平成29年9月

■8月31日、広島大はマツダやデルタ工業などと、多様な人材を生かす「ダイバーシティ」の研究に乗り出す。広島大の「ダイバーシティ研究センター」などが中心となり、女性研究者の増加やダイバーシティを研究する環境整備を行う(日経、9.1)

■2日、広島大名誉教授の鎌田七男さんの講演会「原爆を生き抜いた78人の足跡」が原爆資料館東館で開催される(中国、9.1)

■ウィズドック&カンパニーが、犬の歯周病や虫歯予防に役立つサプリメント「わんサプリ」を発売した。商品は浅野屋建設が、L8020乳酸菌を発見した広島大大学院の二川浩浩樹教授(口腔生物工学)らと共同開発した(中国、9.1)

■ユニ・チャームは広島大と共同で、使用済み紙おむつのリサイクル過程で発生する廃水を使った発電技術を開発した(日経、9.1)

■広島大病院高度救命救急センターの貞森琢磨客員准教授は、2014年8月に起きた広島土砂災害をきっかけに被災地で小型無人機ドローンを活用する研究を始めた(毎日、9.1)

■小学5年生の息子の不登校に悩む30代主婦からの相談に対し、広島大病院小児科の梶梅あい子医師は、家族だけで抱えず、学校と情報を共有してサポートすることが大切だと話した(中国、9.2)

■【漱石と広島】夏目漱石が東京帝国大文科大(現東京大文学部)の講師時代の教え子である渡辺良法は広島高等師範学校(広島大の前身の一つ)で国語の教授を務めていた頃、漱石に書を頼んだことが「漱石全集」に掲載されている2通の書簡から分かる(中国セレクト、9.2)

■1日、広島大大学院生物圏科学研究科の島田昌之教授(動物生殖学)らの研究グループは、年齢とともに低下する卵巣の機能を改善する方法をマウスを使って解明したと発表した。高齢不妊治療への応用が期待される(中国、9.2、日刊工業、9.4、読売、9.14)

■日本酒の消費量が1975年度をピークに3分の1までに落ち込んでいる。広島大の日本酒サークル代表の久保田健斗さんは、酒の合間に酒の2倍以上のお水を飲むと酒の味がきちんと分かる、酔うためだけではなくしみじみ味わう楽しさも知ってほしいと話した(中国、9.3)

■2日、広島大を含む5つの大学の野球部が参加する広島六大学野球秋季リーグが広経大で開幕した(読売、9.3)

■2日、広島大名誉教授の鎌田七男さんの講演会「原爆を生き抜いた78人の足跡」が開催された。爆心地から半径500メートル以内で被爆し生存した78人の健康調査の結果やその後寄り添い続けた被爆者の生涯などを紹介した(中国、朝日、読売、毎日、9.3)

■今年4月、広島大病院は足が不自由な人のリハビリ医療に最先端のコンピューター技術を使い、脳からの指令で器具を動かし歩行を助ける装着型ロボット「HAL医療用」を導入した(中国、9.4)

■【専門医が診る】広島大大学院医歯薬保健学研究科の虎谷茂昭准教授(口腔外科学)が、顎関節症の治療法や予防のポイントについて解説した(中国、9.6)

■7日、広島大原爆放射線医科学研究所はロシアの研究機関「ブルナシアンロシア連邦医学生物物理センター」と交流協定を締結した。放射線医学や被爆の健康への影響などについて共同研究を行う(中国、朝日、読売、9.8)

■広島大は、2018年4月新設予定の「情報科学部」が文部科学省に認可されたことを発表した。高度情報化社会で、膨大なデータを活用できる技術者の育成を目指す(読売、9.8)

■7日から11日まで、広島大生物生産学部の学生3人が東広島市豊栄町の牧場で住み込みでインターンシップに取り組む。牛の餌やりから乳製品の販売までの流れを学ぶ(中国、9.8)

■7日、外務省の留学プログラム「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画」の県代表として約1年間メキシコに留学していた広島大3年の井上萌さんを含む大学生3人が県庁で高垣広徳副知事と面会し、帰国を報告した(中国、9.8)

■【私の一枚】廿日市市に住む河野禎さんが、広島大の旧理学部(広島市中区東千田町)の東側にあった温室で、植物教室の教員や学生仲間と一緒に撮影した写真を投稿した(中国、9.8)

■8日、広島市の市立中学校3年の女子生徒がいじめを苦に亡くなった問題で、全容解明と再発防止を目的とした第三者組織「市いじめ防止対策推進審議会」の初会合が開かれた。会長を務める広島大大学院教育学研究科の林孝教授は、ご遺族の悲しみや亡くなった生徒の思いを心にとめて、再発防止への対応策を出したいと話した(朝日、9.9)

