内で開かれ、日本やエジプト、スイスなど10か国の大学生約50人が参加した。8~10日は広島市で広島大学平和科学研究センターの西田恒夫セ ンター長の講演を聴いたり、原爆ドームを見学した(読売、8.22)

■ 22日、自然災害や核被害から命や生活をどう守るかを考えるシンポジウム「人の平和と安全」が広島大東広島キャンパスで開かれ、研究者や大学院生約30人が参加した。被爆70年と広島土砂災害1年の節目にあわせ、同大法科大学院が企画した(中国、読売、8.23)

■ 【吹奏楽コンクール】22日、第56回全日本吹奏楽コンクール中国大会が広島文化学園HBGホールで始まった。大学の部の広島大吹奏楽団は、金賞を受賞した(読売、8.23)

■ 22日、広島大など全国の90大学で、安全保障関連法案に反対する教員や学生らによる有志の会が発足したことがノーベル賞受賞者の益川敏英氏らがつくる「安全保障関連法案に反対する学者の会」のまとめで分かった(中国、8.23)

■ 文系学部のある全国の国立大60校のうち、半数近い広島大などの26校が2016年以降、文系学部の改廃を計画していると読売新聞による国立大学長アンケートで分かった(読売、8.24)

■ 読売新聞が実施した国立大学長アンケートの結果、今後、海外の有力大学と競争できる優れた「世界水準」の教育研究を目指す国立大が15校に上ることが明らかになった。広島大は、世界大学ランキングで100位以内を目指す(読売、8.24)

■ 23日閉会した広島大で開かれていた日本生物学オリンピックの優秀者の表彰式があった。県内からは高校生3人が出場。広 島学院高の中坪知輝君は銀賞を受賞し、広島大付属福山高の田中愛登君とともに、来年の国際大会の日本代表を選ぶ試験に進む15人に選ばれた(中国、 8.24)

■ 広島大原爆放射線医科学研究所の仲一仁准教授、瀧原義宏教授らは、白血病の一種「慢性骨髄性白血病(CML)」の再発を抑えるのに有効な、CML細胞を生み出す「CML幹細胞」の栄養補給路を遮断するという新しい治療法を考案したと発表した(日刊工業、8.25)

■ 福島県立医科大学の小林和人教授や広島大の坂田省吾教授や岡田佳奈研究員らは、アルツハイマー病の初期症状が起きる新しい仕組みを発見した(日刊工業、8.25)

■ 【教えてドクター こころ編】広島大病院小児科の梶梅あい子医師が、いつも通りにこだわり、同じでないとかんしゃくを起こ す5歳の女の子にういて、可能な範囲で「こだわり」は認めてあげ、応えられないときは「ダメ」と言うより、本人が好きな他の選択肢を示すのも方法のひとつ だと回答した(中国、8.25)

■ 9月1日~5日に静岡県で開催される「全日本学生フォーミュラ大会」に、広島大のチームが6年連続で出場する(中国、8.26)

■ ◇陸上◆第94回広島市陸上競技選手権大会・1位【男子】▽110メートルハードル 武田光司(広島大霞)16秒 28▽400メートルリレー広大霞A(二宮直紀・竹原悠大・武田光司・松山祥)43秒35▽走り幅跳び 荻野龍平(広島大霞)2メートル00(読売、 8.26)

■ 【専門医が診る】副作用がほとんどない新薬が相次ぎ現れているC型肝炎に関する読者からの質問や相談に、広島大病院消化器・代謝内科の茶山一彰診療科長が答えた(中国、8.26)

■ 26日、原子力規制委員会は、原子力発電所の事故時に被曝医療の専門チームを派遣してもらう「原子力災害医療・総合支援センター」として、広島大など4大学を指定した(中国、読売、8.27)

■ 26日、米航空宇宙局(NASA)が7月に新設した微小重力シミュレーションセンターの初代諮問委員6人の1人に、広島大大学院医歯薬保健学研究院の弓削類教授(リハビリテーション)が選ばれたことが分かった(中国、8.27)

■ 26日、広島大は東千田キャンパスに建設中の知的人材育成センター(仮称)の正式名称を「東千田未来創生センター」に決定したと発表した。来年4月から医療系学生が教養教育課程を学ぶ場となる予定(中国、8.27)

■ 9月4日、18日、広島大法科大学院は福山市で法律相談会を開く。弁護士資格のある教員立ち会いの下、院生が離婚や賃金未払いなどさまざまな分野の相談に応じる(中国、8.27)

■ 【現場発2015】東広島市と呉市を結ぶ東広島呉自動車道路が全線開通して9月15日で半年となり、呉市から広島空港への アクセス向上などの効果がある一方、交通量の減った国道375号沿いの商店は売上減少に苦しむなど新たな課題が見えてきた。広島大大学院社会科学研究科の 戸田常一教授(地域政策論)は、両市とも多くの事業所・研究施設があり、行政が視野を広げ、産業や観光で民間をつなぐ後押しを進める必要があると話した (中国、8.27)

■ 広島大では、総合大学としての特色を生かして、一般市民や高校生を対象に多彩な公開講座を行っている(Cue、8.28)

■ 8日、広島土砂災害で浮かび上がった課題と対策を考える「防災シンポジウム〜災害に強い広島を目指して」が開かれた。広島大の海堀正博教授は、基調講演で自発的な警戒や避難行動をしてもらえる環境づくりが必要だと語った(中国、8.29)

■ 29日~9月6日まで、東広島市のJR西条駅周辺の酒蔵通りで学生の作品を飾る「ART in酒蔵」が開催される。広島大や尾道市立大などの学生が制作した作品約80展が展示される(中国、8.30)

■ ひとり親家庭の子供を対象に、経済的な事情による教育格差の是正を目的としてボランティアの大学生たちが勉強を教える学 習支援事業が拡大している。教師役は広島大などの学生が担っているが、県内には大学のない地域もあり、教師役の確保や家庭への周知など不十分な現状がみら れる(中国、8.31)

■ 【私の学び】広島大を拠点に地元企業でつくる「感性イノベーション研究推進機構」の機構長を務める農沢隆秀さんは、昔か ら「なんでこうなるんだろう」と考えることが好きだったと話し、現在は車の運転にワクワクするメカニズムを解明し、消費者の感性に訴える車づくりを目指し ている(中国、8.31)

■ 「グローバルサイエンスキャンパス」事業の講演会が広島大霞キャンパスであった。広島大大学院理学研究科の泉俊輔教授たち3人が講師を務め、県内19の高校から200人が参加した(中国、8.31)

■ 文部科学省は国立大学を3分類する仕組み「三つの重点支援枠」で、全86大学の選択枠を公表した。広島大は「世界で卓越した教育研究」を選択した(日刊工業、8.31)


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