■広島大など国立大、公立大の2018年度の一般入学試験の日程と入試要項が発表された(中国、9.9)

■10日、てんかんの治療をテーマにした市民フォーラムが広島市で開催され、患者や家族ら約300人が聴講した。広島大病院てんかんセンターの石川暢恒副センター長は、小児期に発症した場合は70~80%が完治できると話し、飯田幸治センター長は、薬が効かない場合の手術について解説した(中国、9.12)

■16日、広島大病院広仁会館中会議室において、ファブリー病・ライゾーム病・先天代謝異常症の患者と家族の第2回広島交流会が開催される(中国、9.12)

■30日、県医師会館ホールにおいて、市民講演会「知ろう学ぼう 最近話題の免疫治療について~がん薬物治療を中心に~」が開催される。広島大病院患者支援センターが問い合わせ先窓口となっている(朝日、9.12)

■◇広島六大学野球◇第2週(11日) 広島大1-4修道大(中国、9.12)

■ストレス社会を反映してうつ病患者が急増し、自殺や長期休職者が社会問題化している。広島大医学部の山脇成人特任教授は、うつ病を始めとする精神的な病の治療法の開発には、抗うつ薬の治療データ、失敗例などを研究者、製薬企業間の壁を超えて共有し、ビッグデータ化することで共通課題を解決することが求められると話した(毎日、9.12)

■10月22日、たすきをつないで4時間走り続ける広島大フェニックスリレーマラソンが開催される。10月2日まで参加者を募集している(中国、9.13)

■12日、法務省は2017年司法試験の合格者を発表を行った。広島大法科大学院の合格率は、2014年の12%を大幅に下回り過去最低の6%だった(中国、朝日、読売、日経、産経、9.13)

■【広島の囲碁】昭和50年代、広島の囲碁界は広島大囲碁部出身者の活躍が目立っていた(中国セレクト、9.13)

■6日、核兵器廃絶を呼びかける「高校生平和大使」として国連欧州本部を訪れた、広島大付属高2年の生徒ら高校生2人が広島市役所を訪れ、松井一実市長に帰国を報告した(読売、9.13)

■13日~16日まで、酒どころの東広島市が舞台となる映画「恋のしずく」の撮影場所を決めるロケーション・ハンティングが行われる。14日は東広島市の高屋地区や広島大などを訪れる(中国、9.14)

■【きょうも釣り日和】9月の瀬戸内海は、夕方から明け方まで小魚を追って港周辺に接岸してくるタチウオが狙い目。広島大大学院の水口翔太さんが、かめや釣り具店の新井公貴さんの手ほどきを受け、呉市の音戸漁港でタチウオ釣りに挑戦した(中国セレクト、9.14)

■シリアの難民を留学生として受け入れる政府の支援事業がスタートし、14日以降、19人が広島大など国内11の大学院で修士号の取得を目指し学び始める(読売、9.15)

■【想】広島大名誉教授の田村和之さんが、日本では歩行者が信号機のない横断歩道を渡る際、7~8割の車が停車しないが、ドイツでは車がバックして駐車場に戻り、道を譲ってくれた経験があるといい、日本よりも歩行者優先が徹底されていると話した(中国セレクト、9.15)

■早稲田大の水島朝穂教授(広島大助教授など歴任)が、核やミサイル開発を進める北朝鮮に対して、被爆地である広島の役割や、北朝鮮の脅威を解消する道筋について話した(中国、9.15)

■被爆者運動の草創期を支えながら若くして亡くなった川手健の生涯や思想に光を当てる動きがある。川手は、広島大在学中の1952年に広島で「原爆被害者の会」を設立し、被爆者の家を一軒一軒訪ねて訴えに耳を傾けた(中国、9.16)

■【漱石と広島】夏目漱石の後任として旧制第一高等学校(東京大学教養学部の前身)教授に就任した岡田実麿の妹の美知代は、小説「デツカンショ」の中で兄の人事を異例のこととして世間が騒いだことを伝えている。同小説は広島大の有元伸子教授らが活字化した(中国セレクト、9.16)

■◇広島六大学野球◇第3週(16日) 広島大0-6近大工(中国、9.17)

■【キャンパスリポーター発】広島大東千田キャンパスにおいて平和に関する意見交換会を行った。日本人学生や留学生の22人が参加し、自分たちにできることなどを英語で語り合った(記事:広島大3年・福原潤) (中国、9.18)

■2014年度の企業との共同・受託研究費の受入額上位大学ランキングで広島大は18位だった(日刊工業、9.19)

■◇広島六大学野球◇第3週(18日) 広島大2-5近大工(中国、9.19)

■19日、酒どころの東広島市が舞台となる映画「恋のしずく」の製作発表が広島市のおりづるタワーで行われた。同映画は10、11月に東広島市の酒蔵や広島大、広島市内などで撮影を行う(中国、9.20)

■庄原の交流施設「三軒茶屋」で平安時代の貝合わせを現代風にアレンジした「平成の貝合わせ」が行われた。広島大の留学生とその家族9人が挑戦し、日本文化に触れた(毎日、9.20)

■10月7日、広島県立美術館において、平成29年度平山郁夫連続セミナー アートオアシスin広島の第2回「敦煌より見た東アジアの源流」が開催される。講師を広島大大学院総合科学研究科の荒見泰史教授が務める(中国、9.21)

■今年春、広島大応援団に女子チアリーダー1人が加入し、団員総勢7人となり活躍の場を広げている。同大応援団は1980年代に創設され、2010年度に一時休部に追い込まれたが3年前に高校でも応援団だった生物生産学部の吉田健祐さんが一人で復活させた(中国、9.21)

■【叙位叙勲】従四位瑞宝中緩章 広島大名誉教授  伊藤明弘氏(79)(8月22日死去) (中国、9.22)

■【患者を生きる】広島大学病院移植外科の大段秀樹教授は、移植時に起こる拒絶反応を防ぐため、血液型に対する抗体除去治療の開発に携わっている(朝日、9.22)

■20日~24日まで、県内有数の柑橘類の産地である呉市大崎下島の大長地区の観光ミカン農園で広島大生物生産学部の橋本貴一朗さんと教育学部の竹林英実さんが、かんきつ栽培を体験し、島しょ部などの地域の将来を考えるインターンシップを行う(朝日、9.24)

■23日、庄原市の道後山高原クロカンパークで第35回全日本大学女子駅伝対校選手権大会の中国四国地区予選会が行われた。広島大は1時間36分でゴールし、8校中第4位の成績を収めた(読売、9.24)

■23日、庄原市の道後山高原クロカンパークで第49回全日本大学駅伝対校選手権大会の中国四国地区予選会が行われた。広島大は4時間11分2秒でゴールし、11校中第3位の成績を収めた(朝日、9.24)

■昨年行われた参院選では合区が導入され「一票の格差」を縮小させた。しかし、合区が行われた地域では投票率が過去最低を更新した。広島大の新井誠教授(憲法学)は、合区が実施された地元の人々は政治に対して喪失感などの感情を抱いていると話した(毎日、9.25)

■23日、広島六大学野球秋季リーグ第4週1回戦で広島大と広工大が対戦し、広島大3年の中田朋輝投手が無安打無得点を達成した。広島大は5-0で勝利を収め、第5週では広経大と対戦する(毎日、9.25)

■◇広島六大学野球◇第4週(24日) 広島大7-0広工大(七回コールドゲーム)(中国、9.25)

■24日、高知県四万十市において、1954年に発生した「ビキニ事件」の際に周辺海域にいた元船員への影響について専門家が話し合うシンポジウムが開催された。広島大名誉教授の大瀧慈さん(応用統計学)は、自身が調査した元船員の多くの放射線被ばくの大部分は、内部被ばくによるものと思われると指摘した(日経、9.25)

■25日、広島大は内戦が続くシリアの難民1人を留学生として受け入れることを発表した。越智学長は、広島大は平和を希求する精神を建学の理念に揚げている、難民で教育を受けたい人を支援するのは広島大の大きな役割だと話した(読売、中国、9.26)

■【専門医が診る】広島大大学院医歯薬保健学研究科の虎谷茂昭准教授が、顎関節症に関する読者からの質問に答えた(中国、9.27)

■25日、30日から開催される第72回国民体育大会「愛顔つなぐえひめ国体」に出場する県選手団の結団式・壮行式が県立総合体育館で行われた。【バスケットボール】中島明香里(広島大)、【柔道】島谷真央、磯崎佳歩(広島大)(読売、9.27)

■大学の新設や学部増設の動きが止まらない。国公立大では広島大が情報科学部を設置するなど10以上の大学で学部改革が行われる(毎日、9.28)

■【広島大学の若手研究者に聞く】広島大大学院総合科学研究科の緒方ひとみ助教(スポーツ栄養学)は、健康の3つの柱である「栄養」「運動」「休養」に焦点をあてた研究を東広島から発信していきたいと話した(プレスネット、9.28)

■10月1日から3か月間、広島県や県医師会などでつくる放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)は、広島大医学部4年の平田大地さんを国際原子力機関(IAEA)にインターンとして派遣する(中国、9.29)


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